四柱推命において、天地徳合、別名晦気または晦気殺とは、二つの干支が特定の関係にある状態を指します。具体的には、天干(年、月、日、時の上部にある文字)が干合し、地支(天干の下にある文字)が支合することを言います。
天地徳合が命式に現れると、一般的には吉祥の兆しとされ、その人は他人から好かれやすい性質を持つと言われています。特に、月柱と日柱が天地徳合になっている場合、夫婦間の円満な関係を示唆します。
個人間の関係において、二人の日柱が天地徳合を形成している場合は、相性が非常に良く、運命的に強く引き合うことを意味します。しかし、相手の思考をあまりにも深く理解し過ぎることで、時にはトラブルの原因になることもあります。
今回はこの晦気殺についてです。
晦気殺は最近ではあまり重要視されなくなりましたので、こんな話もある程度で聞いてくださいね。
晦気殺とは
晦気殺とは、二つの干支が特定の関係にある状態を指します。具体的には、天干(年、月、日、時の上部にある文字)が干合し、地支(天干の下にある文字)が支合することを言います。
「晦気」とは本来、太陽が隠れて暗くなることを意味します。四柱推命では、陰の気が強まり――
- 物事が停滞しやすい
- 精神的に不安を感じやすい
といったネガティブなエネルギーを表します。
晦気殺は、人生で特別な期間を表します。これは、非常に良い出来事と同時に悪い出来事が起こりやすい、不安定な状態を指します。
晦気殺がもたらす影響
- 精神的ストレスの増加
内面に陰の気が滞りやすく、抑うつや迷いを感じやすい。 - 行動の停滞
決断力が鈍り、スタートアップや変化への踏み出しが困難に。 - 孤立感
周囲と距離を感じやすく、人間関係で孤立を覚えやすい。
ただし、陰気が強い分、芸術的・霊感的な才能は磨かれやすい面もあります。
晦気殺の周期と影響
晦気殺は60年に一度訪れる運命の周期であり、生まれた年の干支によってそのタイミングが異なります。このため、一生のうちに晦気殺を2回経験する人もいます。この期間は、特に年運に大きな影響を受けるため、病気や事故、人間関係のトラブルなどに見舞われやすいとされています。
晦気殺は、日柱の干支(特に日干)と、他の柱(年・月・時)の地支が組み合わさる際に、陰気の強い支が日柱に対して「殺気」を与える配置です。典型的には以下のような組み合わせで見られます。
- 日干が甲(きのえ) → 対となる晦気支:未・酉・亥
- 日干が丙(ひのえ) → 晦気支:申・戌・子
- 日干が戊(つちのえ) → 晦気支:丑・卯・辰
- 日干が庚(かのえ) → 晦気支:寅・辰・午
- 日干が壬(みずのえ) → 晦気支:巳・未・酉
※流派や解釈により多少の違いがあります。
年 | 干支 | 晦気殺(天地徳合) |
---|---|---|
2020 | 庚子 | 乙丑 |
2021 | 辛丑 | 丙子 |
2022 | 壬寅 | 丁亥 |
2023 | 癸卯 | 戊戌 |
2024 | 甲辰 | 己酉 |
2025 | 乙巳 | 庚申 |
2026 | 丙午 | 辛未 |
2027 | 丁未 | 壬午 |
2028 | 戊申 | 癸巳 |
2029 | 己酉 | 甲辰 |
2030 | 庚戌 | 乙卯 |
2031 | 辛亥 | 丙寅 |
2032 | 壬子 | 丁丑 |
2033 | 癸丑 | 戊子 |
2034 | 甲寅 | 己亥 |
2035 | 乙卯 | 庚戌 |
2036 | 丙辰 | 辛酉 |
2037 | 丁巳 | 壬申 |
2038 | 戊午 | 癸未 |
2039 | 己未 | 甲午 |
2040 | 庚申 | 乙巳 |
2041 | 辛酉 | 丙辰 |
2042 | 壬戌 | 丁卯 |
2043 | 癸亥 | 戊寅 |
2044 | 甲子 | 己丑 |
2045 | 乙丑 | 庚子 |
2046 | 丙寅 | 辛亥 |
2047 | 丁卯 | 壬戌 |
2048 | 戊辰 | 癸酉 |
2049 | 己巳 | 甲申 |
2050 | 庚午 | 乙未 |
2051 | 辛未 | 丙午 |
2052 | 壬申 | 丁巳 |
2053 | 癸酉 | 戊辰 |
2054 | 甲戌 | 己卯 |
2055 | 乙亥 | 庚寅 |
2056 | 丙子 | 辛丑 |
2057 | 丁丑 | 壬子 |
2058 | 戊寅 | 癸亥 |
2059 | 己卯 | 甲戌 |
2060 | 庚辰 | 乙酉 |
2061 | 辛巳 | 丙申 |
2062 | 壬午 | 丁未 |
2063 | 癸未 | 戊午 |
2064 | 甲申 | 己巳 |
2065 | 乙酉 | 庚辰 |
2066 | 丙戌 | 辛卯 |
2067 | 丁亥 | 壬寅 |
2068 | 戊子 | 癸丑 |
2069 | 己丑 | 甲子 |
2070 | 庚寅 | 乙亥 |
2071 | 辛卯 | 丙戌 |
2072 | 壬辰 | 丁酉 |
2073 | 癸巳 | 戊申 |
2074 | 甲午 | 己未 |
2075 | 乙未 | 庚午 |
2076 | 丙申 | 辛巳 |
2077 | 丁酉 | 壬辰 |
2078 | 戊戌 | 癸卯 |
2079 | 己亥 | 甲寅 |
対処法
- 陽の気を補う:規則正しい生活、適度な運動、日光浴などで心身に陽のエネルギーを取り込む。
- 自己表現:創作や執筆、アート活動を通じ、溜まった陰のエネルギーを昇華する。
- 信頼できる人との対話:孤立感を緩和し、心の「闇」を理解してもらう。
晦気殺の相手との関係について
晦気殺は、価値観の不一致を象徴する期間でもあります。この時期には、相性の合わない人との関係が特に難しくなりがちです。これらの関係では、意見の相違やトラブルが頻発し、物事がスムーズに進まないことが多いです。特に、自分とは正反対の干支に属する人とは、価値観が大きく異なることが予想されます。
晦気殺(天地徳合)の影響
晦気殺(天地徳合)が命式に現れると、一般的には吉祥の兆しとされ、その人は他人から好かれやすい性質を持つと言われています。特に、月柱と日柱が天地徳合になっている場合、夫婦間の円満な関係を示唆します。
個人間の関係において、二人の日柱が天地徳合を形成している場合は、相性が非常に良く、運命的に強く引き合うことを意味します。しかし、相手の思考をあまりにも深く理解し過ぎることで、時にはトラブルの原因になることもあります。
運命の流れと天地徳合
運命の流れ(行運)において天地徳合が現れた場合、その影響は吉凶どちらも考えられます。運気が不安定になり、何らかの大きな出来事が生じる可能性があります。特に、命式中で日柱に天地徳合が現れる場合は、その影響が最も大きいとされています。
価値観の相違
晦気殺の相手とは、根本的に価値観が異なる人のことを指します。このような人とは、意見が合わないことが一般的で、特に支合(対極にある干支の関係)にあたる人とは、真逆の価値観を持つと解釈されます。このため、お互いの立場や考え方が大きく異なり、合意に至りにくい状況が生まれます。
対処法
晦気殺の関係にある相手とは、友人関係であれば大きな問題はないものの、仕事上の上司や結婚相手といった重要な関係では、うまくいきにくいことがあります。しかし、互いに相手の意見や価値観を尊重し合うことで、関係は改善されていく可能性があります。友人や同僚といった身近な関係では、晦気殺であっても問題なく付き合っていくことができます。
晦気殺の期間は、価値観が合わない人との関係が難しい時期を表します。これは特に、自分と正反対の性質を持つ人との間で顕著になります。しかし、相手の意見を尊重し、理解しようとする姿勢があれば、これらの関係も徐々に改善されていくことでしょう。重要なのは、相違点を認め合い、お互いの立場を尊重することにあります。
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