大寒の過ごし方とやること

大寒の過ごし方とやること 二十四節気

大寒は一年で最も寒さが厳しい時期を迎える日であり、多くの伝統と風習が色濃く残る特別な時期です。この時期には、自然と共生しながら心身を養う様々な方法が古くから伝えられています。本記事では、「大寒の過ごし方とやること」と題して、この寒い時期を心豊かに過ごすための活動や風習、食べ物に焦点を当ててご紹介します。大寒にちなんだ伝統的な行事から、日々の暮らしを豊かにする小さな習慣まで、様々な過ごし方を探っていきます。古来からの知恵が詰まった大寒の風習を取り入れて、一年で最も寒いこの時期を健やかに、そして楽しく過ごしましょう。

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大寒とは

大寒は中国起源の二十四節気の一つで、一年の中で最も寒い時期を指します。この期間は、太陽と地球の位置関係に基づいて決定され、通常1月20日前後にあたります。

二十四節気とは

二十四節気は、中国の伝統的な暦であり、年間を24の気候的な区切りに分けたものです。春分や秋分もこれに含まれています。立春から始まり、大寒で終わるこのサイクルは、季節の変化を理解し、農業などの活動に役立てられてきました。

2025年の大寒

2025年の大寒は、1月20日とされています。

大寒の期間

2025年の大寒は1月20日から始まり、2月2日まで続きます。この期間は、冬の最終段階であり、寒さが最も厳しい時期です。

寒の入り(小寒)と寒の明け(立春)

寒の期間は、「小寒」から始まり、「立春」の前日まで続きます。この約30日間の間に寒中水泳や寒中見舞いなどの行事が行われることがあります。小寒の日は寒の入りを意味し、立春の日は寒の明け、つまり春の始まりを告げます。

大寒の間、多くの伝統行事や習慣が守られています。寒中見舞いの送付や、寒稽古(冬の厳しい時期に行う稽古)などがその例です。これらの慣習は、寒さを乗り越え、新たな春を迎えるための準備として行われます。

立春が近づくにつれて、自然界にも変化が見られます。梅が咲き始めるなど、春の訪れを感じさせる兆しが現れます。この時期には、自然とともに生活する古来からの知恵が今でも多くの人々に受け継がれています。

大寒は、寒さが厳しいながらも、春への希望と期待を感じさせる時期です。自然のリズムに合わせた生活や、季節を感じる文化的行事が、この時期には特に意味を持ちます。

大寒の行事とやること

この大寒の日に行われる行事とならわしのご紹介です。伝統的な行事なのですが、見たことが無いものも多いかも。

大寒の行事とならわし、寒中見舞い

大寒は寒中見舞いでおなじみの「寒中」にあたります。

寒中見舞いは暑中見舞いと同じで、この大寒の時期に出す物でした。しかし近年はもらった年賀状の返事や喪中葉書の返事などに使われることが多いです。
寒中見舞いを出すのは松の内(1月7日)があけてから立春(2月4日)までが最適です。投函は1月末、大寒前後がマナーです。

  • もらったけど返信していない年賀状への返事
  • 喪中の人への寒中見舞いや喪中はがきへの返事
  • 喪中にもらった年賀状への返事
  • 喪中と知らずに間違って年賀状を出したときのお詫びとして

大寒の行事とならわし、寒の水を汲む寒餅をつく

寒の水は大寒の日の朝、一番に水道から出したお水のことです。
他にも小寒から大寒の寒の内に汲んだお水は雑菌や不純物が少ないと言われています。
この水を使ってついたお餅は「寒餅(かんもち)」といい、大寒に食べると縁起がいい食べ物です。

大寒の行事とならわし、寒仕込みと寒造り

1年で最も寒い12月から2月頃までを中心に、酒、味噌などを仕込むことを寒仕込みとか寒造りとか言います。

大寒の行事とならわし、寒行

寒行(かんぎょう)は仏教僧が寒の30日間に寒さを忍んで坐禅や托鉢や誦経などの修行を行うことを言います。その他寒の期間の明け方念仏を唱える寒念仏や、寒の30日間参拝を続ける寒参り、冷水を浴びる寒垢離 (かんごり) などの荒行も行われます。

大寒の行事とならわし、寒稽古

寒稽古は寒の時期に武道や芸事の修練を行うことをいいます。
剣道などをされていた方には懐かしい行事かもしれません。

  • 武道の行事として寒稽古
  • 三味線や歌など芸事の寒復習(かんざらい)

などがあります。寒さに耐えながらの稽古は、精神の鍛錬にもつながるものと、特にこの時期の修練は重要視されています。特に寒稽古は気温が低く寒いほど良いとされており、気温が低い早朝に行うことが多いです。

大寒に縁起の良い食べ物を食べて過ごそう

大寒は一年の中で最も寒い時期にあたりますが、実は多くの縁起の良いものが存在し、日本の伝統文化において重要な日とされています。この日に行われる風習や、縁起の良いものについて詳しくご紹介します。

大寒の朝に汲む「寒の水」

まず、大寒の朝に汲む「寒の水」は特に有名な縁起物です。昔は井戸から汲んだ水が使われ、この時期には水温が下がり微生物が少なくなるため、長期間腐りにくいとされていました。寒の水を飲むことでお腹が強くなるという言い伝えがありますし、特定の日に汲んだ寒の水は薬としての効果もあるとされています。また、この水で行う荒業は霊力を開くための儀式として行われてきました。

寒の水で炊いた米で作られた餅「寒餅」

続いて「寒餅」は、この寒の水で炊いた米で作られた餅のことです。寒餅を食べることは大寒における重要な風習の一つで、縁起が良いとされています。寒さの中で餅をつくことは、保存性を高めるだけでなく、特別な日の記念としても行われてきました。

寒造り新酒

また、寒造り新酒はこの時期に造られるお酒のことで、冬の寒さが雑菌の繁殖を防ぎ、酒の品質を高めます。このため、寒造りの新酒は非常に高い評価を受けており、縁起の良い贈り物としても用いられています。同様に、寒造りの味噌もこの時期に仕込まれます。低温でゆっくりと発酵させることで、深みのある旨味が生まれるのです。

大寒卵

最後に、大寒卵は大寒の日に産まれた卵を指し、健康運や金運の向上に効果があるとされています。寒い時期に産まれる卵は栄養価が高く、縁起の良い食べ物として重宝されています。

大寒は寒さ厳しい時期ですが、これらの縁起物を楽しみ、心身ともに充実した日を過ごすことで、一年の始まりを素晴らしいものにすることができるでしょう。大寒にちなんだ風習や縁起物に触れることで、日々の生活に幸運と喜びを取り入れてみてはいかがでしょうか。

大寒に食べると縁起の良い食べ物、寒蜆

しじみの旬は1~2月と8月で1~2月の蜆を「寒しじみ」と呼びます。
しじみは夏季の産卵を終え、秋~冬にかけて越冬のために栄養を蓄えます。寒い冬になると湖底深くにもぐり、その蓄えた栄養で冬を越します。寒しじみは栄養豊富で、肝臓機能と歯や骨の強化、貧血予防等の効果があります。

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