「八専(はっせん)」は、気が偏りやすいとされる暦注のひとつ。大きな決断や移動、契約ごとを予定しているときほど、できれば避けたい期間です。とはいえ、現実は予定が動かせないこともありますよね。ここでは八専とは何かを整理しつつ、2026年・2027年の八専入りと終わり、間日、そして八専にやってはいけないことを、参拝・引っ越し・契約・納車までまとめて解説します。
八専とは?意味と由来をわかりやすく
八専(はっせん)とは、干支(十干十二支)の並びで、壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの12日間を指す暦の考え方です。この12日間は、気(エネルギー)の性質が偏りやすいとされ、昔から「物事が極端になりやすい」「進みにくい」と言い伝えられてきました。
さらにこの12日間のうち、同じ五行が重なる日が8日あるため「八専」と呼ばれる、という説明が一般的です。「専」には「専一(ひとつに偏る)」のニュアンスがあり、良くも悪くも“偏りやすさ”がテーマになります。
八専の12日間と「間日(まび)」の関係
八専は「12日間」すべてが同じ強さで凶、というよりも、古くから特に意識されてきたのが「同気が重なる8日」と、その合間に入る4日の間日(まび)です。
間日とは、八専の12日間の中で、凶意が和らぐとされる“息継ぎ”のような日。八専の並びでは、2日目・5日目・7日目・11日目が間日にあたり、干支でいうと癸丑・丙辰・戊午・壬戌です。予定を動かせるなら、まずはこの間日に寄せるのが基本の考え方になります。
八専入り・八専始め・八専終わりとは?
よく「八専入り」「八専始め」「八専の終わり」などの言い方をしますが、感覚としてはシンプルです。
- 八専入り(八専始め):壬子の日からスタート
- 八専終わり:癸亥の日で締める(12日目)
「入り」と「終わり」を押さえるだけでも、予定の組み替えや心の準備がしやすくなります。
2026年の八専カレンダー|八専の期間・間日(まび)一覧
2026年は、八専が年6回訪れます。ここでは、八専入り(壬子)〜八専終わり(癸亥)までの期間と、間日(まび)4日をまとめました。
| 回 | 八専入り(壬子) | 八専終わり(癸亥) | 間日(まび)4日 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2026年2月7日(土) | 2026年2月18日(水) | 2月8日(日)/2月11日(水)/2月13日(金)/2月17日(火) |
| 2 | 2026年4月8日(水) | 2026年4月19日(日) | 4月9日(木)/4月12日(日)/4月14日(火)/4月18日(土) |
| 3 | 2026年6月7日(日) | 2026年6月18日(木) | 6月8日(月)/6月11日(木)/6月13日(土)/6月17日(水) |
| 4 | 2026年8月6日(木) | 2026年8月17日(月) | 8月7日(金)/8月10日(月)/8月12日(水)/8月16日(日) |
| 5 | 2026年10月5日(月) | 2026年10月16日(金) | 10月6日(火)/10月9日(金)/10月11日(日)/10月15日(木) |
| 6 | 2026年12月4日(金) | 2026年12月15日(火) | 12月5日(土)/12月8日(火)/12月10日(木)/12月14日(月) |
2027年の八専カレンダー|八専の期間・間日(まび)一覧
2027年も、八専は年6回の流れです。引っ越し、契約、納車、参拝の予定がある人は、まずここで“八専の壁”を確認しておきましょう。
| 回 | 八専入り(壬子) | 八専終わり(癸亥) | 間日(まび)4日 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2027年2月2日(火) | 2027年2月13日(土) | 2月3日(水)/2月6日(土)/2月8日(月)/2月12日(金) |
| 2 | 2027年4月3日(土) | 2027年4月14日(水) | 4月4日(日)/4月7日(水)/4月9日(金)/4月13日(火) |
| 3 | 2027年6月2日(水) | 2027年6月13日(日) | 6月3日(木)/6月6日(日)/6月8日(火)/6月12日(土) |
| 4 | 2027年8月1日(日) | 2027年8月12日(木) | 8月2日(月)/8月5日(木)/8月7日(土)/8月11日(水) |
| 5 | 2027年9月30日(木) | 2027年10月11日(月) | 10月1日(金)/10月4日(月)/10月6日(水)/10月10日(日) |
| 6 | 2027年11月29日(月) | 2027年12月10日(金) | 11月30日(火)/12月3日(金)/12月5日(日)/12月9日(木) |
八専にやってはいけないこと|まず避けたい行動まとめ
八専は「気が偏る」期間。だからこそ、人生の土台を動かすことほど慎重に。ここでは“特に避けたい”代表例をまとめます(どうしても動くときの対処は後半で詳しく)。
結婚式・入籍・両家の顔合わせなど「縁を固める行事」
八専は、関係が一方に偏りやすいとされるため、昔から婚礼ごとは嫌われがちです。もちろん絶対ではありませんが、「話が噛み合わない」「段取りが二転三転する」など、余計なストレスが出やすい時期でもあります。できるなら間日に寄せる、難しいなら“決める日”と“祝う日”を分ける(入籍は後日にして、挨拶だけ先にする等)と、気持ちが整いやすいです。
引っ越し・新居の契約・家づくり(ローン・重要な手続き)
「八専の引っ越し」は、まさに検索でも多い悩みの代表格。移動や環境の切り替えは、八専の“偏り”が出やすい領域です。八専期間に動かすなら、せめて間日を選び、契約は事前に読み込みを終えておく、引っ越し当日は“やることを増やさない”など、現実面の負担を減らすほど運気の揺れが小さくなります。
大きな契約(仕事・保険・車契約)
八専の契約は「決めたはずなのに、後から条件が変わる」「確認不足が出る」など、想定外が起きやすいとされます。これはスピリチュアル的にも“気が片寄る”時期の象徴ですが、現実的にも焦りやすいタイミングになりがち。どうしても契約するなら、署名の前に一晩置く、第三者にチェックしてもらう、重要事項説明は録音・メモを残すなど、堅めにいきましょう。
納車・大きな買い物(家電・家具・高額品)
八専の納車は「事故が心配」「不吉?」と不安になりやすいテーマ。結論から言えば、八専だからといって即“悪いことが起きる”わけではありません。ただ、気持ちが揺れたまま乗り始めると、注意力が落ちてしまうことも。納車が八専に当たるなら、安全祈願や車内の浄化(掃除・換気・塩やお香など、あなたが落ち着く方法)で“最初の空気”を整えると安心です。
針灸・外科的な処置・土木工事(地鎮祭や着工など)
八専は古くから、針を扱うこと、柱立て、軍事などに関して忌まれてきた背景があります。現代では医療は医療として判断するのが大前提ですが、日程調整が可能な範囲では、気持ちよく受けられる日にするのもひとつの知恵です。
八専の参拝|神社やお寺に行ってもいい?願掛け・厄払い・お墓参り
「八専に参拝して大丈夫?」という疑問はとても多いです。ここは、あなたの目的で考えると整理しやすくなります。
八専の参拝でおすすめなのは「お礼参り」と「心を整える参拝」
八専の期間は、強い願いを押し通すよりも、感謝を伝える・静かに整えるほうが相性が良いとされます。参拝そのものが悪いのではなく、「叶えてほしい!」と力を入れすぎるほど空回りしやすい、というイメージです。
厄払いはどうする?
厄払いは“災いを避ける”ための行いなので、八専と相性が悪いとは一概に言えません。とはいえ心配なら、間日を選ぶ、または祈祷の申し込みだけ先にして日取りは別日にするなど、無理のない形に調整すると安心です。
八専にお墓参り・法事をしてしまったら
もう行ってしまったなら、必要以上に怖がらなくて大丈夫です。大切なのは“済ませた後”の心の持ち方。
- 帰宅後に手洗い・うがいをして、塩で軽く清める
- 仏壇や写真に向かって、改めて感謝を伝える
- 当日は早めに休み、気持ちを引きずらない
暦は「脅すもの」ではなく、「整えるための目安」。あなたの誠意がいちばんの供養になります。
八専の引っ越し|どうしても動くなら“ここだけは押さえる”
引っ越しは、契約・移動・新生活の立ち上げが一気に来るイベント。八専の影響が出やすいと言われるのも、その“重さ”ゆえです。
避けられるなら「間日」か「八専の前後」にずらす
可能なら、引っ越し日(荷物を運ぶ日)だけでも間日へ。契約日と入居日を分けられるなら、契約は八専前に終え、入居は間日か八専明けへ。これだけでも体感が変わります。
八専に引っ越しする現実的な対処
- 当日のタスクを増やさない(役所・大型買い物を詰めない)
- 重要書類は前日に一式まとめ、二重チェック
- 新居に入ったら換気と掃除、玄関だけでも整える
“運気対策”は派手な儀式より、生活を崩さない段取りのほうが効きます。
八専の契約|家の契約・車契約・仕事の契約で気をつけたいこと
八専の契約でいちばん起きやすいのは、「確認したつもり」のすれ違い。気が偏る時期は、思考も偏りやすいからです。
八専に契約するなら「決断の速度」を落とす
- 見積・条件・期日の“抜け”をチェックリスト化する
- 口頭の約束は必ず文章(メール等)に残す
- その場で即決せず、最低でも一晩置いて見直す
ローンや高額契約は「間日」がおすすめ
ローンや家の契約は、人生の土台を作る約束。八専に重なるなら、まずは間日を候補に入れてください。日取りを変えられない場合でも、署名・捺印のタイミングだけずらせることがあります。
八専の納車|納車してしまった・納車日が八専だったときの整え方
八専の納車は不安になりがちですが、ここは“最初の気持ち”を整えるのが最優先です。
- 安全祈願(神社での交通安全祈願、またはお守り)
- 車内清掃と換気(新しい匂いを一度リセット)
- 最初の1週間は急がず慎重運転を徹底
運気というより、あなたの集中力を守るための“儀式”としてやると、安心感が残ります。
八専の過ごし方|停滞期を味方にするコツ
八専の過ごし方は、「新しいことを増やす」より整えるが正解になりやすい時期です。家の片付け、持ち物の見直し、スケジュールの再設計など、“未来の自分が楽になること”が相性抜群です。
八専の過ごし方(間日の活用法を含む)を詳しくまとめた記事はこちら。

八専生まれ(八専に生まれた人)とは?
「八専生まれ」は、“気が濃い日”に生まれた、と捉えられがちで、性格や運の出方にも偏りが出ると言われることがあります。ただし、これは怖がるためではなく、自分の扱い方を知るヒントとして読むのがおすすめです。
八専生まれの意味・性質・向き合い方はこちらで詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)
Q1. 八専とは何ですか?
A. 八専(はっせん)は、干支の並びで壬子から癸亥まで続く12日間を指す暦注です。気が偏りやすく、重要な決断や移動は慎重に、という考え方があります。
Q2. 八専の間日とは?八専間日はいつ?
A. 間日(まび)は八専12日間のうち、影響が和らぐとされる4日です。並びでは2日目・5日目・7日目・11日目にあたり、干支は癸丑・丙辰・戊午・壬戌です。
Q3. 八専の期間はどれくらい?
A. 1回の八専は12日間です。年の中で複数回巡り、2026年・2027年はいずれも年6回のタイミングがあります。
Q4. 八専入りとは何ですか?
A. 八専入りは、壬子の日から八専が始まることを指します。「八専始め」とほぼ同じ意味で使われます。
Q5. 八専終わり(八専の終わり)とは?
A. 癸亥の日で八専が締まることを「八専終わり」と呼びます。区切りの日なので、ここから気持ちを切り替える人も多いです。
Q6. 八専に参拝してもいい?
A. 参拝自体は問題ないと考える人が多いです。八専は願掛けを強く押し出すより、お礼参りや心を整える参拝が向く、と捉えると迷いが減ります。
Q7. 八専に引っ越ししてしまった…大丈夫?
A. すでに動いてしまったなら、必要以上に怖がらなくて大丈夫です。新居の換気と掃除、段取りの再確認など“整える行動”を増やすほど、気持ちも落ち着きます。
Q8. 八専に契約してもいい?
A. 可能なら間日へ。難しい場合は、条件確認を徹底し、即決を避け、記録を残すなど“現実の防御”を厚くするのがコツです。
Q9. 八専の納車は縁起が悪い?
A. 不安が強いなら、安全祈願や車内の清掃など、あなたが安心できる整え方を。大切なのは“注意力を落とさないこと”です。
Q10. 八専は気にしないほうがいい?
A. 暦注は「絶対の未来予告」ではなく、暮らしを整える目安です。気にしない選択もOK。ただ、不安が出るタイプなら、間日を使うだけでも心が整います。
Q11. 八専と一粒万倍日が重なる日はどう考える?
A. 吉日と凶日が重なるときは、どちらか一方で断定せず、目的で選ぶのがおすすめです。どうしても動くなら“間日×吉日”のように、良い要素を重ねて不安を減らします。
Q12. 八専で草むしりはしていい?
A. 草むしりや掃除など“整える作業”は、八専の過ごし方として相性が良いと感じる人が多いです。無理をせず、短時間で区切るのがポイントです。
Q13. 八専干支と四柱推命は関係ある?
A. 八専は日ごとの暦注(選日)で、四柱推命は生年月日時で命式を読む体系です。考え方の層が違うので、両方を見る場合は「その日の気分・流れ」と「自分の土台」を分けて扱うと整理しやすいです。
Q14. 「八專」と書かれているのを見たけど同じ意味?
A. はい。古い表記として「八專」と書かれることがありますが、意味は同じく八専(はっせん)を指します。
Q15. 八専二郎(はっせんじろう)って何?
A. 八専のころの天気にまつわる言い回しで、雨が続きやすいなどの経験則として語られることがあります。地域差もあるので、“目安のことわざ”として受け取ると気楽です。
おわりに|八専は「怖がる日」ではなく「整える期間」
八専は、確かに大きな決断には慎重さが求められる期間です。でも、だからこそ「整える」「準備する」「見直す」には向いています。引っ越し、契約、参拝、納車――予定が動かせないときほど、間日を使い、段取りを堅くし、心を落ち着かせる工夫を。八専を“敵”にしないことが、いちばんの開運につながります。
八専にやってはいけないことをさらに深掘りした記事はこちら(避けたい行動を用途別に詳しく整理しています)。

※上のリンクがこの記事そのものの場合は、別記事(八専の過ごし方/八専生まれ)も合わせて読むと理解が立体的になります。


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