丁丑と丁未はとにかく人に囲まれていることが多いです。一人になれる時間が少なく頼まれごとが多く、依存されやすい…そして報われず満たされない、これは三業干支の徳攻の業に当たるためです。
人生には、他人との関わり方によって運命が大きく変わることがあります。中でも、「尽くすけれど報われない」「好かれすぎて苦しくなる」ような経験をする人がいます。そうした体験に深く関わるのが、三業干支の徳攻の業です。
特に丁丑と丁未という干支を持つ人には、徳攻の業の影響が色濃く現れます。
三業干支とは何か?
三業干支(さんごうかんし)とは、家系や先祖から受け継がれた“因縁”や“カルマ(業)”が色濃く現れるとされる特別な干支のことです。全部で60ある干支のうち、20個が三業干支に該当するとされています(このうち2個は異常干支とも重複します)。
三業干支の「三業」とは?
「三業」とは仏教用語で、人間が日々作り出す「身(身体の行い)・口(言葉)・意(心や思考)」の3つの業(カルマ)を意味します。
四柱推命で「三業干支」と呼ばれるものは、こうした業(カルマ)が家系や先祖代々受け継がれてきて、現世のあなたの宿命・運命に強く影響している干支という意味です。
三業干支の特徴
- 自分一人の努力や才能では乗り越えられない“重い課題”が人生に出やすい
- 家系・家族・先祖から引き継いだトラブル、テーマ、繰り返されるパターンなどに直面しやすい
- たとえば、「家族に同じような病気や離婚が多い」「代々、仕事や人間関係のトラブルが続く」「自分の努力では解決できない障害にぶつかる」など
- そのため、人生で“なぜか同じ問題が繰り返される”“自分の力だけではどうにもならないことが起こる”と感じやすい
三業干支一覧
不族の業 | 「甲子」「甲辰」 |
---|---|
祇王の業 | 「乙巳」「乙酉」 |
不信の業 | 「丙辰」「丙戌」 |
徳攻の業 | 「丁丑」「丁未」 |
参籠の業 | 「戊辰」「戊戌」 |
倒柱の業 | 「己巳」「己酉」 |
傷体の業 | 「庚辰」「庚戌」 |
一人行の業 | 「辛丑」「辛未」 |
不子の業 | 「壬辰」「壬子」 |
倒異の業 | 「癸酉」「癸亥」 |
三業干支の徳攻の業とは?
三業干支の徳攻の業とは、「他人に尽くしすぎることで、自分の人生を見失ってしまう業」です。
この業を持つ人は、周囲から好かれることが多く、よく頼られます。
頼られると嬉しくなり、相手の期待に応えようと一生懸命になります。しかし、そのうちに自分の気持ちよりも、相手の気持ちを優先するようになっていきます。
そして、気がつくと**「逃げたいのに逃げられない関係」**になっていることがあるのです。
おだてられると弱く、愛されたい気持ちが強く、相手に依存されやすい傾向があるのが、この業の特徴です。
丁丑と三業干支の徳攻の業
**丁丑(ひのとうし)**の人は、感受性が強く、他人の気持ちを深く理解する力を持っています。
もともと責任感が強く、まじめで誠実なので、周囲からの信頼も厚いタイプです。
しかし、三業干支の徳攻の業を持つ丁丑の人は、そんな優しさゆえに、「誰かのために生きる」傾向が強くなりすぎることがあります。
- パートナーに尽くしすぎて、自分の自由がなくなる
- 親の期待に応えようとして、自分の夢をあきらめる
- 友人に頼られすぎて、自分の時間がなくなる
こうした状況に置かれたとき、心の中では苦しみを感じているのに、それを言い出せずに我慢してしまうのです。
また、「この人に必要とされたい」「嫌われたくない」という思いから、どんどん自分を犠牲にするようになってしまいます。
丁丑の人は、相手に尽くしても、心が満たされないというジレンマに陥りやすいのです。

丁未と三業干支の徳攻の業
**丁未(ひのとひつじ)**の人も、三業干支の徳攻の業を持っています。
丁未の人は、直感力にすぐれ、周囲の空気を読むのがとても上手です。そのため、場の空気を壊さないように、自分の意見を飲み込むことも多くなりがちです。
- 家族や配偶者の機嫌をとるために、自分を押し殺す
- 職場で求められる役割を完璧にこなそうと無理をする
- 親しい人に頼まれると、断れずに背負い込んでしまう
こうした丁未の人のやさしさは、まわりから見ると「頼りになる」「都合がいい」と思われがちで、結果的に相手から依存される関係ができあがってしまうのです。
そして、最初は気持ちよく尽くしていたとしても、やがて心が疲れてしまい、
「私は何のためにここにいるのだろう?」
と、自分自身を見失うような状態になることがあります。

徳攻の業の主な特徴
三業干支の徳攻の業を持つ丁丑・丁未の人は、「尽くすことが愛だ」と思い込んでしまう傾向があります。
しかし、相手を甘やかし続けると、
- 相手は成長しなくなる
- 自分だけが疲弊していく
- 最後には逃げられなくなる
という、危険な関係性が出来上がってしまうのです。
本当の愛とは、相手のために距離をとることや、時には**「ノー」と言うこと**でもあるのです。
徳攻の業に苦しむ人が感じやすいこと
徳攻の業を持つ丁丑・丁未の人は、次のような気持ちになりやすいです。
- 「あの人に嫌われたくない」
- 「私は愛されていないのでは?」
- 「こんなに頑張っているのに、報われない」
これらの感情は、自分の心を大切にしていない証拠でもあります。
相手を満たすことばかりに集中していると、自分の魂は空っぽのままになってしまいます。
徳攻の業の対処法
三業干支の徳攻の業を乗り越えるには、自分を優先する勇気を持つことが大切です。
- 「嫌われてもいい」と思うこと
- 「私は私の人生を生きる」と決めること
- 「頼まれても断る」勇気を持つこと
こうした選択は、最初は怖いかもしれません。
しかし、自分を大切にすることで、結果的に本当に信頼できる関係が築けるようになります。
特に丁丑と丁未の人は、他人の気持ちを優先しすぎるあまり、自分を後回しにしてしまいがちです。
だからこそ、「自分を一番大切にする」ことを心がけることが、徳攻の業から自由になる第一歩です。
丁丑・丁未の人へのアドバイス
三業干支の徳攻の業を持つ丁丑・丁未の人は、次のことを意識すると良いでしょう。
- 自分の感情をちゃんと認識する
- 相手の言葉に流されない
- 無理に好かれようとしない
- 自分の時間とエネルギーを守る
また、「甘やかし」は一時的な関係維持にはなっても、長期的には信頼を壊すこともあるという視点も大切です。
三業干支の徳攻の業の有名人や芸能人
丁丑の男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 小沢一郎 | 政治家 | 1942年5月24日 | 自由党・民主党等で党首を歴任 |
2 | 坂東彌十郎 | 歌舞伎俳優 | 1956年5月31日 | 歌舞伎界の名優 |
3 | 長渕剛 | 歌手、俳優 | 1956年9月7日 | シンガーソングライター、俳優としても活躍 |
4 | 川合俊一 | 元バレーボール選手、タレント | 1963年2月3日 | バレーボール全日本元主将・バラエティで活躍 |
5 | 唐沢寿明 | 俳優 | 1963年6月3日 | 大河・映画・ドラマ多数主演 |
6 | 蛍原徹 | お笑い芸人(雨上がり決死隊) | 1968年1月8日 | 雨上がり決死隊・司会など幅広く活躍 |
7 | 八木真澄 | お笑い芸人(サバンナ) | 1974年8月14日 | サバンナ・ボケ担当 |
8 | 竹内涼真 | 俳優 | 1993年4月26日 | 「仮面ライダー」など若手人気俳優 |
9 | 田中樹 | アイドル(SixTONES) | 1995年6月15日 | SixTONESメンバー |
丁丑の女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
1 | 向田邦子 | 脚本家、小説家 | 1929年11月28日 | 直木賞受賞、数々の名作ドラマ脚本 |
2 | 山田まりや | タレント、女優 | 1980年3月5日 | バラエティ、舞台でも活躍 |
3 | 栗山千明 | 女優、モデル | 1984年10月10日 | 映画「バトル・ロワイアル」など主演多数 |
4 | 西野カナ | 歌手 | 1989年3月18日 | 恋愛ソングで大ヒット |
5 | 中条あやみ | 女優、モデル | 1997年2月4日 | ハーフモデル・女優としても人気 |
6 | 杉咲花 | 女優 | 1997年10月2日 | 朝ドラ主演・実力派若手女優 |
丁未の男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
1 | 手塚治虫 | 漫画家、アニメーション作家 | 1928年11月3日 | “マンガの神様” |
2 | 矢沢永吉 | 歌手 | 1949年9月14日 | ロック歌手の第一人者 |
3 | 松本隆 | 作詞家 | 1949年7月16日 | 多数のヒット曲作詞 |
4 | 小林薫 | 俳優 | 1951年9月4日 | 映画・ドラマ・CMで活躍 |
5 | 堀内健 | お笑い芸人(ネプチューン) | 1969年11月28日 | ネプチューン・ボケ担当 |
6 | 渡辺隆 | お笑い芸人(錦鯉) | 1978年4月15日 | 錦鯉・M-1グランプリ王者 |
7 | 土屋伸之 | お笑い芸人(ナイツ) | 1978年10月12日 | ナイツ・ツッコミ担当 |
8 | 堂本剛 | アイドル、俳優(KinKi Kids) | 1979年4月10日 | KinKi Kidsメンバー |
9 | 春日俊彰 | お笑い芸人(オードリー) | 1979年2月9日 | オードリー・ボケ担当 |
10 | えなりかずき | 俳優 | 1984年11月9日 | 子役から大人俳優へ成長 |
11 | 岡田将生 | 俳優 | 1989年8月15日 | 若手イケメン俳優 |
12 | 成田凌 | 俳優、モデル | 1993年11月22日 | 映画・ドラマで活躍中 |
丁未の女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 | 備考 |
1 | 黒柳徹子 | 女優、タレント | 1933年8月9日 | 「徹子の部屋」司会・ユニセフ親善大使 |
2 | 石川さゆり | 演歌歌手 | 1958年1月30日 | 「津軽海峡・冬景色」などのヒット |
3 | 松田聖子 | 歌手、女優 | 1962年3月10日 | 80年代アイドル・トップスター |
4 | 深津絵里 | 女優 | 1973年1月11日 | 演技派女優・受賞歴多数 |
5 | 福原遥 | 女優、タレント | 1998年8月28日 | NHK朝ドラ主演・元子役 |
まとめ:徳攻の業は、愛と自己犠牲のバランスを問う試練
三業干支の徳攻の業を持つ丁丑・丁未の人にとって、人生は「尽くすこと」と「自分を守ること」のバランスを学ぶ旅です。
愛されたいがゆえに尽くしすぎ、結果として心が満たされず、相手に依存されて身動きが取れなくなる。
それはとてもつらいことですが、そこから学ぶべきこともまた多いのです。
自分の心に素直になり、自分を犠牲にしすぎないこと。
それができるようになれば、丁丑と丁未の人は、本当に信頼できる人と、心から満たされる関係を築いていくことができます。
徳攻の業は、愛と信頼のあり方を深く問いかけてくる業です。 どうか自分の人生を見失わず、あなた自身を一番に大切にしてください。
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