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節分の豆はなぜ大豆?どうして年の数食べる?豆升福升で福を増す

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節分の豆はなぜ大豆?どうして年の数食べる?豆升福升で福を増す 節分

節分といえば、鬼を追い払い福を招く豆まき!でも、なぜ豆まきに大豆が使われるのか、そして年の数だけ豆を食べる理由を知っていますか?さらに、豆を入れる豆升(まめます)や福升(ふくます)にはどんな意味が込められているのでしょうか?この記事では、節分にまつわる奥深い豆の話をたっぷりとご紹介します!これを読めば、節分がもっと楽しく、もっと特別な行事に感じられるはずです。

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豆まきの豆が大豆なのはどうして?

節分の豆まきに使われる豆が大豆なのには、いくつかの理由があります。ただの食材と思ったら大間違い!大豆には、実はこんな深い意味が込められているのです。

「魔を滅する」という縁起担ぎ

豆まきに使われる豆が「大豆」である理由の一つに、「魔を滅する」という語呂合わせがあります。「豆(まめ)」が「魔(ま)を滅(め)する」に通じるため、大豆が邪気払いに選ばれるようになったのです。日本人のこうした語呂合わせのセンス、素敵ですよね!

大豆の持つ霊力と生命力

古来、日本では五穀(稲、麦、粟、大豆、小豆)には特別な力が宿ると信じられてきました。その中でも、大豆は粒が大きく、豊かな生命力を感じさせる存在。邪気を払うための豆としてふさわしい力強さがあるとされ、大豆が主流となったのです。

「炒る」ことで厄を焼き払う

節分の豆まきでは、必ず炒り豆を使います。これは、未炒りの生豆をまくと、拾い忘れた豆が発芽してしまい、「厄が芽を出す」として縁起が悪いと考えられたため。炒った豆は芽が出ないので、厄除けとして適しているのです。さらに「炒る」という行為自体が、厄を焼き払うという意味を持っています。

いつから大豆になった?

この豆まきの豆に関しては「大豆じゃなきゃダメ!」と言われる方も多いようですが、豆まきの歴史を見ると元々は大豆ではなく小豆であった可能性が伺えます。また散米という米をまくものもあったそうです。
以前、節分の歴史として追儺をご紹介しましたが、その時に「撒豆驅鬼」という豆を撒いて鬼を追い払う風習も来ていたようです。これは「赤小豆禳疫法」という赤い小豆で疫を駆除する風習に由来しており、中国・漢の時代の大儺礼にもすでに「投赤丸」の儀式があったと言われています。
ただこの風習が実際に行われていたかどうかははっきりしていません。
日本で節分の豆まきが実際に行われていたと書かれているのは『看聞日記』(伏見宮貞成親王(後崇光院1372年〜1456年)の日記)と『花営三代記』(足利義満以後3代の室町幕府将軍に関して記した記録、武家日記)です。この二つには節分に大豆を撒いて鬼を追い払ったことが書かれています。
そして最も有名なのは『壒嚢鈔』(室町時代中期に編纂された辞典、1445年または1446年成立)になるでしょう。巻一の八十三「節分夜打大豆事」には、宇多天皇の時代(867年〜931年)に鞍馬山の僧正が谷と美曽路池(深泥池)の端にある石穴から鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷して鬼の穴を封じ、三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れ他ことが豆まきの由来である、と書かれています。

節分の豆まきに大豆が使われるようになった具体的な時期は明確ではありませんが、室町時代(1336年~1573年)には、現在と同様に「鬼は外、福は内」と唱えながら豆まきを行う風習が存在していたことが記録されています。

当初、豆まきに使用される豆は地域や時代によって異なり、小豆などが使われていた時期もありました。しかし、大豆は粒が大きく、より多くの霊力が宿ると信じられていたため、次第に大豆が主流となっていきました。
大豆は非常に丈夫で冷害や病虫害にも強く痩せた土地でも栽培可能で収穫量もカロリーも多い豆でしたので、お正月のあんこにするのに大切にとっておくような小豆をばかすか外に撒くよりも経済的であったのかもしれません。小豆はまさに「赤いダイヤ」と言われるほどで、安定して収穫できるようになったのは1980年に入ってからです。大豆で代替できるなら大豆の方がデカくて鬼も痛そうですしね!

また、大豆を炒ることで「邪気を射る」という意味を持たせ、さらに生の豆をまくと拾い忘れた際に芽が出て「邪気が芽生える」として縁起が悪いと考えられたため、炒り大豆が用いられるようになりました。

このように、時代とともに豆まきの豆として大豆が選ばれるようになった背景には、大豆の持つ霊力や縁起担ぎの意味合いが深く関係しています。

節分の豆は大豆以外でもいいの?

豆まきに使う豆は炒った豆でなくてはなりません。
理由は生の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうので縁起が悪いからです。
「豆を炒る」の「炒る」は「射る」にも通じていて、鬼を豆で射って退治する、ということですね!

ピーナッツや落花生で豆まきしてもいいの?やってはいけない?

「豆まきに使う豆は炒った豆」なのでピーナッツや落花生も炒ってあれば問題ありません。
「生落花生」と表記されているのでなければ、基本的に落花生もピーナッツも加熱してあります。
落花生は収穫後、5から7日程度かけて乾燥させ、その後茹でる・炒る等加熱してから食べます。
生のままの落花生を手に入れるのは落花生の生産地でなければ難しいので問題ありません。というか生落花生はなかなか高価なものなので豆まきには向かないかも…。

節分で落花生を撒く地域は東北や北海道といった雪が降る地域なんですよ〜。雪の中から大豆を探すのはかなり難しいですから。

落花生は縁起が良い

落花生の漢字には「落ちる」という言葉を使うため、受験や試験を控えた人には縁起の悪い食べ物なのですが、落花生はひとつの房に多くの実を結ぶことから、商売繁盛や子宝祈にはとても縁起がいいんですよ〜。
落花生は花が枯れ落ちて地下に実をつけるため、明治7年に日本に入ってきた当初は「なんか変な成り方で気持ちわるいし縁起も悪そう」という理由からなかなか普及しませんでした。しかし明治十一年に千葉県より「落花生貸渡栽培方」の通達が出され、特に下総鎌数村(現在の千葉県旭市)では戸長の金谷総蔵氏が長い間強力に推進し、今では県の特産となっています。千葉といえばピーナッツですよね!

包んである豆や炒り豆以外のナッツで豆まきしてもいいの?やってはいけない?

落花生や個包装の豆を豆まきで使えば、その後の掃除も楽ですよね〜。特に個包装なら、外に投げても回収しやすいですよね!
これまでの豆まきの変遷を見ても、ピーナッツや落花生を撒くことに問題はなさそうです。

  • 豆は「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰
  • 語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じる
  • 鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味

を守ることができれば問題ないようです。

なぜ年の数だけ豆を食べるの?

節分に豆をまいた後、自分の年齢の数だけ豆を食べるのもお馴染みですよね。でも、どうして年の数なのでしょうか?その理由を紐解いていきましょう。

年齢分の健康を願う

節分に豆を年の数だけ食べるのは、その年齢に見合った健康を祈るためです。例えば、40歳の人が40粒の豆を食べることで、その1年の健康と幸せが約束されるとされています。

数え年と同じだけ豆を食べる

「年の数」といっても、実は数え年を基準にする場合があります。数え年とは、生まれた年を1歳とし、毎年の正月に1歳ずつ年を重ねる日本古来の年齢の数え方。このため、現在の満年齢よりも1つ多い数の豆を食べることが一般的です。

「1粒プラス」で未来の福を招く

地域や家庭によっては、自分の年齢に1粒多く豆を食べることもあります。これは、「来年も幸せで健康に過ごせますように」という願いが込められているからです。一粒多く食べることで、未来の福を呼び込むなんて、とってもポジティブな発想ですね!

豆升や福升って何?福を「増す」ための秘密

豆まきの際に使われる豆を入れる升(ます)は、「豆升(まめます)」や「福升(ふくます)」と呼ばれます。この升には、「福を増す」という縁起の良い意味が込められているんです。

1. 升の名前が持つ縁起

「升(ます)」という言葉自体に、「増す」や「益す」という意味があり、幸運や繁栄を呼び込む象徴とされています。このため、節分の豆まきには升が欠かせないアイテムとなっているのです。

2. 福を呼び込む器として

豆升や福升は、単なる豆入れではなく、福を呼び込む器として大切に扱われます。この升に豆を入れ、「鬼は外!福は内!」と唱えながらまくことで、家中に福が舞い込むと信じられています。

3. 五穀豊穣への願い

升はもともと穀物を計る道具。これを使うことで、五穀豊穣を祈る意味も込められています。節分の豆まきは、単なる厄払いではなく、自然や作物への感謝の気持ちも表現しているのです。

豆まきのポイントと楽しみ方

節分の豆まきは、ただ豆をまくだけではありません。その過程にも、家族で楽しめる工夫や注意点があります。

1. 豆まきのタイミング

豆まきは、節分の日の夕方に行うのが一般的です。これは、鬼が日没後にやってくるとされているため。その時間帯にまくことで、鬼を確実に追い払う効果が期待できます。

2. 豆を拾うときのルール

豆をまいた後は、きちんと拾い集めるのが大切です。そのまま放置すると、厄が残ってしまうとも言われています。また、自分の年齢の数だけ食べる豆は、落ちているものではなく、別に用意したきれいな豆を選びましょう。

3. 子どもと一緒に楽しむ豆まき

節分の豆まきは、子どもたちにとっても楽しいイベント!鬼のお面を用意して家族で盛り上がるのも良いですね。豆まきを通じて、日本の伝統文化や家族の絆を感じられる貴重な時間になります。

まとめ:節分の豆で福を招こう!

節分の豆まきに使われる大豆や豆升、そして年の数だけ豆を食べる理由には、邪気払い福を招く願いがたっぷり込められています。ただの行事と思わず、その意味をしっかり理解して取り組むことで、節分がもっと楽しく、意義深いものになるはず。

今年の節分は、大豆と豆升でしっかりと鬼を追い払い、福を増して、家族全員が健康で幸せな一年を迎えられますように!

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