年末が近づくと、「餅つきはいつやればいい?」「29日は餅をついてはいけないって本当?」「28日が良いと聞いたけれど、今年の28日は赤口なんだけど……」と気になりますよね。
正月用の餅つきでは、昔から12月29日と31日を避け、28日前後につく家庭が多くあります。
ただし、これは全国共通の決まりではありません。29日を「福餅」として縁起の良い日とする地域もあり、26日や丑の日・午の日などを避ける風習も地域によって異なります。
さらに、年によって大安・赤口などの六曜や、一粒万倍日・不成就日などの暦も変わります。
ここでは、昔から伝わる餅つきの日取りと、2026年・2027年の年末に実際にいつ餅をつくとよいのかをまとめます。
縁起の良い日・やってはいけない日をまとめて見る
この記事はお正月と大晦日カテゴリの中でも、縁起の良い日やってはいけない日に関する内容です。行動別の縁起の良い日や避けたい日、吉日の選び方をまとめて確認したい方は、縁起の良い日・やってはいけない日まとめをご覧ください。
餅つきダメな日はいつ?まず避けられるのは12月29日と31日
餅つきの日として特によく知られているのが、12月29日の「苦餅」と12月31日の「一夜餅」です。
地域や家庭によって考え方は違いますが、昔ながらの正月準備を大切にするなら、まずこの2日を覚えておけばよいでしょう。
12月29日の餅つきは「苦餅」として避けることがある
12月29日は「9=苦」を連想することから、29日についた餅を「苦餅(くもち)」と呼び、正月用の餅つきを避ける風習があります。
特に鏡餅は年神様へのお供え物ですから、わざわざ「苦」を連想する日に作らなくても……というわけですね。
ただし、29日だから絶対に餅をついてはいけないわけではありません。
29日を「福餅」とする地域もある
地域によっては29を「ふく」と読み、「福餅」としてむしろ縁起の良い日と考えることもあります。
同じ29日でも「苦」と取るか「福」と取るかで正反対です。
家や地域で昔から29日に餅をついているのであれば、「29日は絶対ダメ」と新しく気にする必要はないでしょう。餅つきは地域性の強い行事なので、家族の習慣を優先してください。
12月31日の餅つきは「一夜餅」として避けられる
12月31日の大晦日に正月用の餅を準備することは、「一夜餅」として避けられてきました。
年神様を迎える直前になって慌てて鏡餅を用意することになるため、正月を迎える準備としては遅すぎる、と考えられてきたためです。
正月用の餅をつくのであれば、できれば31日になる前に済ませておきたいですね。
12月30日も避ける地域がある
30日の扱いは地域によってかなり違います。
「31日でなければ問題ない」として30日に餅をつく家庭もあれば、正月までの日が短いため30日も一夜餅に近いとして避ける地域もあります。
28日までにできれば28日まで、難しければ30日という考え方が現実的でしょう。
12月26日の餅つきはダメ?「ろくでなし」は地域の言い伝え
12月26日について、「6=ろくでなし」につながるとして餅つきを避けるという話もあります。
ただし、29日の苦餅や31日の一夜餅ほど広く共通した風習ではありません。
家族や地域で26日を避ける習慣がある場合は従えばよいですが、聞いたことがないのであれば、26日という数字だけを理由に必ず避ける必要はないでしょう。
なぜ餅つきは12月28日にするの?
「餅つきは28日」と聞いたことがある方も多いでしょう。
実際、年末の餅つきでは12月28日がよく選ばれます。
理由の一つが、「八」が末広がりで縁起の良い数字とされていることです。
さらに日程として考えても、28日はなかなか都合の良い日です。
- 29日の「苦餅」を避けられる
- 31日の「一夜餅」を避けられる
- 正月まで少し時間があり、鏡餅を落ち着いて準備できる
- 年末ぎりぎりになる前に餅つきを終えられる
そのため、六曜が多少気になる年でも、昔から28日に餅をついている家庭ではそのまま28日に行うことがあります。
「毎年28日につく」という風習そのものを大切にするか、その年の大安・赤口などを優先するかで選び方が変わります。
2026年の餅つきはいつがいい?12月24日〜31日
2026年末は、伝統的な「28日」と暦の吉日が少しずれています。
暦を重視するなら12月27日(日)が非常に選びやすい日です。大安と一粒万倍日が重なっています。
| 日付 | 六曜 | 主な暦 | 餅つきの考え方 |
|---|---|---|---|
| 12月24日(木) | 友引 | 大明日・神吉日・母倉日・月徳日 | 良い候補。少し早めですが、年末の予定が詰まる前に餅をつきたい人には選びやすい日です。 |
| 12月25日(金) | 先負 | 大明日・神吉日・母倉日・復日・大禍日 | 候補にはできる日。暦注まで細かく気にするなら別日と比較してもよいでしょう。 |
| 12月26日(土) | 仏滅 | 往亡日 | 六曜を気にするなら避ける候補。26日そのものを避けるかどうかは地域や家庭によります。 |
| 12月27日(日) | 大安 | 一粒万倍日・重日 | 2026年の有力候補。大安と一粒万倍日が重なり、日曜日なので家族で餅つきをするにも向いています。 |
| 12月28日(月) | 赤口 | 一粒万倍日・大土終わり | 伝統を優先するなら候補。28日は昔から餅つきに選ばれる日ですが、2026年は赤口です。六曜を気にする場合は正午前後を選ぶ考え方もあります。 |
| 12月29日(火) | 先勝 | 不成就日・大明日・神吉日・復日 | 避ける方が無難。「苦餅」の29日に加えて不成就日も重なります。 |
| 12月30日(水) | 友引 | 三隣亡・小土始まり・帰忌日 | 29日を避けて30日につくなら候補。三隣亡は主に建築で気にされる日なので、餅つきでは過度に気にしなくてもよいでしょう。 |
| 12月31日(木) | 先負 | 大明日・天恩日・神吉日・受死日など | 正月用なら避けたい日。暦よりも「一夜餅」という昔からの風習を重視します。 |
2026年なら12月27日と28日のどちらがいい?
2026年は少し面白い年です。
暦だけを見るなら12月27日。
昔からの餅つきの日を優先するなら12月28日。
27日は大安・一粒万倍日で、しかも日曜日です。
一方、28日は餅つきで昔から好まれる日ですが、2026年は赤口です。
「うちは毎年28日に餅をつく」という家庭なら28日のままでよいでしょうし、日取りを自由に選べるなら27日はかなり使いやすい日です。
2027年の餅つきはいつがいい?12月24日〜31日
2027年末も、28日が必ずしも暦の上で良いわけではありません。
| 日付 | 六曜 | 主な暦 | 餅つきの考え方 |
|---|---|---|---|
| 12月24日(金) | 先勝 | 大明日・神吉日・復日 | 良い候補。少し早めですが、暦を気にするなら選びやすい日です。 |
| 12月25日(土) | 友引 | 三隣亡・小土始まり・帰忌日 | 候補にできる日。三隣亡や小土は餅つきそのものの代表的な禁忌ではありません。 |
| 12月26日(日) | 先負 | 不成就日・受死日・大明日・天恩日・神吉日など | 暦を気にするなら避けたい日。不成就日と受死日が重なります。 |
| 12月27日(月) | 仏滅 | 天恩日 | 六曜を気にするなら別日へ。仏滅を気にしない家庭なら餅つき自体が禁止される日ではありません。 |
| 12月28日(火) | 赤口 | 十死日・重日・新月 | 2027年は判断が分かれる28日。伝統では餅つきに好まれる28日ですが、暦を細かく見ると赤口・十死日です。 |
| 12月29日(水) | 先勝 | 大明日・天恩日・神吉日・月徳日など | 暦は悪くないが「苦餅」。家や地域で29日を避けるなら選ばない方がよいでしょう。 |
| 12月30日(木) | 友引 | 天恩日・復日 | 30日を気にしない家庭なら候補。29日を避け、31日まで持ち越したくない場合に選びやすい日です。 |
| 12月31日(金) | 先負 | 鬼宿日・大明日・神吉日・母倉日など | 正月用の餅なら避けたい日。暦に吉日があっても、一夜餅を気にするなら30日までに済ませます。 |
2027年12月28日は餅をついていい?
2027年12月28日は、昔ながらの考え方では「末広がりの28日」で餅つきに選びやすい日です。
しかし2027年は赤口と十死日が重なります。
そのため、
- 昔から毎年28日に餅をついている → 28日の習慣を優先
- 六曜や暦注もかなり気にする → 24日・25日・30日などと比較
という選び方が現実的です。
「28日なのだから何が何でも大吉」というわけではありません。
仏滅に餅つきしてもいい?
仏滅は六曜の中では祝い事を避ける日として知られています。
そのため、正月を迎えるための餅つきでも、家族が六曜を気にするのであれば他の日を選ぶ方が無難です。
ただし、仏滅だから餅をついてはいけないという全国共通の伝統的な決まりがあるわけではありません。
「毎年親戚が集まれる日がその日しかない」という場合まで、餅つきを中止する必要はないでしょう。
赤口に餅つきしてもいい?
赤口は六曜では正午前後を除いて凶とされる日です。
さらに「赤」という字から火や刃物に注意する日と説明されることもあり、昔ながらの餅つきでは火を使ってもち米を蒸すため、気になる人もいるでしょう。
赤口を気にする場合は、別日にするか、六曜の時間帯まで見るなら午前11時頃から午後1時頃を選ぶ方法があります。
ただし、餅つきでは熱湯、蒸し器、臼や杵などを使います。六曜に関係なく、実際の安全を最優先してください。
先勝・先負・友引の日に餅つきをするなら
先勝は午前中
先勝は「先んずれば勝つ」とされ、午前中が吉、午後が凶とされます。
餅つきは朝から始める家庭も多いので、比較的合わせやすい六曜です。
先負は午後
先負は先勝とは逆で、午前中が凶、午後が吉とされます。
六曜を気にするのであれば、昼過ぎから餅つきをする方法もあります。
友引は正午前後を避ける
友引は朝夕が吉、正午前後が凶とされます。
以前の記事では「午後を避ける」としていましたが、友引は午後全体が悪いわけではありません。
時間まで気にするなら、正午前後を外して行えばよいでしょう。
丑の日・午の日・卯の日は餅をついてはいけない?
丑の日、午の日、卯の日など、特定の干支の日に餅つきをしないという言い伝えが残る地域もあります。
ただし、この部分は非常に地域差が大きく、全国共通の餅つきルールではありません。
地元や家族から一度も聞いたことがないのであれば、干支だけを見て餅つきの日を変更する必要はないでしょう。
反対に、昔から「うちでは午の日には餅をつかない」などの決まりがある家庭では、その習慣を大切にしてください。
餅つきはいつからやっていい?
正月用の鏡餅や雑煮用の餅を作るのであれば、餅つきは基本的に年末に行います。
昔ながらの餅つきでは12月下旬、特に25日頃から28日頃までにつく家庭が多く、28日は現在でも代表的な餅つきの日です。
ただし、これは「12月25日にならないと餅をついてはいけない」という意味ではありません。
正月事始め以降、正月準備の予定に合わせて早めに行っても構いません。
年始に餅つきをしてもいい?
もちろん年始に餅つきをしても構いません。
ただし、「正月に年神様へ供える鏡餅を作るための餅つき」と「新年のイベントとして行う餅つき」は別に考えた方が分かりやすいです。
鏡餅は年神様を迎えるために年末までに用意します。
一方、正月の地域行事、商店街、学校、町内会などで行う餅つき大会であれば、1月に行っても問題ありません。
地域によっては小正月にも餅をつく行事があります。
正月に餅をつくのはなぜ?
餅は昔から単なる保存食ではなく、正月や節句、祝い事などの「ハレの日」に用いられてきた特別な食べ物です。
餅は神様へのお供え物
日本では米そのものが大切な食べ物とされ、米から作る餅も神様への供え物として使われてきました。
正月の鏡餅は、年神様を迎えるためのお供え物です。
正月が終われば鏡開きを行い、供えていた餅を家族でいただきます。
鏡開きは一般に1月11日ですが、地域によって1月15日や20日などの場合もあります。
祝い事や年中行事にも餅が登場する
餅は正月だけの食べ物ではありません。
桃の節句の菱餅、端午の節句の餅菓子など、日本の年中行事には米や餅を使った食べ物が数多く登場します。
地域によっては祝い事、農作業の節目、祭りなどでも餅をつきます。
結局、餅つきは何日にするのがいい?
正月用の餅つきで迷ったら、まずは次の順番で考えると選びやすいです。
- 29日と31日を避ける
- 28日を第一候補にする
- その年の六曜も気になるなら、大安・友引・先勝などと比較する
- 地域や家庭独自の餅つきの決まりがあるなら、そちらを優先する
- 家族が集まれる日、安全に餅つきができる日を最優先する
2026年は、暦を重視するなら12月27日(日)の大安・一粒万倍日が選びやすく、昔ながらの習慣を優先するなら12月28日(月)も候補です。
2027年は28日が赤口・十死日となるため、暦を細かく気にするなら24日・25日・30日なども比較するとよいでしょう。
そして何より、餅つきは家族や地域のみんなで新しい年を迎えるための行事です。
「この日じゃないと不幸になる」と考えすぎるより、昔からの習慣を大切にしながら、無理なく安全に餅つきができる日を選んでください。
ほかの年末年始や吉日の日取りも確認したい方は、縁起の良い日と吉日カレンダーの一覧もご覧ください。



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