2026年の九紫火星の方は、自身の「火」の気質に加えて、年間の「水」の気の影響を受ける、非常に変化に富んだ一年を迎えます。2026年は「一白水星(いっぱくすいせい)」が中宮(中央)に座る年であり、九紫火星の方は「巽宮(そんきゅう)」、つまり南東に回座します。
「巽宮」は「縁が整う」場所であり、これまで努力してきたことが信用や良縁として結実しやすい年です。しかし、同時にこの場所は九紫火星にとって「本命殺(ほんめいさつ)」という凶方位でもあります。
つまり、2026年の九紫火星は「何もしなければ運気は停滞しやすく、かといって下手に動くと凶作用を受けやすい」という、非常に難しい舵取りが求められる年なのです。
だからこそ、「吉方位」を正しく知り、動くべきでない「凶方位」を確実に避けることが、この一年を幸運に導く最大の鍵となります。
この記事では、2026年の九紫火星の年盤(1年間の運勢)と月盤(月ごとの運勢)を詳細に分析し、「引越しに最適なタイミング」と「絶対に避けるべき凶方位」について、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
第1章:2026年 九紫火星が絶対に避けるべき「大凶方位」
吉方位を探す前に、まずは「行ってはいけない方位」を地図から消し去ることが気学の鉄則です。2026年は特に注意が必要な方位が多いため、引越しや長期旅行を計画している方は、必ずこの方位を避けてください。
2026年の「三大凶方位」(すべての人共通)
これらの方位は、九紫火星だけでなく、すべての人にとっての共通の大凶方位です。
1. 五黄殺(ごおうさつ):南
「自ら災いを掘り起こす、最悪の大凶方位」 2026年は五黄土星が「南」に位置します。この方位に引っ越すと、最初はうまくいっているように見えても、やがて自らのミスや判断の甘さから、じわじわと破滅に向かいます。病気、借金、家庭崩壊など、あらゆる「腐敗」の作用が特徴です。「五黄殺だけは絶対に避ける」と覚えてください。
2. 暗剣殺(あんけんさつ):北
「他者から災いをもたらされる、突発的トラブル」 暗剣殺は五黄殺の正反対に位置し、2026年は「北」です。自分に非がなくても、他者からの裏切り、事故、盗難、訴訟など、突発的で理不尽なトラブルに巻き込まれやすくなります。暗剣殺への引越しは、常に「見えない刃」に脅かされるような危険な状態を招きます。
3. 歳破(さいは):北
「すべてが破れる、人間関係と契約の凶方位」 2026年の干支「午(うま)」の正反対である「子(ね)」の方位、つまり「北」が歳破です。2026年は暗剣殺と歳破が「北」で重なるため、北方位への移動は最悪の選択となります。人間関係の破綻、約束の反故、契約トラブル、商売の失敗など、あらゆる「破れ」を引き起こします。
九紫火星の「凶方位」
上記に加えて、九紫火星の人が避けるべき方位です。
4. 本命殺(ほんめいさつ):南東
「自らの心身を蝕む、健康破壊の方位」 2026年、九紫火星は「南東」に回座します。自分の星がある方位へ行くことを本命殺と呼び、特に健康面への打撃が強くなります。持病の悪化、精神的な落ち込み、気力の減退など、自分自身を内側から壊していく作用があります。
5. 本命的殺(ほんめいてきさつ):北西
「本命殺の反対側、不意の事故や病気」 本命殺(南東)の正反対である「北西」も凶方位となります。本命殺が内側からの崩壊であるのに対し、本命的殺は外側からの突発的な災難(事故、急病)に注意が必要です。
【2026年の凶方位まとめ】
- 南(五黄殺)
- 北(暗剣殺+歳破)
- 南東(本命殺)
- 北西(本命的殺)
2026年に引越しを考える場合、まず**「北」「南」「南東」「北西」の4方位は選択肢から外す**ことから始めてください。
第2章:2026年 九紫火星の「年盤吉方位」
上記の凶方位を除外した結果、2026年に九紫火星の人が使える吉方位は以下の3つです。
- 西(三碧木星):【大吉】
- 北東(四緑木星):【大吉】
- 東(八白土星):【吉】
これらの吉方位に引越し・旅行することで得られる「象意(しょうい=運気の種類)」を解説します。
1. 西(三碧木星):金運・恋愛運・喜びの象徴【大吉】
2026年、九紫火星にとって「西」は最も相性が良い大吉方位の一つです。
- 金運・商売運:西は「喜びごと」、特に金銭的な喜びを象徴します。商売繁盛や収入アップに直結しやすい方位です。
- 恋愛・対人運:人との交流が楽しくなり、良縁を引き寄せます。「楽しく会話する」という三碧木星の象意も加わり、恋愛運や人気運が飛躍的に高まります。
- 注意点:楽しさのあまり、浪費や口の災いを招かないよう注意は必要です。
2. 北東(四緑木星):良縁・契約・変化の象徴【大吉】
「北東」も2026年の九紫火星にとって強力な大吉方位です。
- 良縁・信用:「巽宮(そんきゅう)」の象意を持つ四緑木星が回座するため、「整う」気が満ちています。結婚運、就職運、取引先との契約運など、公私にわたる「良縁」を結ぶ力が最強です。
- 変化・不動産運:北東は「変化」や「継承」を意味する方位でもあります。現状を打破したい時、良い不動産(家)との縁が欲しい時に最適です。
- 特徴:派手さはありませんが、地道な努力が信用として報われ、人生の基盤が整っていく方位です。
3. 東(八白土星):発展・決断・スタートの象徴【吉】
「東」も年間を通して使える吉方位です。
- 仕事運・発展運:東は「朝日が昇る」方位であり、新しいことへの挑戦、仕事での発展、若々しいエネルギーを象徴します。
- 変化・決断力:八白土星には「区切りをつけて新しく始める」という意味があります。過去を断ち切り、新しいステージへ進む決断力を与えてくれます。
- 家族運:八白土星は「家族」や「親族」の象意も持つため、家庭内の問題を解決し、安定させる力もあります。
第3章:2026年 九紫火星「月別吉方位」と引越しタイミング
1年間の吉方位(東・西・北東)が分かったところで、次はいよいよ「いつ動くか」です。引越しでは、年盤(1年)と月盤(月)の両方で吉方位が重なるタイミングが最強とされます。
注意点: 以下の表は、年盤で吉方位となる「東・西・北東」の中から、さらに月盤の凶方位(五黄殺・暗剣殺・月破)を避けた、安全な方位のみを抽出しています。吉方位が「なし」となっている月は、年盤の吉方位が月盤の凶方位と重なってしまい、引越しには使えない月であることを意味します。
九紫火星 2026年 月別吉方位表(引越し・長期旅行用)
| 月 | 月盤九星 | 九紫火星の吉方位 | 運気の特徴と解説 |
|---|---|---|---|
| 2月 (2/4〜3/4) | 八白土星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 年盤吉の北東が「月盤暗剣殺」となり使えません。無理に動く時期ではありません。 |
| 3月 (3/5〜4/3) | 七赤金星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 年盤吉の東が「月盤五黄殺」、西が「月盤暗剣殺」。北・南も年盤で凶。八方塞がりの月。 |
| 4月 (4/4〜5/4) | 六白金星 | <span style=”color:blue; font-weight:bold;”>西・東</span> | チャンスの月。西は直感と才能が開花し金運◎。東は情報運や交際運が向上します。 |
| 5月 (5/5〜6/4) | 五黄土星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 五黄が中宮の月。方位の影響が強烈なため、引越しや大きな決断は避けるべきです。 |
| 6月 (6/5〜7/6) | 四緑木星 | <span style=”color:blue; font-weight:bold;”>北東</span> | 「北東」が年盤・月盤ともに大吉。変化を受け入れ、新しい基盤を作るのに最適な月です。 |
| 7月 (7/7〜8/6) | 三碧木星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 年盤吉の西が「月盤五黄殺」となるため使用不可。現状維持で足場を固める時期。 |
| 8月 (8/7〜9/6) | 二黒土星 | <span style=”color:blue; font-weight:bold;”>西</span> | 要注意! 年盤吉の北東は「月盤五黄殺」で大凶です。「西」のみが吉となります。西の恋愛運・信用運は◎。 |
| 9月 (9/7〜10/7) | 一白水星 | <span style=”color:blue; font-weight:bold;”>西・北東・東</span> | 【!! 年間最大吉 !!】 年盤と月盤が重なる「同会月」。3つの吉方位すべてが使える最強の引越しタイミング。 |
| 10月 (10/8〜11/6) | 九紫火星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 九紫火星が中宮(中心)に入るため、八方塞がり気味。方位の影響を受けやすいため静観が吉。 |
| 11月 (11/7〜12/6) | 八白土星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 2月と同様、年盤吉の北東が「月盤暗剣殺」となり、大きな移動は避けるべきです。 |
| 12月 (12/7〜1/5) | 七赤金星 | <span style=”color:red; font-weight:bold;”>なし</span> | 3月と同様、年盤吉の東が「月盤五黄殺」、西が「月盤暗剣殺」。年末は家で過ごすのが吉。 |
| 1月 (1/6〜2/3) | 六白金星 | <span style=”color:blue; font-weight:bold;”>西・東</span> | 4月と同様、西と東が吉。来年(2027年)に向けた準備や短期旅行に良いタイミングです。 |
第4章:結論! 2026年 九紫火星「引越しのベストタイミング」
上記の月別表から、2026年の九紫火星が取るべき戦略は非常に明確です。
【最強】年間最大吉は「9月」一択!
2026年9月(9/7〜10/7)は、1年で唯一、年盤(一白水星)と月盤(一白水星)が完全に重なる「同会月(どうかいづき)」です。
これは、その方位が持つ吉のエネルギーが1年で最も高まることを意味します。 この9月であれば、年盤の吉方位である**「東」「西」「北東」のすべてが、月盤でも吉方位となり、その効果が倍増します。**
もし2026年に引越しや転職、起業などの大きな勝負を仕掛けるのであれば、この9月に合わせて計画を立てることを強く推奨します。
【準おすすめ】次点で狙うならこの月
9月が難しい場合、以下の月も吉方位が使えるためおすすめです。
- 4月(西・東):西(金運)と東(発展運)の両方が使えます。新年度のスタートダッシュに最適。
- 6月(北東):北東(良縁・不動産運)が年盤・月盤で重なる吉月。結婚や家の購入を考えている人に。
- 8月(西):北東(大凶)を避け、「西」(金運・恋愛運)のみを狙うなら吉。
- 1月(西・東):4月と同様に西と東が使えます。
目的別!おすすめ方位とタイミング
- 金運・商売運・恋愛運を上げたい
- 方位:西
- ベストな月:9月、8月、4月、1月
- 結婚運・不動産運・貯蓄運を上げたい
- 方位:北東
- ベストな月:9月、6月
- 仕事運・発展運・現状打破したい
- 方位:東
- ベストな月:9月、4月、1月
2026年、九紫火星は「動かない」勇気も必要
月別表を見て分かる通り、2026年は吉方位が「なし」となる月が1年の半分以上を占めます。 特に、年盤で大凶となる「北」と「南」は、月盤でも頻繁に凶方位が重なり、絶対に手出し無用です。
2026年の九紫火星は、巽宮の「縁」を信じ、焦って凶方位に動く愚を犯さないこと。そして、最大のチャンスである「9月」を見据えて、着実に準備を進めることが成功の鍵となります。
第5章:吉方位の効果的な使い方「祐気取り(ゆうきとり)」
引越しは最大の吉方位取りですが、そこまで大掛かりでなくても運気を取り入れる方法はあります。それが「祐気取り」です。
1. 吉方位旅行(1泊以上)
吉方位へ100km以上離れた場所に行き、1泊以上(できれば温泉に入る)することで、その土地の「気」を体に染み込ませます。効果は数ヶ月続き、引越しに近い効果が得られます。2026年9月に吉方位へ旅行するのは非常におすすめです。
2. 日帰り・お水取り(近距離)
自宅から30km〜70km程度離れた吉方位へ出かけ、90分以上滞在します。その土地の湧き水を飲んだり、名物を食べたりすることで現地の気を取り入れます。手軽にできる開運法として有効です。
3. 吉方位への通勤・散歩
日常的に吉方位へ向かうことも重要です。たとえ引越しが凶方位だったとしても、毎日吉方位へ通勤・通学したり、吉方位のカフェで仕事をしたりすることで、凶作用を緩和し、吉の気を貯金することができます。
まとめ:2026年は「9月」に照準を合わせよ
2026年の九紫火星は、吉凶がハッキリと分かれる年です。 最大の凶方位である「南(五黄殺)」と「北(暗剣殺+歳破)」を徹底的に避け、自分の凶方位である「南東(本命殺)」にも近づかないこと。
そして、最大のチャンスである「9月」に、人生を好転させるための「西」「北東」「東」への移動(引越し・旅行)を計画すること。
この2点を守るだけでも、2026年のあなたの運命は大きく変わるはずです。ぜひ、この吉方位マップを最大限に活用し、素晴らしい一年にしてください。
吉方位への引っ越しや旅行
引っ越しや旅行の際には、上記の吉方位を考慮に入れると良いでしょう。ただし、具体的な方位選択は個々の「月命星」や同居者の運勢も考慮することが重要です。
九紫火星の吉方位は、長期間滞在する場所を選ぶ際に特に有効です。引っ越しや旅行を計画する際には、新居や目的地が吉方位と一致するようにすると良いでしょう。また、30日以上の旅行は引っ越し扱いとなるため、その場合も吉方位を考慮に入れて計画を立てるとよいでしょう。
ただし、吉方位を一概に全ての活動で活用できるとは限りません。対人関係やビジネスの場面では、相手方の星との相性も考慮に入れるべきです。また、あまりにも強く吉方位にこだわりすぎると、他の重要な要素を見落とす可能性もあります。
もし、吉方位に旅行に行って運気を上げたい、それも家族やグループで…といった場合は吉方位が無い年となる人もいますので、個々の運勢をきちんと把握することをお勧めします。
ガチ本気ならです。そこまでではないけど気になる〜、という感じで旅行なら「主たる収入者」「その家の家計を最も支えている人」を優先するしかないです。お友達グループなら同じ生まれの人と行くか、気にしない人といくか…。
- 凶方位を避ける
- それぞれの吉方位を見つける
あたりで手を打ちましょう。この吉方位旅行に関して絶対に気学鑑定士へ相談!ということを言われる方も多いですが、旅行を楽しんでリフレッシュすることも運気を上げます。吉方位へのお水取りなどは生まれが同じ人を探して一緒に行った方がいいですよ。
吉方位と最大吉方位
吉方位を知るためには、五行の考え方に基づいて、あなたのエネルギーを表す「本命星」と「月命星」の相性の良い気を読み解くことが必要です。「本命星」と「月命星」の両方に相性の良い気が巡る方角を「最大吉方」といいます。一方、本命星とのみ相性が良いエネルギーが巡る方角は「吉方」として活かすことができます。
月毎の吉方位について
これらの吉方位は全体の運勢を表すもので、月ごとの運勢は変動します。さらに、一緒に行動する家族の星も考慮に入れると、結果は変わるかもしれません。この場合、家族の星も含めて全体の方位をバランスよく取ることをお勧めします。もし特定の方向が特に凶とされる場合、その方向を避けることも考えてください。
月命星の調べ方と吉方位
方位運勢学では、生まれた年に基づく「本命星」と、生まれた月に基づく「月命星」の2つが個々の運勢を決定する重要な要素となります。これらのエネルギーは、あなたが生まれた瞬間に得たエネルギーであり、あなた自身の運命の基盤となります。
吉方位を知る上では月命星を調べる必要がありますので、下記の表で調べましょう。
月命星は、あなたが生まれた月に基づいて決定されます。この星は、あなたが生まれたときの「内包する気」を象徴しています。以下の表は、一白水星の月命星一覧表です。
月命星についてはこちらをお読みください。
| 誕生日 | 月命星 |
| 2月4日~3月5日 | 五黄土星 |
| 3月6日~4月4日 | 四緑木星 |
| 4月5日~5月5日 | 三碧木星 |
| 5月6日~6月5日 | 二黒土星 |
| 6月6日~7月6日 | 一白水星 |
| 7月7日~8月7日 | 九紫火星 |
| 8月8日~9月7日 | 八白土星 |
| 9月8日~10月8日 | 七赤金星 |
| 10月9日~11月7日 | 六白金星 |
| 11月8日~12月6日 | 五黄土星 |
| 12月7日~1月5日 | 四緑木星 |
| 1月6日~2月3日 | 三碧木星 |
この表は、生まれた月に基づき月命星を導き出すためのものです。例えば、2月4日から3月5日までに生まれた人の月命星は「五黄土星」となります。
ご自身の月命星がわかったでしょうか?
この月命星で今度は最大吉方位が分かりますよ〜。



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