暦にある「八専(はっせん)」は、昔から“気が偏りやすい”とされてきた特別な巡りです。その八専の期間に生まれた「八専生まれ」は不吉なのでしょうか?言い伝えの背景と、四柱推命の視点も交えて、現代的にわかりやすく整えていきます。
八専生まれとは?「凶日生まれ」と決めつけないでいい理由
八専生まれとは、暦でいう八専の巡りに重なる期間に生まれた人を指して、地域によってそう呼ぶことがあります。昔は「偏り=不吉」と受け取られがちでしたが、現代では“偏りは個性”として生き方に活かす見方が主流です。
そもそも暦注(れきちゅう)は、日々の吉凶を一律に断定するためというより、行動の組み立て方(慎重に進める日/整える日/勢いに乗る日)を考えるヒントとして用いられてきました。八専生まれも同じで、怖がるより“強い気質をどう扱うか”に目を向けるほうが、ずっと健全です。
暦の「八専」とは何か?12日間のうち8日が“同じ気”に偏る
八専は、六十干支の巡りのなかで壬子(みずのえね)から癸亥(みずのとい)までの12日間に起こる特別な期間です。この12日間は、十干と十二支に割り当てた五行が同じ気(比和)になりやすく、物事が片寄ると考えられてきました。
八専の12日間と「間日(まび)」
八専の12日間のうち、影響を受けにくい日として「間日(まび)」が挟まります。間日になるのは、十二支でいう丑・辰・午・戌に当たる日です。
つまり、八専は“ずっと同じ空気が続く”というより、偏りが強い日(8日)と、抜け道になる日(間日4日)がセットで巡るイメージです。
八専に該当する「8日」
- 壬子
- 甲寅
- 乙卯
- 丁巳
- 己未
- 庚申
- 辛酉
- 癸亥
昔は「凶日」として避けられる側面が強調されましたが、本来は偏りが強まる=作用が増幅するという考え方です。良い流れに乗っているときは追い風にもなり、無理をしているときは歪みが出やすい。だからこそ八専は、整える力が大切になります。
八専生まれは「八千日しか生きられない」って本当?
結論から言うと、それは“地域の言い伝え”であって、事実として信じ込む必要はありません。昔は医療が今ほど整っておらず、出産や育児に不安がつきまといました。そうした時代背景のなかで、八専の“偏り”が短命と結び付けられたり、「注意して育てよう」という戒めとして語られたりした可能性があります。
「八千日」の伝承が生まれた背景
八千日という数は、ざっくり換算すると20年前後です。昔の感覚では「成人前後まで無事に育つか」が大きな関心事でした。だからこそ、八専の期間に生まれた子を特別に守ろうという気持ちが、強い言葉として残ったのだと考えると自然です。
焙烙(ほうろく)のおまじないに見る“親心”
八専生まれにまつわる風習として、焙烙(ほうろく)に穴を開けて赤子を通す…といった話が伝わる地域もあります。ここで大事なのは、儀式の形そのものよりも、そこにある「この子を守りたい」という強い祈りです。
ただし、現代では安全面の観点から、同じことを再現する必要はありません。代わりに、
- 健やかな成長を願う参拝(無理のないタイミングで)
- お守りを“育児の心の支え”として持つ
- 名前に願いを込める(強さ・しなやかさ・守られる縁)
といった形で、現代に合う“祈りの置き方”に変えていくのが良いでしょう。
四柱推命で見る「八専干支」とは?暦注の八専と混同しないコツ
検索でよく見かけるのが「八専干支」と四柱推命の組み合わせです。ここで混乱しやすいのは、
- 暦注としての八専(壬子〜癸亥の12日間/その中の8日)
- 四柱推命の命式で見る偏り(強い五行・通変星・格局など)
この2つが、同じ言葉で語られがちな点です。あなたが知りたいのはどちらかを整理するだけで、読み方がぐっと楽になります。
暦注の「八専干支」一覧(8つ)
- 壬子(水)
- 甲寅(木)
- 乙卯(木)
- 丁巳(火)
- 己未(土)
- 庚申(金)
- 辛酉(金)
- 癸亥(水)
「八専生まれ」=期間の話/「八専干支」=日柱の話
八専生まれは「八専の期間に生まれた」という意味で語られることが多い一方、四柱推命でより重視されやすいのは日柱(生まれた日)の干支です。つまり、
- 八専の期間に生まれている(暦の巡り)
- 日柱が八専の8干支のいずれか(命式の核)
この2つは重なることもあれば、片方だけの場合もあります。だからこそ「八専生まれ=必ず強烈な運命」と決めつけず、命式全体のバランスで判断するのが四柱推命らしい見方です。
四柱推命での読み方:強い気は「才能」になりやすい
五行のどれかが強く出る命式は、良くも悪くも“ブレない軸”になりやすいです。八専に象徴される偏りも、扱い方次第で
- 一点突破の集中力
- 独立心と決断力
- 逆境で踏ん張る胆力
に変わります。一方で、強さが裏返ると
- 頑固さ
- 感情の振れ幅
- やり過ぎ・抱え込み
になりやすい。だからこそ八専のキーワードは、「足りないものを足す」より「強いものを整える」です。
八専生まれの特徴:強みと注意点を“現実的に”整える
強み1:自立心が強く、他人の評価に縛られにくい
八専生まれは、周囲に合わせるより自分の感覚を優先しやすいと言われます。これは社会生活では時に誤解を生みますが、裏を返せば流行に飲まれず、自分の道を作れるタイプです。仕事でも趣味でも、得意分野が見つかった瞬間に伸びる人が多いでしょう。
強み2:エネルギーが濃い。粘り強く、折れにくい
「同じ気が続く=濃度が増す」というイメージ通り、八専生まれは一度決めたことをやり抜く力が出やすいです。短期決戦より、積み重ねるほど価値が増す分野(資格、技術職、職人肌、研究、文章、制作)と相性が良い傾向があります。
注意点1:環境の影響が強く出る
偏りは、良い環境では武器になり、悪い環境ではしんどさになります。八専生まれは特に、
- 否定が多い場所
- 競争だけが正義の場所
- 人間関係が濁りやすい場所
では、心身が摩耗しやすいことがあります。逆に言えば、相性の良い場所に移るだけで、運が動くのも早いタイプです。
注意点2:感情の波が出たときに“言葉が強くなる”
エネルギーが濃い人は、疲れると歯止めが効きにくいことがあります。八専生まれは特に睡眠不足や空腹、そして我慢の連続で感情が噴きやすいので、日々の整えが大切です。
恋愛・結婚:八専生まれが幸せになりやすい関係の作り方
惹かれやすい相手:刺激がある人、尊敬できる人
八専生まれは「安心だけ」よりも、「尊敬」や「刺激」を感じる相手に惹かれやすい傾向があります。だからこそ、最初は燃え上がりやすい一方で、価値観のズレに気付くと一気に冷めることも。
長続きのコツ:主導権争いをやめて“役割”を決める
強い者同士だと、正しさのぶつけ合いになりがちです。八専生まれが恋愛を安定させる鍵は、感情の勝負をしないこと。たとえば
- お金・家事・連絡頻度を先にルール化
- 譲れない部分を1つに絞る
- 衝突したら“結論を急がず”翌日に持ち越す
こうした現実的な工夫が、あなたの強さを“安心”へ変えてくれます。
仕事・適職:八専生まれが伸びる働き方
合う働き方:裁量がある・成果が見える・専門性が育つ
八専生まれは、細かな管理で縛られるより、任せられて伸びるタイプが多いです。向きやすいのは、
- 専門職(技術・美容・医療系の周辺職・制作・分析)
- 個人で責任を持つ仕事(営業、フリー、事業)
- 改善と積み上げが得意な仕事(運用、編集、経理、設計)
“強い気”が、成果に直結しやすい環境が合います。
つまずきやすい場面:人に合わせ続ける仕事
接客やチームワークが不得意という意味ではなく、合わせ過ぎが続くと消耗しやすい、ということです。自分の領域を持ち、「ここは私が責任を持つ」という範囲を作るほど、安定します。
2026年・2027年の「八専」と八専生まれの確認方法
八専は「日付固定」ではなく、干支の巡りで決まります。2026年(令和8年)・2027年(令和9年)に八専がいつ巡るかを知りたい場合は、暦の一覧で確認するのが確実です。
八専生まれの記事とあわせて、次のページも参考にしてください(八専そのものの説明、過ごし方、避けたい行動は別記事で詳しく整理されています)。



八専生まれの開運アドバイス:偏りを“整えて”味方にする
1. 不足しがちな五行を、暮らしで補う
四柱推命では、木火土金水のバランスを見ます。偏りが強い人ほど、足りない要素を暮らしに入れると整いやすいです。
- 木:植物、学び、朝の散歩、成長の習慣
- 火:日光、運動、表現、笑う時間
- 土:食事の安定、掃除、貯蓄、ルーティン
- 金:片付け、区切り、契約の見直し、道具を整える
- 水:睡眠、入浴、休息、感情の浄化(泣ける作品など)
2. “間日”の発想で、動く日と整える日を分ける
八専は、勢いで押し切るほど空回りしやすい一方で、整えるほど追い風になります。だから、
- 決断や大きな行動は、情報が揃ってから
- 迷う日は、整える日にして良い
- 一気にやるより、段取りを刻む
この姿勢が、結果的に“運の良さ”として現れます。
3. 八専生まれは「守り」を持つと強さが安定する
強い人ほど、守りがないと燃え尽きます。守りとは、特別な儀式でなくていいのです。
- 体調を崩す前に休む習慣
- 相談できる人を1人決める
- 家の中の“落ち着く場所”を作る
これだけで、八専生まれの良さはまっすぐ育ちます。
よくある質問(八専生まれ・八専干支・四柱推命)
Q1. 八専生まれは本当に不吉ですか?
A. 不吉と決めつける必要はありません。八専は“偏りが強まる巡り”という考え方で、現代では個性や才能の出方として捉えるほうが自然です。
Q2. 八専干支とは何ですか?
A. 暦注としての八専に当たる8つの干支(壬子・甲寅・乙卯・丁巳・己未・庚申・辛酉・癸亥)を指して、そう呼ばれることがあります。
Q3. 八専干支を四柱推命で見ると、性格は決まりますか?
A. 日柱だけで性格が決まるわけではありません。四柱推命は命式全体の五行バランス、通変星、格局、運の巡りを見て総合判断します。
Q4. 八専の間日はどういう意味ですか?
A. 八専の12日間のうち、丑・辰・午・戌に当たる日が「間日」とされ、八専の影響が弱い(抜け道になる)と考えられます。
Q5. 2026年・2027年の八専はいつですか?
A. 八専は干支の巡りで決まるため、年ごとの日付は暦で確認するのが確実です。上で紹介した関連ページもあわせてご覧ください。
まとめ:八専生まれは“偏り”を怖がらず、整えて光らせる
八専生まれは、迷信として恐れるための言葉ではありません。むしろ、あなたの中にある濃いエネルギーをどう扱うか、どんな環境で伸びるのかを考えるためのヒントです。偏りは、整えれば才能になります。あなたらしい人生の歩き方に、八専の知恵を上手に活かしていきましょう。
偏りは個性であり、個性は才能の種です。


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