不成就日の願い事は叶わないのか

不成就日の願い事は叶わないのか 暦注

不成就日は「何も達成できない日」、この日は物事が達成できない日、願いが叶わない日と言われています。
それでは本当に不成就日の願い事は叶わないのか…についてです。

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不成就日とは

不成就日は、文字通り「何も達成できない日」とされています。 「成就」とは、「物事を達成すること」や「願いが叶うこと」を意味するため、不成就日は、物事が達成できなかったり、願いが叶わない日という意味になります。
不成就日にやっていいことやってはいけないことについてまとめますが、より詳しく知りたいときはこちらの記事を読んでね!

不成就日にやってはいけないこと

不成就日は何か新しい事を始めるのに、ふさわしくない日と言われています。基本的に凶日なのでお祝い事は避けた方がよいでしょう。具体的には、不成就日には次のような事をやってはいけないと言われています。

  1. 結婚、結婚式、婚姻届の提出、入籍:夫婦関係に悪影響が及ぶとされています。
  2. 新規開店、新規事業立ち上げ、新規プロジェクト開始:成功しない可能性が高まると言われています。
  3. 子供の命名、出生届の提出:子供の将来に悪影響があるとされています。
  4. 引越し:新居でトラブルが起こりやすくなると言われています。
  5. 契約:契約内容に問題が生じたり、破棄されるリスクが高まると言われています。
  6. 学習や習い事の開始:効果が期待できないとされています。
  7. 願掛けの開始:願いが叶わないことが多いと言われています。
  8. 納車:車関連のトラブルが発生しやすくなるとされています。
  9. 財布の新調:金運が悪くなると言われています。

不成就日にやってもいいこと

新しく始めるわけではない事なら、不成就日に行っても問題がないでしょう。例えば、仕事や家事、育児などこれまでやっていた事は、不成就日に行っても大丈夫です。親しい友達や恋人、家族との食事や外出は、新しく始める事ではないので問題はないと言えます。ただし、初めて行く場所や合コンなどは控えた方がよいでしょう。

  1. 参拝:神社への参拝には問題ありません。重要な節目となる行事に関しては、心理的な理由から避けたいと感じる人もいるでしょう。
  2. 友達や恋人、家族との交流:既存の親密な関係を深めることができます。
  3. 自宅でのリラックス:自宅でリラックスして過ごすことがおすすめです。
  4. 離婚や別れ(ただし、友引の日は避けるべき):円満に縁を切ることがスムーズに進むことが期待できます。
  5. 葬式や法事(ただし、友引の日は避けるべき):故人や先祖への供養が無事に行われると言われています。

不成就日の願い事は叶わないのか

これまでに説明したように、不成就日とはその名の通り「何事も成就しない日」とされています。しかし、この「不成就日に願い事は叶わないのか?」と聞かれたら、一概には答えられません。

不成就日の由来と歴史

近年、一粒万倍日とともに認知度の高まってきた不成就日ですが、この不成就日が広まったのは最近の事です。

不成就日は、江戸時代の地方で独自に作られていた民間暦の一つである「会津暦」に記載されていました。これは当時の日本で主に使われていた「貞享暦(じょうきょうれき)」には記載されていない特殊な凶日で、会津暦以外の民間暦にもほとんど記載されていなかったと言われています。明確な起源は分かっていませんが、当時はあまり一般的ではない凶日だった可能性があります。

そして「会津暦以外の民間暦にもほとんど記載されていなかった」からも分かるようにはっきりした出どころも不明なのです。

江戸時代は十二直という暦注の方が有名だった

江戸時代の日本では、「十二直(じゅうにちょく)」という暦注が広く用いられていました。十二直はその日の吉凶を判断するためのものでした。「大安」「赤口」「先勝」「友引」「先負」「仏滅」といった今日の「六曜」とは異なり、比較的生活に直接影響を与える吉凶が多かったのです。
不成就日や一粒万倍日が認識されてきたのは江戸末期あたりで、むしろ、平成に入ってからの方が宝くじの当たりやすい日として有名になったとも言えるのです。

十二直 意味 詳細(吉事・凶事)
建(たつ) 万物を建て生じる日 吉:大半。
凶:蔵開き、動土。
除(のぞく) 障害を取り除く日 吉:井戸掘り、祭祀、治療開始。
凶:結婚、動土。
満(みつ) 全てが満たされる日 吉:移転、結婚、新規事。
凶:動土、服薬。
平(たいら) 物事が平らになる日 吉:結婚、道路修理、旅行。
凶:穴掘り、種蒔き。
定(さだん) 善悪が定まる日 吉:移転、開店、結婚、種蒔き。
凶:訴訟、旅行。
執(とる) 執り行う日 吉:祭祀、祝事、造作、種蒔き。
凶:金銭出納。
破(やぶる) 物事を突破する日 吉:出陣、訴訟、服薬、漁猟。
凶:契約、祝事。
危(あやぶ) 物事を危惧する日 吉:自粛。
凶:全て。
成(なる) 物事が成就する日 吉:開店、建築、新規事。
凶:訴訟。
納(おさん) 物事を納め入れる日 吉:購入、収穫。
凶:結婚。
開(ひらく) 開き通じる日 吉:移転、結婚、建築。
凶:葬式。
閉(とづ) 閉じ込める日 吉:金銭収納、建墓。
凶:開店、結婚、棟上げ。

不成就日は、江戸時代にはまだ一般的ではなかったにも関わらず、現代に至るまで伝わってきています。特に近年では、一粒万倍日などの吉日とともに注目されるようになり、不成就日が記載されているカレンダーも多く見られます。

不成就日の願い事は叶わないのか

不成就日が出てくるようになったのは比較的近年のことで、古くは存在しない暦注です。それがどのように生まれ、広まったのかは定かではありませんが、暦というものは人々の生活や心理を反映するものであり、何かがうまくいかなかった時に、それを説明するための一つの手段として不成就日という考えが生まれた可能性があります。

もちろん、不成就日に願い事をしても叶わないとは限らず、逆に言えば、他の日に願い事をしたからと言って必ず叶うわけでもありません。大切なのは自身の行動や努力で、願いを叶えることです。このような日本の伝統的な暦を信じるかどうかは、個々の価値観や信念によるところが大きいでしょう。

不成就日は迷信

また、不成就日を迷信の一種と考える人もいます。
迷信とは、科学的な証拠や理論的な根拠に欠ける信念や観念のことを指します。これには、特定の日が良い結果をもたらすか悪い結果をもたらすといった信念も含まれます。科学的な観点からみると、不成就日に何かを始めることが必ずしも悪い結果をもたらすわけではないと言えるでしょう。

ただし、不成就日のような伝統的な迷信が人々の行動に影響を与えることは間違いありません。人間は不確実性に対して不安を感じる傾向があり、その不安を軽減するために迷信に頼ることがあります。不成就日を避けることにより、何かがうまくいかなかったときの失敗を避けることができると感じる人もいるでしょう。

結論として、不成就日は科学的な根拠に基づいているわけではなく、迷信の一種と見なされます。しかし、これはあくまで一つの視点であり、個々の文化や信念によって異なる解釈が存在します。それぞれの人が自分自身の価値観と経験に基づいて、不成就日の考え方をどう取り入れるかを決めることが重要です。

不成就日に願い事をしてしまったら

不成就日が知られるようになって、多くの人々は不成就日に新しい事を始めるのを避けるようになりました。この日に何か新しい事を始めたり、大切な決断を下したりすると、計画がうまくいかないかもしれないという気持ちになってしまうからです。

それぞれの文化や習慣には、その国や地域の歴史、哲学、信仰などが反映されています。不成就日もその一例で、昔の人々が自然や生活の中で起こるさまざまな出来事を説明しようとした結果、生まれたものと考えられます。

一方、現代の科学的な視点から見ると、不成就日に何かを始めることが必ずしも失敗するわけではありません。ですが、縁起を担ぐことが良い結果を引き寄せることもあるのです。

不成就日とは「その日」に何事も順調に進まないとされる日で、これはあくまで「その日」に限った話です。つまり、次の日や数日後に再び願い事をすれば全く問題はないのです。深く考えすぎず、気軽に再挑戦することが大切なのです。

 

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