カレンダーで見かける「先勝」や「友引」などの六曜(ろくよう)。
大切な行事の日取りを決める際、「大安が一番良いのは知っているけれど、大安の都合がつかない時、先勝と友引ならどっちがいいの?」と迷うことはありませんか?
結論から言うと、一般的には「友引」の方が「先勝」よりも縁起が良い(格上である)とされています。
しかし、行う行事の内容や時間帯によっては、先勝の方が適しているケースも存在します。
この記事では、先勝と友引の違い、時間帯による吉凶、そして「結婚式」「納車」「引っ越し」「お見舞い」など、具体的なシーン別での選び方を徹底的に解説します。
あなたの大切な日が最高の一日になるよう、正しい六曜の知識を身につけましょう。
先勝と友引、どっちが縁起が良い?違いを比較
六曜において、縁起の良さを判断する基準は主に「順位」と「吉の時間帯」の2つがあります。
まずは、先勝と友引の基本的なスペックを比較してみましょう。
基本的には「友引」の方が格上とされる
六曜の一般的な吉凶順位において、友引は大安に次ぐ「2番目に良い日」とされています。
一方、先勝は3番手、もしくは4番手(地域や解釈による)とされることが多いため、基本的には「友引 > 先勝」という図式になります。
| 比較項目 | 友引(ともびき) | 先勝(せんしょう) |
|---|---|---|
| 順位 | 2位(大安の次) | 3位(友引の次) |
| 吉の時間帯 | 朝晩は吉 (11:00~13:00のみ凶) |
午前中は吉 (14:00以降は凶) |
| 主な意味 | 友を引く・勝負がつかない | 先んずれば勝つ・急ぐが吉 |
| 適した行事 | 結婚式、お祝い事 | 訴訟、急用、スポーツ |
時間帯による逆転現象に注意
「友引の方が良い」というのは、あくまで1日全体を通した総評です。実は、時間帯によっては先勝の方が使いやすい場合があります。
- 友引の弱点:
昼の「11時~13時(午の刻)」が凶となります。ランチタイムの会食や行事には注意が必要です。 - 先勝の強み:
「午前中」は文句なしの吉です。朝一番からスタートする行事であれば、大安並みのパワーを持つとも言われています。
つまり、「午後に行事があるなら友引(昼を除く)」「午前中に終わるなら先勝」という選び方が、より実用的な判断基準となります。
【シーン別】先勝と友引、どっちを選ぶべき?
「どっちが上か」だけでなく、その日の「意味」によって向き不向きがあります。
ここでは具体的なシチュエーションごとに、どちらを選ぶべきかを解説します。
1. 結婚式・入籍
判定:【友引】がおすすめ
友引には「友を幸せに引き込む」という意味があり、結婚披露宴には大安と同じくらい人気があります。
一方、先勝も悪くはありませんが、午後は凶となるため、披露宴が午後に及ぶ場合は友引の方が好まれます。
2. お葬式・お通夜
判定:【先勝】(友引は絶対NG)
これが最も重要な違いです。友引は「冥土へ友を引く(連れて行く)」と連想されるため、葬儀を行うことはタブーとされています(火葬場も休業していることが多いです)。
対して、先勝にお葬式を行うことは全く問題ありません。
3. 納車
判定:【友引】または【先勝の午前中】
どちらも吉日ですが、交通安全を願う場合、「友を引く(事故を巻き込む)」という語呂を気にする方も一部いらっしゃいます。しかし一般的には友引の納車は吉とされます。
先勝を選ぶ場合は、必ず午前中にキーを受け取るようにしましょう。「先んずれば勝つ」の通り、早い時間の納車は縁起が良いとされます。
4. 引っ越し
判定:【友引】が人気
新しい土地での生活スタートには、大安に次いで友引が選ばれます。
先勝に引っ越す場合は、午前中に荷物の搬入を開始し、午後になる前に主要な作業を終える(または新居に入る)と良いと言われています。
5. ギャンブル・宝くじ・勝負事
判定:【先勝】がおすすめ
ここで先勝の出番です。文字通り「先に勝つ」という意味を持つため、競争、スポーツ、ギャンブル、裁判など「勝ち負け」にこだわりたい場面では、友引よりも先勝が好まれます。
友引は「共に引き分ける」という意味合いがあり、勝負事には決着がつかない日とされているためです。
6. お見舞い
判定:【先勝】(友引は避ける傾向)
病気見舞いの場合、「友引」は「病気が長引く」「友を(病に)引き込む」と捉えられることがあるため、避けるのがマナーとされることがあります。
先勝の午前中にお見舞いに行くのが、相手への配慮としてもスマートです。
詳しく知ろう:先勝(せんしょう)とは
「先勝」は「せんしょう」「せんかち」「さきがち」などと読まれます。
意味はその名の通り「先んずれば即ち勝つ」。
先勝のポイント
- 吉の時間:午前中(0時~12時)
- 凶の時間:午後(14時~18時頃 ※12時~14時は吉とする説もあり)
- キーワード:スピード、急行、先手必勝
何かを成し遂げる、競争に勝つといった事柄に対して非常に強いエネルギーを持つ日です。
「急用や訴訟ごとはこの日に行うと良い」とされており、迷っている案件があれば、先勝の午前中に一気に片付けるのが吉です。
詳しい解説はこちら:先勝とは?意味ややってはいけないこと
詳しく知ろう:友引(ともびき)とは
「友引」は「ともびき」と読みます。かつては「共引」と書き、「共に引き分ける=勝負がつかない日」という意味でした。
現在では文字が変わったことで「友を引く」という意味が定着しています。
友引のポイント
- 吉の時間:朝と夕方・夜
- 凶の時間:昼(11時~13時 ※午の刻)
- キーワード:友情、共有、連帯、引き分け
「幸せのお裾分け」という意味で、引き出物を送ったり、結婚祝いをしたりするのに最適です。
ただし、前述の通り葬儀などの「凶事」に関しては、友を巻き添えにするとして最も忌み嫌われる日でもあります。
詳しい解説はこちら:友引とは?葬式がNGな理由と結婚式のメリット
六曜の縁起が良い順番ランキング
先勝と友引だけでなく、6つ全ての順位を知っておくと、日程調整がよりスムーズになります。
一般的に縁起が良いとされる順番は以下の通りです。
- 大安(たいあん)
文句なしの最強吉日。一日中あらゆることが吉。結婚、移転、開店など万事に良し。 - 友引(ともびき)
昼以外は吉。慶事(お祝い)には大安に次ぐ良き日。弔事(お悔やみ)はNG。 - 先勝(せんしょう)
午前中は吉。午後から凶。急ぎ事や勝負事に強い日。 - 先負(せんぶ)
午前中は凶。午後から吉。先勝の逆で、静かに待つのが良い日。「負」の字があるため順位は低めになりがち。 - 赤口(しゃっこう)
正午(11時~13時)のみ吉、他は凶。火の元や刃物に注意が必要な日。一般的にお祝い事には向かない。 - 仏滅(ぶつめつ)
一日中凶。万事が虚しい日。ただし「物が一旦滅んで新たに始まる日」として、引越しや悪縁切りには良いという解釈もある。
※この順番は一般的な目安であり、地域や宗派によって解釈が異なる場合があります(例:赤口と仏滅の順位など)。
六曜ごとの吉凶時間帯・早見表
一目でわかるように、時間帯ごとの吉凶を表にまとめました。
スケジュールの調整にお役立てください。
| 順位 | 六曜 | 午前 | 昼 (11-13時) | 午後 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 大安 | ◎ 吉 | ◎ 吉 | ◎ 吉 |
| 2 | 友引 | ○ 吉 | × 凶 | ○ 吉 |
| 3 | 先勝 | ○ 吉 | △ ~ × | × 凶 |
| 4 | 先負 | × 凶 | △ ~ × | ○ 吉 |
| 5 | 赤口 | × 凶 | ○ 吉 | × 凶 |
| 6 | 仏滅 | × 凶 | × 凶 | × 凶 |
六曜の起源と現代での捉え方
そもそも六曜とは何なのでしょうか?
六曜は中国で生まれた占星術の一種とされています。かつては時間を区切るための単位として使われたり、賭け事の運勢を占うために使われたりしていました。
日本には鎌倉時代末期から室町時代にかけて伝わったとされていますが、庶民の間に広く浸透したのは江戸時代の終わり頃からです。
「曜」は星を意味する
「六曜」の「曜」という字は、日・月・火・水・木・金・土の「七曜」と同じく、星を意味しています。
星は金色に輝くことから、古くから「金=お金」をイメージさせる言葉として用いられてきました。特に賭け事が盛んだった時代には、お金の運勢(勝負運)を占う重要なツールだったのです。
科学的根拠よりも「マナー」としての側面
現代において、六曜に科学的な根拠はありません。「仏滅だから必ず失敗する」「大安だから絶対に成功する」といった因果関係はないのです。
しかし、日本の文化には深く根付いています。
特に冠婚葬祭においては、「親族や参列者に失礼がないように」という配慮(マナー)として六曜が重視されます。
「友引にお葬式を出して、誰かが気に病んでしまったら申し訳ない」「結婚式は大安にして、みんなに気持ちよく祝ってもらいたい」
こういった「相手への思いやり」の表れとして六曜を活用するのが、現代におけるスマートな付き合い方と言えるでしょう。
まとめ:自分の目的に合わせて使い分けよう
「先勝と友引、どっちがいいの?」という疑問に対し、最後にもう一度ポイントを整理します。
- 総合的な縁起:
友引の方が格上。結婚式などのお祝い事には最適。 - 勝負事・急ぎ事:
先勝の方が良い。ギャンブル、スポーツ、急な契約などは先勝の午前中に。 - 時間帯の注意点:
友引は「昼(11時~13時)」が凶。先勝は「午後(14時以降)」が凶。 - 最大のタブー:
友引の葬儀は避けること。お見舞いも慎重に。
このように、単純に「どっちが良い」と決めるのではなく、「何をするのか」「何時にするのか」によって使い分けるのが正解です。
六曜はあくまで占いですから、あまり神経質になりすぎる必要はありません。
しかし、それぞれの日の意味を知っておくことで、「今日は先勝だから午前中に仕事を片付けよう!」とポジティブに行動するきっかけにしたり、大切なイベントの日取りを自信を持って決めたりすることができます。
ぜひ、あなた自身の信念や生活スタイルに合わせて、六曜をうまく活用してください。



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