四柱推命の60干支の6番目に当たる己巳についてです。
己巳は運気の強い人が多い印象です。穏やかな人が多いと良く言われますが、仲良くなると毒舌ですね。
己巳とは
己巳は四柱推命の60干支の6番目になります。己巳(つちのとみ、きどのみ、きし)とは、干支の組み合わせの6番目で、十干の己と十二支の巳の年月日を指します。
四柱推命では日柱と呼ばれる生まれた日の干支=日干から、その人の本質や性格、運勢を読みとることができます。


己巳のイメージ
己巳は六十干支の一つで、天干が「己」(つちのと=陰の土)、地支が「巳」(み=火が土に変わる要素も含む)です。五行の視点から見ると、土と火の要素が組み合わさるため、以下のようなイメージが基本にあります。
- 内向的な安定と柔軟さ:陰の土である「己」は穏やかに受け止める力を持ち、火の要素を含む「巳」との組み合わせで、内面に秘めた情熱や変化の芽がある。
- 着実な変化志向:急激な変化ではなく、少しずつ熟成させるように物事を進める傾向が強い。自分のペースやタイミングを重んじる。
- 観察力と直感:周囲の状況をよく観察し、直感的に深い理解を得る力がある。感覚を使って判断しやすい。
- 心の中の情熱と落ち着きのバランス:一見穏やかに見えるが、内側には確かな情熱や願いがあり、状況や相手次第で静かな行動からクリエイティブな行動へと変化しやすい。
このように、己巳は「内側に秘めた情熱を、慎重に育てながら形にしていく力」を象徴します。ただし、内向的すぎると行動に踏み出しにくい面もあるため、バランスを意識することが大切です。
己巳は異常干支ではない
己巳は異常干支ではありません。
異常干支は、一見、悪い印象を受けるかもしれませんが、実はこれは「異端」や「非凡」という意味合いが強いです。異常干支は、一般的な枠組みや常識から外れた特異な特質を持ち合わせており、そのために非凡な才能や可能性を秘めていることが多いのです。
己巳は強運なのは帝旺だから?
己巳は、「帝旺」という十二運を持ち、これは「トップ」を意味します。この干支を持つ人は、自然とエネルギーに満ち、リーダーとして輝く資質を有しています。主に、自分が属する組織、グループ、あるいは家庭内でリーダーの役割を果たすことが多く、その活発な性格から自ら進んでリーダーの立場を目指すこともあります。しかし、彼らがリーダーとして選ばれる主な理由は、社交的で人からの信頼が厚いためです。
己巳の人々は、冷静かつ知的な側面も持ち合わせており、学問や芸術など様々な分野で才能を発揮します。この多才さが、人々を引き付け、尊敬を集める理由の一つとなっています。その結果、彼らはしばしば人々の上に立つ機会を得ます。
しかしながら、彼らの強運は、人生の早い段階での苦労を経験していないと、後に挑戦に直面した際に躓きやすい可能性を持っています。加えて、「倒柱の業」という特質を持つ己巳は、自身が属する家庭や組織にとって逆効果になることもあります。このため、実際にはサポート役や二番手のポジションにいる方が、己巳の人にとってはより安全かつ効果的な場合があります。特に男性においてこの傾向が顕著に見られます。
このように、己巳の人は天性のリーダーシップと才能を持ちながらも、その運命は複雑で、自身の強さと弱さのバランスを理解することが重要です。
己巳は倒柱の業なので家業を潰す
己巳は倒柱の業という三業干支の1つを持っています。
倒柱の業は、そのまま家の柱を倒す、すなわち家業を継いだり、組織のトップに立つと、それを潰してしまうと言われています。栄えている家に生まれた場合、その家庭を没落させるとされます。しかし、逆に没落している家に生まれると、その家を栄えさせる力を持っているとも言われます。
女性にはあまり影響の出ない三業干支ですが、男の子にこれを持つものが出たら、早めに家を出すのが良いと言われています。


己巳の女性の性格特徴
ここでは、己巳の女性に見られやすい性格的傾向をやさしい言葉で解説します。もちろん個人差はありますが、以下のポイントを参考にしてください。
- 内面重視の安定志向
己巳の女性は、内面的な安心感を大切にします。外からの刺激より、自分の心の声や直感を尊重し、深く感じ取ることが得意です。人間関係でも、表面的な付き合いよりも、心のつながりを重視する傾向があります。 - 観察力と直感が強い
周囲の変化や相手の気持ちを敏感に察知する力があります。ちょっとした言葉や仕草から相手の本心を感じ取り、適切な対応を考えることができます。ただし、考えすぎて迷う場合もあるため、瞑想やリラックス法で心を整えることが大切です。 - 慎重な行動と小さな挑戦
大きな変化には慎重ですが、自分の内から湧く情熱を少しずつ試すように、小さな挑戦を重ねる姿勢があります。一度方向性を感じると、周到に計画を立て、地道に努力を続ける力があります。 - 自己表現のタイミング
自分の思いや想いをすぐに表現するより、タイミングを見極めてから行動や言葉にすることが多いです。そのため、周囲からは控えめに見えることもありますが、信頼できる相手には深い想いを伝える勇気があります。 - 柔軟性と頑固さのバランス
柔軟に状況を受け止める力がありますが、一度決めた方針や信念には固い意志を持ちます。自分の価値観を大切にするあまり、時に頑固に見えることもあるため、他者の意見を取り入れる柔軟さを意識するとバランスが良くなります。 - 創造的な情熱
内面に秘めた情熱は、クリエイティブな仕事や趣味に活かされることが多いです。静かに取り組むことが得意ですが、タイミングが来ると大胆に表現したり、新しいアイデアを試したりする力があります。
己巳の男性の性格特徴
続いて、己巳の男性に見られやすい性格傾向を解説します。基本的には陰の土と火の要素の組み合わせで、内面重視と慎重な実行力が特徴です。
- 内向的な安心重視
己巳の男性も内面的安定を重視し、自分の心の声に従う傾向があります。周囲の期待や見栄より、自分のペースや価値観を大切にし、それに沿って行動を選びます。 - 深い観察と直感判断
人の言葉や行動の裏側にある意図を察する能力があります。ビジネスや人間関係において、相手のニーズや本心を見抜き、静かに調整を図る力があります。直感を大切にしつつ、慎重に検討します。 - 段階的な挑戦と計画性
大きな飛躍より、小さく安全なステップを積み重ねるスタイルが得意です。仕事や趣味、自己成長のプランを練り、小さな成功を積み上げながら前進します。リスクを最小限に抑えつつ成果を生む姿勢があります。 - 自己開示の慎重さ
自分の感情や弱さをすぐに見せるのは苦手ですが、信頼関係ができた相手には深い想いを打ち明けることができます。初対面や浅い関係では控えめに見えるため、時間をかけた信頼醸成が重要です。 - 柔軟と頑固の調和
変化を受け入れる柔軟性と、自分の信念を守る意志が同居します。状況に応じてどちらを優先すべきか見極める力を養うと、人間関係や仕事の成功につながります。 - 静かな情熱の発揮
内に秘めた情熱を、周囲に大きく見せるよりも、静かに計画的に実現しようとする傾向があります。タイミングを逃さず行動することで、成果を生みやすいでしょう。
己巳の恋愛運──女性編
己巳の女性の恋愛運や恋愛スタイルについて、やさしい言葉で解説します。
心のつながりを重視する恋愛スタイル
己巳の女性は、表面的な華やかさよりも、心のつながりや安心感を重視します。恋愛の初期には慎重に相手を見極め、信頼できると感じた相手とじっくり関係を深めるタイプです。
- コミュニケーションのポイント
相手の話を丁寧に聞き、自分の気持ちや想いはタイミングを見て少しずつ伝えると良いでしょう。直接的なアピールより、相手の行動や言葉から信頼を積み重ねる姿勢が好印象です。 - 恋愛運の流れ
恋愛運は波が激しくはないものの、出会いのタイミングでは自分の直感を大切にすると良いでしょう。新しい出会いの場で心地よさを感じたら、無理なく距離を縮める努力を続けると、関係が深まります。 - 慎重さと行動のバランス
慎重すぎるとチャンスを逃しやすいので、小さな勇気を持って誘いに応じたり、自分から声をかけたりすることも大切です。安全圏に留まりすぎず、自分が安心できる範囲で少しずつ行動を広げることが恋愛運アップの鍵です。
恋愛での注意点とスピリチュアル視点
- 内向的すぎる傾向への対策
自分の世界に閉じこもりがちなときは、自然の中で過ごしたり、呼吸法や瞑想で心を開くワークを取り入れると良いです。スピリチュアルな視点では、大地とつながるイメージワークが、内向性を和らげ、相手とのエネルギー交流を促します。 - 過去の傷を癒す
過去に傷ついた経験があると、慎重すぎて新しい恋に踏み出せない場合があります。スピリチュアルな癒しとして、古い感情を手放すワーク(ノートに書き出す、瞑想で解放するなど)を行うと、新たな出会いに心を開きやすくなります。 - 直感を信じる
相手を判断する際、自分の直感やフィーリングを大切にしましょう。スピリチュアルなサイン(夢の中の象徴、瞑想中のイメージなど)を意識する習慣があると、タイミングや相手の本心に気づきやすくなります。
己巳の恋愛運──男性編
己巳の男性の恋愛運や恋愛スタイルについて解説します。
心の安定と信頼を築くアプローチ
己巳の男性は、じっくりと信頼関係を築くことを重視します。急がず、相手のペースに合わせながら、深い理解を得る努力を続けると良いでしょう。
- コミュニケーションのコツ
自分の想いをすぐに口にするのではなく、相手の気持ちを丁寧に察しつつ、適切なタイミングで伝えると信頼が深まります。言葉だけでなく、行動で誠実さを示すことが大切です。 - 行動のバランス
慎重な性質ゆえに、デートの誘いや告白などに慎重になりすぎることがあります。小さな勇気を出して、自分から誘う、あるいは肯定的なリアクションを示すことで、関係が前進しやすくなります。
注意点とスピリチュアル視点
- 自己開示の課題
自分の弱さや過去の経験を話すことは怖いかもしれませんが、適度に自己開示することで相手は安心します。スピリチュアルな習慣として、呼吸法で心を落ち着けたうえで、自分の想いを言葉にする練習をすると、自然に語れるようになります。 - 心のブロック解除
過去のトラウマや不安が恋愛行動のブレーキになる場合があります。スピリチュアルな癒しワーク(エネルギーワークや瞑想、アファメーションなど)で心のブロックを少しずつ和らげると、新しい出会いや深い関係を築きやすくなります。
己巳の結婚運と婚期
己巳の人にとっての結婚運や婚期について、わかりやすく解説します。
結婚運の特徴
- 内面の安心感を土台にする結婚運
己巳の人は、心の安心感や信頼を大切にします。結婚前に自分自身が安定した心の状態を築き、パートナーと深い理解を共有できることが、幸せな結婚生活の土台となります。 - 段階的な準備と計画性
無理に早く結婚を決めるより、二人で将来のビジョンをじっくり話し合い、小さなステップで準備を進めるとよいでしょう。住まいや経済面、家族との調整などを慎重に進めることで、安心感のある結婚に結びつきます。 - 家族や周囲との調和
己巳の人は周囲の気配りが得意ですが、家族や親族の意見を尊重しながら、自分たちの価値観も大切にバランスを取ることが必要です。お互いの文化や習慣を尊重する姿勢が、結婚生活を円滑にします。
婚期の見極め
- 自分の心が安定し、直感が明確になるタイミング
自分自身の内面が落ち着き、自分の望む結婚像がはっきり描けるときが婚期の好機です。瞑想や内観ワークで「私はどんな結婚生活を望むか」をイメージし、安心感を確認してから次のステップへ進むと良いでしょう。 - スピリチュアルなサイン
夢や瞑想中に浮かぶキーワード、大地や火の元素に関連する象徴(例えば火の光や大地の温かさを感じる場面など)が、自分にとって結婚のタイミングを示すことがあります。日常の中で感じる直感やインスピレーションを大切にしましょう。 - 人生の節目との調整
仕事や住環境の変化、健康状態、家族の状況など人生の節目と合わせて検討すると、結婚後も安定しやすいです。急ぎすぎず、自分とパートナー双方の準備が整ったと感じられるときに決断するのが安心です。
己巳と相性の良い六十干支・相性の悪い六十干支
ここでは、己巳の人が六十干支の中で相性が良さそうな組み合わせと、注意が必要な組み合わせを五行の相生・相剋の視点から簡易的にまとめます。実際には命式全体や状況によって異なるため、あくまで参考情報としてご活用ください。
相性の良い六十干支
- 相性良い基準: 己(陰の土)が安定するには、火や土のエネルギーが役立つ場合が多い。火は土を暖めて養う相生の関係、同じ土(己や戊など)同士は安定や共鳴を生みやすい。
- 天干が丙・丁・己・戊などを含む干支
- 丙子、丙寅、丙辰、丙午、丙申、丙戌
- 丁丑、丁卯、丁巳、丁未、丁酉、丁亥
- 己丑、己卯、己巳(自身)、己未、己酉、己亥
- 戊子、戊寅、戊辰、戊午、戊申、戊戌
これらの干支は、五行の相生や同じ土の性質で調和しやすいため、恋愛や結婚、人間関係で安定的なサポートを受けやすい可能性があります。
相性の悪い六十干支
- 相性悪い基準: 木の要素(甲・乙を天干に持つ干支)は土を剋す(木剋土)の関係となり、己巳の安定を乱しやすい。また、過度な水のエネルギーが土を流しやすい場合も注意。
- 天干が甲・乙を含む干支
- 甲子、甲寅、甲辰、甲午、甲申、甲戌
- 乙丑、乙卯、乙巳、乙未、乙酉、乙亥
これらの干支との組み合わせでは、慎重なコミュニケーションや理解、歩み寄りが必要です。違いを尊重し、お互いの価値観を認める努力が大切です。
己巳が美人と言われやすい理由
- 火のエネルギー=魅力や色気の象徴
火の要素を強く持つ巳は、情熱・色気・華やかさを象徴します。それが己という「柔らかな土」の中に包まれることで、**内からにじみ出るような“静かな色気”**をまとう人が多いとされます。 - 目立ちすぎない美しさ=惹きつけられる魅力
己巳の人は自己主張が強すぎないため、媚びることなく、自然体で魅力を放つタイプ。結果として「なんだか気になる」「話してみたい」という感情を引き起こしやすいです。 - 霊感・直感力が高い人も
巳は「第六感」にも通じる要素を持ちます。感受性や直感が高い人が多く、それが独自の魅力や雰囲気につながっていることも。
芸能人に己巳は多い?
実際に己巳日生まれの芸能人や有名人には、見た目に華やかさや品格を持つ人が多い傾向があります(※これは統計的というより、占術上の観察に基づく傾向です)。たとえば、女優・モデル・表現者タイプに多く見られます。
己巳の芸能人・有名人
男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 |
---|---|---|---|
1 | 小堺 一機 | タレント、司会者 | 1956年1月3日 |
2 | 周防 正行 | 映画監督 | 1956年10月29日 |
3 | 近藤 真彦 | 歌手、俳優 | 1964年7月19日 |
4 | 江口 洋介 | 俳優 | 1967年12月31日 |
5 | 横田 栄司 | 俳優 | 1971年5月18日 |
6 | 大泉 洋 | 俳優、タレント | 1973年4月3日 |
7 | 山本 太郎 | 政治家、俳優 | 1974年11月24日 |
8 | 井ノ原 快彦 | アイドル(V6) | 1976年5月17日 |
9 | 坪倉 由幸 | お笑い芸人(我が家) | 1977年9月9日 |
10 | 堤下 敦 | お笑い芸人(インパルス) | 1977年9月9日 |
11 | 佐野 勇斗 | 俳優 | 1998年3月23日 |
女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 |
---|---|---|---|
1 | 竹下 景子 | 女優 | 1953年9月15日 |
2 | 井森 美幸 | タレント、女優 | 1968年10月26日 |
3 | 飯島 直子 | 女優、タレント | 1968年2月29日 |
4 | 上野 樹里 | 女優 | 1986年5月25日 |
5 | 中村 アン | モデル、タレント | 1987年9月17日 |
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