天赦日(てんしゃにち)にしてはいけないこととして、まず覚えておきたいのは、「天が万物の罪を赦す日だから、何をしても許される」という意味ではないことです。
天赦日は、暦の上では新しいことを始める日、止まっていたことを動かす日、人生を立て直す日として大切にされてきた吉日です。だからこそ、返済の見通しがない借金、不誠実な約束、衝動的な喧嘩や浪費など、あとで自分を苦しめることを始める日にはしたくありません。
反対に、結婚や入籍、開業、財布の使い始め、口座開設、勉強や資格取得、生活の立て直しなど、「これから良くしていきたいこと」を始めるには使いやすい日です。
天赦日の意味・過ごし方をまとめて確認
天赦日にしてはいけないこと、体調不良、喧嘩、事故や悪いこと、入籍、塩まじないなど、天赦日に関する記事をまとめています。気になる内容から確認してください。天赦日の関連記事を見る
天赦日にしてはいけないこと7つ
天赦日に絶対禁止されている行動があるわけではありません。ただ、「赦す」「新しく始める」という天赦日の意味から考えると、わざわざこの日に始めない方がよいことはあります。
天赦日にしてはいけないこと①不誠実なことや人を傷つけること
天赦日の「赦される」という言葉を、「悪いことをしても大丈夫」と受け取るのは違います。
浮気、不誠実な約束、人をだますこと、意図的に誰かを傷つけることなどは、天赦日だから許されるわけではありません。むしろ、これから流れを変えたい日だからこそ、後ろめたさの残る行動を新しく始めないことが大切です。
天赦日にしてはいけないこと②返済計画のない借金や衝動的な浪費
天赦日は金運の吉日としても知られていますが、「お金を使えば使うほど運が良くなる」という日ではありません。
必要な住宅ローンや事業資金などまで避ける必要はありませんが、返済の見通しがない借金、勢いだけの高額購入、生活費まで使ってしまうようなギャンブルは別です。
特に天赦日と一粒万倍日が重なる日は、「始めたことが大きく育つ」という一粒万倍日の意味から、借金など「増えてほしくないもの」を始めるのは避けるという考え方があります。
天赦日にしてはいけないこと③喧嘩や悪口をそのまま放置する
天赦日に喧嘩をしたからといって、その後の関係が悪くなると決まっているわけではありません。ただし、せっかく「赦し」に結びつく日なら、意地を張り続けるより謝る、話し合う、誤解を解く方向へ使いたいところです。
腹が立っている勢いで別れを告げたり、絶縁したり、SNSで相手を攻撃したりすると、気持ちが落ち着いたあとに後悔することもあります。
すでに喧嘩してしまった場合は、天赦日に喧嘩してしまったときの意味と仲直りも参考にしてください。
天赦日にしてはいけないこと④「吉日だから大丈夫」と確認を省く
契約、開業、転職、引っ越しなどに天赦日を選ぶ場合でも、契約内容や金額、期限を確認しなくてよいわけではありません。
吉日は確認不足を補ってくれるものではありません。契約書を読み、見積もりを比較し、必要な手続きを終えたうえで日取りを選ぶ方が安心です。
天赦日にしてはいけないこと⑤病院や必要な手続きを吉日のために先延ばしする
体調が悪いのに「次の天赦日まで待とう」と受診を遅らせたり、支払期限や申請期限を過ぎてまで吉日にこだわったりする必要はありません。
天赦日は人生を良くするために使う日です。健康、安全、法律上の期限、仕事上の期限など、現実に優先すべきことは日取りより先に考えましょう。
天赦日にしてはいけないこと⑥退職・離婚・閉店は絶対NGと決めつける
「天赦日は始まりの日だから、退職や離婚、閉店など終わらせることをしてはいけない」と言われることがあります。
しかし、必要な退職や離婚まで無理に延期する必要はありません。悪い環境を終わらせることで、新しい生活を始められる場合もあります。
天赦日に区切りをつけるなら、単に「終わる日」と考えるより、次の生活を始めるための区切りの日として捉える方が天赦日の意味には合いやすいでしょう。
天赦日にしてはいけないこと⑦何もしなくてはいけないと思い込む
天赦日だからといって、必ず財布を買ったり、宝くじを買ったり、大きな契約をしたりする必要はありません。
予定がなければ、部屋を片付ける、家計を整理する、連絡しようと思っていた人に連絡する、申し込みをひとつ済ませるなど、小さなことで十分です。
天赦日を逃したから運が悪くなることもありません。無理に予定を作るより、自分に必要なタイミングを優先してください。
一粒万倍日と天赦日にしてはいけないこと
一粒万倍日と天赦日が重なる日は、新しいことを始める日として特に注目されます。
一粒万倍日は「一粒の籾が万倍にも実る」という意味を持つ吉日です。そのため、仕事、商売、貯金、財布の新調など、これから育てたいものを始める日として選ばれてきました。
一方で、増えてほしくないことを始めるのは避けるという考え方もあります。
- 返済のあてがない借金
- 衝動的なローンやリボ払い
- ギャンブルへの過度な出費
- 喧嘩や争いを長引かせること
- 不誠実な約束をすること
特に気をつけたいのは、「最強開運日だから大きなお金を動かそう」と勢いだけで決めてしまうことです。金運の吉日は、無計画に使う日ではなく、これからのお金の流れを整える日として使う方が現実的です。
一粒万倍日そのものについては、一粒万倍日の意味と過ごし方も参考にしてください。
天赦日に何をしたらいい?天赦日にやると良いこと
天赦日に何をしたらいいのか迷ったら、「今日を境に良い方向へ続けたいこと」をひとつ始めてみましょう。
- 新しい仕事や副業を始める
- 開業・起業・会社設立の手続きをする
- 結婚、入籍、婚約など将来につながる約束をする
- 引っ越しや新生活の準備を始める
- 銀行口座や貯蓄用口座を作る
- 財布を購入する、使い始める
- 資格取得や勉強を始める
- 習慣を変える
- 神社やお寺へ参拝する
- 仲直りや謝罪をする
天赦日にやると良いことは「新しく始めること」
天赦日は、開業や結婚のような大きな出来事だけのものではありません。
家計簿をつけ始める、毎日10分勉強する、不要なサブスクを解約する、貯金を始めるなど、生活を変える小さな一歩にも使えます。
「いつかやろう」と思いながら止まっていたことがあるなら、天赦日は最初の一歩を踏み出すきっかけにしやすい日です。
天赦日にすると良いことは財布やお金の整理
財布の買い替えや使い始め、銀行口座の開設、積立の開始なども天赦日に選ばれやすい行動です。
新しい財布を買わなくても、レシートを捨てる、使っていないカードを整理する、固定費を見直すだけでも構いません。
入ってくるお金だけでなく、出ていくお金を整えることも立派な金運の見直しです。
天赦日に宝くじを買ってもいい?
天赦日に宝くじを買うこと自体は問題ありません。天赦日や一粒万倍日を宝くじ購入の日として選ぶ人もいます。
ただし、天赦日に買えば当選するという保証があるわけではありません。楽しみとして予算を決め、その範囲で購入するのが基本です。
金運を整えたいなら、宝くじだけではなく、貯金や家計管理など現実的な行動も一緒に始めると、天赦日を有効に使いやすくなります。
天赦日に結婚・入籍・告白をする
天赦日は、結婚、入籍、婚約、両家顔合わせなど、新しい関係を始める日としても人気があります。
ただし、家族が大安や仏滅を強く気にする場合は、天赦日だけで決めず、二人と家族が納得できる日を選ぶ方が後々まで気持ちよく過ごせます。
天赦日に願い事をする
天赦日を願い事の日として選ぶなら、「○○になりますように」だけで終わらせず、願いと一緒に自分が始める行動を決めると使いやすくなります。
たとえば、「仕事がうまくいきますように」なら「資格の資料を取り寄せる」、「良いご縁がありますように」なら「人と会う機会を増やす」などです。
願い事を紙に書く場合も、誰かを思い通りに動かそうとする内容より、自分がどうなりたいかを主語にすると整理しやすくなります。
天赦日とは?意味と読み方
天赦日は「てんしゃにち」または「てんしゃび」と読みます。
「天が万物の罪を赦す日」と伝えられる吉日で、暦の上では特に縁起の良い日として扱われています。毎月あるわけではなく、一年に数回しか巡ってきません。
天赦日の意味は「赦し」と「新しい始まり」
天赦日の「赦」という字には、赦すという意味があります。
過去の失敗を引きずるより、立て直してもう一度始める。人間関係を修復する。やめていたことを再開する。そうした再出発にも天赦日は合わせやすい日です。
天赦日は大安よりいい日?
天赦日と大安は、もともと同じ仕組みで決まるものではありません。
大安は六曜の一つで、天赦日は暦注下段に含まれる吉日です。そのため、単純に「天赦日の方が大安より上」と順位をつけるより、別々の暦の吉日が重なれば、縁起を気にする人には選びやすい日と考える方が自然です。
天赦日と寅の日が重なったら何をする?
天赦日と寅の日が重なる日もあります。
寅の日は、虎が「千里を行って千里を帰る」とされることから、お金や旅行に関係する吉日として知られています。財布の購入や使い始め、旅行の出発などの日に選ぶ人もいます。
一方、婚礼では「戻ってくる」という連想を気にして寅の日を避ける考え方もあります。結婚や入籍の日取りとして選ぶ場合は、本人たちや家族が気にするかどうかを確認しておくと安心です。
天赦日と仏滅が重なったらしてはいけないことはある?
天赦日と仏滅が同じ日になることがあります。
天赦日は吉日、仏滅は六曜では凶日とされるため、「どちらを優先したらいいの?」と迷いやすい組み合わせです。
ただ、天赦日と仏滅は別の仕組みで決まっています。天赦日だから仏滅が完全に消える、反対に仏滅だから天赦日が無効になる、という共通した決まりがあるわけではありません。
本人が仏滅を気にしないなら天赦日を重視することもできますし、結婚式などで家族が仏滅を強く気にするなら別の日にすることもできます。
大切なのは、日取りだけで不安を増やさないことです。
天赦日と不成就日が重なったらしてはいけないことはある?
不成就日は、文字通り「物事が成就しにくい日」とされる日です。天赦日と重なる年もあります。
「天赦日の吉が勝つ」と考える人もいれば、「不成就日が気になるので大きな決断は避ける」という人もいて、吉日と凶日が重なった場合の捉え方は一つではありません。
どうしても気になるなら、契約や入籍など日にちを自由に選べるものは別日にして、天赦日は準備や下調べに使う方法もあります。
不成就日については、不成就日の意味と過ごし方も参考にしてください。
2026年の天赦日一覧|してはいけないことと重なる吉日
2026年の天赦日は6回あります。
| 日付 | 六曜 | 主な重なり | 過ごし方の目安 |
|---|---|---|---|
| 2026年3月5日(木) | 大安 | 一粒万倍日・寅の日 | 仕事、財布、開業など新しい始まりに選びやすい日 |
| 2026年5月4日(月・祝) | 友引 | 寅の日 | 金運の見直し、旅行、新しい計画の開始に |
| 2026年5月20日(水) | 先勝 | 不成就日 | 不成就日が気になる場合は準備や見直しに使う |
| 2026年7月19日(日) | 大安 | 一粒万倍日・不成就日 | 吉と凶が重なるため、気になる場合は大きな決断を無理に合わせない |
| 2026年10月1日(木) | 仏滅 | 一粒万倍日 | 家計や仕事の立て直し、新しい習慣を始めるきっかけに |
| 2026年12月16日(水) | 赤口 | 一粒万倍日・甲子の日 | 来年へ向けた準備や、新しいサイクルを始める日に |
2026年10月1日は天赦日と一粒万倍日、仏滅が重なる日
2026年10月1日は、天赦日と一粒万倍日が重なる一方、六曜では仏滅です。
仏滅を気にしないなら、新しく始めたいことを動かす日にして構いません。反対に、結婚や入籍などで本人や家族が仏滅を気にするなら、無理にこの日を選ぶ必要もありません。
仕事の再スタート、貯金の開始、家計の見直し、勉強を始めるなど、自分一人で始められることには使いやすいでしょう。
2027年の天赦日一覧|一粒万倍日・寅の日・不成就日との重なり
2027年の天赦日も6回あります。
| 日付 | 六曜 | 主な重なり | 過ごし方の目安 |
|---|---|---|---|
| 2027年2月28日(日) | 仏滅 | 寅の日 | 金運の整理や新しい計画の開始に。仏滅を気にする慶事は相談を |
| 2027年4月29日(木・祝) | 先勝 | 寅の日 | 財布、お金、旅行、新しい挑戦の開始に選びやすい日 |
| 2027年5月15日(土) | 先勝 | 天赦日 | 余計な重なりを気にせず、新しいことを始めたい人に選びやすい |
| 2027年7月14日(水) | 仏滅 | 一粒万倍日 | 天赦日と一粒万倍日が重なる日。建築では三隣亡も確認を |
| 2027年9月26日(日) | 先負 | 一粒万倍日・不成就日 | 吉と凶が重なる日。気になる場合は準備・確認に使う |
| 2027年12月11日(土) | 赤口 | 一粒万倍日・甲子の日 | 新しいサイクルを始める日として注目される組み合わせ |
2027年7月14日は天赦日と一粒万倍日が重なる
2027年7月14日は、天赦日と一粒万倍日が重なります。
仕事、財布、貯金、新しい習慣など、「これから増やしたいもの」を始める日として選びやすい組み合わせです。ただし、建築では三隣亡も気にする場合があるため、家の着工などでは別の暦注も確認しておくと安心です。
2027年9月26日は天赦日・一粒万倍日・不成就日が重なる
2027年9月26日は、天赦日と一粒万倍日という二つの吉日と、不成就日が重なります。
不成就日を気にする場合は、「絶対にこの日に決めなければ」と考えず、下調べ、準備、家計整理、計画作成などに使う方法もあります。
2027年12月11日は天赦日・一粒万倍日・甲子の日
2027年12月11日は、天赦日・一粒万倍日・甲子の日が重なります。
甲子の日は60干支の最初にあたる日です。「最初」に戻る日でもあるため、新しい計画、仕事、貯金、習慣などを始める日として意味を持たせやすいでしょう。
天赦日のスピリチュアルな意味
天赦日は、スピリチュアルな捉え方では「赦し」「浄化」「再出発」と結びつけられることがあります。
過去の失敗をいつまでも責め続けるのではなく、「ここからやり直す」と決める日として使う考え方です。
誰かを赦さなければならないわけではありません。むしろ、自分が抱え続けてきた後悔や罪悪感を整理し、今できることへ意識を向ける日にすると無理がありません。
天赦日に体調不良になったら
天赦日に眠い、だるい、頭痛がするなどの体調不良が起きたとき、「浄化なのでは」と感じることもあるでしょう。
スピリチュアルな意味を考えること自体は構いませんが、まずは休息や水分補給など現実的な対応を優先してください。症状が強い、長く続く場合は日取りに関係なく受診することが大切です。
詳しくは天赦日に体調不良になるスピリチュアルな意味でまとめています。
天赦日に事故や悪いことが起きたら
天赦日だからといって、その日に嫌な出来事や事故が絶対に起こらないわけではありません。
「厄落としだった」「大きな問題になる前に気づけた」と意味づけすることはできますが、事故、怪我、破損などが起きた場合は、まず安全確認や必要な手続きを優先しましょう。
天赦日に事故や悪いことが起きる意味では、事故・忘れ物・破損・怪我などに分けて詳しくまとめています。
天赦日にしてはいけないことについてよくある疑問
天赦日に退職してはいけない?
退職が禁止されている日ではありません。
次の仕事へ進むため、心身を守るためなど必要な退職なら、天赦日だから延期する必要はありません。「仕事を辞める日」だけではなく「新しい生活を始める日」と考えることもできます。
天赦日にお葬式をしてはいけない?
天赦日だから葬儀をしてはいけないという決まりはありません。
葬儀は家族や宗教上の都合、火葬場の日程など現実的な事情を優先して決めるものです。吉日だからという理由だけで日程を変更する必要はありません。
天赦日に何をするのが一番いい?
一番は人によって違います。
仕事を変えたいなら応募する、お金を整えたいなら貯金を始める、人間関係を修復したいなら連絡する。今後良くしたいことを一つ実際に動かすのが、天赦日の使い方として分かりやすいでしょう。
天赦日に何もしなかったら運が下がる?
何もしなかったから運が下がることはありません。
天赦日は一年に数回ありますし、吉日は人生を縛るものではありません。予定がなければ普通に過ごして大丈夫です。
天赦日にしてはいけないことより「何を始めるか」を大切に
天赦日にしてはいけないことは、「これをしたら必ず不幸になる」という禁止事項ではありません。
不誠実なこと、返済できない借金、衝動的な浪費、感情任せの喧嘩など、これから増えたり続いたりすると困ることを新しく始めない。それだけ意識しておけば十分です。
反対に、仕事、貯金、結婚、勉強、生活改善、仲直りなど、これから良い方向へ続けたいことには使いやすい日です。
天赦日だから人生が変わるのではなく、天赦日をきっかけに自分が何を始めるかで、その後は変わっていきます。大きな決断がなくても、今日から続けたいことを一つ始めてみてください。



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