おみくじ向吉の順番と意味、凶向吉は？

神社やお寺でおみくじを引くと、「大吉」や「吉」「凶」などの結果が出てきます。運勢を知ることで、これからの行動のヒントを得たり、気持ちを新たにしたりできるのが、おみくじの魅力です。

その中でも、あまり見慣れない「向吉（むこうきち）」という運勢をご存じでしょうか？

この記事では、「向吉」の意味や運勢の順番における位置、そして「凶向吉（きょうむこうきち）」についてもわかりやすくご紹介していきます。

向吉とは？

「向吉（むこうきち）」とは、文字通り「吉に向かう」という意味を持つ運勢です。

つまり、今の状況はまだ吉とまでは言えないけれど、これから吉の方向へ向かっている途中の状態を示しています。現状に満足できなくても、これから先に期待が持てるという、前向きで希望のある運勢なのです。

向吉が出たときは、次のような心構えが大切になります。

このように、向吉は単なる「今がどうか」ではなく、「未来がどうなっていくか」に目を向けさせてくれる運勢です。現状に迷いがある人にとって、希望を持つきっかけになります。

おみくじにはさまざまな運勢がありますが、向吉は以下のような順番で登場することが多いです。

以下は、おみくじでよく見られる運勢の順番と、それぞれの読み方・意味をまとめた表です。

順位	運勢名	読み方	意味
1	大吉	だいきち	最も強い吉運。全体的に非常に良い運勢で、願いが叶いやすい。
2	吉	きち	運勢が良く、安心して前に進める状態。
3	中吉	ちゅうきち	全体的に良いが、努力次第でさらに良くなる運勢。
4	小吉	しょうきち	小さな幸運があるが、大きな成果は慎重な行動次第。
5	半吉	はんきち	吉の半分。安定性は低いが、少しずつ良くなる兆し。
6	末吉	すえきち	最初は不安定でも、後に運が開けてくる。
7	向吉	むこうきち	これから吉に向かっていく運勢。現状よりも未来に希望がある。
8	平	たいら	吉でも凶でもなく、平穏な状態。大きな波のない安定期。
9	凶	きょう	運勢が悪い。注意深く生活を見直す必要がある。
10	小凶	しょうきょう	小さな不運が重なる運勢。慎重な行動が求められる。
11	半凶	はんきょう	凶の影響が一部ある状態。改善の余地が残っている。
12	末凶	すえきょう	最後に凶が訪れる可能性。油断せずに備えるべき時期。
13	大凶	だいきょう	最も厳しい凶運。トラブルや不運が重なりやすく、慎重な行動が必須。

この順番からもわかるように、向吉は吉や小吉などの「吉系」の運勢よりはやや下位ですが、凶よりは上の位置にあることが多いです。

埼玉県の氷川神社では、おみくじの順番に「凶向吉（きょうむこうきち）」という珍しい表記があります。その運勢の順番は以下のようになっています。

順位	運勢名	読み方	意味
1	大吉	だいきち	願いがすべて叶いやすく、非常に強い幸運。
2	吉	きち	総じて良い運勢。努力をすれば結果が出やすい。
3	吉平	きちたいら	今の状態を保つことが吉を呼ぶ。変化は控えるのが良い。
4	小吉	しょうきち	小さな幸運がある。堅実に進めば開運。
5	末吉	すえきち	今は結果が出にくいが、将来的に吉となる運勢。
6	平吉	たいらきち	穏やかに過ごせば吉となる。現状維持が最善。
7	平	たいら	平穏な状態。変化を避けて安定を保つと良い。
8	凶向吉	きょうむこうきち	今は凶だが、心がけ次第で吉に向かっていく運勢。希望を持って前進すれば好転する。
9	凶末吉	きょうすえきち	凶の要素があるが、最後には吉に転じる可能性がある。
10	初凶末吉	しょきょうすえきち	物事の始まりは困難だが、後に良い結果が得られる。
11	吉凶末分	きっきょうまつぶん	吉と凶のどちらとも言えない。今後の行動次第で運命が分かれる。
12	吉凶相交	きっきょうそうこう	吉と凶が交互にやってくるような不安定な運勢。冷静さが求められる。
13	凶	きょう	注意が必要な運勢。慎重な判断と行動が必要。