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十方暮とは?やってはいけないこと・納車・買い物の吉凶から「気にしない」ための過ごし方まで完全解説

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吉日カレンダー暦注

カレンダーや暦(こよみ)を見ていると、「十方暮(じっぽうぐれ)」という少し物々しい名前の期間を目にすることがあります。

「途方に暮れる」という言葉の語源とも噂されるこの期間。名前の響きからして、何やら悪いことが起きそうな予感がしてしまいますよね。

「十方暮に納車をしても大丈夫?」
「引っ越しや契約の日取りが十方暮と重なってしまった」
「一粒万倍日だけど、十方暮だから効果がない?」

そんな不安を抱えている方のために、この記事では十方暮の正体について徹底的に深掘りします。
この期間の仕組みや「やってはいけないこと」といった基本的な知識から、逆にこの時期を味方につけるための「過ごし方」、そして十方暮が終わった後に訪れる「天一天上」というボーナスタイムについてまで網羅しました。

暦の運気を正しく理解すれば、むやみに恐れる必要はありません。十方暮を上手に乗り切るための智慧(ちえ)を身につけましょう。

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1. 十方暮(じっぽうぐれ)とは?意味と由来

まずは、十方暮という言葉の成り立ちと、なぜこの期間が「凶」とされるのか、そのメカニズムを解説します。

十方暮の意味:「十の方角が闇に閉ざされる」

十方暮とは、日本の暦注(れきちゅう)の一つである「選日(せんじつ)」に含まれる特定の期間のことです。

「十方(じっぽう)」とは、東西南北の四方と、北東・北西・南東・南西の四隅、さらに天と地を合わせた10の方角すべてを指します。
この10の方角の気がすべて閉ざされ、途方に暮れてしまうような期間であることから「十方暮」と名付けられました。

江戸時代には「途方暮」と書かれることもあったそうで、八方塞がりならぬ「十方塞がり」のような状態を表しています。

十方暮の「始め」と期間の決まり方

十方暮は、日の干支(えと)の組み合わせによって決まります。
具体的には、60日周期の干支の中で、「甲申(きのえさる)」の日から「癸巳(みずのとみ)」の日までの10日間を指します。

なぜこの期間が悪いとされるのでしょうか?これには「五行思想(ごぎょうしそう)」が深く関わっています。

  • 天の気(十干):甲・乙・丙・丁…といった天のエネルギー
  • 地の気(十二支):子・丑・寅・卯…といった地のエネルギー

十方暮の期間中、この「天の気」と「地の気」が、お互いに反発し合う「相剋(そうこく)」の関係になります。
例えば、天が「木」の気を持っているのに、地が「金」の気を持っている(金は木を切り倒す)といった具合に、天地のバランスが崩れ、エネルギーが調和しない日が10日間も続くのです。

このことから、十方暮の間は「物事がスムーズに進まない」「労多くして功少なし(努力しても結果が出にくい)」期間とされています。

2. 十方暮に「やってはいけないこと」

天地の気が合わず、エネルギーが滞る十方暮。この期間には、避けるべきアクションが明確に存在します。ここでは代表的な「やってはいけないこと」を解説します。

1. 和談・交渉・相談事

十方暮の特徴は「意見の対立」や「不調和」です。
商談、示談の話し合い、結婚に向けた両家顔合わせなど、人と人が意見をすり合わせる行為には最も不向きです。話がまとまらないばかりか、些細なことから口論に発展しやすいため、重要な交渉は日を改めるのが賢明です。

2. 旅行・遠出

すべての方角(十方)の気が閉ざされているため、どの方角へ移動しても良い気を得ることができません。
トラブルに巻き込まれやすい、交通機関の遅延に遭いやすい、旅先で喧嘩をしてしまうなどの暗示があるため、積極的な遠出は控えたほうが良いでしょう。

3. 結婚・入籍

新しい生活のスタートである結婚において、「気が合わない」期間を選ぶのは避けるべきとされています。
「夫婦の相性が合わなくなる」「すれ違いが多くなる」という連想から、婚姻関係のイベントには不適当です。

4. 引っ越し・移転

新しい土地に根付くための引っ越しも、天地の気が乱れている十方暮に行うと、その土地となかなか馴染めないと言われています。

5. 開店・開業・新しいことの「始め」

すべての新しいスタートにおいて、出鼻をくじかれやすい時期です。
「十方暮の始め」に事業を開始すると、将来的に方針が定まらず、まさに途方に暮れる結果になると言われています。

3. 十方暮の「買い物」と「納車」の判断

日常的な行動の中で、特に検索されることが多い「買い物」と「納車」についても詳しく見ていきましょう。

十方暮の「買い物」は金額による

スーパーでの食材購入や、消耗品を買う程度であれば全く問題ありません。十方暮だからといって、生活を止める必要はないのです。

ただし、以下のような買い物は避けるべきです。

  • 家や土地の購入契約:一生に一度の大きな買い物で、気が乱れる日を選ぶメリットはありません。
  • 高価なブランド品や宝石:衝動買いをしやすく、後で「なんでこんなものを買ったんだろう」と後悔する可能性が高い時期です。
  • 刃物類:相剋(対立)の気が強いため、縁を切る・傷つける道具の購入は凶とされます。

十方暮の「納車」は避けるのが無難

車は「移動手段」であり、命を預ける道具です。
十方暮は「移動」に関して凶作用が強く働くため、この日に納車された車は「事故に遭いやすい」「故障が多い」といったジンクスがささやかれます。

科学的根拠はありませんが、ドライバーの心理として「十方暮に納車したから…」という不安が運転に悪影響を及ぼすことも考えられます。気持ちよくドライブを楽しむためにも、納車日はずらすことをおすすめします。

4. 十方暮と「一粒万倍日」が重なったら?

カレンダーを見ていると、凶日である十方暮と、大吉日である「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃにち)」が重なることがあります。

「良い日なの?悪い日なの?」と混乱してしまいますが、この場合の解釈には2つのパターンがあります。

説1:吉日が凶を打ち消す(プラマイゼロ)

一粒万倍日のパワーが強いため、十方暮の悪影響を軽減してくれるという考え方です。ただし、あくまで「軽減」であり、最高の大吉日ではなくなります。

説2:悪いことも万倍になる(要注意)

一粒万倍日は「善い行いも悪い行いも、万倍になって返ってくる」日です。
十方暮という「気が乱れやすい、トラブルが起きやすい日」に行動を起こすと、その小さなトラブルが万倍に膨れ上がるリスクがある、という慎重な見方です。

結論:無理に動かないのがベター

重要な契約や入籍などで、「どうしてもこの日しかない」という場合を除き、吉凶が混ざった日は避けるのが無難です。
純粋な吉日(他の凶日と重なっていない一粒万倍日)を選んだほうが、精神衛生的にも良いでしょう。

5. 十方暮を「気にしない」ための心構えと過ごし方

ここまで「怖いこと」ばかり書いてきましたが、実は十方暮には「気にしない」で過ごすためのポジティブな活用法があります。

十方暮は「内省」と「調整」の期間

十方暮は「外に向かってエネルギーを発散する」には不向きですが、「内に向かってエネルギーを溜める・整える」には最適な期間です。

10日間というまとまった期間があるため、以下のような過ごし方がおすすめです。

  • 断捨離と掃除:
    家の中の不要なものを捨て、環境を整えることは、乱れた気を整える最高のアクションです。
  • 勉強と研究:
    誰かと議論するのではなく、一人で黙々と知識を深めることには邪魔が入りません。
  • 身体のメンテナンス:
    ゆっくりお風呂に入ったり、マッサージに行ったりして、自分の体調を整えましょう。
  • 計画の見直し:
    新しいことを始めるのではなく、既存の計画に無理がないか点検する期間に充てましょう。

「気にしない」のが一番の厄除け

暦注はあくまで「気象予報」のようなものです。「今日は雨が降りそうだから傘を持っていこう」と準備するのは賢いですが、「雨が降るから一歩も外に出ない」というのは極端です。

「今は少し停滞しやすい時期だから、焦らずゆっくり進もう」
「意見が合わなくても、今はそういう時期だから仕方ない」

このように、うまくいかないことがあっても「十方暮のせい」にして、自分や相手を責めないための免罪符として使うのが、最も賢い暦との付き合い方です。

6. 希望の光!「十方暮終わり天一天上始まり」とは

十方暮には、必ず「終わり」があります。そして、その直後には素晴らしい期間が待っています。それが「天一天上(てんいちてんじょう)」です。

十方暮が終わるとどうなる?

十方暮の最終日(癸巳の日)が終わると、多くの場合、翌日から「天一天上」という期間に入ります。
※暦の巡りによっては数日空くこともありますが、基本的なサイクルでは連続します。

天一天上(てんいちてんじょう)とは

天一天上とは、方角の神様である「天一神(てんいちじん)」が天上の宮殿に帰る16日間のことです。
普段、天一神がいる方角は「塞がり」となって移動が制限されますが、この神様が天に帰っている間は、「どの方角へ移動しても障りがない(悪いことが起きない)」という最強の移動吉日期間になります。

運気の「V字回復」を狙え

つまり、流れとしてはこうなります。

  1. 十方暮:じっと耐えて、準備をして、内側を整える10日間。
  2. 天一天上:十方暮で溜めたエネルギーを使い、どこへでも自由に出かける16日間。

「十方暮終わり天一天上始まり」は、まさに「陰から陽へ」「静から動へ」の劇的な切り替わりポイントなのです。
十方暮の間に旅行の計画を立て(予約はせずリサーチのみ)、天一天上に入った瞬間に予約をして出発する。これが暦を使いこなす上級者のテクニックです。

7. まとめ:十方暮は怖くない!準備のための10日間

十方暮について、意味や過ごし方を詳しく解説してきました。要点をまとめます。

十方暮のポイントまとめ

  • 基本性質:天地の気が合わず、物事がスムーズに進みにくい10日間。
  • NG行動:交渉、結婚、引っ越し、納車、新しいことのスタート。
  • OK行動:掃除、勉強、計画の見直し、日常の買い物、休息。
  • 心構え:うまくいかなくても焦らない。「今はそういう時期」と割り切る。
  • 次への希望:十方暮の後には、移動の大吉期間「天一天上」が待っている。

十方暮は、決して「不幸になる呪いの日」ではありません。
ずっと走り続けている私たちに、「少し立ち止まって、足元を確認しなさい」「周りと調整する時間をとりなさい」と教えてくれる、一時停止のサインなのです。

「十方暮だから何もできない」と嘆くのではなく、「十方暮のおかげで、じっくり考える時間ができた」と捉えてみてください。
この10日間を丁寧に過ごすことで、次に訪れる運気の上昇気流に、より高く乗ることができるはずです。

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執筆者
この記事を書いた人
吉日暦占い研究うらない

「運気は『タイミング』で9割決まる。」

omajinai.co.jpの運営責任者兼編集長。 厳しい自然の中で園芸や生活を営むうちに、「種をまくべき日」と「休ませるべき日」があるように、人間の行動にも「最適なタイミング」があることを痛感し、暦(こよみ)の研究を始めました。

専門分野:

暦(こよみ)の解読と吉日選定
開運アクションの実践検証
風水を取り入れたライフスタイル提案
吉日や占いのapi作成
九星気学や四柱推命占いも行っています。
日本占い師協会認定占い師

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