12月も終わりになれば餅つきですね!
いつから餅をつけばいいのか、餅つきがダメな日はいつか、年末に餅をつくのか年始につくのか…縁起がいいのはいつのなのかについてです。
餅つきダメな日、餅をつけない日
餅つきにまつわる風習は、日本の文化において重要な役割を果たしています。特に年末には、伝統的に餅をつくことが重要な行事となりますが、餅をついてはダメな日、餅をつけない日もあります。これらの日は、地域や家庭によって異なることが多く、地元の習慣を尊重することが重要です。
餅をついてはダメな日、12月29日は「苦もち」
12月29日は、特に有名な餅つき禁止日です。これは、数字の「9」が「苦」と聞こえることから、「苦もち」や「二重苦」といった不吉な響きがあるためです。この日に餅をつくことは、神聖な餅の意味合いとは異なる、忌まわしい行為と見なされがちです。
29日は福餅という地域も!
しかし、逆に29日を「ふく(福)」と解釈する家庭や地域もあります。この場合、この日に餅をつくことは、福を呼び込む「福餅」として好意的に捉えられます。これは、餅の神聖さを失わない素晴らしい解釈と言えるでしょう。
餅をついてはダメな日、12月31日は「一夜餅」
12月31日に餅をつくことは、一夜餅として忌まれる風習があります。これは、元旦に歳神様を迎えるための鏡餅を前日に準備することが失礼にあたるとされるからです。歳神様を迎える際には、30日までに餅つきを済ませることが望ましいとされます。
餅をついてはダメな日、12月26日:「ロクデナシ」として忌避される日
12月26日も、餅つきに適さない日とされることがあります。これは、数字の「6」が「ロクデナシ」と聞こえることから来ています。この日に餅をつくことは、良くない意味を持つとされることがあります。
ろくでなしの怠け餅ですね。
餅をついてはダメな日、丑の日
丑の日に餅つきが避けられる理由は、「火が暴れる」という俗信に基づいています。餅つきでは餅米を蒸すために火を使いますが、丑の日は火の調節がうまくいかず、餅米が焦げるとされています。このため、安全な餅つきのために、この日は避けられることがあります。
丑の日、午の日、卯の日に餅をつかないことに関しては非常に地域性が大きいです。お住まいの地域で効いたことがなければ気にするのは不要です。
餅をついてはダメな日、午の日
午の日に餅つきを避ける理由は「火の回りが早い」というものです。初午の日にも同様の言い伝えがあり、大きな火事の危険性があるとされています。餅つきでは火を使用するため、慶事の最中に火災を避けるためにこの日を避ける習慣があります。
丑の日、午の日、卯の日に餅をつかないことに関しては非常に地域性が大きいです。お住まいの地域で効いたことがなければ気にするのは不要です。
餅をついてはダメな日、卯の日
卯の日に餅つきが避けられる理由は、「月の兎」という仏教寓話に由来しています。この話では、兎が自らを犠牲にして他者を救うという伝説があり、それが「老人や自分が飢えないように月で餅をついているウサギ」という伝説に変化しました。これが進化して、「卯の日に餅つきをすると月に連れて行かれる」という俗信になりました。このため、卯の日は餅つきを避ける習慣があります。
丑の日、午の日、卯の日に餅をつかないことに関しては非常に地域性が大きいです。お住まいの地域で効いたことがなければ気にするのは不要です。
仏滅:餅つきを避ける日
仏滅には慶事を行わないという習慣があり、餅つきも例外ではありません。ただし、これは厳格なルールではなく、地域や家庭によって異なります。仏滅に餅つきを行う場合は、午後から始めることが推奨されることがあります。
赤口:特に避けられる日
赤口は「火の元や刃物に注意すべき日」とされており、餅つきには向かないとされています。赤口は一日中大凶とされる日ですが、午の刻(午前11時ごろから午後1時頃まで)は鬼がいなくなるので吉です。餅つきは祝いの場であると同時に火を使う行事であるため、赤口は避ける傾向が強いです。
先負:餅つきがダメとは言わないが微妙
先負は午前中が凶なので、午後からは吉です。そのため餅つきがダメな日ではありません。ただ先負の「負ける」部分がやはりネガティブな印象を与えるため、他に候補日があるなら他の日でも…。
負け餅って言われるとちょっと微妙ですね…。
餅をつく日、餅をついていい縁起の良い日
さてそれでは餅をつくべき縁起の良い日とはいつなのでしょうか。
- 大安:何事にも吉とされる最も良い日。この日に餅つきを行うと、家族の健康や幸運をもたらすとされています。
- 友引:友引は結婚式などに選ばれることが多い吉日ですが、餅つきを行うのにも適しています。ただし、葬儀を避けるように、午後は避けた方が良いとされることもあります。
- 先勝:先勝の午前中も縁起の良い日です。勝ち餅ですね。食べれば勝負事に強くなる餅。
2024年の餅をつく日
2024年12月の日付ごとの六曜、干支、暦注に基づいた餅つきの可否を表形式でまとめたものです。
日付 | 六曜 | 干支 | 暦注 | 餅つきできる日 |
---|---|---|---|---|
12月25日 | 大安 | 癸亥 | 一粒万倍日 | 一粒万倍日と大安が重なる日。クリスマスの影響も。家族との相談が必要。 |
12月26日 | 赤口 | 甲子 | 天赦日、天恩日、一粒万倍日 | 赤口のため微妙。26日は「ロクデナシ」の日としても知られる。 |
12月27日 | 先勝 | 乙丑 | 天恩日、神吉日 | 餅をつける日。午前中が吉。 |
12月28日 | 友引 | 丙寅 | 天恩日 | 友引で丙寅、天恩日と餅をつくべき日!餅をつくべき最良の日! |
12月29日 | 先負 | 丁卯 | 不成就日 | 「九=苦」の日として避ける家庭が多い。しかも不成就日!神聖な餅が「苦餅」という蔑称で呼ばれる。 先負なので負け餅。 |
12月30日 | 仏滅 | 戊辰 | 天恩日 | 最後のチャンスとして餅をつく日。ただし仏滅注意。 |
12月31日 | 赤口 | 己巳 | 神吉日、大明日 | 「一夜餅」で忌む人多数。この日までについていないが餅が必要なら餅をつことのできる年内最後の日。 正月に餅がないよりマシ。年神様に謝りつつでっかいつきたて餅を供えましょう。 |
この表は、日本の伝統的な暦の考え方を基に、2024年12月の各日に餅をつくべきかどうかを示しています。六曜や干支、暦注は文化的な背景に根ざしており、これらを考慮することで、餅つきを行う最適な日を見極めることができます。ただし、最終的な決定は各家庭の慣習や都合によりますので、地域や家族の伝統に従い選択することが重要です。
餅つきに良い日2024年12月
念の為に12月の吉日カレンダーです。12月になったら餅がつきたい!正月事始めとか言ってられない!とにかく新鮮な餅を汁粉にしたい、でも聖なる餅を縁起の良い日につきたい方はぜひ参照してください。
日付 | 曜日 | 六曜 | 開運情報 |
---|---|---|---|
12月1日 | 日 | 大安 | 神吉日 |
12月2日 | 月 | 赤口 | 神吉日 |
12月3日 | 火 | 先勝 | 神吉日 |
12月4日 | 水 | 友引 | 大明日+寅の日 *復日※大禍日 |
12月5日 | 木 | 先負 | 神吉日 ※不成就日・狼藉日 |
12月6日 | 金 | 仏滅 | 鬼宿日+大明日+月徳日 |
12月7日 | 土 | 大安 | 巳の日+大明日+神吉日 |
12月8日 | 日 | 赤口 | 大明日+神吉日 ※狼藉日 |
12月9日 | 月 | 先勝 | 大明日+神吉日 *復日 |
12月10日 | 火 | 友引 | 母倉日+神吉日 |
12月11日 | 水 | 先負 | 大明日+天恩日+神吉日+母倉日 ※大禍日 |
12月12日 | 木 | 仏滅 | 大明日+天恩日 |
12月13日 | 金 | 大安 | 一粒万倍日+大明日+天恩日+神吉日 ※不成就日 |
12月14日 | 土 | 赤口 | 一粒万倍日+天恩日+神吉日+月徳日 |
12月15日 | 日 | 先勝 | 天恩日 *復日 |
12月16日 | 月 | 友引 | 寅の日 |
12月17日 | 火 | 先負 | 神吉日 ※滅門日 |
12月18日 | 水 | 仏滅 | 大明日 |
12月19日 | 木 | 大安 | 巳の日 *復日 |
12月20日 | 金 | 赤口 | 大明日+神吉日 ※狼藉日 |
12月21日 | 土 | 先勝 | 大明日+神吉日 ※不成就日 |
12月22日 | 日 | 友引 | 大明日+神吉日+母倉日 |
12月23日 | 月 | 先負 | 大明日+神吉日+母倉日 ※大禍日 |
12月24日 | 火 | 仏滅 | 月徳日 |
12月25日 | 水 | 大安 | 一粒万倍日+神吉日 *復日 |
12月26日 | 木 | 赤口 | 天赦日+一粒万倍日+天恩日 |
12月27日 | 金 | 先勝 | 天恩日+神吉日 |
12月28日 | 土 | 友引 | 寅の日+天恩日 |
12月29日 | 日 | 先負 | 天恩日+神吉日 *復日 ※不成就日・滅門日 |
12月30日 | 月 | 仏滅 | 天恩日 |
12月31日 | 火 | 赤口 | 己巳の日+大明日+神吉日 |
2025年1月の餅つきダメな日ついてはいけない日
年明けの年始に餅がつきたい…!!縁起の良い聖なる餅をハレの日につきたい!!そんな人のための2025年1月の吉日カレンダーです。
年明けに餅をつく方も多いですね!商店街や観光地のイベントにも餅つきは最高です!
日付(曜) | 干支 | 十二直 | 宿 | 六曜 | 九星 | 暦注下段 | 新月満月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2025年1月1日(水) | 庚午 | 破 | 参 | 先勝 | 七赤 | 大土始まり 大明日/神吉日/血忌日/天火日/狼藉日 | |
2025年1月2日(木) | 辛未 | 危 | 井 | 友引 | 八白 | 大明日/五墓日(金) | |
2025年1月3日(金) | 壬申 | 成 | 鬼 | 先負 | 九紫 | 鬼宿日/大明日/神吉日/母倉日/月徳日 | |
2025年1月4日(土) | 癸酉 | 納 | 柳 | 仏滅 | 一白 | 大明日/神吉日/母倉日/復日/大禍日 | |
2025年1月5日(日) | 甲戌 | 納 | 星 | 大安 | 二黒 | 小寒/不成就日 滅門日 | |
2025年1月6日(月) | 乙亥 | 開 | 張 | 赤口 | 三碧 | 重日 | |
2025年1月7日(火) | 丙子 | 閉 | 翼 | 先勝 | 四緑 | 一粒万倍日/大土終わり 帰忌日/血忌日 | |
2025年1月8日(水) | 丁丑 | 建 | 軫 | 友引 | 五黄 | 大明日/神吉日/十死日 | |
2025年1月9日(木) | 戊寅 | 除 | 角 | 先負 | 六白 | 小土始まり 復日 | |
2025年1月10日(金) | 己卯 | 満 | 亢 | 仏滅 | 七赤 | 一粒万倍日 大明日/天恩日/神吉日/復日 | |
2025年1月11日(土) | 庚辰 | 平 | 氏 | 大安 | 八白 | 天恩日/月徳日/地火日/大禍日 | |
2025年1月12日(日) | 辛巳 | 定 | 房 | 赤口 | 九紫 | 天恩日/母倉日/重日 | |
2025年1月13日(月) | 壬午 | 執 | 心 | 先勝 | 一白 | 三隣亡/不成就日 大明日/天恩日/神吉日/母倉日 | |
2025年1月14日(火) | 癸未 | 破 | 尾 | 友引 | 二黒 | 天恩日 | 満月7:28かに座 |
2025年1月15日(水) | 甲申 | 危 | 箕 | 先負 | 三碧 | 十方暮始まり/小土終わり 大明日/神吉日 | |
2025年1月16日(木) | 乙酉 | 成 | 斗 | 仏滅 | 四緑 | 神吉日/受死日/天火日/狼藉日 | |
2025年1月17日(金) | 丙戌 | 納 | 牛 | 大安 | 五黄 | 土用入り 五墓日(火)/滅門日 | |
2025年1月18日(土) | 丁亥 | 開 | 女 | 赤口 | 六白 | 大明日/重日 | |
2025年1月19日(日) | 戊子 | 閉 | 虚 | 先勝 | 七赤 | 一粒万倍日 神吉日/帰忌日/血忌日/復日 | |
2025年1月20日(月) | 己丑 | 建 | 危 | 友引 | 八白 | 大寒 十死日/復日 | |
2025年1月21日(火) | 庚寅 | 除 | 室 | 先負 | 九紫 | 不成就日 月徳日 | |
2025年1月22日(水) | 辛卯 | 満 | 壁 | 仏滅 | 一白 | 一粒万倍日 神吉日 | |
2025年1月23日(木) | 壬辰 | 平 | 奎 | 大安 | 二黒 | 臘日 大明日/五墓日(水)/地火日/大禍日 | |
2025年1月24日(金) | 癸巳 | 定 | 婁 | 赤口 | 三碧 | 十方暮終わり/天一天上始まり 母倉日/重日 | |
2025年1月25日(土) | 甲午 | 執 | 胃 | 先勝 | 四緑 | 三隣亡 神吉日/母倉日 | |
2025年1月26日(日) | 乙未 | 破 | 昴 | 友引 | 五黄 | 大明日 | |
2025年1月27日(月) | 丙申 | 危 | 畢 | 先負 | 六白 | 神吉日 | |
2025年1月28日(火) | 丁酉 | 成 | 觜 | 仏滅 | 七赤 | 神吉日/受死日/天火日/狼藉日 | |
2025年1月29日(水) | 戊戌 | 納 | 参 | 先勝 | 八白 | 復日/滅門日 | 新月21:37水瓶座 |
2025年1月30日(木) | 己亥 | 開 | 井 | 友引 | 九紫 | 神吉日/重日/復日 | |
2025年1月31日(金) | 庚子 | 閉 | 鬼 | 先負 | 一白 | 一粒万倍日/不成就日 鬼宿日/神吉日/月徳日/帰忌日/血忌日 |
餅つきはいつから
餅つきはいつから行うと良いのか、についてです。
正月の鏡餅を作るためにつくなら年末
餅をつく機会は年間かなりの回数に上りますが、もっとも餅をつかなくてはならないのは、やはり正月の鏡餅のためでしょう。
正月に餅がない…いただけませんね。
鏡餅はいつまで飾る
鏡餅は鏡開きまで飾ることが多いです。それはすなわち翌年の1月15日ですね。そうなると正月用の餅はなるべく遅くにつきたいものです。
年末がいくら寒いと言っても餅ですので、カビが気になります。
涼しくて風通しの良いところに置いておいても、保存には気を使います。
そのため、一般的には12月28日につくことが多いです。この日が凶日であろうともつく方が多いです。翌日は29日、そして30日は大晦日前日ですのでかなりばたつきますので、合理的な日なんですね。
なぜ正月に餅をつくのか、餅とは何か
日本の伝統文化において、餅つきは重要な意義を持つ行事です。特に正月には、餅が文化的および宗教的な役割を果たします。ここでは、なぜ正月に餅をつくのか、その由来や歴史について詳しく探ってみましょう。
稲作信仰と餅の神聖性
日本では古来、稲作信仰が根強くあり、稲は「稲魂」や「穀霊」と見なされてきました。米は単なる食糧ではなく、人々の生命力を強化する神聖な食べ物とされています。このため、米を加工した餅や、米から造られる酒は特に力を持つと考えられていました。
餅つき:祝いと社会的連帯の象徴
餅つきは、祝い事や特別な日(ハレの日)に行われる習慣となりました。餅つきは単なる食品の製造行為に留まらず、共同体の連帯感を高め、喜びを分かち合う社会的な意義を持っています。
行事食としての餅
日本の伝統的な節句には、それぞれ特有の餅が存在します。お正月の「鏡餅」、桃の節句の「菱餅」、端午の節句の「柏餅」といったように、これらは各行事において重要な役割を果たしています。
お正月と餅の深い関係
お正月に餅が欠かせない理由は、新年を迎える「年神様」への敬意にあります。年神様は、新年の魂(年魂)を授けるとされ、魂を受けることにより人は年を重ねます。この年魂の象徴が鏡餅であり、古い時代の丸い鏡を模しています。
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