「午の日(うまのひ)」は、暦の上で十二支の“午(うま)”が割り当てられた日。軽やかに運気が巡りやすい日として親しまれる一方、初午まわりには火の用心の言い伝えも残ります。2026年の初午情報も含め、由来と過ごし方を丁寧にまとめます。
要点まとめ
・午の日=十二支が日付に巡るサイクルの「午(うま)」の日(12日ごと)
・午は南・午の刻(11〜13時)とも深い関係(正午/午前・午後の語源にも)
・2月最初の午の日=初午。稲荷信仰と結びつき、参拝・お供え・いなり寿司などの風習がある
・2026年の初午は2月1日(日)。二の午・三の午もあわせて活用すると◎
- 午の日とは(「年の干支」だけじゃない、日にも巡る十二支)
- 午の意味(方角・時間・五行)|「午前・午後」の語源もここ
- 午の日の縁起(午の縁起/午の日の縁起)|なぜ「運が動く日」なの?
- 午の日の中でも特別「初午」とは|稲荷信仰・由来・ご利益
- 【2026年の初午】2026年初午・二の午・三の午はいつ?(新暦)
- 午の日にやるといいこと(初午に限らず効く、開運の使い方)
- 午の日にやってはいけないこと(俗信+現実的な注意点)
- 午の日に金運を上げるなら「これをやる」4+2アクション
- 午年(うまどし)と午の日(うまのひ)は別物|混同しやすいポイントを整理
- 午年の言い伝え(丙午の迷信)|怖がらず、事実として知っておく
- 午年に食べてはいけないもの?|結論:全国共通の「絶対禁忌」は見当たらない
- 午の日とは結局どんな日?|運気を上げる人の共通点
- よくある質問(FAQ)
- 参考文献(出典)
午の日とは(「年の干支」だけじゃない、日にも巡る十二支)
十二支と聞くと「子年・丑年…」のように“年”を思い浮かべがちですが、昔の暦では日付にも十二支を当てはめて数える習慣がありました。つまり「午の日」は、暦の上でその日が“午”に当たる日のことです。
十二支は「子→丑→寅→…→亥」で一巡し、また子に戻ります。日付に当てはめると、午の日は12日ごとに巡ってくる計算です。毎月必ず何度か訪れるので、「初午(2月最初の午の日)」だけでなく、日常の小さな区切りとしても使いやすいのが特徴です。
ここで大事なのは、午の日は六曜(大安・仏滅など)とは別系統の暦注だということ。どちらが“正しい”ではなく、複数の暦のものさしを、目的に合わせて上手に使い分けるのが、昔からの暦の知恵です。
午の意味(方角・時間・五行)|「午前・午後」の語源もここ
午=「南」と「正午」を表す、強い太陽のサイン
十二支はもともと、動物の可愛らしいイメージだけでなく、方角や時間を示す記号としても使われてきました。午は南に対応し、北(子)と南(午)を結ぶ線を「子午線」と呼ぶのも、その名残です。
時間で見ると、午は午の刻(うまのこく)=11時〜13時。太陽がいちばん高くなる“折り返し地点”にあたり、昼の12時を正午と呼びます。「正午の前」だから午前、「正午の後」だから午後――この言葉の成り立ちも、午の刻とつながっています。
五行では「火」に属する午|あたためて、巡らせるエネルギー
暦の解釈では、午はしばしば火の性質とも結びつけて語られます。だからこそ午の日は、気持ちが前向きになりやすく、「動く」「始める」「流れを変える」ことと相性が良い――そんな実感を持つ人も多いのです。
ただし、火には“活力”と同時に“燃え広がりやすさ”もあります。午の日を開運日にするコツは、勢い任せにするのではなく、火の扱い方(情熱・衝動・怒り・焦り)を上手に整えること。ここが運気の分かれ道になります。
午の日の縁起(午の縁起/午の日の縁起)|なぜ「運が動く日」なの?
馬=「運ぶ」「進む」「つなぐ」縁起
午は馬を象徴します。昔の日本で馬は、農耕や荷運び、人の移動に欠かせない存在でした。だから馬には「物事を前に運ぶ」「道をひらく」「良縁を運んでくる」といった縁起が重ねられてきたのです。
現代の暮らしに置き換えるなら、午の日はこんな運気を“育てやすい日”と言えます。
- 仕事運:動きが早くなる/決断が進む/交渉がまとまりやすい
- 金運:停滞していたお金の流れを見直す/稼ぎ方の改善が進む
- 人間関係:連絡を取り直す/疎遠のご縁が戻る/紹介がつながる
さらに初午は、稲荷信仰とも結びつくため、金運や商売繁盛の文脈で語られやすい“特別な午の日”になります。
午の日の中でも特別「初午」とは|稲荷信仰・由来・ご利益
初午(はつうま)とは、一般的に2月最初の午の日、そしてその日に行われる祭りや風習を指します。
初午が広まった背景としてよく語られるのが、奈良時代の和銅4年(711年)2月初午の日に稲荷大神が鎮座したという由来です。そのゆかりから、初午の日に稲荷神社で「初午祭」が行われ、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全などを祈願する習慣が根づきました。
稲荷信仰の中心として知られるのが、京都の。また稲荷神社は全国に非常に多く、約3万社とも言われます。
なお初午祭は、地域や神社によって旧暦で行う場合もあれば、新暦の初午で行う場合もあります。また二の午・三の午に祭礼を行うところもあります。
【2026年の初午】2026年初午・二の午・三の午はいつ?(新暦)
2026年の初午は、2月1日(日)です。
| 呼び名 | 日付(2026年) | ポイント |
|---|---|---|
| 初午 | 2月1日(日) | 稲荷信仰と結びつきやすい“最初の午”。参拝・お供え・金運祈願の定番。 |
| 二の午 | 2月13日(金) | 初午の余韻をもう一度。忙しくて初午に動けない人の“追い初午”にも。 |
| 三の午 | 2月25日(水) | 2月に午が3回ある年。火の用心の言い伝えもあるため、整える意識が吉。 |
「初午に行けなかった…」という人も、二の午・三の午を上手に使えば大丈夫。大事なのは、焦って雑に動くのではなく、気持ちを整えた上で“良い行動”を積み上げることです。
午の日にやるといいこと(初午に限らず効く、開運の使い方)
午の日は、止まっていたものを“動かす”のが得意な日。特に初午は、稲荷信仰と重なるため、金運・商売・家庭運の願掛けに向きます。
午の日におすすめ①:稲荷大神の神社参拝(初午祭のご利益を受け取る)
初午の王道は、稲荷大神を祀る神社への参拝。初午には全国各地の稲荷神社で祭礼が行われ、五穀豊穣だけでなく商売繁盛など幅広い願いが重ねられてきました。
近くに稲荷神社がない場合でも、境内の末社や稲荷社、あるいは「稲荷大神に感謝を向ける」気持ちを持つだけで、行動の質が変わります。参拝は“お願い”だけでなく、感謝と誓い(こう生きる)をセットにすると、運気が安定して伸びやすいです。
午の日におすすめ②:油揚げ・いなり寿司など「稲荷の食」の力を借りる
初午に食べるものとして定番なのが、油揚げ・いなり寿司など。きつねは稲荷神の使いとされ、油揚げはお供え物として語られることが多い食材です。いなり寿司の由来も、油揚げにすし飯を詰めて奉納したことに触れる解説があります。
「食べて運気を取り込む」というより、もっと現実的には、“丁寧に食べて、整える”ことがポイント。忙しい日ほど、味わって食べるだけで焦りの火が静まり、判断がクリアになります。

午の日におすすめ③:初午団子・しもつかれなど(地域の行事食で“守り”を固める)
初午には地域の行事食もあります。たとえばの「初午団子」は、養蚕と結びつく説明がされることがあり、繭(まゆ)をイメージした形などが語られます。
また北関東で知られる「しもつかれ」など、初午の食文化は地域差が大きいのも魅力。 “その土地が守ってきた食”には、暮らしの知恵が詰まっています。旅行先で初午の行事に出会ったら、それも立派な開運体験です。
午の日におすすめ④:稽古はじめ・学びはじめ(上達の暦としての初午)
初午は、江戸時代に寺子屋入り(入門)の日だったとされ、学びの節目とも結びついています。
ここは現代にも活かせます。資格の勉強、習い事、文章・発信、商売の仕込み、家計改善の勉強――午の日に「始める」「再開する」「やり方を変える」を入れると、続きやすくなります。ポイントは、いきなり大きく変えるのではなく、最初の一歩を軽くすること。小さく始めるほど、運は長く味方します。
午の日におすすめ⑤:正午の光を浴びて、気を整える
午は正午と縁が深く、午の刻(11〜13時)は太陽の力が強い時間帯とされます。
スピリチュアルに寄せるなら、「光=浄化・活性化」。現実的に言い換えるなら、「昼の光を浴びる=自律神経が整い、判断が前向きになる」。午の日は、この“整い”がそのまま行動につながりやすい日です。
午の日にやってはいけないこと(俗信+現実的な注意点)
午の日、とくに初午の周辺には、火事にまつわる言い伝えが多く残っています。たとえば「初午が早い年は火事が多い」「2月に午の日が3回ある年は火事が多い」「初午にお茶をいれると火のまわりが早い」といった俗信が紹介されています。
また、初午の日に「茶を出さない」「風呂をたてない」「山へ行かない」など、火難と結びついた禁忌が各地にあることも辞典系の記述に見られます。
ここは、怖がらせたいのではなく、むしろ逆です。こうした言い伝えは、乾燥しやすい季節に火の用心を促す生活の知恵として働いてきた面があります。だから午の日に気をつけたいのは、次のような“現代の火種”です。
- 本当の火:キッチン、暖房器具、コンセント周り、キャンドル類の扱い
- 感情の火:焦り・短気・言い過ぎ(午の勢いが強い日は特に出やすい)
- お金の火:勢い買い・衝動課金・「今日だけ!」の煽りに乗る
そして大切な補足。初午に「餅をつかない」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、行事は地域差が大きく、実際には初午祭で餅搗きの唄が伝承される地域もあります。つまり、一律に“絶対ダメ”と決めつけるより、その土地・その家の流儀を尊重しつつ、「火の用心」と「心の落ち着き」を優先するのが、暦の上手な使い方です。
午の日に金運を上げるなら「これをやる」4+2アクション
初午はとくに金運・商売繁盛の祈願と相性がよい日として親しまれています。ここでは、スピリチュアルと現実の“半々”で効かせる、実行しやすい行動に落とし込みます。
金運アクション1:稲荷参拝+「感謝→宣言→一礼」で締める
参拝はお願いだけで終わらせないのがコツ。感謝(今ある恵み)→宣言(こう働く/こう整える)→一礼で締めると、気持ちが現実の行動に変わります。初午祭の由来や祈願内容が五穀豊穣・商売繁盛に広がってきた背景も踏まえると、ここは王道です。
金運アクション2:財布の新調・財布の“中身の整え”
買い替えだけが正解ではありません。金運を上げる本質は、お金の流れを見える化すること。午の日におすすめなのは、レシートを抜く、カードを整理する、使っていない口座やサブスクを棚卸しする――この「整え」です。勢いのある午の日にやると、判断が前に進みやすい。
金運アクション3:油揚げ料理を「丁寧に」食べる(運気の取り込みより“整い”)
いなり寿司やきつねうどんなど、油揚げを使う食の話は初午の定番。ここは迷信ではなく、行事食として“節目を作る”のが強い。食べる前に一呼吸して「今日の自分を整える」と決めるだけで、出費のクセが落ち着く人もいます。
金運アクション4:正午前後に「一つだけ」前進させる
午の刻(11〜13時)は区切りの力が強い時間帯。ここで“1つだけ”やり切るのが、運を大きく動かします。請求書を処理する、見積を返す、応募する、資料を1ページ作る――小さくても前に進めることが吉。
+金運アクション5:火の用心を「見える形」でやる
初午まわりの火事の言い伝えは、暮らしの注意喚起として今も語られます。そこで、コンセント周りの埃を取る、キッチンの油汚れを落とす、電池を確認するなど、“見える防災”を一つ。運気って、安心の土台があるほど伸びます。
+金運アクション6:小さな寄付・お賽銭は「背伸びしない額」で
金運を上げたい日に、無理をして大金を使うのは逆効果。お賽銭も寄付も、続けられる範囲で。午の日は“巡り”を整える日なので、気持ちよく出せる小さな循環を作る方が長く効きます。
午年(うまどし)と午の日(うまのひ)は別物|混同しやすいポイントを整理
ここ、意外と混ざりやすいので整理します。
- 午年:12年に一度巡る「年の十二支」。
- 午の日:12日ごとに巡る「日の十二支」。
- 初午:2月最初の午の日(+その祭礼・風習)。
つまり「午年だから初午が強い」というより、初午は毎年あるし、午の日も毎月ある。だからこそ、自分の生活に合わせて“取り入れ方”を選べます。
午年の言い伝え(丙午の迷信)|怖がらず、事実として知っておく
午年の言い伝えで、現代でも話題になりやすいのが丙午(ひのえうま)の迷信です。これは60年ごとに巡る干支で、過去には「丙午生まれの女性は気性が激しい」といった根拠のない俗説が広まり、1966年に出生数が大きく落ち込んだことが知られています。
大切なのは、こうした迷信を“真実”として扱わないこと。信頼できる解説では、論理的根拠のないフェイクとして整理されています。だから2026年も、誰かを縛る材料にするのではなく、「昔こういう迷信があった」という文化史として距離を置いて知るのが健全です。
午年に食べてはいけないもの?|結論:全国共通の「絶対禁忌」は見当たらない
検索でよく見かける「午年に食べてはいけないもの」ですが、少なくとも公的・辞典系の説明として“全国共通の決まり”のように断定できるものは見当たりません。むしろ、食の禁忌が語られるのは「午年」よりも、初午など年中行事の日の地域俗信として出てくる形が自然です(例:初午の日に茶を出さない等)。
なので、ここは誠実に言います。
午年だからこれを食べたら不幸――そんな不安で食を縛らなくて大丈夫。
どうしても“食で運気を整えたい”なら、伝承の断定ではなく、開運の工夫としてこう考えるのがおすすめです。
- 火の年・火の気が気になるとき:温めすぎ(刺激・飲酒・夜更かし)を控え、休息と水分でバランス
- 金運を整えたいとき:行事食(いなり寿司など)を丁寧に食べて、衝動買いを鎮める
- ご縁を整えたいとき:誰かと分け合える食(おすそ分け)で“巡り”を作る
怖がる食ではなく、整える食。これが暦と暮らしの相性を良くします。
午の日とは結局どんな日?|運気を上げる人の共通点
午の日を「縁起の良い日」に変えられる人には、共通点があります。
- 動く:小さくても“前進”を作る(連絡・整理・一歩の行動)
- 整える:火の用心、心の鎮火、財布と予定の棚卸し
- 感謝する:願いだけでなく、今ある恵みに目を向ける
午の日は、勢いが出やすいぶん、雑にもなりやすい日。だからこそ、丁寧さを足すだけで“運の質”がぐっと上がります。2026年の初午(2/1)も、二の午・三の午も、あなたのペースで生かしていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 午の日は何日おきに来る?
A. 十二支が日付に巡るため、午の日は12日ごとに来ます。
Q2. 午の日は神社参拝に良い?
A. 初午は稲荷信仰と結びつき、参拝・祭礼が行われるため相性が良い日です。Q3. 午の日にやってはいけないことは?
A. 俗信では火事に注意する話が多く、現代では「火の用心」「衝動的な言動や出費」を控えるのが現実的です。
Q4. 午の刻って何時?
A. 午の刻は11時〜13時で、12時が正午。午前・午後の語源にもつながります。
Q5. 2026年の初午はいつ?
A. 2026年の初午は2月1日(日)です。
参考文献(出典)
- 伏見稲荷大社 公式サイト「初午(はつうま)」:https://inari.jp/about/history/num08/(最終閲覧日:2026年1月31日)
- 【京都市公式】京都観光Navi「初午大祭【伏見稲荷大社】(開催日程:2026年2月1日)」:https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=3967(最終閲覧日:2026年1月31日)
- ジャパンナレッジ「初午」:https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=1701(最終閲覧日:2026年1月31日)
- 厚生労働科学研究費補助金 研究報告PDF「研究要旨(2026年の丙午に向けて ほか)」:https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202401013A-buntan1_1.pdf(最終閲覧日:2026年1月31日)
- OUJJAS(PDF)「66年コーホートのライフコース ― コーホート効果と機会の大小 ―」:https://oujjas.com/wp-content/uploads/2024/03/OUJJAS_2023_03_077-085.pdf(最終閲覧日:2026年1月31日)
- 小学館 ことばのまど「初午(はつうま)」:https://kotobanomado.jp/column/1068/(最終閲覧日:2026年1月31日)
- 東京ガス(ウチコト等)稲荷寿司・初午の行事食解説ページ(参考):https://www.tokyo-gas.co.jp/gaslife/uchicoto/recipe/9919/(最終閲覧日:2026年1月31日)



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