焼き塩は、古くから日本で親しまれている伝統的な方法で作られる塩の一種です。塩を火で炙って乾燥させることで、さらさらとした質感と独特の風味が生まれます。そのため、料理に使えばエグみが少なくなり、お料理がより美味しく仕上がります。しかし、焼き塩の魅力はそれだけではありません。火のパワーが加わることで、浄化やお祓い、開運など、スピリチュアルな面でも大きな効果が期待できるのです。本記事では、焼き塩の作り方からその効果、活用法までを詳しくご紹介します。
焼き塩とは
焼き塩とは、塩を火などで炙って煎ったものです。焼き塩は、純度の高い精製塩以外のお塩に含まれている塩化マグネシウムを変化させることで、塩の特性を変えることができます。特に、天然塩には多くのミネラルが含まれており、焼くことでその風味が変わり、調理や浄化、お祓いに利用されることが多いです。
焼き塩の特性
天然塩には、精製塩にはない複雑な味の奥行きがあります。これは塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどのミネラル分を含むためです。しかし、この塩化マグネシウムには吸湿性や苦味があります。そのため、塩を焼くことによって水分が除かれ、塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化し、食塩はさらさらになり苦味もなくなります。
焼き塩の効果と利用法
焼き塩には、塩が持つ「浄化」「お祓い」「開運」といったパワーに火のパワーが加わるとされています。塩の浄化のパワーに火が持つ浄化のパワーが加わり、邪気や浮遊霊まで払うことができると言われています。ただし、これには諸説あり、塩の類は効果が出ない霊も多いという説も存在します。
最近では、琉球風水志のシウマさんがYouTubeで島田秀平さんとコラボし、ご自身の霊障体験を語られていました。シウマさんは、高校生の時に最も霊障が酷かったそうですが、その時にお守りとして「焼き塩」を作って持ち歩かれていました。しかし、霊障は全く治らず、霊の一人に「塩持ってるでしょ、それ効かないよ」と話しかけられたそうです。
霊に「塩は効かない」と言われる理由
この「霊に『塩は効かない』と言われる」という体験にはいくつかの解釈があります。
- 霊には塩や焼き塩は効果が出ない
- 霊に塩や焼き塩は効果があるが、憑いている人間に「効果がない」と霊が言う事で「霊の存在を認識させる」「塩を手放させる」ことができるので騙すために言っている
後者の「霊の存在を認識させる」「塩を手放させる」ために言っているという説が有力です。実際に、「霊に『塩は効かない』と言われる」体験の逆パターンも数多く存在しており、複数人数で心霊スポットに出掛けて、その日たまたま「家族や恋人などから塩(焼き塩)のお守りを持たされた人」のみが助かるというものがあります。
焼き塩の効果が続く期間
焼き塩にはその場を清めて開運へ導く効果がありますが、それは永遠に続くものではありません。普通の塩よりもパワーがある分、早くに厄を吸ってダメになるのかもしれません。焼き塩を厄除けに使うときは、最短で1日で変えた方がいいという人も多いです。焼き塩で盛り塩を行うなら、1週間が限度だと思います。
焼き塩と風水、玄関やトイレに置く
焼き塩は風水でも良く使われ、盛り塩のように玄関やトイレに白い小皿に盛って置いておくこともあります。特に玄関で使うなら、軽く手のひらに載るくらいの焼き塩を玄関の三和土(たたき、玄関で靴を脱ぐ場所)に撒いて5分ほど置いて塩ごと箒で掃いて掃除すると、非常に厄祓いになります。
焼き塩の効果と開運
焼き塩にはお祓いやお清めの効果があるとされますが、個人的には開運、商売繁盛、千客万来、金運アップの効果の方が大きいと感じます。特に、玄関掃除を週に一度ほど焼き塩を使って行うと、非常に開運効果があります。
焼き塩と塩の違い
焼き塩と塩の違いは、塩に高温を与えたかどうかです。塩を焼いたものが焼き塩なのです。例えば、味の素の「瀬戸のほんじお® 焼き塩100g瓶」は、瀬戸内・備前岡山の海水のみを使用し、独自の480℃高温直火製法で丁寧に焼き上げた焼き塩です。この高温での焼成により、塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化し、塩粒のまわりをコーティングします。このコーティング作用により、独特のさらさら感と、塩カドが取れたまろやかな味わいが生まれます。
焼き塩の作り方
焼き塩の材料
- 塩(天然塩、粗塩を使いましょう)
- フライパン(テフロン加工されたものや、銅・鉛素材は不向きです。テフロンが剥がれます)
- 塩を混ぜるためのヘラ
焼き塩を調味料として作るのではなく、浄化や開運目的で作るなら「絶対に本物の火を使って炙って」ください。焼き塩を調味料として作るなら、耐熱容器とレンジで十分ですし、塩も粗塩や天然塩でなくてもいいと思います。ただし、精製塩はサラサラで他のミネラルがないので焼き塩にする意味はないのですが…。
- 家の中を掃除する、特にこれから焼き塩を作る場所は念入りに!
- 家の外に空いている窓や戸を閉め、家の内側の戸は開ける
- フライパンに塩を一握りくらい入れる
- 火をつけてフライパンで塩を炒める、火は中火〜強火
- 塩をヘラで常にかき混ぜる
- 5分間ほど塩をかき混ぜ続けるとうっすらと茶色がかってくる
- 火を消して完成!5分以上行うと焦げます
焼き塩の捨て方
焼き塩も、浄化に使ったら絶対に料理に使わないでください。燃えるゴミとして捨ててくださいね!
焼き塩の持ち歩き方と注意点
焼き塩を持ち歩く場合は、その日のうちに取り替えることが重要です。例えば、旅行に行く場合は、3日分個別に紙に包んで、ジップロックにまとめて入れて持ち歩くと良いでしょう。また、外出先で処分する際は普通に観光地のゴミ箱でも問題ありません。
焼き塩に関する質問と回答
焼き塩について疑問がある場合は、コメントで質問してください。同じ質問でも不安な場合は聞いてくださいね。
- 旅行中の焼き塩の持ち歩き方法
2〜3日の旅行に行く時、3日分個別に紙に包んで、ジップロックにまとめて入れて持ち歩くのは大丈夫ですか?それとも、一日一包個別にジップロックに入れて持ち歩き、残りの2包は別にする方がよいですか?
→ ジップロックで持ち歩くのは問題ありません。一緒にしないで小さな袋で1日分ずつ分けてお持ちになり、毎日お捨てになった方がいいと思います。普通に外(観光地)のゴミ箱でも大丈夫です。 - レジンで作られた盛り塩の効果
最近、レジンで作られた盛り塩が手作り(ハンドメイド)でネットに売られていますが、それは効果がありますか?
→ レジンで塩を固めるのは悪くないアイデアだと思いますが、個人的にはレジンで固めるならオルゴナイトの方が良い気がします。塩は生の方が効果が出そうです。ただし、オルゴナイトの材料の一つとして固めるなら、それはそれで効果的だと思います。 - 塩まじないの塩を焼き塩に変える方法
塩まじないの塩を焼き塩に変えたらめちゃくちゃ浄化されそうな気がするのですが、やってみても問題ないでしょうか?
→ 焼き塩を塩まじないに使われる方もいますので、それで叶う方もいます。ぜひやってみてください。
焼き塩は調理や浄化、お祓い、開運に利用される優れたアイテムです。特に天然塩を使用することで、その効果が最大限に引き出されます。焼き塩の特性や効果を理解し、正しい方法で作り、利用することで、その恩恵を最大限に受けることができます。焼き塩を活用して、日常生活にスピリチュアルなパワーを取り入れてみてください。
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