2023年8月31日10:37は非常に特別な満月です。
この満月はスーパームーンでさらにブルームーンなんですよ!
このスペシャルな満月のブルームーンのスピリチュアルな意味についてです。
ブルームーンとは
ブルームーンは一般的には「一ヶ月の間に二度満月がある月の2回目の満月」のことを指します。
この現象は約2.5年に1度起こるため、非常に稀な現象です。
なぜ満月が一ヶ月に2回になるのか
新月から満月、満月から新月は29.5日の半分の約15日間、新月から上弦、上弦から満月、満月から下弦、下弦から新月は29.5日の1/4の約7日間で変化します。一方で、私たちが普段使用するグレゴリオ暦(西暦)の一ヶ月(暦月)は、28日(2月)から31日までの間で変わります。
これら二つの周期が完全には一致しないため、まれに一つの暦月に二度満月が現れることがあります。特に、その月の最初の日に満月が出て、その月が31日ある場合、約29.5日後には再び満月が見られることになります。その結果、同じ暦月内に二度満月を観測できることになるのです。
さらに、月の周期と暦年(365.24日)の間にも微妙なズレが存在します。シノディック月(29.5日)を12回繰り返すと約354日になりますが、これは暦年の日数より約11日短いのです。このため、一年に13回満月が見られる年もあります。
ブルームーンの由来
ブルームーンはなぜブルームーンと言われるのでしょうか?
“ブルームーン”という名前の由来
“ブルームーン”という名前の由来については、いくつかの異なる説が存在しますが、一般的には「非常にまれな出来事」を意味する古い英語の表現から来ているとされています。
その表現は、「once in a blue moon」で、直訳すると「青い月に一度」となります。ここで言う”blue”(青)は文字通りの色を表すのではなく、「まれな」や「珍しい」を指しています。つまり、このフレーズ全体では「極めてまれに」という意味合いになります。
この表現が使われるようになったのは16世紀のイングランドで、当時は「青い月」というと、ありえないことや起こり得ない現象を指す隠語的な意味合いがありました。これは、月が青色に見えることは極めてまれ(特殊な大気条件下でしか起こらない)であるためです。
しかし、20世紀になると、「ブルームーン」の意味は変わり、一ヶ月に二度目の満月、または一季節(3ヶ月)に四度目の満月を指すようになりました。この意味の変化は、1946年に「スカイ&テレスコープ」誌の記事が誤解を生む形で「ブルームーン」を定義し、その誤解が広まった結果です。その後、この新しい定義が一般的に受け入れられ、私たちが今日「ブルームーン」と呼んでいる現象を表すようになりました。
青い月になる時
現代では「一ヶ月の間に二度満月がある月の2回目の満月」のことをブルームーンと呼びますが、かつては実際に月が青く見えることをブルームーンと呼んでいました。
月が青く見える現象は本当に非常に稀なので、まさに「ありえないことや起こり得ない現象を指す隠語的な意味」ですね。
月が実際に青く見える現象は特定の大気条件下、特に火山噴火や森林火災の後に、大気中に微粒子が大量に放出されたときにのみ起こります。これらの粒子が青色の光を散乱させ、その結果、月が青く見えるのです。
1883年のクラカトア火山の大噴火では月が青く見えた
インドネシアのクラカトア島に位置するこの火山は、その年の8月に壮大な噴火を起こし、大量の灰と硫酸粒子を大気中に放出しました。これらの微粒子は地球全体を覆い、太陽の光を遮ることで地球全体の気温を低下させる「火山冬」を引き起こしました。
さらに、これらの微粒子は、太陽光と月光の一部を散乱させました。特に、硫酸粒子は青色と緑色の光を強く散乱させ、この結果、日没後の空と月が異常に青く見える現象を引き起こしました。この影響は数年にわたり続き、この期間中には何度も「青い月」が報告されました。
アルバータ州で起きた大規模な森林火災も月が青く見える現象を引き起こした
それから数十年後の1951年、アメリカ、アルバータ州で起きた大規模な森林火災も、月が青く見える現象を引き起こしました。この火災で放出された大量の煙と灰は、青色の光を散乱させ、地元の人々に「青い月」を提供しました。
しかし、これらの事例はいずれも非常にまれな出来事であり、月が青く見える条件が揃うことはほとんどありません。したがって、「ブルームーン」が文字通りに青く見えることは非常に稀であり、一般的には「非常にまれな」または「2回目の満月」を意味する表現として使われます。
ブルームーンはいつ
2023年の8月31日はブルームーンです。
そしてスーパームーンでもあります!スーパーブルームーン!
一ヶ月に二度満月がある「ブルームーン」の日程を表にまとめてみました。ただし、これらの日程は地域や観測条件により微妙に異なることがあります。
年 | 月 | ブルームーンの日程 |
---|---|---|
2015 | 7月 | 2日、31日 |
2018 | 1月 | 2日、31日 |
2018 | 3月 | 2日、31日 |
2020 | 10月 | 2日、31日 |
2023 | 8月 | 2日、31日 |
2026 | 5月 | 2日、31日 |
2029 | 1月 | 1日、30日 |
2029 | 3月 | 1日、30日 |
2031 | 10月 | 1日、30日 |
2034 | 7月 | 2日、31日 |
この表は、一ヶ月に二度満月がある「ブルームーン」の日程をまとめたもので、各日程はその月の初日と最終日に満月が見られる日を示しています。また、一部の日程では月初と月末の両日に満月が観測できます。
ブルームーンのスピリチュアルな意味
スピリチュアルな視点から見ると、ブルームーンは重要な象徴で、変化、再生、願望の実現などの力を持つとされています。
- 変化と再生の象徴: ブルームーンは新たな始まりを象徴し、古いパターンやネガティブな習慣を解放し、自己変革と再生のプロセスを促します。
- 願望の実現: その希少性から、ブルームーンは「一度きりのチャンス」や「特別な機会」を象徴しています。満月は一般的に願望を具現化する力があるとされ、二度目の満月であるブルームーンはその力をさらに強め、自身の目標や夢の実現に向けたエネルギーを増幅すると考えられています。
- 直感と内省の促進: ブルームーンは、自分自身の深部に触れ、直感や内省を促進する力を持つとも言われています。この特別な時期は、自己反省や瞑想を深め、自己理解を促進する絶好の機会とされています。
ブルームーンのスピリチュアルアクション
ブルームーンの夜は、エネルギーが高まると考えられているため、マニフェステーション(願望実現)のリチュアル、瞑想、またはスピリチュアルな浄化など、さまざまなスピリチュアルな行為に適しています。願い事を書き留めてブルームーンの光にさらしたり、月光浴をしてエネルギーを浴びたりする人もいます。
ブルームーンは、その珍しさとパワフルなエネルギーから、変革と願望実現の象徴とされ、多くの人々にスピリチュアルな影響を与えます。しかし、ブルームーンの力をどのように解釈し、どのように活用するかは、個々の信念と経験に大きく依存します。この特別な時間を活用して、自分自身の内面とつながり、自分の人生に意味を見つけるための新たな視点を探すことができるでしょう。
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