四柱推命を知っている人なら、きっと「大運」という言葉を耳にしたことがあるはず。四柱推命は、生年月日と生まれた時間を基にして、その人の運命を読み解く占いですが、大運はその中でも特に人生の大きな転機や長期的な運気の流れを示す重要な要素です。人生の10年ごとの運気の変化を見て、今後どう過ごすべきか、どんなチャンスをつかむべきかを判断するのに役立ちます。
ここでは、大運がどのようなものか、その見方や解釈方法、そして大運が私たちにどのような影響を与えるのかを解説します。これを知っていると、未来への準備がしやすくなるだけでなく、人生をもっと豊かに過ごすためのヒントも得られますよ。
大運って何？
大運とは、四柱推命における「10年ごとに変わる運気」のことです。これが人生においてどのように影響を与えるかを読み解くことで、その人が迎える運気の波を予測し、長期的な計画を立てる際の参考にします。
例えば、「大運が変わる年」は、結婚や転職、新しいことに挑戦するのに絶好のタイミングとされることがあります。逆に、大運が変わるタイミングで注意すべきこともあるため、どのような運気の流れが来ているのかを知ることが大切です。
大運の見方と計算方法
大運は、生年月日と生まれた時間から導き出された「命式」に基づいて計算されます。まず、四柱推命の基本となる「年柱、月柱、日柱、時柱」の四つの柱を見たうえで、大運の周期を計算します。この周期は、一般的に10年ごとに変わるため、各大運ごとの変化を理解することが重要です。
大運の始まりを知るには？
大運の周期は人によって異なり、ある特定の年齢から始まることが多いです。このスタート年齢は、「生まれた季節」や「生まれた時間」によって決まるため、一人ひとり異なります。たとえば、ある人は5歳で大運が始まるかもしれませんし、他の人は7歳からスタートするかもしれません。
この大運のスタート年齢は、四柱推命のプロが正確に計算して出すもので、自分で把握することが難しいことが多いですが、これを知ることで自分の人生におけるターニングポイントがいつ訪れるのかを把握できるようになります。
大運の周期を把握する
大運は、生年月日と出生時間から計算される命式に基づいて、スタート年齢が決まります。このスタート年齢は四柱推命の専門家が計算するもので、自分の人生の周期がどこから始まるのかを把握するためには、この情報が必要です。例えば、あなたの大運が5歳から始まる場合、5歳から10年ごとに変わる運気の流れを見ていくことになります。
年柱と月柱の組み合わせ
四柱推命では、年柱と月柱を基にして大運の流れを見ます。年柱は主に年ごとの運気を示し、月柱はその年ごとの変化の背景やベースとなる運気を示します。この2つの柱を組み合わせて、その年の運気や大運の流れを読み解いていきます。
通変星と十二運を組み合わせる
大運の見方では、通変星と十二運を組み合わせて判断します。通変星はその人の性格や運命に関わる情報を示し、十二運はその通変星が持つ勢いを表します。これを組み合わせることで、その大運の10年間がどのような傾向になるのかを詳しく読み解くことができます。
大運の見方、通変星で吉凶を判断
大運を見る際には、まずは命式の通変星を基にして、その時期の吉凶を判断します。通変星には10種類あり、それぞれに異なる特徴と意味があります。以下は、通変星の種類とその意味の一例です。
| 通変星 | 吉凶 | 意味・特徴 |
|---|---|---|
| 比肩 | 吉凶なし | 新しいことを始めるのに適した時期。 |
| 劫財 | 凶 | 損失が出やすい時期。 |
| 食神 | 吉 | 安定した時期。 |
| 傷官 | 凶 | さまざまなトラブルが起こりやすい時期。 |
| 偏財 | 吉 | 活動的になり、金運UP。男性にとっては異性運が上がる。 |
| 正財 | 吉 | 運気が上向き、金運UP。男性にとっては異性運が上がる。 |
| 偏官 | やや凶 | 忙しくなるが利益は薄い。女性にとっては異性運が上がる。 |
| 正官 | 吉 | 発展の時期。女性にとっては異性運が上がる。 |
| 偏印 | やや凶 | 思いどおりにいかない時期。 |
| 印綬 | 吉 | 結果が出やすい時期。 |
- 比肩：自立の時期で、新しいことを始めるのに適しています。
- 劫財：トラブルや損失が起こりやすい時期。
- 食神：安定した時期で、平和な生活が送れます。
- 傷官：トラブルが多く、注意が必要な時期。
- 偏財：金運や異性運が上がる時期。
- 正財：家庭や金運が安定し、生活が安定する時期。
- 偏官：忙しいが、成功に繋がりやすい時期。
- 正官：発展の時期で、女性にとっては異性運もアップ。
- 偏印：変化が多く、試練を乗り越える時期。
- 印綬：知識や経験が増え、安定して結果が出やすい時期。
通変星を理解することで、その時期に取るべき行動や心構えが見えてきます。
大運の見方、十二運で「勢い」を判断
通変星の次に見るべきは、十二運です。十二運は、その時期の運勢の強さや勢いを示します。以下は十二運の種類とその意味です。
| 十二運 | 意味 | 力の強さ（目安） |
|---|---|---|
| 胎 | 母体に宿る | +2 |
| 養 | 母体で養われる | +3 |
| 長生 | 誕生 | +4 |
| 沐浴 | のんびり湯に浸かる | +1 |
| 冠帯 | 成人する | +5 |
| 建禄 | 働き盛り | +6 |
| 帝旺 | 絶頂期 | +7 |
| 衰 | 隠居 | 0 |
| 病 | 病になる | -1 |
| 死 | 死亡 | -2 |
| 墓 | 墓に入る | -3 |
| 絶 | 魂が消える | -4 |
- 胎：新しいものが始まる準備段階。
- 養：成長し、力を蓄える時期。
- 長生：物事がスタートする時期で、勢いがあります。
- 沐浴：リラックスした時期で、平和な流れ。
- 冠帯：成熟し、成長する時期。
- 建禄：働き盛りでエネルギーが最高潮。
- 帝旺：人生の絶頂期、最大のエネルギー。
- 衰：安定から少し下降に転じる時期。
- 病：停滞し、エネルギーが減少する時期。
- 死：大きな変化や終わりが訪れる時期。
- 墓：落ち着いた時期、安定の兆し。
- 絶：物事が終わり、新たな始まりの準備。
十二運の強さを見て、その大運の期間中にどれほどの勢いがあるのか、そしてどのような行動を取るべきかを判断します。
大運の見方、五行バランスを確認
最後に、大運の五行バランスを確認します。**五行（木、火、土、金、水）**は、それぞれ異なる性質と運気を表します。自分にとって足りない五行が大運で巡ってくると、その期間中は運気が整いやすくなります。
例えば、「金」が足りない人にとって、大運で「金」が巡ってくる時期は、仕事運や金運が上昇し、異性運もアップする可能性があります。逆に、五行のバランスが崩れている時期は、注意が必要です。バランスの取れた運勢にするための行動を考えることが重要です。
大運における五行のバランス
| 五行 | 足りない場合の影響 | 巡ってくる場合の効果 |
|---|---|---|
| 木 | 成長や発展のエネルギー不足 | 新しい挑戦や学びがスムーズに進む |
| 火 | 情熱や活力の欠如 | 情熱的になり、積極的に行動できる |
| 土 | 安定感が不足 | 安定し、計画が実現しやすくなる |
| 金 | 仕事や出世運が不調 | 仕事運が上昇し、異性運もアップ |
| 水 | 知識や柔軟性が欠ける | 学びが深まり、人脈が広がる |
大運を活用するためのヒント
1. 大運のタイミングを理解する
自分の大運がいつ始まり、どのように流れていくかを知ることは、人生のターニングポイントを見極めるために重要です。これにより、重要な決断や新しい挑戦をする最適なタイミングが分かります。
2. 大運の流れに合わせた行動を取る
大運の周期に合わせて、積極的に行動することが運気を高めるポイントです。幸運期には挑戦し、試練の時期には自分を見つめ直し、準備期間にするなど、大運の流れに沿ったライフスタイルを心がけましょう。
3. 大運と年運を組み合わせて読む
大運だけでなく、年運（1年ごとの運気）も大切です。年運は大運のサポート的な役割を持ち、大運と組み合わせて読むことで、より詳細な運勢の傾向が見えてきます。特に、大運が切り替わる年は要注意。人生の大きな変化が訪れる可能性が高いため、この時期に何をするかが重要です。
大運がもたらす影響
大運がどのように人生に影響を与えるのかについて、具体的に見ていきましょう。大運の影響はその期間によって異なり、幸運期と試練の時期が交互に訪れることが一般的です。
幸運期：チャンスと成功のタイミング
大運の中には、チャンスに恵まれる時期があります。この期間中は、仕事での昇進や新しい恋愛、結婚などのポジティブな変化が起こりやすく、何か新しいことに挑戦すると成功しやすいと言われています。特に、木星や太陽が強く影響する大運の期間中は、積極的に行動することで運気がさらに上昇します。
試練の時期：困難を乗り越える力を育む
一方で、大運には試練の時期もあります。この時期には、思い通りにいかないことや障害が増えることがありますが、これは決して悪いことばかりではありません。この期間は自分自身を成長させるチャンスとも捉えられます。人間関係のトラブルや仕事の問題などが発生することもありますが、これを乗り越えることで新しい力が身につくのです。
大運と人生のステージ
大運はその人の人生のステージとも密接に関わっています。大運が変わることで、人生のテーマが大きく変わることが多いため、その変化にどう対応するかが重要です。
20代：自己探求と成長の時期
多くの人が、20代は自己探求と成長の時期として捉えます。この時期の大運は、自分の価値観や生き方を見つけるための時間です。新しいことに挑戦し、自分が本当にやりたいことを見つける時期でもあります。
30代から40代：安定と成熟の時期
30代から40代にかけては、安定と成熟の時期に入ります。結婚や家庭、キャリアの確立といった人生の基盤を築く時期です。この時期の大運は、物事がスムーズに進みやすい場合もありますが、大きな決断を迫られることも多いため、運気をしっかりと見極めて行動することが大切です。
50代以降：人生の実りと新しい展開
50代以降の大運は、人生の実りと新しい展開を象徴することが多いです。この時期は、過去の経験や努力が実を結ぶ一方で、新たな挑戦が必要になることもあります。特に、これまでに築いてきた人間関係や仕事の基盤が、今後どのように活かされるかが重要になってきます。
大運を活用するには
大運を活用するためには、まず自分の大運がどのような流れになっているのかを把握することが必要です。占い師や四柱推命の専門家に相談し、自分の大運の周期や特徴を理解することで、これからの人生の計画が立てやすくなります。
大運の周期に合わせた行動を取る
例えば、幸運期に入っているときには積極的に新しいことに挑戦し、自分のキャリアや人間関係を広げる行動が吉です。一方で、試練の時期には、自分の内面を見つめ直し、じっくりと計画を練ることが大切です。
大運の切り替わりに注意
大運が切り替わる年齢は、人生の大きな転機となりやすいため、特に注意が必要です。大運が変わるタイミングでは、新しい環境や人との出会いが増え、人生の方向性が大きく変わる可能性があります。この時期には、冷静に状況を見極め、自分の直感に従った行動を取ることが求められます。
まとめ
四柱推命における大運は、人生の大きな流れを読み解くための重要なツールです。10年ごとに訪れる運気の変化を知ることで、どのように自分の人生をデザインするかが見えてきます。大運の流れを理解し、自分自身の強みやチャンスを最大限に活かしていくことで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。
自分の大運を知りたい方は、ぜひ専門家の助けを借りて自分の未来に備え、今をどのように過ごすべきかのヒントを見つけてください。
コメント