三業干支の中でも倒柱の業は、「人生の柱が倒れやすい」と語られる象意を持ちます。とくに己巳と己酉に現れやすいとされ、家庭・仕事・人間関係など“支え”のテーマが揺れやすいのが特徴です。
三業干支とは何か?
三業干支(さんごうかんし)とは、四柱推命の解釈の中で家系や先祖から受け継がれた因縁(カルマ)が表に出やすいとされる干支の枠組みです。生まれ持った性格だけでは説明しきれない「なぜか同じ問題が繰り返される」「努力しても同じところでつまずく」といった感覚が、ここに結び付けられることがあります。
三業干支の「三業」とは?
「三業」は仏教の言葉で、身(行動)・口(言葉)・意(心)という、日々の行いが積み重なっていく働きを指します。三業干支として読む場合は、自分ひとりの意思だけではほどきにくい家系的テーマが、人生の局面で浮上しやすい――そんな見立てになります。
三業干支に見られやすいサイン
- 家族の中で似た出来事(病気・離別・トラブル)が繰り返されやすい
- 人間関係のパターンが変わりにくく、同じタイプの悩みが巡ってくる
- 順調な時ほど、土台を揺らす出来事が起こりやすい
倒柱の業とは?「柱が倒れる」象意が示すもの
三業干支の倒柱の業は、その名の通り「柱が倒れる」ような象意を持つとされます。柱とは、家庭・仕事・信用・自尊心・支援者など、人生を支える重要な土台のこと。倒柱の業を読む場合、外側は整って見えても内側に不安が溜まりやすく、ある日一気に崩れるという形で出やすいと言われます。
検索でも「倒柱」「とうちゅうのごう」のように、言葉そのものを調べる人が多いのは、それだけ体感として“柱が揺れる感じ”が分かりやすいからかもしれません。
倒柱の業が出やすい場面
- 信頼していた相手からの裏切り、約束の反故、急な関係の断絶
- 仕事の方針転換・配置転換・独立などで居場所が変わりやすい
- 家庭内の役割負担が偏り、心身が限界を超えやすい
- 「ちゃんとしなきゃ」が強く、助けを求める前に倒れやすい
倒柱の業が「己巳」「己酉」で語られる理由
倒柱の業は、三業干支の中でもとくに己巳(つちのとみ)と己酉(つちのととり)に現れやすいとされます。いずれも天干が己で、内側に抱え込みやすい“陰の土”の性質が共通しています。
まずは天干の己(つちのと)そのものの雰囲気を知っておくと読みやすくなります。己の性質は、こちらで詳しく整理しています。
十干「己(つちのと)」の性格と特徴
関連:己がつく干支(性格の基礎理解に)
己巳に現れる倒柱の業の特徴
己巳は、陰の土「己」と陰の火「巳」が重なる干支です。土は土台、火は情熱や衝動。己巳の倒柱の業として読むと、内側の熱量が高いのに、外側では慎重に整えようとするため、ギャップが溜まりやすいと言われます。
己巳(つちのとみ)
己巳は、天干「己(つちのと)」と地支「巳(み)」の組み合わせです。己は陰の土、巳は陰の火。陰土と陰火の結び付きによるエネルギーの特性が鍵になります。
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陰の土(己)の意味合い
- 内向的で慎重、思慮深い性格を表しやすい。
- 基盤をじっくり築きたい一方で、慎重になりすぎるとチャンスを逃しやすい。
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陰の火(巳)の意味合い
- 内に秘めた情熱や洞察、探究心が強い。外に派手に出すより、内側で燃え続けやすい。
- 焦燥感や不安を抱えやすく、放置すると過労や心身の不調につながることも。
三業干支の倒柱の業「己巳」として読む場合、「自分の本音や情熱を出しづらい」「外の期待に合わせすぎて疲れやすい」という課題が出やすいとされます。限界まで我慢して、ある日突然「もう無理」と糸が切れたように崩れてしまう――それが“柱が倒れる”形になりやすいのです。
己巳の倒柱の業が出やすいテーマ
- 完璧にやろうとして燃え尽きる(人に頼る前に限界になる)
- 信頼関係の急変(味方だと思っていた相手とのすれ違い)
- 「正しさ」と「本音」の板挟みで、心の置き場がなくなる
己酉に現れる倒柱の業の特徴
己酉は、陰の土「己」と陰の金「酉」の組み合わせです。金は切れ味、評価、審美眼、そして“形を整える”性質。己酉の倒柱の業として読むと、外側を整えれば整えるほど、内側の不安が増幅しやすいと言われます。
己酉(つちのととり)
己酉は、天干「己(つちのと)」と地支「酉(とり)」の組み合わせです。こちらも陰の土である己と、陰の金である酉の組み合わせです。
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陰の土(己)の意味合い
- 内向的・慎重・思慮深い要素が強い。状況を読んで動くのが得意。
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陰の金(酉)の意味合い
- 冷静さや分析力、洗練されたセンスを示しやすい。外見や評価、完成度を重視する傾向。
- こだわりが強く、自己評価が厳しくなりすぎることもある。
三業干支の倒柱の業「己酉」として読むと、「理知的でいたい」「きちんとしていたい」気持ちが強いぶん、崩れた瞬間のショックが大きくなりやすいとされます。人に弱さを見せにくく、ギリギリまで踏ん張った末に、突然の転職・別離・体調不良として噴き出すこともあります。
己酉の倒柱の業が出やすいテーマ
- プライドと現実のズレ(理想の自分像を守ろうとして苦しくなる)
- 人間関係の断捨離が極端(限界まで溜めて一気に切る)
- 評価に敏感で、周囲の目が“柱”になりやすい
倒柱の業を持つ女性の対策
検索でも倒柱の業 女という形で調べる人が多いように、女性の場合は「家庭・対人・自己表現」が柱になりやすい分、揺れ方も繊細になりがちです。倒柱の業を持つ女性は、次のような整え方が相性が良いとされます。
- 「自分軸」を持つ習慣を作る
周囲の期待や評価に流されすぎないために、「私はどうしたい?」を毎日小さく確認します。日記、朝の瞑想、散歩など、心を戻すルーティンが“柱の補強”になります。 - 感情の波を言語化して整理する
つらさや怒りを我慢で固めると、倒柱の業は“突然の崩れ”として出やすくなります。「何が嫌だった?」「本当はどうしてほしかった?」と紙に書くことで、折れずに済むことが増えます。 - 守るべき柱を最小限に絞る
全部を完璧に守ろうとすると、柱が増えすぎて支え切れません。「今いちばん大事にしたいものは何か」を一つに絞ると、他の揺れに巻き込まれにくくなります。 - 助けを求めることを恐れない
倒柱の業の人は「一人で背負う」癖が強くなりがちです。相談する・頼る・一緒に考えてもらうことを、弱さではなく柱を増やす技術として扱ってください。
倒柱の業を持つ男性の対策
男性は「社会的信用・仕事・収入」を柱として捉えやすく、揺れた時のダメージが大きくなりがちです。倒柱の業を持つ男性は、次の視点が助けになります。
- 計画と柔軟性を両立させる
理想の道筋が崩れた時に混乱しやすいので、「崩れても組み直せる設計」にしておくのが大切です。目的は一つでも、ルートは複数用意する感覚が合います。 - 成功体験より「再起体験」を大切に
倒柱の業の本質は「倒れないこと」より倒れても立て直す力です。過去の失敗から戻れた経験を思い出すほど、柱は強くなります。 - 孤独に陥らない仕組みを作る
一匹狼になりやすい場合は、週1でも誰かと話す時間を固定します。人間関係を“気分”で維持すると途切れやすいので、仕組みにすると安定します。 - 肉体のケアを通して精神を整える
睡眠・運動・食事は、倒柱の業の“土台”です。体調が崩れると判断も崩れやすいので、まず身体の柱を太くしてください。
三業干支の倒柱の業は時柱に出るとどう読む?
四柱推命では、年柱・月柱・日柱・時柱のどこに出るかで、テーマの出方が変わると読みます。とくに三業干支 時柱として倒柱の業が関わる場合は、晩年の過ごし方、子どもや後輩との関係、人生の締めくくりの働き方などに“柱の揺れ”が出やすいと解釈されることがあります。
早い段階で「無理をしない設計」に切り替えるほど、後半は安定しやすくなります。
三業干支の倒柱の業(己巳・己酉)の有名人や芸能人
ここでは、日干支が己巳・己酉とされる例として挙げられる有名人をまとめます(流派・算出条件により扱いが異なる場合があります)。「己酉 芸能人」などで調べる人も多いので、雰囲気をつかむ参考にしてください。
己巳の男性有名人
| No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 小堺 一機 | タレント、司会者 | 1956年1月3日 | 「ごきげんよう」司会 |
| 2 | 周防 正行 | 映画監督 | 1956年10月29日 | 「Shall we ダンス?」監督 |
| 3 | 近藤 真彦 | 歌手、俳優 | 1964年7月19日 | 元祖スター |
| 4 | 江口 洋介 | 俳優 | 1967年12月31日 | ドラマ・映画で活躍 |
| 5 | 横田 栄司 | 俳優 | 1971年5月18日 | 舞台俳優として著名 |
| 6 | 大泉 洋 | 俳優、タレント | 1973年4月3日 | 「水曜どうでしょう」 |
| 7 | 山本 太郎 | 政治家、俳優 | 1974年11月24日 | れいわ新選組代表 |
| 8 | 井ノ原 快彦 | アイドル | 1976年5月17日 | NHK「朝イチ」MC |
| 9 | 坪倉 由幸 | お笑い芸人 | 1977年9月9日 | 「我が家」 |
| 10 | 堤下 敦 | お笑い芸人 | 1977年9月9日 | 「インパルス」 |
| 11 | 佐野 勇斗 | 俳優 | 1998年3月23日 | 「M!LK」 |
己巳の女性有名人
| No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
| 1 | 竹下 景子 | 女優 | 1953年9月15日 | 教養番組でも活躍 |
| 2 | 飯島 直子 | 女優、タレント | 1968年2月29日 | 癒し系女優 |
| 3 | 井森 美幸 | タレント、女優 | 1968年10月26日 | バラエティで人気 |
| 4 | 上野 樹里 | 女優 | 1986年5月25日 | 主演作多数 |
| 5 | 中村 アン | モデル、タレント | 1987年9月17日 | ドラマで活躍 |
己酉の男性有名人
| No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
| 1 | 渥美 清 | 俳優 | 1928年3月10日 | 「寅さん」 |
| 2 | アントニオ猪木 | プロレスラー、政治家 | 1943年2月20日 | レジェンド |
| 3 | 吉田 拓郎 | 歌手、作詞家 | 1946年4月5日 | フォークの旗手 |
| 4 | みうらじゅん | 作家 | 1958年2月1日 | 多方面で活躍 |
| 5 | ジミー大西 | 芸人、画家 | 1964年1月1日 | 個展多数 |
| 6 | 本木 雅弘 | 俳優 | 1965年12月21日 | 元アイドル |
| 7 | 中川 礼二 | お笑い芸人 | 1972年9月27日 | 中川家 |
| 8 | 伊達 みきお | お笑い芸人 | 1974年9月5日 | サンドウィッチマン |
| 9 | 秋山 竜次 | お笑い芸人 | 1978年8月15日 | ロバート |
| 10 | 綾野 剛 | 俳優 | 1982年1月26日 | 演技派 |
| 11 | 村上 信五 | アイドル | 1982年1月26日 | 関ジャニ∞ |
| 12 | 小池 徹平 | 俳優、歌手 | 1986年1月5日 | WaT |
| 13 | 増田 貴久 | アイドル | 1986年7月4日 | NEWS |
| 14 | 北村 匠海 | 俳優、歌手 | 1997年11月3日 | DISH// |
己酉の女性有名人
| No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
| 1 | 稲森 いずみ | 女優 | 1972年3月19日 | 主演作多数 |
| 2 | 大橋 未歩 | アナウンサー | 1978年8月15日 | テレビ東京出身 |
| 3 | 安藤 なつ | お笑い芸人 | 1981年1月30日 | メイプル超合金 |
| 4 | 小柳 ゆき | 歌手 | 1982年1月26日 | ヒット曲多数 |
| 5 | 松本 まりか | 女優 | 1984年9月12日 | 話題作多数 |
倒柱の業と混同しやすい「他の業」:カニバリ対策として“違い”だけ知る
倒柱の業を調べている人の中には、似た言葉として倒異の業や祇王の業、徳攻の業、参籠の業、不族の業、傷体の業なども気になる方がいます。ここでは深掘りはせず、「違いの輪郭」だけ押さえます。
- 倒異の業とは:倒柱が“自分の柱”の揺れだとすると、倒異は“外から入ってくる存在(結婚相手・嫁婿・環境変化)”が引き金になりやすい、と語られることがあります。
- 祇王の業:家系テーマの出方が独特で、執着や情の深さが絡みやすいとされます。
- 徳攻の業:尽くしすぎ・背負いすぎの因縁として読まれ、丁丑・丁未の徳攻の業のように干支が具体的に語られることがあります。
- 参籠の業:閉じる・こもる象意に結び付けられ、孤独感や隔たりがテーマになりやすいと言われます。
- 不族の業:家系・一族の流れに関する重いテーマとして語られることがあります。
- 傷体の業:心身の負担が表に出やすい象意として扱われることがあります。
こうした周辺ワードに心当たりがあるときは、倒柱の業だけで抱え込まず、「自分の悩みの種類」を切り分けていくと、対策が現実的になります。
まとめ:倒柱の業は「倒れない」より「立て直せる柱」を育てる学び
三業干支の倒柱の業は、己巳・己酉に出やすいとされる“柱の揺れ”のテーマです。けれど、倒柱の業の学びは「不幸の予告」ではありません。むしろ崩れた時にどう戻るかを先に用意できる人ほど、人生の安定度は上がっていきます。
己巳は内なる情熱と慎重さのバランス、己酉は理知とプライドの扱い方。自分の癖を知り、支えを増やし、身体と心の土台を整えていくほど、柱は“しなやかに強い柱”へと変わっていくでしょう。



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