2025年の立秋は、8月7日です。二十四節気の期間では、8月7日~21日頃までが立秋にあたります。
立秋とは
立秋は、二十四節気のひとつで14番目の節気となります。立秋の前は大暑で立秋の後には処暑があります。
立秋は「この日を起点に、厳しい夏の猛暑が終わりを告げ、徐々に涼しく過ごしやすい季節へと変わる」という意味を持っています。しかし、現実にはしばしば高温の日々がこの日以降も続くことがあります。
2025年の立秋はいつ?期間は?
立秋は他の二十四節気と同様、年によって日付が異なります。2025年の立秋は8月7日となります。また二十四節気は本来期間を指す言葉であり、そのため2025年の立秋は、日付の意味では8月7日、期間として考えると8月7日~21日と理解するのが正しいです。
立秋の日付・期間 | 概要 |
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日付 | 8月7日(2025年) |
期間 | 8月7日~21日 |
立秋の意味と由来
「立」という言葉は、何かが始まる、またはその季節が本格化することを意味します。したがって、「立秋」は秋が始まることを示す節気で、この時期から秋の季節が始まるのです。
立春・立夏・立秋・立冬
立秋は二十四節気の中でも特に重要な「八節」の一つです。八節は、夏至と冬至を「二至」、春分と秋分を「二分」、そしてそれぞれの中間に存在する立春・立夏・立秋・立冬の「四立」を合わせて作られています。この八節は、季節の区別をつける言葉として古くから日本で重要な役割を果たしてきました。
四立の前日は「節分」と呼ばれ、各季節の始まりの日と呼ばれる雑節の一つです。節分と言えば2月の行事がよく知られていますが、実は年に4回、立春・立夏・立秋・立冬の前日に節分が存在します。
立秋はその名の通り「秋の始まり」を意味します。ここから秋へと季節が変わることを示し、植物の成長も変わってきます。穂が黄金色に実り始めたり、ススキが風に揺れ始め秋の季節が訪れるのです。
立秋は暦の上の秋の始まり
立秋は暦上での秋の始まりを示します。この時期は夏の暑さが最も強く、立秋を過ぎると「残暑」と呼ばれる期間に入ります。しかし、立秋を過ぎてもまだまだ暑さの厳しい日が続くため、暦上の季節感と実際の季節感は必ずしも一致しないこともあります。
二十四節気は、古代中国の寒冷な気候に合わせて作られたもので、現代の日本の気候とは異なるため、季節感が異なるのも理解できます。それでも、立秋を過ぎれば日々空や雲の様子が秋を感じさせ、スズムシやマツムシなどの虫の鳴き声も聞こえ始めることから、秋を感じられる目安になるのは間違いありません。
立秋と残暑
「立秋」は暦上の秋の始まりを示します。つまり、立秋が夏の暑さのピークであり、立秋の翌日からの暑さは「残暑」と呼ばれます。それゆえに、暦上は秋の始まりであっても、実際にはまだまだ厳しい暑さが続く日々が多いです。
立秋にやること
立秋にやることのご紹介です。これらの風習は古代の人々が自然と共に生き、季節の変わり目を大切にしてきたことを示しています。それぞれの風習には、食文化や自然観察など、その地域の歴史や文化が反映されています。
立秋大吉
立秋の日は吉日とされ、新たなことを始めるのに良いとされています。
宵越しの茄子は食べない
立秋の日には茄子を食べ、翌日に残さないという風習があります。これは秋の食物を味わい、残暑を乗り越えるためと言われています。
立秋の落ち鮎
立秋を迎えたころ、鮎は繁殖のために上流へと遡上する行動を終え、下流へと落ちるようになるため、この時期に鮎を食べる風習があります。
立秋の行事
立秋にまつわる日本特有の文化としては、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」があります。立秋の日からは「残暑見舞い」が送られるようになります。また、立秋の期間は8月22、23日頃までとされていますが、「残暑」は暑さが残ることを指す言葉であるため、その使用期限は特に定められていません。
また、立秋の期間中にはお盆も含まれ、この頃はお墓参りやお盆祭りなどの行事が全国各地で開催されます。特に京都の「五山送り火」は毎年8月16日に行われ、古くから親しまれているお盆の伝統行事です。
さらに、七夕は一般的には7月7日に行われますが、立秋と同じく月遅れの8月7日に七夕を行う地域も存在します。特に「仙台七夕まつり」は毎年8月6日~8日に開催されています。
行事 | 時期 |
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五山送り火 | 毎年8月16日 |
仙台七夕まつり | 毎年8月6日~8日 |
梅雨と立秋
「梅雨」と「立秋」の間には、意外と知られていない関係性が存在します。梅雨は6月から7月中旬にかけての雨季を指す一方で、立秋は暦上の秋の始まりを表します。これらは季節的に別の時期に位置していますが、日本の気象に関わる上では重要なつながりがあります。
具体的には、立秋の日までに梅雨が明けない場合、その年は「梅雨明けなし」となるという現象が起こります。これは、日本の上空に存在する梅雨前線が北上せず、そのまま立秋を迎えると、その前線は秋雨前線となり次第に南下していくからです。
立秋のスピリチュアルな意味
立秋は、二十四節気の一つで、夏から秋への季節の変わり目を示します。この日から、自然は秋へとゆっくりと移行し始めます。
スピリチュアルな観点から見ると、立秋は新たな始まりを象徴し、新たなエネルギーとともに個々の進化や変革のタイミングを示しています。自然が季節の変化を迎えるように、我々自身も内面的な変化と成長を迎える時期と解釈されます。
また、秋は収穫の季節でもあります。立秋を迎えるということは、これまでの努力が実を結び、収穫の時期が近づいていることを示しています。これは物事が円満にまとまり、達成感を得る時期が訪れるとも言えます。
それぞれの人にとって、立秋が意味するものは違うかもしれませんが、新しい季節の訪れは新たな視点を持つ機会でもあります。古いものから解放され、新たな道を進む勇気をもたらすかもしれません。
立秋とライオンズゲート
ライオンズゲートは、太陽が獅子座に入る時期で、宇宙のエネルギーが一年で最も強くなるとされています。そのピークは8月7日で、この日には宇宙からのパワーが地球に最も強く流れ込むと言われています。
8月7日は日本で立秋にあたりますが、占星術的には太陽が獅子座の15度の位置に達する日です。これは、獅子座が守護する「ライオンズゲート」から、夏至の日から蓄積された夏のエネルギーが最大限に注がれることを意味します。そのため、8月7日を含む18日間は、強力なエネルギーが降り注ぐ期間とされています。
このライオンズゲートの期間はしんどい人も多いですね。ちょうど土用の期間とも重なります。この時期に体調をくずのもちょっと納得できる濃厚さです。
土用と立秋
この立秋で「夏の土用」が終わりとなります。
夏の土用は一般的に立秋前の18日間を指します。これは通常、毎年7月20日頃に始まります。そして、その土用の期間中に訪れる「丑の日」が特に有名で、「土用丑の日」として広く知られています。 暑さの盛りに来る土用丑の日には、体調を崩さないようにと、うなぎや土用しじみ、土用もち、土用卵といった栄養価の高い食べ物を摂る習慣が日本全国に広まっています。 また、一年によっては丑の日が2回訪れることもあり、これらはそれぞれ「一の丑」、「二の丑」と呼ばれます。
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