新年あけましておめでとうございます。 お正月といえば「初夢」。皆さんはどんな夢を見ましたか？
初夢に見ると縁起が良いものとして、誰しもが知っている**「一富士二鷹三茄子（いちふじ・にたか・さんなすび）」**ということわざがあります。 でも、「なぜ茄子（ナス）なの？」「3番目までしかないの？」と疑問に思ったことはありませんか？
実はこの言葉、徳川家康に深い関わりがあり、さらに**「4番目以降の続き」**も存在するのです。
今回は、初夢の代名詞「一富士二鷹三茄子」の意外な由来と隠された続き、そしてこれ以外にもある「見たら超ラッキーな初夢」についてご紹介します。
なぜこの3つ？「一富士二鷹三茄子」の由来
「富士山」はなんとなく分かりますが、「鷹」と「茄子」の組み合わせは不思議ですよね。 この由来には諸説ありますが、最も有力な説は徳川家康と、彼が過ごした**駿河の国（現在の静岡県）**に関係しています。
説①：徳川家康が愛したものベスト3
家康公が隠居した駿河の国で、特に好んだものを順番に並べたという説です。
- 富士山：雄大な景色を好んだ。
- 鷹狩り：家康は鷹狩りが大好きだった。
- 初物の茄子：当時の静岡では茄子の早作りが名産で、家康の好物だった（しかも季節外れの初物は非常に高価だった）。
説②：駿河の国の「高いもの」ベスト3
単純に高さ（値段や標高）の順という説もあります。
- 富士山：日本一高い山。
- 愛鷹山（あしたかやま）：富士山の隣にある山（または鷹は空高く飛ぶから）。
- 初茄子：冬に収穫する初物の茄子は、今の価格にして1個数万円〜数十万円するほど高価だった。
説③：語呂合わせ（縁起担ぎ）
言葉の響きにおめでたい意味を込めたという説です。
- 富士＝「無事（ぶじ）」または「不死（ふし・不老長寿）」。
- 鷹＝「高い（たかい）」出世、高みを目指す。
- 茄子＝「成す（なす）」物事を成し遂げる、子孫を成す。
知らない人が多い？「一富士二鷹三茄子」の続き
実はこのことわざ、「四」以降も存在することをご存知ですか？ 3つで終わりではなく、全部で6つあると言われています。
その続きがこちらです。
一富士（いちふじ）、二鷹（にたか）、三茄子（さんなすび） 四扇（しおうぎ）、五煙草（ごたばこ）、六座頭（ろくざとう）
四扇（しおうぎ）
末広がりの形をしている「扇」は、商売繁盛や子孫繁栄の象徴です。
五煙草（ごたばこ）
煙草の煙が上へ上へと立ち昇る様子から、運気上昇の象徴とされています。また、当時は祭りや祝いの席で嗜まれるものでした。
六座頭（ろくざとう）
「座頭」とは、剃髪した盲目の琵琶法師（音楽家）のこと。「毛がない」＝**「怪我ない（けがない）」**というダジャレで、家内安全・無病息災のお守りとされています。
実は「1・2・3」と「4・5・6」は対応している？
よく見ると、これらはペアになっているという説もあります。
- 富士 ＆ 扇：どちらも「末広がり」の形。
- 鷹 ＆ 煙草：どちらも空高く「上昇」するもの。
- 茄子 ＆ 座頭：「毛がない（ナスの表面がつるつる）」＝「怪我ない」の共通点。
まだある！初夢に見ると縁起の良いものリスト
「富士山も鷹も茄子も出てこなかった…」と落ち込む必要はありません。 夢占いにおいて、初夢に見ると幸運が舞い込むとされる夢は他にもたくさんあります。
1. 宝船（七福神）
七福神が乗った宝船の夢は、これ以上ない大吉夢です。昔の人は、良い初夢を見るために宝船の絵を枕の下に敷いて寝ていました。
2. 白い動物（特に蛇）
- 白蛇：弁財天の使いとされ、金運アップの最強シンボルです。
- その他、白い犬や猫、馬なども、神聖なメッセージや幸運を運んでくると言われています。
3. 朝日（ご来光）
富士山と同様、太陽が昇る夢は、運気が上昇し、新しいことが始まる吉夢です。悩みが晴れ、成功への道筋が見えることを暗示しています。
4. トイレ・排泄物
「えっ、汚い！」と思うかもしれませんが、夢占いでは**「運（うん）がつく」**＝金運上昇の典型的な吉夢です。トイレが溢れたり、体に付いたりする夢ほど、大きな臨時収入が期待できると言われています。
5. 太る夢
自分が太る夢は、豊かさの象徴。財産が増えたり、生活が安定したりする予兆です（実際に体重が増える予知夢ではないのでご安心を！）。
6. 自分が死ぬ夢・殺される夢
もっとも縁起が悪そうに見えますが、これは**「再生」**を意味する大吉夢です。古い自分が死に、新しい自分に生まれ変わる、今のトラブルが解決して再スタートを切れるという素晴らしい暗示です。
まとめ：どんな夢でも「捉え方」次第！
「一富士二鷹三茄子」には、家康公の愛用品や、当時の人々の「成功したい」「健康でありたい」という願いが込められていました。 そして、その願いは「四扇・五煙草・六座頭」と続いていたのですね。
もし、あまり目覚めの良くない夢を見てしまったとしても、古くから**「逆夢（さかゆめ）」**と言って、悪い夢ほど現実は良くなる（厄落としになる）とも考えられています。
- 良い夢を見たら：誰にも話さず、自分の中に運気を留めておく（話すと「離す」になるため）。
- 悪い夢を見たら：人に話して、笑い飛ばす（離す・手放す）。
このように対処すれば、どんな初夢でも2025年の良いスタートに繋げることができます。 皆様にとって、今年一年が素晴らしい年になりますように！
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