皆さんは日々の暮らしの中で、「地火日」という言葉を耳にしたことはありますか?この不思議な響きを持つ言葉は、実は私たちの日常生活や大切な行事、さらには建築などにも影響を与える、陰陽五行説に基づいた非常にユニークな概念なのです。今日はそんな地火日の意味、由来、そして私たちの生活におけるその影響について、わかりやすく解説していきたいと思います。
地火日とは、簡単に言うと「大地の火気が激しく荒れる日」。この特別な日には、一体どんな影響があるのでしょうか?また、なぜこのような日が存在するのか、その背景にある思想についても深掘りしていきます。さらに、地火日に避けるべき行動や、私たちの日常生活にどのように取り入れるべきかについても考察していきたいと思います。
日本古来の知恵とも言えるこの地火日の概念を理解し、上手に生活に取り入れることで、より充実した日々を送ることができるかもしれません。では、地火日の不思議な世界へ一緒に踏み込んでいきましょう。
地火日とは
地火日というのは、五行説に基づく3種類の火気の一つで、「大地の火気が激しい日」を指します。この火気には天火・地火・人火があって、地火日はその中でも特に大地が荒れる日を言います。天火日が天からの火のエネルギーが強い日であるのに対し、地火日は大地自体の火気が強くなります。これは、古くからの陰陽五行説に基づいて、暦に記される特別な日の一つです。
地火日の読み方は「ぢかにち」
地火日の読み方は「ぢかにち」か「ちかび」です。
「ぢ」は「じ」と書かれていることもありますが、両方同じ意味です
地火日の影響
地火日は大地の火気が強まるため、土に関するさまざまな事柄がNGになるとされています。この日には以下のような行動が避けられます。
- 基礎工事や定礎、柱建て
- 農作業全般
- 土葬による葬儀
- 井戸掘りなど、土を扱う作業
土に関する活動が制限されるため、大地を直接扱うような行為は控えるべきとされています。
地火日によくない行動
地火日には「特定のことをしてはいけない」というルールが設けられていることが多く、土に関わる行為が特に避けられるべきです。そのため、家を建てるような建築作業や、直接土に触れる農作業は不適切とされます。また、この日には火災の危険も指摘されており、天火日や他の凶日と合わせて、年間の約20%の日が建築に不向きな日となります。
このように、地火日は大地のエネルギーが乱れることから、土に関する活動を避けるべき特別な日として古来から認識されています。日常生活や行事、建築などを計画する際には、このような暦の知識を利用することで、より良い時期選びができるようになります。
地火日の決め方
地火日は、立春、夏至などの「二十四節気(にじゅうしせっき)」による月の区切り(節切り・せつぎり)と、毎日に割り振られた干支で決まります。
下記の表になります。
| 月 | 十二支の日 |
|---|---|
| 1月 | 巳の日 |
| 2月 | 午の日 |
| 3月 | 未の日 |
| 4月 | 申の日 |
| 5月 | 酉の日 |
| 6月 | 戌の日 |
| 7月 | 亥の日 |
| 8月 | 子の日 |
| 9月 | 丑の日 |
| 10月 | 寅の日 |
| 11月 | 卯の日 |
| 12月 | 辰の日 |
天火日と地火日
陰陽五行説では火を天火、地火、人火に分けており、そのうちの天火は「天の火気がはなはだしい」という意味を持ちます。そして地火は「地の火気がはなはだしい」日となります。
天火日は凶日で「棟上げ、屋根葺きをすると必ず火災に遭う。ほかに家屋の修造、引っ越しが凶。他のことには障りなし。」という意味があります。
地火日の決め方
地火日は、立春、夏至などの「二十四節気(にじゅうしせっき)」による月の区切り(節切り・せつぎり)と、毎日に割り振られた干支で決まります。
下記の表になります。
| 月 | 十二支の日 |
|---|---|
| 1月 | 巳の日 |
| 2月 | 午の日 |
| 3月 | 未の日 |
| 4月 | 申の日 |
| 5月 | 酉の日 |
| 6月 | 戌の日 |
| 7月 | 亥の日 |
| 8月 | 子の日 |
| 9月 | 丑の日 |
| 10月 | 寅の日 |
| 11月 | 卯の日 |
| 12月 | 辰の日 |
天火日と地火日
陰陽五行説では火を天火、地火、人火に分けており、そのうちの天火は「天の火気がはなはだしい」という意味を持ちます。そして地火は「地の火気がはなはだしい」日となります。
天火日は凶日で「棟上げ、屋根葺きをすると必ず火災に遭う。ほかに家屋の修造、引っ越しが凶。他のことには障りなし。」という意味があります。
2026年の地火日
2026年の地火日は現在の暦(普通のカレンダーで見た時)では下記の通りです。
| 日付 | 六曜 | 九星 | 干支 | 十二直 | 二十八宿 | 暦注下段・選日 |
| 2026年01月04日(日) | 友引 | 八白土星 | 壬寅 | 満 | 参 | 地火日 |
| 2026年01月06日(火) | 仏滅 | 六白金星 | 甲辰 | 平 | 鬼 | 地火日 |
| 2026年01月18日(日) | 仏滅 | 三碧木星 | 丙辰 | 平 | 亢 | 地火日 |
| 2026年01月30日(金)☆ 保存 | 大安 | 五黄土星 | 甲辰 | 平 | 鬼 | 鬼宿日/大明日/地火日/大禍日 |
| 2026年02月10日(火) | 先負 | 五黄土星 | 乙未 | 定 | 亢 | 大明日/神吉日/地火日 |
| 2026年02月22日(日)☆ 保存 | 大安 | 八白土星 | 丁未 | 定 | 壁 | 大明日/神吉日/復日/地火日/滅門日 |
| 2026年03月06日(金) | 先勝 | 三碧木星 | 己卯 | 定 | 軫 | 地火日/神吉日 |
| 2026年03月18日(水) | 先負 | 六白金星 | 辛卯 | 定 | 心 | 地火日/神吉日/復日 |
| 2026年03月30日(月) | 先負 | 九紫火星 | 癸卯 | 定 | 胃 | 地火日/神吉日 |
| 2026年04月15日(水)☆ 保存 | 大安 | 八白土星 | 己未 | 平 | 壁 | 大明日/神吉日/復日/地火日/滅門日 |
| 2026年04月27日(月) | 仏滅 | 五黄土星 | 辛未 | 平 | 井 | 地火日/神吉日 |
| 2026年05月09日(土) | 先勝 | 一白水星 | 癸未 | 平 | 角 | 地火日/神吉日 |
| 2026年05月18日(月)☆ 保存 | 大安 | 五黄土星 | 壬辰 | 閉 | 畢 | 一粒万倍日/大明日/五墓/復日/地火日 |
| 2026年05月30日(土)☆ 保存 | 大安 | 八白土星 | 甲辰 | 閉 | 氐 | 一粒万倍日/大明日/地火日 |
| 2026年06月11日(木)☆ 保存 | 大安 | 二黒土星 | 丙辰 | 開 | 奎 | 八専間日/大明日/月徳日/地火日 |
| 2026年06月18日(木)☆ 保存 | 大安 | 六白金星 | 壬子 | 執 | 奎 | 八専入り/天恩日/神吉日/帰忌日/地火日 |
| 2026年06月30日(火)☆ 保存 | 大安 | 四緑木星 | 癸亥 | 平 | 張 | 八専の終わり/神吉日/重日/地火日/滅門日 |
| 2026年07月12日(日) | 友引 | 二黒土星 | 乙亥 | 平 | 女 | 三隣亡/重日/地火日/滅門日 |
| 2026年07月24日(金) | 先勝 | 八白土星 | 丁亥 | 平 | 室 | 大明日/重日/地火日 |
| 2026年08月05日(水) | 先負 | 五黄土星 | 己亥 | 平 | 畢 | 地火日/重日 |
| 2026年08月10日(月)☆ 保存 | 大安 | 九紫火星 | 癸卯 | 破 | 女 | 一粒万倍日/神吉日/地火日 |
| 2026年08月17日(月) | 先負 | 二黒土星 | 庚戌 | 執 | 柳 | 八専の終わり/天恩日/地火日 |
| 2026年08月29日(土) | 先勝 | 八白土星 | 壬戌 | 執 | 壁 | 大明日/地火日/往亡日 |
| 2026年09月10日(木) | 先勝 | 五黄土星 | 甲戌 | 執 | 井 | 地火日/不成就日 |
| 2026年09月19日(土) | 仏滅 | 八白土星 | 丙申 | 破 | 奎 | 地火日/大禍日/月徳日 |
| 2026年10月01日(木) | 赤口 | 二黒土星 | 戊申 | 破 | 張 | 天恩日/地火日 |
| 2026年10月13日(火)☆ 保存 | 大安 | 一白水星 | 庚申 | 開 | 翼 | 大明日/神吉日/地火日 |
| 2026年10月25日(日)☆ 保存 | 大安 | 七赤金星 | 壬申 | 開 | 虚 | 大明日/神吉日/地火日 |
| 2026年11月09日(月) | 先勝 | 七赤金星 | 丁丑 | 定 | 井 | 地火日 |
| 2026年11月21日(土) | 仏滅 | 四緑木星 | 己丑 | 定 | 角 | 地火日/神吉日 |
| 2026年12月03日(木) | 仏滅 | 一白水星 | 辛丑 | 定 | 室 | 地火日/神吉日 |
| 2026年12月14日(月) | 赤口 | 八白土星 | 壬子 | 執 | 鬼 | 八専間日/地火日/復日 |
| 2026年12月26日(土) | 赤口 | 五黄土星 | 甲子 | 執 | 亢 | 天恩日/地火日 |
地火日には、一年を通じて特定のパターンがあります。それは、月ごとに異なる日にちが地火日とされ、この日が各月に一度ずつ訪れることになります。このパターンは以下のように定められています。
- 1月は巳の日
- 2月は午の日
- 3月は未の日
- 4月は申の日
- 5月は酉の日
- 6月は戌の日
- 7月は亥の日
- 8月は子の日
- 9月は丑の日
- 10月は寅の日
- 11月は卯の日
- 12月は辰の日
この規則により、地火日は一年に約30回程度、おおよそ12日ごとに発生することになります。それぞれの月で指定された日が地火日となり、この日は凶日として扱われます。つまり、一年を通して約30回の凶日が存在するわけです。この情報を知っておくと、日々の計画を立てる際に役立つでしょう。



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