カレンダーや暦(こよみ)を見ていると、「重日(じゅうにち)」や「復日(ふくにち)」という言葉を目にすることがあります。
大安や仏滅ほど有名ではありませんが、これらは「選日(せんじつ)」と呼ばれる暦注の一つで、昔から大切な行事の日取りを決める際に重視されてきました。
「重なる」「復(また)くる」という漢字が使われている通り、この日は「ある行いが繰り返される」という意味を持っています。
今回は、重日と復日の意味と、この日に行う「契約」「引っ越し」「入籍」などの吉凶、そして絶対に「やってはいけないこと」について詳しく解説します。
重日(じゅうにち)・復日(ふくにち)とはどのような日?
まずは、それぞれの基本的な意味を見ていきましょう。どちらも似た意味を持っていますが、選定される基準が異なります。
重日(じゅうにち)の意味
重日とは、巳(み)の日と亥(い)の日が重なることで成立する選日です。
この日に行ったことは「善いことも悪いことも重なって生じる」と言われています。
- 吉事:さらに良くなる(吉が重なる)
- 凶事:さらに悪くなる(凶が重なる)
復日(ふくにち)の意味
復日も重日と非常によく似ており、「吉凶ともに反復する(繰り返す)」という意味があります。
一度きりで終わらせたいことには不向きですが、何度もあってほしいことには吉日となります。
つまり、重日・復日は単純な「吉日」や「凶日」ではなく、「その日の行動によって結果が増幅される日」と捉えるのが正解です。
復日・重日に「やってはいけないこと」
「繰り返してほしくないこと」は、この日に行うのを避けるべきとされています。具体的に、復日・重日にやってはいけない代表的な行動は以下の通りです。
1. 葬儀・葬式
これらは最も避けるべきこととされています。「不幸が重なる」「再び葬儀を出すことになる(=身内の不幸が続く)」という連想から、古くから忌避されています。
2. お見舞い
病気や怪我が「長引く」「繰り返す」ことを避けるため、お見舞いに行く日としては適していません。
3. 借金・ローンの申し込み
借金をすると、その状態が繰り返される、つまり「借金癖がつく」「借金がなかなか減らない」と解釈されるため、避けたほうが無難です。
4. 離婚届の提出
離婚が繰り返される(再婚してもまた離婚する)ことを避けるため、別れの日としては選ばない方が良いでしょう。
【目的別】復日・重日の吉凶判断
ここからは、多くの人が気になる具体的なライフイベントについて、重日・復日の捉え方を解説します。
復日・重日の「契約」
判定:内容による(商売繁盛や貯蓄などは大吉)
契約ごとに関しては、その契約が「ポジティブな発展」を意味するものか、「負担」を意味するものかで判断します。
- 良い例:大きな仕事の契約、積立貯金の契約、投資の開始。
利益や資産が増えていくことが繰り返されるため、大吉となります。 - 避けるべき例:借用書の契約、連帯保証人になる契約。
負債や負担が続くことになるため避けましょう。
復日・重日の「引っ越し」
判定:基本的には吉
引っ越しは、新しい生活のスタートであり、一般的にはお祝い事(吉事)に含まれます。「良い住環境での生活が続く」「発展的な移動」という意味合いであれば、復日や重日に引っ越すことはプラスに働きます。
ただし、やむを得ない事情(夜逃げ、トラブルによる退去など)での引っ越しの場合は、そのネガティブな状況が繰り返されないよう、避けたほうが良いという考え方もあります。
復日・重日の「入籍(結婚)」
判定:吉(ただし一部に慎重論あり)
入籍や結婚式は「慶事(お祝い事)」ですので、喜びが重なるとして基本的には吉日とされています。「幸せが繰り返す」「愛が深まる」と捉えます。
一方で、ごく一部の解釈では「再婚(=結婚を繰り返す)」を連想させるため、初婚であっても避けるべきと考える説も存在します。
しかし、現在では一般的に「お祝い事は吉」と捉えるのが主流です。「いつまでも仲睦まじくあるように」という願いを込めて選んでも問題ありません。
※どうしても気になる場合は、大安や天赦日など、他の強い吉日と重なっている日を選ぶと安心です。
まとめ:重日と復日のパワーを味方につけよう
重日と復日は、決して怖い日ではありません。シンプルに以下のルールを覚えておけば、日常で活用することができます。
- 増やしたいこと・続いてほしいことは積極的に行う(貯金、勉強、商談、パーティー、入籍)
- 一度きりにしたい・繰り返したくないことは避ける(葬儀、借金、別れ話、病気治療の開始)
暦の言葉に振り回されすぎず、「良い行いを積み重ねる日」として、ポジティブに活用してみてはいかがでしょうか。


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