三業干支(さんごうかんし)の中でも特に身体的な健康や運命に影響を与えるとされる「傷体の業」。これは「庚辰(かのえたつ)」と「庚戌(かのえいぬ)」に生まれた人が持つ運命のパターンで、怪我や病気に関連する試練や、身体的なリスクが伴います。この業を持つ人は、日常生活や仕事、スポーツなどで怪我をしやすく、病気にかかりやすい一方で、これらの試練を通じて運気が好転することがあると言われています。この記事では、庚辰・庚戌の特性や傷体の業が持つ意味、さらにはその対策について詳しく解説します。
三業干支とは何か?
三業干支(さんごうかんし)とは、家系や先祖から受け継がれた“因縁”や“カルマ(業)”が色濃く現れるとされる特別な干支のことです。全部で60ある干支のうち、20個が三業干支に該当するとされています(このうち2個は異常干支とも重複します)。
三業干支の「三業」とは?
「三業」とは仏教用語で、人間が日々作り出す「身(身体の行い)・口(言葉)・意(心や思考)」の3つの業(カルマ)を意味します。
四柱推命で「三業干支」と呼ばれるものは、こうした業(カルマ)が家系や先祖代々受け継がれてきて、現世のあなたの宿命・運命に強く影響している干支という意味です。
三業干支の特徴
- 自分一人の努力や才能では乗り越えられない“重い課題”が人生に出やすい
- 家系・家族・先祖から引き継いだトラブル、テーマ、繰り返されるパターンなどに直面しやすい
- たとえば、「家族に同じような病気や離婚が多い」「代々、仕事や人間関係のトラブルが続く」「自分の努力では解決できない障害にぶつかる」など
- そのため、人生で“なぜか同じ問題が繰り返される”“自分の力だけではどうにもならないことが起こる”と感じやすい
傷体の業とは?
三業干支の中でも「傷体の業(しょうたいのごう)」は、
“身体的なトラブルや健康・怪我・事故”などがテーマになりやすい業です。
- 体調不良や病気、怪我、事故などが人生で繰り返されやすい
- 怪我や病気による苦労を経験しやすい家系
- 家族や親族にも、同じような健康面でのトラブルが繰り返されやすい
- 身体の不調が、人生の選択や人間関係に影響しやすい
“なぜか身体的な苦労が多い…”と感じる方は、もしかしたら傷体の業を持つ干支かもしれません。
庚辰と庚戌の傷体の業の特徴
「三業干支の傷体の業」として挙げられる「庚辰」「庚戌」は、それぞれ天干と地支の組み合わせから来るエネルギーの衝突や偏りがあり、健康面や心身のバランスに注意が必要とされる運勢パターンです。ここでは、まず 三業干支の傷体の業 の意味合いを再確認しつつ、なぜ「庚辰」「庚戌」が該当するのかを概説します。
-
三業干支の傷体の業 は、身体的な不調、心身のストレス、疲労感や怪我・病気リスクを高める傾向を示唆する。
-
「庚」と「辰」「戌」の組み合わせが天干と地支の五行バランスにおいて、金の性質(庚)が土(辰・戌)と相剋・不調和を引き起こしやすい点が背景となる。
-
五行相剋の視点から、金は土を剋すとも読み解けるため、身体を司る「土」の安定を金の影響が乱しがちで、結果として「傷体」のテーマが表面化すると解釈される。
庚辰に表れる傷体の業の特徴
「庚辰」は、陽の金と陽の土が組み合わさる干支です。庚は硬質で強い金属を象徴し、辰は季節の変わり目である春の土を意味します。この組み合わせは、鋭さと剛直さを内に秘めながらも、外部からの影響を受けやすいという二面性を持ちます。
庚辰の傷体の業を持つ人は、精神的な強さと同時に、過剰なストレスやプレッシャーを受けやすく、それが体調不良となって現れることがあります。特に、頭痛や肩こり、胃腸の不調といった症状が出やすく、自律神経のバランスを崩しやすいのが特徴です。
また、庚辰の人は頑固で我慢強い性格ゆえに、限界まで無理をしてしまいがちです。周囲に頼らず、すべてを自分で抱え込む傾向があり、それが身体的な負担となって表に現れてしまうのです。
庚辰(こうしん)の性質
庚辰は、庚(こう)=金属や刀剣、強さや変革を表すと、辰(たつ)=大地に眠る宝・変化や再生のパワーの組み合わせ。
そのため、内に秘めたパワーとタフさ、困難に立ち向かう強さが特徴です。
- 芯が強く、逆境に強い
- チャレンジ精神旺盛で、何度でも立ち上がるパワー
- 自分の信念を貫く意志の強さ
- 困難な状況でも冷静に対処できる
一方で、**“無理をしがち”“頑張りすぎてしまう”**という傾向も強いのが庚辰の特徴です。
庚辰に現れる傷体の業
- 小さな頃から病気や怪我に悩まされやすい
- 怪我や手術、事故など身体のトラブルが人生の節目で起きやすい
- 家族や親族にも同じような身体的な課題が繰り返されやすい
- 自分が身体を壊すことで人生の方向転換が起こることも
- 無理をしすぎると、身体が「休め」のサインを出してくる
庚辰生まれの人は、「体が弱い」「怪我しやすい」というだけでなく、
身体のトラブルを通じて人生の学びや気づきを得ることが多いのです。

庚戌に表れる傷体の業の特徴
「庚戌」は、陽の金と陽の土の組み合わせである点は庚辰と同様ですが、戌は乾いた秋の土を象徴し、守りや安定を重視する干支です。庚戌の人は、真面目で責任感が強く、社会的な評価を重視する傾向があります。
庚戌の傷体の業では、プレッシャーにさらされたとき、内臓や関節、腰などにトラブルが出やすくなります。精神的にも、完璧主義が行き過ぎて自分を追い込んでしまうことが多く、結果として慢性疲労やうつ傾向に陥るケースも少なくありません。
また、庚戌の人は「こうあるべき」という理想像を強く持ちやすく、現実とのギャップに苦しむことがあります。その葛藤が心身の健康に影響し、ストレスが体に蓄積されると、思わぬ怪我や病気を引き起こすことも。
庚戌(こうじゅつ/こういぬ)の性質
庚戌は、庚=強い金属の力と、戌(いぬ)=大地・守り・終結や断ち切りの力の組み合わせ。
責任感が強く、現実的で粘り強いのが庚戌生まれの特徴です。
- 困難を自分で引き受ける“盾”のような存在
- 冷静で現実的、物事をしっかり完結させる意志
- 面倒見が良く、人のために頑張りすぎてしまうことも
ただ、**庚戌の人もまた「無理をしやすい」「我慢しすぎる」**という傾向があり、それが身体のトラブルにつながる場合が多いのです。
庚戌に現れる傷体の業
- 自分の体を酷使しすぎて、病気や怪我に見舞われやすい
- 家族や親族にも、同じような健康面のトラブルが続きやすい
- 健康問題が人生の進路や人間関係に大きく影響することが多い
- 身体の不調をきっかけに、人生を見つめ直す場面が多い
庚戌生まれの人は、「誰かを守る」「責任を果たす」ことが人生のテーマですが、
その重圧で身体を壊してしまうことが多いので注意が必要です。
傷体の業を持つ女性(庚辰・庚戌)の特徴と対策
三業干支の傷体の業の女性は、感情面での敏感さと、家庭や職場での期待に応えようとする気遣いが強い傾向があります。
庚辰の女性は、外面ではしっかり者として見られがちですが、実は繊細な感情を持っており、日々の小さなストレスが蓄積されやすいです。身体の症状としては、肩こりや片頭痛、ホルモンバランスの乱れが出やすいため、定期的なリラクゼーションと感情の発散が不可欠です。
庚戌の女性は、責任感が強く、完璧に家事や仕事をこなそうとする傾向があるため、無意識にストレスを溜め込みます。その結果として、腰痛や内臓の不調、更年期障害の悪化など、女性特有の体調不良が現れやすくなります。
対策としては、
- 感情を言語化し、自分の内面と向き合う
- 無理をしないスケジュール管理
- 身体を温める食事と適度な運動
- アロマやヨガなどのストレス軽減法の活用 が効果的です。
女性に見られやすいサイン
三業干支の傷体の業「庚辰」 の女性や 三業干支の傷体の業「庚戌」 の女性は、以下のような傾向があるといわれます。
- 過度な頑張りと自己犠牲
家庭や仕事で周囲に気を遣い過ぎ、自分の体調を後回しにしてしまうケースが多い。特に女性特有のホルモンバランスの変化と重なると、体調不良が一層深刻化しやすい。 - ストレスによる生理不順や婦人科系トラブル
精神的な緊張が身体に直結しやすく、生理周期の乱れや月経痛、PMSの悪化などのサインが出やすい。無視せず、早めに専門家に相談することが重要。 - 感情の波と自己肯定の揺らぎ
自己期待が高く、達成できないと自分を責める傾向があるため、感情面でアップダウンが激しく、気分の浮き沈みが身体不調と連動することがある。
傷体の業を持つ男性(庚辰・庚戌)の特徴と対策
三業干支の傷体の業の男性は、理論的で冷静な印象を与えますが、内面にはプレッシャーに弱い一面を持っています。
庚辰の男性は、上昇志向が強く、目標に向かって突き進むエネルギーを持っています。しかし、周囲の期待に応えようとするあまり、睡眠不足や過労に陥りやすい傾向があります。身体の不調としては、胃潰瘍や高血圧、緊張型頭痛が目立ちます。
庚戌の男性は、規律を重んじる傾向が強く、社会的評価や成果を重視します。それゆえ、結果が出せないときに自分を責めてしまい、メンタル不調に陥ることがあります。身体的には、腰痛や持病の悪化、免疫力の低下が懸念されます。
対策としては、
- 健康第一の意識を持つ
- プレッシャーの軽減と息抜きの工夫
- 医療チェックの定期的な受診
- 信頼できる仲間とのコミュニケーション が有効です。
男性に現れやすいサイン
三業干支の傷体の業「庚辰」 の男性や 三業干支の傷体の業「庚戌」 の男性は、以下のような傾向が見られやすいといわれます。
-
仕事への過度なコミットと疲弊
決断力や責任感が強く、仕事に没頭するあまり休息を怠りがち。結果として過労、睡眠不足、ストレス蓄積が深刻化しやすい。 -
姿勢や筋骨格系トラブル
長時間のデスクワークや無理な姿勢で筋肉痛、肩こり、腰痛などが慢性化しやすい。特に「庚辰」の男性は胸部や呼吸器、「庚戌」の男性は関節・循環器に注意が必要。 -
メンタルの抑圧と爆発
自己抑制的になりやすく、感情を表に出さずに内にため込み、限界を超えると急に爆発的に感情が表出する危険性がある。 -
孤立感とコミュニケーション不足
強い責任感ゆえに他者に頼りにくく、相談せずに自分で抱え込む傾向がある。これが身体的・精神的な不調を深刻化させる。
傷体の業を乗り越えるための共通ポイント
傷体の業を持つ庚辰・庚戌生まれの方は、
**“無理をしすぎない”“自分の身体を大切にする”**ことが最大の開運ポイントです。
- 自分が頑張るほどに身体からのメッセージを受け取りやすい
- 怪我や病気は「自分を大切にしてほしい」という心と体からのサイン
- 「身体が弱い自分」を責めず、“自分を労ること”に誇りを持つ
- ご先祖様や家族に感謝し、健康を祈る習慣も因縁の癒しにつながります
また、健康面での苦労を経験した人は、人の痛みや苦しみにも共感できる特別な力を持っています。
自分や家族の健康を守ることが、人生の大きなテーマになるでしょう。
三業干支の傷体の業(庚辰・庚戌)有名人・芸能人
庚戌の男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 渡 哲也 | 俳優 | 1941年12月28日 | 石原プロモーション所属、名作ドラマ多数 |
2 | 杉 良太郎 | 俳優、歌手 | 1944年9月15日 | 慈善活動家としても有名 |
3 | 船越 英一郎 | 俳優 | 1960年7月21日 | 2時間ドラマの帝王 |
4 | 藤井 フミヤ | 歌手 | 1962年7月11日 | 元チェッカーズ、ソロ歌手 |
5 | 宮迫 博之 | お笑い芸人(雨上がり決死隊) | 1970年3月31日 | YouTuberとしても活動中 |
6 | 八嶋 智人 | 俳優、タレント | 1970年9月27日 | クイズ番組の司会など多才 |
7 | 羽生 善治 | 将棋棋士 | 1970年9月27日 | 永世七冠の天才棋士 |
8 | 坂本 昌行 | アイドル(V6) | 1971年7月24日 | V6のリーダー |
9 | 杉山 裕之 | お笑い芸人(我が家) | 1977年4月23日 | お笑いトリオ「我が家」メンバー |
10 | 西村 瑞樹 | お笑い芸人(バイきんぐ) | 1977年4月23日 | お笑いコンビ「バイきんぐ」メンバー |
11 | 竹財 輝之助 | 俳優 | 1980年4月7日 | 映画やドラマで活躍 |
12 | 柄本 時生 | 俳優 | 1989年10月17日 | 柄本明の息子 |
庚戌の女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | YOU | タレント、女優 | 1964年8月29日 | 元FAIRCHILDのボーカル |
2 | 山瀬 まみ | タレント | 1969年10月2日 | 「新婚さんいらっしゃい!」MC |
3 | 壇蜜 | タレント、女優 | 1980年12月3日 | 元グラビアアイドル、知性派タレント |
4 | 桐谷 美玲 | 女優、モデル | 1989年12月16日 | 元「Seventeen」モデル |
5 | きゃりーぱみゅぱみゅ | 歌手、モデル | 1993年1月29日 | 原宿系ファッションアイコン |
6 | 二階堂 ふみ | 女優 | 1994年9月21日 | 沖縄出身、映画賞多数受賞 |
7 | 南 沙良 | 女優 | 2002年6月11日 | 若手注目女優 |
庚辰の男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 小澤 征爾 | 指揮者 | 1935年9月1日 | 世界的なマエストロ |
2 | 横尾 忠則 | 画家、デザイナー | 1936年6月27日 | 現代美術界の巨匠 |
3 | 安倍 晋三 | 政治家 | 1954年9月21日 | 第90・96-98代内閣総理大臣 |
4 | 枝野 幸男 | 政治家 | 1964年5月31日 | 元立憲民主党代表 |
5 | 大沢 たかお | 俳優 | 1968年3月11日 | モデル出身の人気俳優 |
6 | 東 貴博 | お笑い芸人(Take2) | 1969年12月31日 | 父は東八郎 |
7 | ウエンツ瑛士 | タレント、俳優 | 1985年10月8日 | 元D-BOYS、ハーフタレント |
8 | 佐藤 健 | 俳優 | 1989年3月21日 | 「るろうに剣心」主演 |
9 | 松村 北斗 | アイドル(SixTONES) | 1995年6月18日 | SixTONESメンバー |
庚辰の女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 竹内 まりや | 歌手、作詞家 | 1955年3月20日 | シティポップの女王 |
2 | 磯野 貴理子 | タレント | 1964年2月1日 | 「はやく起きた朝は…」で人気 |
3 | 杉田 かおる | 女優 | 1964年11月27日 | 元子役、波瀾万丈な人生 |
4 | 中山 美穂 | 女優、歌手 | 1970年3月1日 | トップアイドルとして活躍 |
5 | 安室 奈美恵 | 歌手 | 1977年9月20日 | 平成の歌姫、引退後も伝説的存在 |
6 | 小林 麻耶 | アナウンサー、タレント | 1979年7月12日 | 妹は小林麻央 |
7 | 武井 咲 | 女優、モデル | 1993年12月25日 | オスカープロモーション所属 |
まとめ
傷体の業(庚辰・庚戌)は、身体的な試練を通じて運命を好転させる力を持つ特有の業です。この業を持つ人は、怪我や病気に遭遇しやすい反面、そうした経験を乗り越えることで運気が上昇し、人生において大きな成長を遂げることができます。自分の身体と心を大切にし、健康的な生活を送ることで、傷体の業がもたらすリスクを最小限に抑え、ポジティブな運命を引き寄せることが可能です。
傷体の業の庚辰・庚戌はカリスマのある妙に運気の強い(絶体絶命でも起死回生、不思議な魅力があり老若男女を惹きつける)人が多く、そして病気や事故、怪我をしやすいです。乗り越えると運が開けますが、乗り越えられない時に大変なことになります。普段から健康に気遣い、安全運転を心がけましょう。庚辰・庚戌の有名人や芸能人を見るとなんというか波瀾万丈な方が多いんですよね。実際に占いをして庚辰・庚戌の方に会うと「これは、自覚なくモテるだろう」という方が多いです。
コメント