四柱推命の60干支の中で、知性と行動力を両立すると言われるのが「甲申(きのえさる)」です。落ち着いた雰囲気なのに決断が早く、気づけば結果を出している――そんな甲申の本質を、恋愛・結婚・相性・仕事運までまとめて解説します。
甲申(きのえさる)とは?
甲申は、四柱推命の60干支の21番目に当たる干支です。「甲(きのえ)」は十干のはじまりで、自然界では大木やまっすぐ伸びる幹にたとえられます。対して「申(さる)」は十二支のひとつで、季節でいえば秋の入口、五行では金の気を帯び、知恵・機転・情報処理の速さを象徴します。
つまり甲申は、「大木のような芯の強さ(甲)」と、「切れ味のある判断力(申)」が合わさった干支です。四柱推命では、生まれた日の干支(日柱)から、その人の本質や考え方、人生で出やすい運勢のクセを読み解きます。日柱が甲申の人は、表面だけでは測れない“地頭の良さ”がにじみやすいタイプです。

十干の「甲」そのものの性格や相性は、四柱推命の甲の性格と相性でも詳しく解説しています。甲申を深く理解するには、まず「甲」の基本気質を押さえておくと読み解きがスムーズです。


甲申のイメージ
甲申は一言でいうと、「考えながら走れる人」です。勢いだけで突っ込むのではなく、頭の中で段取りを組み替えながら前に進みます。しかも「申」の要素は、状況に合わせて瞬時に最適解を探す力。だから甲申は、静かに見えるのに結果が早い、淡々としているのに勝負強い、という印象を持たれやすいのです。
また、読み方が似ていて混同されやすいのが「庚申(かのえさる)」です。甲申は甲(きのえ)+申(さる)であり、同じ“さる”でも十干が違うと性質は大きく変わります。あなたが調べているのが「甲申(きのえさる)」かどうか、そこだけは最初に確認しておくと安心です。
甲申は異常干支ではない
「甲申は異常干支?」と気になる人もいますが、一般に言われる異常干支(特殊な感性や独特の才能が出やすいとされる干支の分類)には甲申は含まれないとされることが多いです。とはいえ、甲申は頭の回転が速く、淡々として見えることもあるため、周囲から「普通じゃないほど冷静」「何を考えているかわからない」と誤解され、異常干支っぽい雰囲気を感じさせることがあります。
クールな外見が「異常干支っぽい」と思われやすい理由
甲申の魅力は、感情の波を表に出しすぎず、必要なところでスパッと決められるクールさです。人の目線や空気に合わせて自分を乱さないので、落ち着いて見えます。その反面、周囲が感情優先で動いている場面では「冷たい」「距離がある」と受け取られがち。実際は、甲申は情が薄いわけではなく、むしろ責任感が強いから感情に飲まれないだけ、ということも多いです。
甲申は頭がいい?頭脳明晰と言われる理由
「甲申は頭がいい」と言われるのは、単に勉強ができる・記憶力が良いという意味だけではありません。情報を集め、整理し、組み立て直し、最短で行動に落とす――この一連の流れが速いのが甲申の知性です。四柱推命で「頭が良いタイプ」と表現されるときの要点が、甲申には出やすいのです。
- 思考スピードが速い:会話や状況の“肝”をつかむのが上手く、結論を作るのが早い。
- 論理と現実のバランス感覚:理想論だけで終わらず、現実の条件に合わせて落とし込める。
- 計画→実行が途切れにくい:考えるだけで満足せず、試して検証して伸ばすのが得意。
- 批判的思考が働く:流行やムードに流されず、根拠を確認したくなる。
- 学習の吸収が速い:必要なものを見抜いて学び、型にするのがうまい。
頭の良さが裏目に出るとき(せっかち・短気の注意点)
甲申は処理が速いぶん、周囲のペースが遅いとイライラしやすい面があります。相手の話が終わる前に結論を推測してしまい、「もう分かった」と先回りしてしまうことも。ここで大切なのは、相手のペースを“遅い”と判断する前に、相手が大事にしているポイントを聞き切ること。甲申が少し待つだけで、人間関係の摩擦がぐっと減り、あなたの知性が“武器”ではなく“信頼”として評価されやすくなります。
甲申の性格と特徴
頭の良さと行動力を兼ね備える
甲申の人は、理解が速いだけでなく実行に移すのも早いタイプです。「計画を立てる」「人を動かす」「結果を出す」までの流れがスムーズで、仕事でもプライベートでも“段取りの人”になりやすいでしょう。静かに準備して、必要なところで一気に動くので、周囲からは「いつの間にそんなところまで?」と驚かれます。
自分の意志を貫く芯の強さ
「甲」は大木の象意。甲申の芯は強く、簡単にぶれません。空気に合わせて自分を変えすぎないので、信頼されやすい一方、納得できないことには首を縦に振らない頑固さも出ます。ただ、その頑固さは“意地”ではなく、自分の中の基準を守る誠実さであることが多いです。そこが評価されると、自然にリーダー的な役割を任されやすくなります。
社交的なのに距離感が上手い
申の性質はコミュニケーションの巧みさ。甲申は人付き合いが苦手ではありません。むしろ会話のテンポが良く、知的なやりとりができる相手とは一気に距離が縮まります。ただし、誰にでも同じ温度で近づくわけではなく、関係性の線引きがはっきりしているため、「親しみやすいのに、どこか壁がある」と見られることもあります。
完璧主義が強まると疲れやすい
頭が良い人ほど陥りやすいのが「自分でやった方が早い」の罠です。甲申は仕事でも家庭でも、気づけば自分が背負ってしまいがち。すると、表では平然としていても内側に疲れがたまります。甲申の開運ポイントは、手放す勇気と任せる技術。全部を握るより、要所だけを押さえた方が、あなたの運は伸びます。
甲申の男性(甲申男)の性格と恋愛傾向
知的でクール、頼りがいがある
甲申の男性は、落ち着いた雰囲気と判断の早さが魅力です。感情で大騒ぎするより、現実的に解決策を探します。恋愛でも、勢いで燃え上がるより、相手の人柄や価値観を見てから進む慎重派が多いでしょう。
恋愛は誠実だが、表現が控えめ
甲申の男性は、好きになったら軽く扱いません。ただし、言葉で甘く伝えるのが得意とは限らず、「ちゃんと好きなのに伝わりにくい」ということが起こりがちです。そこで大切なのは、相手に合わせて少しだけ表現を増やすこと。大げさでなくていいので、小さな言葉の確認を増やすだけで、関係が安定します。
甲申の女性の性格と恋愛傾向
自立心が強く、知的で凛とした魅力
甲申の女性は、判断が冷静で、物事を筋道立てて考えられるタイプです。周囲に流されにくく、仕事でも生活でも自分の軸を持っているため、同性から見ても「かっこいい」と思われやすいでしょう。自分を整える力が強いぶん、甘えるのが苦手で、何でも一人で抱え込む癖が出ることもあります。
恋愛は慎重で一途、信頼がすべて
甲申の女性は、軽いノリの恋に流されにくい傾向があります。相手が誠実かどうか、長く一緒に歩けるかを見ます。一度「この人」と決めたら一途で、相手の成長も支えられる人。ただ、相手に合わせすぎると急に疲れて距離を取りたくなるため、自分の時間と二人の時間のバランスが開運の鍵になります。
甲申の恋愛運と結婚運
恋愛運:安定型、信頼で深まる
甲申の恋愛は、ドラマチックに揺れるより、信頼を積み上げて強くなるタイプです。心が決まるまで時間がかかる反面、決まったあとはブレにくい。だからこそ、最初の段階で「安心できる人かどうか」を見抜く目が大切です。頭が良い人ほど、相手の欠点も先に見えてしまいますが、欠点探しより一緒に育てられる部分に目を向けると、運が動きやすくなります。
結婚運:堅実で、家庭を守る力が強い
結婚後の甲申は、責任感が強く、家族のために現実を整える力があります。家計や生活の仕組みを最適化するのが得意で、安心できる土台を作れるでしょう。一方で、干渉されすぎるとストレスが増えます。理想は、信頼でつながり、干渉は最小限の関係。お互いの自由を尊重できるほど、結婚運は安定していきます。
甲申と相性の良い干支・合いにくい干支
相性は命式全体(年柱・月柱・日柱・時柱)で変わりますが、ここでは日柱同士の相性の目安としてまとめます。甲申は「甲」の真っすぐさと「申」の機転があるため、相手の性質によっては“刺激”にも“摩擦”にもなりやすいのが特徴です。
相性が良いとされやすい干支
- 丙辰(ひのえたつ):勢いと器の大きさがあり、甲申の行動力を前向きに引き出す。
- 庚寅(かのえとら):信念が強い者同士で、目的が合うと抜群の推進力になる。
- 癸巳(みずのとみ):冷静さと柔軟さが噛み合い、補い合える関係になりやすい。
相性が難しくなりやすい干支
- 丁亥(ひのとい):感性優先と理性優先のズレが出ると、誤解が増えやすい。
- 己未(つちのとひつじ):テンポ感の違いがストレスになり、すれ違いが起きやすい。
- 辛丑(かのとうし):頑固さが正面衝突しやすい。譲るポイントを決めると安定。
相性を良くするコツ
甲申は「正しさ」で勝とうとすると関係がこじれます。相性を良くする最大のコツは、相手の価値観を“理解”する時間を先に取ること。そのうえで、自分の結論を出すと、甲申の知性が信頼に変わりやすくなります。
甲申の仕事運と適職
甲申の仕事運は、ひと言でいえば「戦略と実行の両輪」です。計画を作って終わりではなく、実行して結果を回収し、改善して次に進めます。だから、変化の速い環境や、答えが一つではない仕事で強みが出ます。
向いている仕事の特徴
- 企画・マーケティング・プロデュース:情報を整理し、形にして動かす力が活きる。
- IT・データ分析・研究職:論理と検証のサイクルが得意。
- コンサル・改善系の仕事:課題発見から解決策まで最短で組み立てられる。
- 教育・指導者:仕組み化して伝えるのが上手い。結果を出す導き方ができる。
- 起業・フリーランス:決断が早く、自分の裁量で動くほど伸びやすい。
仕事運を上げる働き方の工夫
甲申は自分のペースで走れるほど結果が出ますが、同時に燃え尽きも起こりやすいです。開運のポイントは、短期の成果と長期の設計を分けること。短期はスピードで勝ち、長期は仕組みで勝つ。これができると、甲申の仕事運は安定して伸びます。
行動力が際立つ干支として「甲午」もよく比較されます。エネルギーの使い方の違いを知りたい人は、甲午の男性と女性の性格と相性も参考になります。
甲申の金運
甲申の金運は、努力と判断が収入に結びつきやすいタイプです。知識や経験、人脈を育てるほど、収入の器が大きくなります。一方で、情報に強いぶん「これはいける」と思った瞬間に動きすぎると、無駄な出費やリスクも増えます。
金運を安定させるコツ
- 自己投資は“回収ルート”まで決める:学ぶだけで終わらせず、仕事や成果に繋げる。
- 衝動買いは“24時間ルール”:一晩置いても必要なら買う、で浪費が減る。
- 資産は分散し、検証する:勘ではなく数字で判断すると甲申は強い。
- 人脈は資産:信頼できる相手との情報交換が、収入のチャンスを運ぶ。
甲申生まれの有名人・芸能人
「甲申の有名人」「甲申の芸能人」が気になる人は多いですが、日柱は暦の換算や出生時刻によって前後する場合があります。ここでは、甲申日・甲申年に該当する可能性がある人物として紹介します(最終的な確認は命式作成でチェックしてください)。
| No. | 名前 | 職業 | 生年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 今井雅之 | 俳優・演出家 | 1961年4月21日 | |
| 2 | 岡村隆史 | お笑い芸人 | 1970年7月3日 | ナインティナイン |
| 3 | 松井秀喜 | 元プロ野球選手 | 1974年6月12日 | メジャーリーグでも活躍 |
| 4 | さかなクン | 魚類学者・タレント | 1975年8月6日 | |
| 5 | 本郷奏多 | 俳優 | 1990年11月15日 | |
| 6 | 那須雄登 | タレント | 2002年1月16日 | |
| 7 | 中村メイコ | 女優・タレント | 1934年5月13日 | |
| 8 | 千秋 | タレント・歌手 | 1977年10月26日 | |
| 9 | 藤原紀香 | 女優・タレント | 1971年6月28日 | |
| 10 | 倉木麻衣 | 歌手 | 1982年10月28日 | |
| 11 | 北乃きい | 女優 | 1991年3月15日 | |
| 12 | 三宅一生 | ファッションデザイナー | 1938年4月22日 | |
| 13 | 宮本輝 | 小説家 | 1947年3月6日 | |
| 14 | 田嶋陽子 | 女性学研究家・タレント | 1941年4月6日 | |
| 15 | 小出恵介 | 俳優 | 1984年2月20日 | |
| 16 | 桃井かおり | 女優・映画監督 | 1952年10月12日 | |
| 17 | 菊地凛子 | 女優 | 1981年1月17日 |
※上記は甲申日・甲申年に該当する可能性がある著名人の例です。日柱の確定には命式作成(生年月日と出生時刻、出生地の情報)が必要になります。
同じ「甲」系列の干支もあわせて読むと理解が深まる
甲申は「甲」の系列に属する干支のひとつです。自分の性格をより立体的に理解したいなら、同じ「甲」を持つ別の干支も参考になります。
- 「甲子」の傾向:甲子生まれの性格・運勢・相性と有名人
- 「甲辰」の傾向:甲辰の性格(男女)と有名人
- 「甲寅」の傾向:甲寅の性格と相性、さらに人物例は甲寅生まれの有名人・芸能人
- 「甲戌」の傾向:甲戌の性格と運勢、女性の傾向は甲戌の女性の性格、人物例は甲戌の有名人・芸能人
- 三業干支の視点(甲子・甲辰に関わるテーマ):三業干支の不族の業
- 甲申の記事をブックマークするなら:甲申の性格まとめ(本ページ)
まとめ:甲申の魅力と、恋愛・仕事で運を伸ばすポイント
甲申は、知性・誠実さ・行動力をバランスよく持つ干支です。恋愛では慎重で、信頼できる相手と長く深く結ばれやすい一方、表現が控えめで誤解されることもあります。仕事では戦略と実行が噛み合い、変化のある環境ほど強みが出ます。
甲申の運をさらに伸ばす鍵は、「待つこと」「任せること」を覚えること。あなたの知性は、正しさの証明に使うより、未来を良くするために使った方が、現実は味方してくれます。自分のペースを守りつつ、周囲との呼吸を合わせられたとき、甲申は本当に強く、美しく輝きます。



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