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初午の日と稲荷寿司2025

初午の日 吉日カレンダー

初午(はつうま)は、2月の最初の午の日に稲荷神社で行われるお祭りです。午の日なので毎年日位置が違います。

  • 2025年2月6日(木)
  • 2026年2月1日(日)

初午の日は最近はあまり聞かなくなりましたが、稲荷寿司愛好家には素晴らしい行事です。

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2025年の初午の日

2025年の初午は2月6日(木)です。毎年、日付は変わりますが、2月の最初の午の日に設定されます。

初午の由来と意味

初午は、和銅4年(711年)に稲荷山(伊奈利山)に穀物の神様が降臨した日とされ、それ以来、稲荷神社の祭日として親しまれています。特に「お稲荷さん」の名で親しまれる京都・伏見稲荷大社は、稲荷信仰の本社です。

稲荷信仰の広がり

「稲荷」という名は「稲生り」から来ており、農村では穀物の豊作を願って稲荷神を祀っていました。稲荷神の使いとされるキツネが家を守るという信仰と結びつき、稲荷信仰が広がりました。今でも、初午には全国の稲荷神社で豊作や商売繁盛、家内安全などを祈願する祭が行われます。

初午、二の午、三の午

2月の2回目の午の日は「二の午」、3回目は「三の午」と呼ばれ、これらの日にも地域によっては祭礼が行われます。

初午が行われる有名な神社

初午の祭りが特に有名なのは京都の伏見稲荷大社です。ここでは毎年2月初午の日に「初午大祭」が執り行われています。

稲荷神とキツネの関係

稲荷神社にはキツネの像がよく設置されており、これはキツネが稲荷神の使いとされるためです。キツネは口に米蔵の鍵や鎌を咥えている姿で表現されることが多く、これはキツネが田の守り神であることを象徴しています。春に山から下りて田んぼの害虫を食べ、秋に山へ帰る習性が、稲荷神の使いであるとされる由来になっています。

初午の日の意味、なぜ祝うのか

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が伊奈利山へ降りた日が和銅4年2月11日(711年3月4日。2月9日(3月2日)説も)であったとされ、この日が初午であったことから、2月の初めの午の日を祀るようになったというのが初午の日の始まりと言われています

元々初午の日は農作業を始める日でもありました。旧暦では3月に初午になりますので、ちょうど春先になります。農作業を始めること、今年一年の豊作を願う気持ち、春の初めに行う豊作祈願の祭りが食べ物の神様、豊穣と繁栄の神様である稲荷神社と宇迦之御魂神と結びついたものが初午となったのでしょう。

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と初午の日

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は伏見稲荷神社で祀られている、五穀豊穣の神様です。
かつては旧暦の2月に行われており、春の初めの行事だったのですが、現在は2月の厳寒期に行われる行事になってしまいました。

お稲荷様は油揚げが好き

初午の日のにお稲荷さんを食べる…これは稲荷神社のお狐様が「油揚げが好き」ということからきています。
元々狐の好物として供えられていたのは「ネズミの天ぷら」でしたが、それによく似た油揚げになった、また稲荷信仰に仏教が結びつき「ネズミ」という生き物を供えることに抵抗ができたことが油揚げを供えるきっかけになったようです。この油揚げが好き!というところから、甘辛く煮たお揚げの中に酢飯などを詰めた「お稲荷さん」に変わっていったようです。

初午の食べ物は稲荷寿司

初午に供えられる食べ物として特に有名なのは、油揚げといなり寿司です。これらは稲荷神社のキツネに捧げられます。キツネは本来、ネズミを好んで食べる動物ですが、仏教の影響で殺生を避ける文化が根付いたため、代わりに大豆製品である油揚げが供えられるようになりました。これがいなり寿司の始まりとされています。

いなり寿司の由来

稲荷神の恵みに感謝し、豊穣を願って稲荷神に捧げる米を、油揚げで包んだものがいなり寿司です。油揚げはキツネの好物とされることから選ばれました。また、米は稲荷神の恵みを象徴し、神聖なものとして扱われています。

東西の違い:形状と呼び名

いなり寿司には東西で形状が異なります。東日本では、豊穣の象徴である米俵を模した俵型が主流です。一方、西日本では、キツネの耳をイメージした三角形のいなり寿司が多く見られます。どちらも稲荷信仰が色濃く反映された形状です。また、東日本では「いなり寿司」と呼ばれることが多いのに対し、西日本では「お稲荷さん」という呼び名が一般的です。

初午稲荷の食べ方

地域によって

  • 願いの数だけいなり寿司を食べると良い
  • いなりの3文字にならって、命の【い】、名を成すの【な】、利益を上げるの【り】として、3つのいなり寿司を食べると良い
  • 年の数だけ食べると良い

という風習があるようです。
私は年の数だけ食べたら大変なことになりそうです…。
お稲荷さんは意外にも高カロリーなので、要注意ですね!

2月11日は初午いなりの日

また全日本いなり寿司協会がいなりの日普及のため、2月11日を初午いなりの日と登録したのだそうです。ちょうど祝日です。実際の初午の日にいなりを食べ逃しても、この日に食べるのもアリですね!

初午にやること過ごし方

この初午の日は一年の中でも運気が上がる日とされています。特に初午いなりは縁起がいいと言われています。
五穀豊穣、商売繁盛の神様であるお稲荷様とともに、初午の日に初午いなりを食べて、幸せに願いが叶うことを祈りましょう。これが初午の日のもっとも運気が上がる過ごし方になるでしょう。

初午の日は稲荷神社へ参拝に

全国各地のお稲荷様で、初午の日にはいなり寿司を奉納したり、イベントを行ったりしています。ぜひ、足を伸ばして見てくださいね!
一年で最も運気が上がる日の初午でお稲荷さまに感謝を捧げましょう。
2月の2回目の午の日を二の午(にのうま)、3回目を三の午(さんのうま)と言い、これらの日にも祭礼を行う地方や、二の午もしくは三の午にのみ祭礼を行う地方もあるそうです。

稲荷神社の総本山は京都の伏見稲荷神社

稲荷神社は全国に32000社以上あると言われており、日本の神社の中で最大の勢力を持つ神社です。その総本社は京都の伏見稲荷神社となっています。

32000社以上ありますので、必ずお近くに稲荷神社はあることでしょう。
商売繁盛、五穀豊穣の神様、稲荷神社…この稲荷神社を「怖い」「行かない方がいい」と感じる人も多いです。過剰な欲求ではなく、初午と春の訪れの喜びを分かち合うなら全く問題ありません。

初午の日の食べ物は初午団子にしもつかれ、旗飴

初午の日に食べるのは初午いなりだけではありません。それ以外の初午の日の食べ物をご紹介しましょう。

初午の日に初午団子

初午の日に食べるなら、米粉やそば粉、もち粉を使って繭の形にしたお団子、初午団子も有名です。
これは富山県など、養蚕の盛んな地域で食べられていました。初午には蚕の神様を祀る行事も行われたため、繭(まゆ)がたくさんできるよう願い、繭の形に作った団子をお供えしたのです。

栃木県民なら初午の日に「しもつかれ」

また栃木県ではあの有名な「しもつかれ」を食べます。私はまだ食べたことがないのですが、いつか食べてみたい!

奈良県なら初午の日に「旗飴」

奈良県では旗飴という「旗をまきつけた棒の先に飴をつけたもの」を初午の日に食べます。この旗飴は初午の日にお稲荷さんで配られたりします。

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