小正月は主に1月15日、二十日正月は1月20日に祝う正月の行事です。「骨正月」は二十日正月の呼び名の一つで、正月に用意した魚を、頭や骨のまわりまで料理に生かす習わしと結び付いています。
小正月には豊作を願う飾りや小豆粥、二十日正月には正月の祝い納め。新しい年を迎えた後も、暮らしへ戻るまでの間に、いくつもの区切りが受け継がれています。
お正月と大晦日のこと
お正月と大晦日のことについて、他のことも詳しく知りたい時はお正月と大晦日、正月飾り・年末準備・初詣・行事一覧をご覧ください。
小正月・二十日正月・骨正月の違い
| 呼び名 | 主な日 | 意味・習わし |
|---|---|---|
| 小正月(こしょうがつ) | 1月15日を中心とする時期 | 豊作や無病息災を願い、小豆粥、餅花、繭玉などを用意する |
| 二十日正月(はつかしょうがつ) | 1月20日 | 正月を納め、日常の暮らしへ戻る区切りとする |
| 骨正月(ほねしょうがつ) | 二十日正月と同じ1月20日 | 主に西日本などで伝わる呼び名。正月の魚の骨や頭を使う料理にちなむ |
| 女正月(おんなしょうがつ) | 小正月など。地域差がある | 年末年始に忙しく働いた女性が、休んだり集まったりする習わし |
小正月と二十日正月は、同じ日の別名ではありません。また、地域によって行事の日や呼び方が違い、小正月を14日から16日ごろの幅で捉える場合もあります。家や土地に伝わる習わしがあれば、それを大切にしましょう。
2026年・2027年の小正月と二十日正月はいつ?
| 年 | 小正月 | 二十日正月・骨正月 |
|---|---|---|
| 2026年 | 1月15日(木) | 1月20日(火) |
| 2027年 | 1月15日(金) | 1月20日(水) |
この表は、新暦の1月に行う場合の日付です。旧暦で祝う地域の行事や、休日に合わせて開かれる祭りは、別の日になることがあります。小正月が15日だからと、近所のどんど焼きも必ず15日開催とは限りません。
小正月は祝日?成人の日と同じ?
1月15日の小正月は、それ自体が現在の国民の祝日というわけではありません。成人の日は1月の第2月曜日で、2026年は1月12日、2027年は1月11日です。
かつて成人の日が1月15日だったことから重なって覚えている人もいますが、今は別の日になる年が多くあります。地域の行事へ出かけるときは、開催日と休日を分けて確認しましょう。
小正月の意味と由来は?大正月との違い
元日を中心とする大正月、15日ごろの小正月
元日を中心に新年を祝う大正月に対し、1月15日ごろの行事を小正月と呼びます。小正月には、農作物の実りを願う行事が各地に伝わっています。
由来は、月の満ち欠けを大切にした暮らしや、満月のころを節目とする習俗と結び付けて説明されます。ただし、現在の新暦1月15日が満月とは限らず、旧暦の15日も天文学的な満月の日と必ず一致するわけではありません。
小正月と旧正月は別のもの
小正月は主に1月15日ごろの行事、旧正月は旧暦の1月1日です。「小さい正月」と「昔の暦の正月」で、言葉が似ていても日付の考え方が異なります。
2027年の旧正月と中国の春節には日付の違いもあります。暦の新年を知りたい場合は、旧正月・春節はいつかをご覧ください。
小正月に食べるものは?小豆粥と餅の意味
小豆粥には無病息災への願いを込める
小正月の食べ物として知られるのが、小豆粥です。小豆の赤い色に邪気を払う意味を重ね、新しい年を健やかに過ごせるよう願っていただきます。
米の粥に小豆を合わせる形のほか、餅を加えたり、甘い汁粉に近い形にしたりと、地域や家庭で違いがあります。全国一律の味付けではないので、食べやすい家の味で楽しんでください。
七草粥と小豆粥の違い
七草粥は主に1月7日、小豆粥は小正月の1月15日ごろにいただきます。どちらにも新年の健康への願いがありますが、同じ行事の料理ではありません。
七草の種類や食べる時間は、七草粥はいつ食べるか、その意味と由来にまとめています。小正月には小豆の味を楽しみ、食卓から季節の区切りを感じてみましょう。
小正月の飾りと行事:繭玉・餅花・どんど焼き
繭玉・餅花は、実りを先に祝う飾り
枝に小さな餅や団子を付ける餅花、蚕の繭に見立てた繭玉などは、豊作や養蚕の繁栄を願う飾りです。冬のうちに実りの姿を表し、これからの豊かさを願う「予祝」の習わしとつながっています。
地域によって枝の種類、色、飾る形はさまざまです。手作りを楽しむ場合は、倒れない場所へ置き、小さな子どもやペットが口にしないようにします。長く飾った食品を、状態を見ずに食べることは避けましょう。
群馬県みどり市の小夜戸小正月飾り
群馬県みどり市の小夜戸には、豊作や家の発展を願う多彩な小正月飾りが伝わっています。餅や団子だけでなく、木を加工した飾りにも、地域の暮らしと祈りが表れています。
小夜戸小正月飾りは、市の重要無形民俗文化財です。こうした行事は、一般的な「1月15日」という日付と、実際の催しの日が異なる場合があります。見学する年の開催案内を確かめて出かけましょう。
どんど焼きでは正月飾りを送り、無事を願う
小正月のころには、正月飾りなどを焚き上げるどんど焼き、左義長などの行事が各地で行われます。呼び名、開催日、持ち込めるものは会場ごとに違います。
書き初めやお守りも必ず受け付けるわけではないため、どんど焼きに持っていけるものと注意点を確認してください。自宅で同じように燃やそうとせず、地域の行事や自治体の案内に従いましょう。
女正月とは?正月の支度をした人が休む日
小正月は「女正月」とも呼ばれ、年末年始の支度やもてなしに追われた女性が、休んだり親しい人と集まったりする日とされてきました。日取りや過ごし方には地域差があります。
今の暮らしに取り入れるなら、家事を担っていた人がゆっくり休める日にしてみましょう。性別を問わず、料理や後片付けを分担し、買ってきた食事で済ませる日があってもよいのです。
「女正月だからまた料理を用意しなければ」と負担を増やすより、忙しかった人へ「今日は休んでいてね」と声を掛ける。そんな過ごし方にも、習わしの意味を生かせます。
二十日正月・骨正月の意味と食べ物
1月20日は正月の祝い納め
二十日正月は、正月の行事を締めくくる日とされます。地域によって正月送り、あがり正月などの呼び方もあり、お正月から普段の暮らしへ戻る節目になってきました。
すべての家で20日まで正月飾りを残すという意味ではありません。松の内や鏡開きの日は地域で異なるため、家に伝わる暦に合わせて考えましょう。
骨正月に魚の頭や骨を料理する理由
骨正月という呼び名には、正月に用意した魚を、骨や頭まで生かして料理する習わしが関係しています。たとえば、ぶりの骨や頭を大根や酒粕などと煮る料理には、食べ物を余さず大切にする暮らしが表れています。
「骨までいただく」といっても、硬い骨を無理にかんで食べることではありません。だしや骨の周りの身を生かし、食べるときは骨に注意します。また、正月から20日まで魚を常温で置いておく習わしとしてまねせず、新鮮な食材や適切に保存したものを使ってください。
二十日正月には、冷蔵庫や台所を見直す過ごし方も
現代の家では、正月用に買った食材を確認し、使い切れる献立を考える日として取り入れてもよいでしょう。期限や保存状態を優先し、傷んだ食品を「もったいない」からと食べないことが大切です。
温かい汁物を一品作り、少しずつ普段の食卓へ戻る。大がかりな行事をしなくても、正月を納める気持ちは暮らしの中に置けます。
1月の正月行事一覧:七草から二十日正月まで
| 時期 | 行事 | 暮らしの中での意味 |
|---|---|---|
| 1月1~3日 | 三が日 | 新年を祝い、挨拶や初詣をする |
| 1月7日 | 人日の節句・七草粥 | 一年の無病息災を願う |
| 1月11日など | 鏡開き | 供えた餅を下げていただく。地域差がある |
| 1月15日ごろ | 小正月 | 小豆粥や飾り、地域の行事で豊作と健康を願う |
| 1月20日 | 二十日正月・骨正月 | 正月を祝い納める |
鏡餅を下げる日については、鏡開きの日付と地域差をご覧ください。小正月や二十日正月に、全国共通の「何もしてはいけない日」という決まりがあるわけではありません。家の習わしを聞きながら、食べ物や休む時間を通して季節を楽しみましょう。



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