一粒の籾が万倍に実ような吉日、一粒万倍日と何事もなすことができないという凶日の不成就日…この二つが重なることがありますね。このような時は一体どうその縁起や吉凶を判断したらいいいのでしょうか。
一粒万倍日と不成就日が重なったら
一粒万倍日と不成就日は、日本の伝統的な暦注(日取りのための吉凶判断材料)で、一粒万倍日は吉日、不成就日は凶日とされています。それらが同日に重なる場合、一方は「始めたことが大きな収穫をもたらす」もう一方は「何も成功しない」という矛盾した意味を持つため、その日が吉であるのか凶であるのか混乱するかもしれません。


一粒万倍日と不成就日が重なった日は半減する
結論として、一粒万倍日と不成就日が重なった日は、一粒万倍日の良い縁起が不成就日の影響を受けて半減すると考えられます。
つまり、それが単独の一粒万倍日であれば完全な吉日となるでしょうが、不成就日が重なることで一粒万倍日の吉運は半分になるのです。
逆に、一粒万倍日が重なることで、本来ならば完全な凶日である不成就日の凶運が半分に軽減されます。
一粒万倍日と不成就日が重なったら結婚式や入籍は避ける
結婚式や入籍などのおめでたい日はやはり吉日を選びたいもの…。
もし、吉日として一粒万倍日を選ぶ予定なら、一粒万倍日と不成就日が重なる日は、一粒万倍日だけの日に比べると吉運が劣ってしまうため、避けた方が良いと言えるでしょう。
一粒万倍日と不成就日が重なったら宝くじは買わない
縁起やくじ運を求めて宝くじを購入するなら、一粒万倍日と不成就日が重なる日には宝くじを避けましょう。そのような日は、特に重要な事をせず、慎重に過ごす方がいいでしょう。
2026年で一粒万倍日と不成就日が重なる日
2026年で一粒万倍日と不成就日が重なる日は下記になります。
| 日付 | 六曜 | 九星 | 干支 | 十二直 | 二十八宿 | 暦注下段 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年01月01日(木) | 大安 | 三碧木星 | 乙亥 | 閉 | 井 | 一粒万倍日/不成就日/重日 |
| 2026年01月17日(土) | 先負 | 一白水星 | 辛卯 | 満 | 女 | 一粒万倍日/不成就日/土用入り/神吉日 |
| 2026年06月13日(土) | 先勝 | 四緑木星 | 戊午 | 建 | 胃 | 一粒万倍日/不成就日/八専間日/大明日/神吉日 |
| 2026年07月19日(日) | 大安 | 六白金星 | 甲午 | 閉 | 星 | 一粒万倍日/不成就日/神吉日/母倉日/月徳日/天赦日/受死日 |
| 2026年10月11日(日) | 先負 | 三碧木星 | 戊午 | 成 | 星 | 一粒万倍日/不成就日/八専間日/大明日/神吉日/母倉日/復日 |
| 2026年11月20日(金) | 先負 | 八白土星 | 戊戌 | 閉 | 牛 | 一粒万倍日/不成就日 |
どうして一粒万倍日と不成就日が重なるのか
吉日と凶日の重なる理由は、それぞれの暦注が異なる暦法に基づいているためです。
一粒万倍日と不成就日はどうやって決めるのか
一粒万倍日と不成就日は、いずれも日本の伝統的な選日で、良い日や悪い日を決定するためのものです。しかし、これらの日がどのように決定されるかはそれぞれ異なります。
一粒万倍日は「節切り」で決める
一粒万倍日は、「節切り」という方法を使用して決定されます。これは二十四節気の「節」で年を区切り、一つの節気から次の節気までを1ヶ月とする方式です。二十四節気は現在の四季(春、夏、秋、冬)に加えて、より具体的な季節の変化を表現するためのもので、立春、夏至、秋分などが含まれます。
たとえば、「節切り」では立春から啓蟄の前日までを正月、啓蟄から清明の前日までを二月、清明から立夏の前日までを三月として月を区切ります。そして一粒万倍日は、それぞれの月に対して特定の干支の日が設定されます。例えば正月は丑と午の日、二月は酉と寅の日といった具体的な日付が一粒万倍日となります。
不成就日は「月切り」で決める
不成就日は「月切り」という方法に基づいています。これは月の満ち欠けによる旧暦(太陰暦)を基に日付が決まります。たとえば、旧暦の1月と7月は3日、11日、19日、27日が不成就日とされ、2月と8月は2日、10日、18日、26日が不成就日となります。このようにして旧暦の日付が決まり、これを現在使われているグレゴリオ暦(太陽暦)に対応させて不成就日が決定されます。
一粒万倍日と不成就日はそれぞれ異なる決め方なので重なってしまう
このように、一粒万倍日と不成就日はそれぞれ異なる基準によって決定されるため、それらが同じ日に重なることは年に数回しかないと考えられます。したがって、一粒万倍日と不成就日が重なる日はある意味、特別な日と言えるでしょう。
一粒万倍日も不成就日も気にしない
吉日と凶日が重なる理由は、それぞれの日を決定する基準が異なるためです。例えば、良い日を決定するための典型的なシステムとして「六曜」があります。これは一定のパターンを繰り返し、旧暦の月によって日が決まります。一方で、凶日を決定する「不成就日」は月の満ち欠け(旧暦)に基づいて日が決まります。
また、「七曜」は、我々が使用している週の元となったもので、五惑星(木星、火星、土星、金星、水星)と太陽、月を合わせたものです。そして、「十二直」は、北斗七星の柄杓の先端が向いている方位を十二支に当てはめたものです。こうした暦注は種類によって日の決め方が異なるため、六曜の吉日と不成就日が重なることもあります。
その日の吉凶を気にしすぎるよりも「自分だけの特別」も大切
それでは、吉日や凶日を重視するべきなのでしょうか?これらは伝統的な習慣や迷信に過ぎず、必ずしも良いことが起こるわけではないと理解することが重要です。大安の日に結婚したからと言って、全てのカップルが幸せになるわけではないし、仏滅の日に結婚したからといって離婚するわけでもありません。
ただ、人間の心理として、良い日に大切なイベントを計画することで、前向きな気持ちになることは確かです。それゆえ、吉日や凶日にこだわること自体は問題ありません。しかし、それに囚われすぎて行動が制限されてしまうことは避けるべきです。
一粒万倍日と不成就日が重なるとき、それは良い日の良さが半減するとも言えますし、悪い日の悪さが半減するとも言えます。大切なのは、吉日や凶日をどのように捉えるか、そしてそれを人生の中でどのように活用するかです。適度に気をつけつつも、楽観的に生活することが何よりも重要と言えるでしょう。
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