「友引の日にお葬式を出してはいけないと親戚に言われた……」
「入院している友人のお見舞いに行きたいけれど、友引だと失礼になる?」
「契約や引越し、友引の昼間は避けるべき?」
カレンダーに書かれた「友引(ともびき)」の文字。
結婚式などの慶事(お祝い事)には「大安」に次ぐラッキーデーとして人気ですが、その強い「友を引く」パワーゆえに、弔事(お悔やみ事)やマイナスの場所では「絶対にやってはいけないこと」が存在します。
「迷信だから」と軽く考えていると、思わぬマナー違反で相手を不快にさせたり、一生の不覚となるトラブルを招いたりすることもあります。
この記事では、友引の日に避けるべき行動とその理由、そしてどうしても避けられない場合の「大人の対処法」について、どこよりも詳しく解説します。
お葬式、火葬、お見舞い、そして意外と知られていない「魔の昼休み(11時~13時)」のタブーまで、これさえ読めば友引のマナーは完璧です。
友引の基本的な意味や時間の吉凶については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
【結論】友引に「やってはいけないこと」チェックリスト
まずは、友引に避けるべき代表的な行動をリストで確認しましょう。
忙しい方は、ここを見るだけでも大きな失敗を防げます。
友引のタブー(やってはいけないこと)一覧
- × お葬式(告別式)
- 「友をあの世へ連れて行く」とされる最大級のタブーです。
- × 火葬
- 多くの火葬場が休業日としており、物理的にも不可能です。
- △ お見舞い
- 「病気が長引く」「友を病室へ引き込む」と嫌がられる可能性があります。
- × 正午(11時~13時)の重要事項
- 友引の中でも、この2時間だけは運気が「凶」に転じます。
- △ 裁判・訴訟・勝負事
- 「引き分け(勝負がつかない)」の意味があり、白黒つけたい事柄には向きません。
1. 【最大タブー】友引にお葬式(告別式)はやってはいけない
友引に最もやってはいけないこと、それが「お葬式(告別式)」です。
現代では六曜(ろくよう)を気にしない人も増えていますが、葬儀に関しては今なお日本全国(特に年配の方や地方)で「友引は絶対に避ける」という風習が根強く残っています。
なぜダメなのか?「死に友を巻き込む」恐怖
友引は、かつては「共引(勝負がつかない日)」という意味でしたが、時代とともに「友引」という漢字が当てられ、陰陽道の「友引日(災いが友に及ぶ日)」と混同されるようになりました。
その結果、葬儀においては「故人が寂しさのあまり、親しい友人をあの世へ道連れにする(引き込む)」という非常に不吉な意味で捉えられるようになりました。
遺族にとっては「これ以上不幸が続かないように」、参列者にとっては「連れて行かれないように」という防衛本能も働き、友引の葬儀は忌避されるのです。
「友引人形」を入れる?どうしても行う場合の対処法
しかし、様々な事情で友引に葬儀を行わなければならないケースもあります。
その際の対策として、関西地方などを中心に「友引人形(ともびきにんぎょう)」を使用する風習があります。
- 友引人形とは:故人の棺に入れる、身代わりの人形です。こけしのような形や、布製の人形などが使われます。
- 役割:「友人の代わりに、この人形を連れて行ってください」と願い、災いを人から人形へと逸らします。
もし友引に葬儀を行うことになった場合は、葬儀社に相談すればこの「友引人形」を用意してくれます。「迷信だから」と無視せず、参列者の不安を取り除く配慮として検討しましょう。
2. 友引に火葬は「やってはいけない」以前に「できない」
お葬式と同様に、「火葬」も友引には行われません。
これは迷信的な理由だけでなく、物理的な理由も大きく関係しています。
全国の火葬場が「定休日」にしている理由
「友引にお葬式をしない」という慣習に合わせて、全国の多くの火葬場(斎場)が友引を「休業日(定休日)」に設定しています。
これは、友引に火葬炉を稼働させると「死者が続く」という縁起を担いでいるだけでなく、職員の定期的な休日確保やメンテナンス日としての役割も果たしています。
そのため、いくら遺族が「気にしないので火葬したい」と希望しても、火葬場が開いていないため、日程をずらさざるを得ないというのが実情です。
友引明けの火葬場は大混雑する
友引の日は火葬が行われない分、その翌日(友引明け)の火葬場は非常に混雑します。
特に冬場や高齢化が進む都市部では、「友引明けの予約争奪戦」になることも珍しくありません。もし身内に不幸があった場合、まずはカレンダーで友引を確認し、早急に葬儀社と相談して火葬場の空き状況を押さえる必要があります。
3. 友引に「お通夜」はやってはいけない?
お葬式がNGなら、前日に行う「お通夜」はどうなのでしょうか?
ここが非常に勘違いしやすいポイントです。
お通夜は友引に「やってもいい」
結論から言うと、お通夜を友引の日に行うことは問題ありません。
お通夜は「故人との別れを惜しみ、夜通し守る儀式」であり、あの世へ送り出す葬儀(告別式)とは意味合いが異なるためです。
実際に、「友引の日にお通夜を行い、翌日の仏滅(または先負など)にお葬式を行う」というスケジュールは一般的によく見られます。これなら「友引の葬儀」を避けることができます。
ただし周囲への配慮は必要
理屈の上ではOKですが、感情面での配慮は必要です。
年配の方の中には「友引に弔事(お悔やみ事)の儀式をすること自体」に抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
「友引にお通夜をするなんて非常識だ」と親戚に言われないよう、日程を決める際は喪主の独断ではなく、親族や長老格の方に「友引ですが、お通夜は行ってもよろしいでしょうか」と一言確認を入れるのが、円満に進めるコツです。
4. 友引に「お見舞い」はやってはいけないこと
意外と知られていないのが、お見舞いのマナーです。
病気や怪我で入院している方へのお見舞いも、友引の日は避けるべきとされています。
「病気を引き込む」不吉な連想
友引にお見舞いに行くと、以下の2つの悪い意味に捉えられることがあります。
- 病気が長引く:「共に引く=勝負がつかない」という意味から、病気が治らず長引いてしまう(回復と悪化の引き分け)。
- 友を引き込む:患者の病気が、お見舞いに来た友人に移ってしまう、あるいは友人を病室(病院)へ引き込んでしまう。
どうしても行く場合のマナー
相手が六曜を全く気にしない若い世代であれば問題ありませんが、入院中は誰しも気持ちが弱くなっているものです。
「わざわざ友引に来なくても……」と不快に思われないよう、できれば日程をずらしましょう。
どうしてもその日しか行けない場合は、「友引で申し訳ないけれど、どうしても顔が見たくて」と一言添えるか、長居をせずにサッと切り上げる配慮が大人のマナーです。
5. 友引の「11時~13時」にやってはいけないこと
友引は「夕方は大吉」「朝は吉」ですが、「昼(11:00~13:00)」だけは凶であることをご存知でしょうか。
この「魔の2時間」にやってはいけないことがあります。
この時間は「全てにおいて凶」
友引の11時から13時は「午の刻(うまのこく)」にあたり、運気がガクンと下がります。
この時間帯に行ってはいけない代表的なものは以下の通りです。
- 結婚式の挙式開始:「誓いの言葉」や「指輪の交換」がこの凶の時間にかからないようにしましょう。
- 婚姻届の提出:役所の窓口に出す時間は、11時前か13時過ぎにしましょう。
- 契約書の署名・捺印:家の購入や車の契約など、重要な決断はこの時間を避けて休憩に充てましょう。
- 納車:新しい車の引き渡しを受けるのも、13時以降(できれば夕方)がベストです。
ランチタイムと重なるため、「友引のお昼は休憩時間」と割り切って、何も重要なことをしないのが一番の開運アクションです。
6. 友引に「勝負事・裁判」はやってはいけないこと
ビジネスや法的な場面でも、友引の意味を知っておくと役立ちます。
「決着がつかない」ので避けるべき
友引の本来の意味は「共引=共に引き分ける」です。
そのため、「白黒はっきりつけたい事柄」には向きません。
- 裁判・調停の申し立て:決着が長引いたり、望むような完全勝利が得られにくいと担がれます。
- ライバルとの競争・コンペ:差がつかずに泥沼化する恐れがあります。
逆に言えば、「平和的に交渉をまとめたい」「喧嘩別れせずに和解したい」という場合には、友引の「引き分け」のパワーが良い方向に働くとも言えます。
7. 友引に「法事」はやってはいけない?
四十九日や一周忌などの「法事(法要)」についてはどうでしょうか。
法事は友引に行っても大丈夫
基本的には、法事を友引に行うことは問題ありません。
法事は故人を供養する儀式であり、死を忌み嫌う場ではないため、六曜の影響は受けないとされています。
実際に、親族が集まりやすい週末(土日)に法事を行うことが多いため、たまたま友引に重なることはよくあります。
「お祝いの日」なので避ける人もいる
ただし、友引は結婚式などの「お祝い事」に人気の日でもあります。
「おめでたい友引の日に、わざわざ法事をしなくても」と考える親族がいる場合や、結婚式場の近くのホテルで会食をする際に「花嫁姿の人と喪服の集団がすれ違う」のを避けるため、あえて別の日を選ぶケースもあります。
法事の日程を決める際は、施主(主催者)の意向だけでなく、参列する親族の気持ちも汲み取ると円満に進みます。
8. その他のQ&A:これは友引にやってもいい?
最後に、よくある「友引にこれやっても平気?」という疑問にお答えします。
Q. 引っ越しは?
A. 問題ありません。むしろ吉です。
「良い隣人(友)を引き寄せる」として縁起が良いとされます。ただし、作業開始は「11時~13時の凶」を避け、午前中スタートか、午後イチからの搬入にすると完璧です。
Q. お墓参りは?
A. 基本的に大丈夫です。
法事と同じく、ご先祖様への挨拶なので問題ありません。ただ、霊園によっては「友引に墓石を建てる(開眼供養)」のを避けるようアドバイスされることもあります。
Q. 厄払いや祈祷は?
A. やっても大丈夫です。
「厄(悪い友)を引いてしまうのでは?」と心配する声もありますが、神社やお寺の厄払いは六曜とは無関係です。気になる場合は、運気が強い「夕方(15時以降)」か、午前中に済ませましょう。
Q. 財布や靴の購入は?
A. 大吉です!
「お金(友)を連れてくる」「良い場所(友)へ連れて行ってくれる」として、買い物には最適の日です。ぜひ15時以降の「大吉タイム」に購入してください。
まとめ:友引の「やってはいけない」を知ってトラブル回避
友引に「やってはいけないこと」を徹底解説しました。
最後にポイントを整理します。
- 【絶対NG】お葬式・火葬:「死者を道連れにする」ため、また火葬場が休みのため。
- 【避けるべき】お見舞い・11時~13時の重要事項:病気が長引く、または運気が下がるため。
- 【OKだが配慮を】お通夜・法事:基本はOKだが、親族の感情に配慮して確認を。
- 【意外なNG】勝負事・裁判:決着がつかず長引くため。
「迷信だから気にしない」という考え方も合理的ですが、冠婚葬祭は「相手への思いやり」で成り立っています。
特に不幸があった場面では、誰もが精神的に敏感になっています。
「友引にやってはいけないこと」を正しく理解し、相手の気持ちに寄り添った日程選びを心がけることが、あなた自身の「良い縁(友)」を引き寄せることにも繋がるはずです。



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