重陽の節句の食べ物一覧|菊酒・栗ご飯・秋なすの意味と2026年の開運メニュー
9月9日は、五節句のひとつである重陽の節句(ちょうようのせっく)です。別名は菊の節句。菊を飾り、菊酒や菊茶をいただき、栗ご飯や秋なすを食べて、無病息災や長寿を願う日として知られています。
重陽の節句の食べ物と聞くと、まず思い浮かぶのは菊酒かもしれません。けれど実は、栗ご飯、秋なす、食用菊、菊茶、栗のお菓子など、現代の食卓にも取り入れやすいものがたくさんあります。
特に「重陽の節句に栗ご飯を食べるのはなぜ?」「菊の節句の食べ物は何?」「お酒が飲めない人はどうすればいい?」と気になる方も多いでしょう。
この記事では、重陽の節句の食べ物一覧と、それぞれに込められた意味、2026年9月9日に無理なく楽しめる開運メニューをわかりやすく紹介します。
重陽の節句に食べるもの一覧
重陽の節句に食べるものとして代表的なのは、次の食べ物です。
- 菊酒:菊の花びらを浮かべたお酒。邪気払いと長寿を願う
- 菊茶:お酒を飲まない人でも取り入れやすい菊の飲み物
- 栗ご飯:秋の実りを祝い、豊かさと健康を願う
- 栗のお菓子:栗まんじゅう、栗きんとん、栗羊羹など
- 秋なす:「成す」に通じ、願望成就や実りを願う
- 食用菊:おひたし、酢の物、和え物などにしていただく
重陽の節句は、もともと旧暦9月9日に行われていた行事です。旧暦の9月9日は、現在の暦では10月頃にあたります。そのため、昔は菊が美しく咲き、栗や秋の実りが豊かになる季節と重なっていました。
現在の9月9日はまだ暑さが残ることも多く、地域によっては栗や菊の旬と少しずれる場合があります。だからこそ、現代では「完璧に昔と同じことをする」よりも、菊茶を飲む、栗のお菓子を食べる、秋なすを夕食に取り入れるなど、暮らしに合う形で楽しむのがおすすめです。
重陽の節句はなぜ菊の節句?食べ物との関係
重陽の節句は、なぜ「菊の節句」と呼ばれるのでしょうか。
その理由は、菊が古くから邪気払い・長寿・健康の象徴とされてきたからです。菊は香りが強く、気品のある花として大切にされ、菊の香りには悪い気を遠ざける力があると考えられてきました。
古代中国の考え方では、奇数は陽の数とされます。その中でも9は最も大きな陽数です。9が重なる9月9日は、陽の気が強くなる特別な日とされました。
ただし、陽の気が強すぎるとバランスを崩すとも考えられたため、菊の力を借りて邪気を払い、健康と長寿を願うようになりました。これが、菊酒や菊茶、食用菊をいただく風習につながっています。
菊そのものの意味や由来を詳しく知りたい方は、重陽の節句が菊の節句と言われる理由も参考にしてください。
重陽の節句に菊酒を飲む意味
重陽の節句の代表的な食べ物、というより飲み物が菊酒です。
菊酒とは、菊の花びらを浮かべたお酒のことです。古くは菊の香りを移した酒を飲み、邪気を払い、無病息災や長寿を願いました。
重陽の節句では、菊の香りそのものが特別な意味を持ちます。菊の香りは邪気を払うとされ、菊酒を飲むことは、体の中から清める行為と考えられてきました。
菊酒は何を願って飲む?
菊酒に込められた願いは、主に次の3つです。
- 邪気払い:季節の変わり目に悪い気を遠ざける
- 無病息災:体調を崩さず、健やかに過ごす
- 長寿:菊の力をいただき、長く元気に生きる
スピリチュアルに見るなら、菊酒は「体の中から秋の気を整える飲み物」です。夏の疲れが残りやすい9月に、菊の香りとともに自分をいたわる時間を持つことで、心身の切り替えにもなります。
菊酒を作るときの注意点
菊酒を楽しむ場合は、必ず食用菊を使ってください。
花屋で売られている観賞用の菊は、食べることを前提に育てられていないことがあります。農薬や薬剤の心配があるため、飲み物や料理には入れないようにしましょう。
また、お酒が苦手な方、妊娠中の方、服薬中の方、体質的にアルコールが合わない方は、無理に菊酒を飲む必要はありません。重陽の節句は健康を願う日ですから、体に負担をかける飲み方は避けましょう。
お酒が飲めない人は菊茶がおすすめ
菊酒を飲めない方には、菊茶がおすすめです。
菊茶は、乾燥させた食用菊や菊花を使ったお茶です。香りがやさしく、重陽の節句らしさを楽しみながら、体を温めることができます。
菊酒ほど特別な準備をしなくても、菊茶なら自宅で気軽に取り入れやすいでしょう。夜に温かい菊茶を飲みながら、今年の疲れを振り返ったり、秋から年末に向けて整えたいことを書いたりするのも、重陽の節句らしい過ごし方です。
菊茶に込めたいスピリチュアルな意味
菊茶を飲むときは、次のような意味を込めるとよいでしょう。
- 心身の疲れをやさしく流す
- 人間関係のモヤモヤを手放す
- 夏の疲れを秋へ持ち越さない
- 自分の体を大切にする
- 健康と穏やかな毎日に感謝する
重陽の節句は、派手な願掛けよりも、静かに自分を整える行動と相性が良い日です。菊茶は、その意味でも現代の重陽の節句にぴったりの飲み物です。
重陽の節句に栗ご飯を食べるのはなぜ?
重陽の節句の食べ物として、もうひとつ大切なのが栗ご飯です。
「菊の節句なのに、なぜ栗ご飯を食べるの?」と不思議に思う方もいるでしょう。
その理由は、重陽の節句がもともと旧暦9月9日に行われていたことにあります。旧暦9月9日は、現在の暦では10月頃にあたり、栗の収穫期と重なります。そのため、庶民の間では秋の実りを祝う行事としても親しまれ、重陽の節句は栗の節句とも呼ばれるようになりました。
つまり、栗ご飯は重陽の節句において、秋の収穫への感謝を表す食べ物です。
栗ご飯に込められた意味
栗ご飯には、次のような意味を重ねることができます。
- 秋の実り:自然の恵みに感謝する
- 豊かさ:収穫や金運、暮らしの安定を願う
- 守り:硬い皮に包まれた栗から、自分を守る力を連想する
- 達成:実りある結果を受け取る
スピリチュアルに見るなら、栗ご飯は「努力を実らせる食べ物」です。2026年の重陽の節句に栗ご飯を食べるなら、今年の秋から年末にかけて何を実らせたいのか、静かに考えながらいただくとよいでしょう。
2026年9月9日は栗ご飯がまだ早い?
現在の9月9日は、地域によってはまだ栗の旬には少し早い場合があります。特に暑さが残る年は、栗ご飯を作る気分になりにくいこともあるでしょう。
その場合は、無理に栗ご飯にこだわらなくても大丈夫です。
- 栗のおこわ
- 栗まんじゅう
- 栗羊羹
- 栗きんとん
- 栗入りのお菓子
- 市販の栗ご飯の素を使った簡単ご飯
大切なのは、秋の実りを意識していただくことです。栗ご飯を手作りできなくても、栗のお菓子をひとつ食べるだけで、重陽の節句の気分を味わえます。
秋なすは「願いを成す」食べ物
重陽の節句には、秋なすを食べるのもおすすめです。
秋なすは、重陽の節句の代表的な行事食として必ず出てくるものではありませんが、秋の食卓に取り入れやすく、縁起の良い意味を重ねやすい食べ物です。
なすは「成す」に通じるため、願望成就や目標達成の意味を込めることができます。
秋なすに込めたい意味
- 願いを成す:目標を形にする
- 人間関係を丸くする:やわらかく煮る料理と相性が良い
- 不要な熱を冷ます:夏の疲れを落ち着かせる
- 家庭運を整える:日常の食卓に取り入れやすい
焼きなす、なすの煮びたし、味噌炒め、なすのおひたしなど、普段の夕食に取り入れやすい料理で十分です。
重陽の節句に栗ご飯と秋なすを組み合わせると、秋の実りと「願いを成す」意味を一緒に取り入れられます。
食用菊を食べる意味とおすすめ料理
重陽の節句らしさをしっかり感じたいなら、食用菊を料理に取り入れるのもよいでしょう。
食用菊は、地域によってはおひたしや酢の物、和え物として親しまれています。見た目が華やかで、食卓に季節感を添えてくれるのも魅力です。
食用菊のおすすめ料理
- 食用菊のおひたし:香りと色を楽しめる定番料理
- 食用菊の酢の物:さっぱり食べられ、残暑の時期にも合う
- 菊の和え物:青菜やきのこと合わせると秋らしい
- 菊の天ぷら:特別感を出したい日の一品に
- 菊入りのお吸い物:夜の重陽メニューに取り入れやすい
食用菊は、ほんの少し加えるだけで食卓が華やかになります。黄色や紫の菊を使うと、重陽の節句らしい雰囲気が出やすいです。
食用菊を使うときの注意点
食用菊を料理に使う場合も、必ず食用として販売されているものを選んでください。
観賞用の菊は食べられる前提で育てられていないため、料理には向きません。また、菊にアレルギーがある方や、キク科の植物に敏感な方は無理に食べないようにしましょう。
重陽の節句の食べ物を開運メニューにするコツ
重陽の節句の食べ物は、ただ食べればよいというものではありません。もちろん難しく考える必要はありませんが、少しだけ意味を意識すると、食事の時間が開運アクションになります。
菊酒・菊茶は「邪気払い」
菊酒や菊茶は、邪気払いと長寿を願う飲み物です。
飲むときは、「体の中から悪いものを流す」「夏の疲れを秋へ持ち越さない」と意識してみましょう。ゆっくり香りを感じながら飲むことで、気持ちも落ち着きやすくなります。
栗ご飯は「実りと豊かさ」
栗ご飯は、秋の実りと豊かさを象徴する食べ物です。
食べるときは、「今年の努力が実りますように」「暮らしが安定しますように」と願いを込めるとよいでしょう。金運や仕事運を整えたい人にも向いています。
秋なすは「願いを成す」
秋なすは「成す」に通じる食べ物です。
目標を叶えたい、途中で止まっていることを形にしたい、現実を少しでも前へ進めたいときにぴったりです。食べる前に、ひとつだけ具体的な目標を思い浮かべてみましょう。
食用菊は「華やぎと浄化」
食用菊は、食卓に華やぎを添えながら、重陽の節句らしい浄化の意味を持たせてくれます。
おひたしや酢の物に少し入れるだけでも、季節の節目を大切にしている気持ちが生まれます。忙しい人ほど、こうした小さな季節感が心の支えになります。
2026年9月9日におすすめの重陽の節句メニュー
2026年の重陽の節句は、2026年9月9日(水)です。平日なので、手の込んだ料理を作るのが難しい方も多いでしょう。
そこで、無理なく取り入れやすいメニュー例を紹介します。
しっかり行事食を楽しむメニュー
- 栗ご飯
- 秋なすの煮びたし
- 食用菊のおひたし
- きのこのお吸い物
- 菊茶または菊酒
重陽の節句らしさをしっかり出すなら、栗ご飯と菊を使った一品を入れるのがおすすめです。菊酒や菊茶を添えると、邪気払いと長寿祈願の意味も自然に取り入れられます。
忙しい人向けの簡単メニュー
- 市販の栗ご飯おにぎり
- なすの味噌汁
- 栗のお菓子
- 温かいお茶
忙しい平日なら、これくらいでも十分です。重陽の節句は、完璧な料理を作る日ではありません。秋の実りを少し取り入れ、自分の健康を願う気持ちが大切です。
お酒を飲まない人向けメニュー
- 栗ご飯
- 食用菊の酢の物
- 秋なすの焼きびたし
- 菊茶
- 栗羊羹や栗まんじゅう
菊酒の代わりに菊茶を選べば、お酒を飲まない人でも重陽の節句らしい食卓になります。妊娠中の方や体調が気になる方も、無理なく楽しめます。
一人暮らしでもできる重陽メニュー
- 栗のお菓子をひとつ用意する
- なす料理を一品買う
- 温かいお茶を飲む
- 小さな菊を一輪飾る
一人暮らしの場合、行事食を全部そろえるのは大変です。栗のお菓子と温かいお茶だけでも、季節の節目を味わうことができます。
重陽の節句に避けたい食べ方
重陽の節句は健康と長寿を願う日です。だからこそ、食べ方にも少し気をつけたいところがあります。
観賞用の菊を料理に使わない
何度も触れましたが、菊を食べたり飲み物に入れたりする場合は、必ず食用菊を使いましょう。
観賞用の菊は、見て楽しむための花です。農薬や薬剤の心配があるため、料理や飲み物に使うのは避けてください。
無理にお酒を飲まない
菊酒は重陽の節句の代表的な風習ですが、お酒が苦手な人が無理をする必要はありません。
菊茶や温かい緑茶、白湯でも十分です。重陽の節句は長寿や健康を願う日なので、自分の体に合う形で楽しみましょう。
食べすぎ・飲みすぎに注意する
開運日だからといって、食べすぎたり飲みすぎたりすると、かえって体が重くなってしまいます。
重陽の節句の食べ物は、季節を味わい、感謝していただくものです。腹八分目を意識して、ゆっくり食べることも開運につながります。
重陽の節句の食べ物でよくある質問
重陽の節句に食べるものは何ですか?
代表的なものは、菊酒、菊茶、栗ご飯、栗のお菓子、秋なす、食用菊のおひたしや酢の物です。菊は邪気払いと長寿、栗は秋の実り、なすは「成す」に通じる意味を持たせることができます。
重陽の節句に栗ご飯を食べるのはなぜですか?
重陽の節句はもともと旧暦9月9日に行われていました。旧暦9月9日は現在の10月頃にあたり、栗の収穫期と重なります。そのため、庶民の間では秋の実りを祝う行事として栗ご飯を食べる風習が広まり、「栗の節句」とも呼ばれるようになりました。
菊の節句の食べ物は菊だけですか?
菊だけではありません。菊酒や菊茶、食用菊の料理のほか、栗ご飯や栗のお菓子、秋なすなども重陽の節句に取り入れやすい食べ物です。
菊酒を飲めない場合はどうすればいいですか?
菊茶や温かいお茶で大丈夫です。重陽の節句は健康を願う日なので、お酒が苦手な人が無理に菊酒を飲む必要はありません。自分の体に合う形で楽しみましょう。
食用菊が手に入らない場合はどうすればいいですか?
食用菊が手に入らない場合は、栗ご飯、栗のお菓子、秋なす、温かいお茶などで代用できます。菊を食べることにこだわらず、菊を一輪飾るだけでも重陽の節句らしさを感じられます。
重陽の節句の食べ物は2026年も同じですか?
はい。2026年の重陽の節句も9月9日です。菊酒、菊茶、栗ご飯、秋なす、食用菊など、昔からの意味を持つ食べ物を現代の食卓に合わせて取り入れるとよいでしょう。
重陽の節句をもっと詳しく知る関連記事
- 2026年9月9日重陽の節句|菊で邪気払いする開運日
- 重陽の節句は不吉?9月9日が怖いと言われる理由と本当の縁起
- 重陽の節句が菊の節句と言われる理由
- 重陽の節句と後の雛(秋の雛)
- 重陽の節句の飾りには「菊のお花」と「茱萸袋」
参考にした情報
- 京都観光Navi|重陽の節句
- 農林水産省 九州農政局|行事食紹介 重陽の節句
- 国立国会図書館 レファレンス協同データベース|重陽の節句の由来と菊を使う理由
- 京都市 にしZINE|京の五節句と年中行事 重陽の節句
まとめ|重陽の節句の食べ物は、菊と秋の実りで健康を願うもの
重陽の節句に食べるものは、菊酒、菊茶、栗ご飯、栗のお菓子、秋なす、食用菊などです。
菊は邪気払いと長寿の象徴、栗は秋の実りと豊かさの象徴、なすは「成す」に通じる縁起の良い食べ物として楽しむことができます。
重陽の節句に栗ご飯を食べるのは、もともとの旧暦9月9日が現在の10月頃にあたり、栗の収穫期と重なっていたためです。そのため、重陽の節句は「菊の節句」であると同時に、「栗の節句」と呼ばれることもあります。
2026年9月9日の重陽の節句には、完璧な行事食を用意しなくても大丈夫です。栗のお菓子をひとつ食べる、菊茶を飲む、秋なすを夕食に入れる。そんな小さな一皿でも、季節の節目を大切にする気持ちは十分に込められます。
重陽の節句の食べ物は、怖いものでも難しいものでもありません。菊と秋の実りをいただきながら、邪気を払い、健康と長寿、そしてこれからの豊かな実りを静かに願うためのものです。



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