母倉日(ぼそうにち)は「母のように天が人を慈しむ日」とされ、入籍・結婚、引っ越し、新生活のスタートなどに選ばれやすい吉日です。けれど実際の暦では、不成就日などの凶日と重なることもあります。この記事では、よく聞く「母倉日は凶日を打ち消す」という考え方の真意と、母倉日と不成就日が重なる日の扱い方を、2026年の具体例つきで丁寧に解説します。
母倉日(ぼそうにち)とは?意味と“効きどころ”をやさしく整理
母倉日は、暦に記される吉凶注記(暦注)のうち、いわゆる「暦注下段」にある吉日の一つです。言い伝えとしては、母のように天が人をいつくしみ、万事が育ちやすい日とされ、特に「家」や「家族」に関係することと相性が良いとされてきました。
そのため、母倉日は次のような予定で選ばれることが多いです。
- 入籍・結婚式・両家顔合わせなど、家族の節目
- 引っ越し・転居・新居の契約など、住まいの変化
- 地鎮祭・棟上げ・リフォームなど、建築に関わること
- 開業・開店・会社設立など、育てていく始まり
母倉日が決まるルール(季節×干支)
母倉日は「なんとなく良い日」ではなく、伝統的には季節と干支(えと)の組み合わせで配当(割り当て)される日とされています。一般的に知られる目安は次の通りです。
| 季節 | 母倉日になりやすい干支(えと) |
|---|---|
| 春 | 亥・子の日 |
| 夏 | 寅・卯の日 |
| 秋 | 辰・戌・丑・未の日 |
| 冬 | 申・酉の日 |
| 土用 | 巳・午の日 |
このルールのため、母倉日は年の中で比較的回数が多く、月に4〜5回ほど巡ってくることも珍しくありません。だからこそ、他の吉日とも、そして凶日とも“重なりやすい”のです。
母倉日は凶日を打ち消す?結論:言い切りはNG、ただし「和らげる」発想は強い
検索でも特に多いのが、「母倉日 打ち消す」という疑問です。結論から言うと、母倉日には「凶意を打ち消す(または弱める)」という説が古くからあり、実際に暦の解説でも語られます。ただし、ここは大事なので丁寧に言い分けます。
- “必ず打ち消す”と断定するのは難しい(暦注は流派・採用暦により解釈が違う)
- 一方で、「不成就日・仏滅などの凶を気にしすぎなくてよい」という現場感も強い
暦は、そもそも「吉と凶が同日に併記される」ことが多い世界です。大切なのは、“相殺”ではなく“優先順位”で読むこと。つまり「この予定は何を最重視すべきか」を決めると、迷いが一気に減ります。
打ち消しが効きにくい(または避けたい)とされる凶日もある
「母倉日なら何でもOK」としたくなる気持ちは分かりますが、伝統的な暦注では、受死日(じゅしにち)・十死日(じゅうしにち)などは特に凶意が強いとされ、別枠で扱われることがあります。ここは、暦を大切にするほど“慎重寄り”に読む人が多いポイントです。
また、建築・引っ越しなど「家」に関わる予定では、三隣亡(さんりんぼう)や土用、犯土など、行為の内容と結びつきやすい凶日にも配慮すると、納得感が上がります。
不成就日とは?「願いが成就しない日」と言われる理由
不成就日(ふじょうじゅび)は、文字通り「成就しない」とされる凶日です。特に検索意図として多いのは、次の2タイプです。
- 願い事をしたい(祈願・お願い・決意表明)けど、不成就日が気になる
- 入籍・引っ越しなどの“人生イベント”が不成就日に当たりそうで不安
不成就日は「何をしても悪いことが起きる」というより、“始めたことが形になりにくい”“願いが実りにくい”というニュアンスで語られることが多い日です。だからこそ、重要なのは「何をするか」。
たとえば、同じ“新しいこと”でも、
- 契約・入籍・開業届のように「始まりを宣言する行為」
- 引っ越しの荷造りのように「準備・整える行為」
では、気にする人の感覚が変わります。暦を味方につけるなら、不成就日に「始める」より「整える」へ寄せるのが一つの知恵です。
母倉日と不成就日が重なるときの考え方(いちばん大切な章)
ここからが本題です。母倉日 不成就日 重なる場合、どう判断すべきか。迷ったときは、次の3段階で整理するとスッと決まります。
判断①:その予定は「どうしてもその日」?それとも「動かせる」?
暦を大切にするほど「できればベストな日を選びたい」と思うもの。でも現実には、家族の都合、仕事の都合、式場の空き、引っ越し業者の予約など、動かせない事情もあります。
動かせるなら、母倉日+吉日(大安・天赦日・一粒万倍日など)が重なり、かつ強い凶が少ない日を選ぶのがおすすめです。動かせないなら、次の判断へ進みます。
判断②:「始まりの宣言」か「育てる行為」かで選ぶ
母倉日は“育てる・慈しむ”意味を持つ吉日です。だから、結婚生活・家庭・住まい・事業など、これから育てていくものと相性が良いとされます。一方、不成就日は“成就しにくい”日。
そこでおすすめの現実解が、次の切り分けです。
- 契約・入籍・開業届など「始まりを法的に確定させる」行為は、できれば回避または工夫
- 挨拶・顔合わせ・準備・整備など「育てる準備」に寄せるなら、母倉日の意味が活きやすい
判断③:気持ちがザワつくなら「納得できる工夫」を入れて運気を整える
暦の吉凶は、最後は“あなたの納得感”がとても大事です。気にしない人は気にしない、気になる人はずっと気になる。だからこそ、気になるなら、安心材料を増やす方向へ寄せましょう。
- 当日は「宣言」より「整える」(準備、掃除、挨拶、購入、相談)
- 願い事は「お願い」より「誓い」(行動計画・期限・第一歩を具体化)
- 神社仏閣は“叶えてください”より“見守ってください”(感謝と決意が主役)
【2026年】母倉日と不成就日が重なる日一覧(保存版)
2026年は、母倉日と不成就日が重なる日が複数あります。ここでは「重なる日」を一覧にし、そのまま使う/工夫して使う/できれば避けるの目安も添えました。暦注は採用暦により差が出る場合があるため、最終確認はお手元のカレンダーとも照合してください。
| 日付(2026年) | 重なり方 | 目安 |
|---|---|---|
| 2/1(日) | 不成就日+母倉日(ほか凶も併記されやすい日) | 重要契約は避け、準備・相談・整える行為に |
| 2/19(木) | 不成就日+母倉日(凶日が重なりやすい構成) | 「始める」より「整える」。日程が動くなら変更も検討 |
| 3/15(日) | 不成就日+母倉日(凶の強さが気になる人は注意) | 願い事は“誓い型”に。大イベントは別日が無難 |
| 4/13(月) | 不成就日+母倉日 | 小さなスタートや準備ならOK。入籍などは慎重に |
| 4/25(土) | 不成就日+母倉日(吉も重なるが、凶も併記されやすい) | 「吉を活かす工夫」を入れる(後述) |
| 5/28(木) | 不成就日+母倉日(凶が気になる人は注意) | 宣言より準備。やるなら“育てる行為”を選ぶ |
| 7/19(日) | 不成就日+母倉日(強い凶が併記されることがある日) | 重要イベントは別日推奨。動かせないなら対策必須 |
| 8/31(月) | 不成就日+母倉日(強い凶が併記されることがある日) | 新規契約・入籍は避けたい人が多い。整える日に |
| 9/12(土) | 不成就日+母倉日 | 軽めの用事や準備ならOK。大事な宣言は再検討 |
| 10/6(火) | 不成就日+母倉日 | 「やるなら軽く」「こだわるなら別日」 |
| 10/11(日) | 不成就日+母倉日(凶日が重なりやすい構成) | 引っ越し等は“準備”へ寄せるのが安心 |
| 11/4(水) | 不成就日+母倉日(凶日が重なりやすい構成) | 願い事は計画化。人生イベントは別日が無難 |
| 12/13(日) | 不成就日+母倉日(凶日が併記されやすい構成) | 大きな決断は避け、整える・片付け・相談に |
ポイントは、重なり日を見つけた瞬間に「ダメだ」と決めつけないことです。母倉日が持つ“育てる運”は、予定の組み方で十分に活かせます。
どうしても重なり日に動くなら:母倉日の運を“勝たせる”整え方
どうしても日程が動かせないときは、暦の考え方を「勝ち負け」ではなく整える方向へ。ここでは、気持ちの不安を減らし、母倉日の意味を活かす工夫をまとめます。
1)“始める”より“育てる”行為を選ぶ
不成就日は「成就しにくい」と言われる日。ならば、その日に「結果を固定する」より、育てる準備へ寄せると違和感が減ります。
- 入籍の提出日が動かせないなら、前後で両家挨拶・新居の整え・必要書類の準備を丁寧に
- 引っ越しが重なったら、当日は荷物を運ぶだけにして、契約や高額購入は別日に
- 願い事は「叶えてください」より、私がこう動きますという誓いにする
2)“清める”より“感謝で整える”
日本の文化として大切にしたいのは、怖がることではなく、敬意を払うこと。無理に特別な儀式をしなくても、玄関・水回り・寝具を整え、感謝の言葉を口にするだけでも、気持ちは落ち着きます。
3)約束・契約は「確認」を増やす
暦注の凶意を「トラブルの暗示」と読むなら、対策はシンプルです。確認回数を増やすこと。
- 契約書・見積・日付・名義・支払い条件を二重チェック
- 当日の連絡手段(電話・メール・地図)を整理
- 時間に余裕を持って行動する
よくある質問(母倉日 打ち消す/母倉日 不成就日 重なる)
Q1:母倉日は不成就日を打ち消しますか?
A:打ち消す(凶意を弱める)という説はありますが、断定は避けた方が安心です。暦注は流派差があるため、この記事では「相殺」ではなく予定の組み方で“母倉日の意味を活かす”方針をおすすめしています。気になるなら、重なり日は「整える日」に寄せると納得感が高まります。
Q2:母倉日なのに、凶が多い日って避けるべき?
A:避けるかどうかは「予定の重要度」と「あなたの不安度」で決めて大丈夫です。人生の節目(入籍・大きな契約・引っ越し本番)なら、できる範囲で凶の少ない日へ。動かせないなら、確認を増やす・準備に寄せるなどの対策で十分整います。
Q3:不成就日に願い事をしてしまった…母倉日なら大丈夫?
A:大丈夫です。ここで大切なのは、怖がることではなく願いを“行動計画”に落とすこと。願い事は「いつまでに」「何を」「どう動くか」を具体化すると、暦の不安より現実が動きます。母倉日の“育てる運”は、あなたの一歩を応援してくれるはずです。
まとめ:母倉日は“育てる吉日”。不成就日と重なっても、選び方で運は整う
母倉日は、家族・住まい・新生活など「これから育てていくこと」に強い吉日です。そして「凶日を打ち消す」と言われる背景には、重なりが多い暦の世界で、日取りを前向きに選ぶ知恵がありました。
母倉日と不成就日が重なるときは、相殺できるかどうかで悩むより、
- 予定の重要度
- 「始める」か「育てる」か
- 納得できる工夫
この3つで判断すると、あなたにとって一番“運の良い選択”に落ち着きます。2026年の重なり日一覧も活用しながら、焦らず、でも確実に、良い流れを選んでくださいね。



コメント