今回は、不成就日と塩まじないについて詳しく解説します。不成就日は「成就しない日」として知られており、この日に願い事をするのは避けるべきとされていますが、実際にはどうなのでしょうか?塩まじないと不成就日の関係について見ていきましょう。
不成就日とは
不成就日は、その名の通り「何事も成就しない日」です。「成就」は「物事を成し遂げること。願いが叶うこと」という意味なので、不成就日は物事を成し遂げたり、願いを叶えたりすることができない日とされています。以下に、不成就日にやってはいけないこととやってもいいことを簡単にまとめました。
不成就日にやってはいけないこと
- 結婚、結婚式、婚姻届の提出、入籍
- 新規開店、新規事業の立ち上げ、新規プロジェクトの開始
- 子供の命名、出生届の提出
- 引越し
- 契約
- 学習や習い事の開始
- 願掛けの開始
- 納車
- 財布の新調
- 面接、転職
- 宝くじの購入
- 告白
不成就日にやってもいいこと
- 友達や恋人、家族と出かける、デートする
- 自宅でゆっくり過ごす
- 離婚、別れ(ただし、友引の日は避ける)
- 葬式、法事(ただし、友引の日は避ける)
上記のリストには、不成就日に問題なく行えることがまとめられています。ただし、友引の日には注意が必要です。
塩まじないとは
塩まじないは2006年ごろからネットで流行しだしたおまじないの一つです。このおまじないをもっとも広めたのは某巨大掲示板かもしれません。今でもスレッドが続いています。
塩まじないの基本的なやり方
- 紙に困っていること、なくなって欲しいことを書く。
- その紙に塩をひとつまみ入れ、包んで燃やす。
- 燃えたら残った灰を水で流す。もしくは燃やさずにトイレに流す。この場合は水溶性の紙かトイレットペーパーを使う。
塩まじないの注意点
- 書くのは「こうなって欲しいこと」ではなく「なくなって欲しいこと」
- 紙はどんな紙でもいいが、トイレの水で流すときは水溶性の紙やトイレットペーパーが良い
- 紙の色は恋愛ならピンク、金運なら金の折り紙など、願いに合わせると効果が出やすい
- ペンの色は好きな色でもいいが、塩まじない専用にする人も多い
- ペンの色を願いに合わせて変えると効果が出やすい
- 流すのはトイレ、台所、風呂、洗面所など水の流れるところならどこでも良い
- 灰をゴミに捨てて叶う人もいる
不成就日に塩まじないをしてもいいのか?
では、不成就日に塩まじないをしても良いのでしょうか?この疑問について、以下に詳しく説明します。
不成就日はそれほど昔からあったわけではない
不成就日は現在では知名度がある凶日ですが、実は17世紀頃の一部の暦で短期間しか採用されていなかったようです。これほど広まったのは比較的最近の話であり、特に宝くじに良い日として一粒万倍日が広まり、不成就日も知名度が上がったように思います。江戸時代では、不成就日は一粒万倍日、仏滅や大安のある六曜よりも十二直の方が有名で信じられていた暦注でした。しかし、今ではこの十二直を見て守っている方はとても少ないです。
塩まじないはネット発祥のおまじない
塩まじないはネット発祥のおまじないで、2006年頃が始まりだと思います。塩まじないが広がったばかりの頃は、一粒万倍日も不成就日も気にする人は少なく、いつやっても良いおまじないでした。
徐々に「一粒が万倍になる一粒万倍日の方が縁起が良いので叶う」という概念が広まり、一粒万倍日や不成就日を気にする人が増えました。
不成就日に塩まじないをしても良いのか?
塩まじないを不成就日に行うのは、絶対に悪いことではありません。元々は誰も何も気にせずに塩まじないを行っていたのですから。しかし、おまじないという性質上、縁起を担ぐのは悪いことではなく、縁起の良い日に行おうとなるのは当然です。
ただ、塩まじないは「嫌なことや困ったことを書いて流すおまじない」なのです。考えようによっては「何事も順調に進まない不成就日に書いて流すこと」で厄払いができるとも考えられます。
不成就日に願い事が叶わない?
不成就日は「その日」に何事も順調に進まないとされる日です。これはあくまで「その日」に限った話であり、次の日や数日後に再び願い事をすれば全く問題ありません。再挑戦は常に可能です。つまり、あまり深く考えすぎず、気軽に再挑戦するのが良いでしょう。
現代において、大安や仏滅などの六曜が結婚式やお葬式などのイベントで重視されますが、実はこの六曜も江戸時代に始まったもので、歴史はそれほど長くありません。このことからも、古代の信念や伝統を深刻に受け止めすぎず、柔軟な心で取り組むことが重要だと言えます。
不成就日に塩まじないをしてはいけない人
不成就日に塩まじないをしてはいけない人について解説します。
- 不成就日は「何事も成せない日」と信じていて何をやっても叶わないと感じる人
- 過去に不成就日に行った事によってうまくいかなかった人
上記のように、「不成就日に何をやっても叶わない」という潜在意識を持つ人や、過去の経験から不成就日を特に慎重に過ごすべきだと感じている人は、不成就日に塩まじないを行うべきではありません。
塩まじない自体は、あって困ることやなくなって欲しいことを紙に書き、それを塩で浄化し、流すという行為で、その日が不成就日であろうとなかろうと、特別に差し支えがあるわけではないと考えられます。しかし、行為自体よりもその行為に対する心の持ち方が重要であり、その人が不成就日に塩まじないを行うことに否定的な意識を持つなら、それはその人にとっては良くないかもしれません。
心理学的な側面から考えると、自分自身の行動や結果に対する信念が、現実の結果に大きな影響を与えることが知られています。これを「セルフフルフィリング・プロフェシー(自己成就予言)」と言います。つまり、もしもあなたが「不成就日に塩まじないをしたらうまくいかない」と強く信じているなら、その信念が現実となる可能性が高いのです。
結局のところ、大事なのは自分自身の心の持ち方であり、自分が行う行為に対してポジティブな気持ちを持てるかどうかです。不成就日に塩まじないを行うことに対してネガティブな感情を持つのであれば、他の日に行うことを考えるべきでしょう。
不成就日を打ち消す方法
「やっぱり不安だけど不成就日に塩まじないをしたい!」という方に向けて、不成就日を打ち消す方法を紹介します。
- 神社や寺で参拝する: 不成就日の影響を避けるために、神社や寺を参拝するのも良いでしょう。これで神や仏がその人の行動を守り、不成就日の悪影響から守ってくださいます。
- お守りや護符を持つ: 特定のお守りや護符(お符)を持つことで、不成就日の影響を避けようと考える人もいます。これらのアイテムは、邪気を払い、幸運を呼び込む力があると信じられています。
- 良い行いをする: 不成就日の影響を軽減するために、善行を積むことも効果的です。これには、誰かを助ける、寄付をする、家事を手伝うなどが含まれます。
- ポジティブなマインドセットを持つ: 不成就日の影響を最小限に抑える最良の方法は、ポジティブなマインドセットを持つことです。ある日が不成就日であるという事実に囚われるのではなく、自分の行動とその結果に対する責任を受け入れ、前向きな気持ちを持つことが重要です。
- 吉日と重なる日を選ぶ: 不成就日を打ち消す方法として、吉日である大安や一粒万倍日が不成就日と重なる日を選ぶことも良いでしょう。このような日は不成就日の不運さを打ち消し、吉日としての効果が期待できます。
結論
不成就日に塩まじないを行うことについて、不成就日自体が比較的新しい概念であり、塩まじないもネット発祥のおまじないであることから、必ずしも避けるべきではないことが分かります。しかし、心理的な影響を考慮して、自分自身の信念や心の持ち方を大切にすることが最も重要です。ポジティブな気持ちを持ち、効果的な日に塩まじないを行うことで、願いが叶いやすくなるでしょう。
スピリチュアル好きの皆さん、ぜひ試してみてくださいね。願いが叶いますように!
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