新年始まって最初の巳の日のことを初巳と言います。
この初巳の日は弁天様の御縁日!初巳の日についてご紹介です。
初巳の日
新年始まって最初の巳の日のことを初巳と言います。またはその月の一番最初の巳の日のことも初巳と呼ばれます。
巳の日とは
巳の日とは十二支が巳に当たる日のことです。巳の日の巳(み)は日本でもお馴染みの十二支のうちの一つです。
干支の「⼦(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・⾠(たつ)・⺒(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・⾣(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」の中の⺒(み)に当たります。
12年かけて巡る干支=十二支ですが、これは「年」だけではなく毎日にも当てはめることができ、⺒(み)の日も12日毎に巡ってきます。
初巳の日は初巳祭と弁天様へ
初巳の日は、日本において非常に重要な伝統的な日の一つです。巳の日は十二支の一つである巳(蛇)に当たる日であり、特に初巳の日は年間で最初に巡ってくる巳の日を指します。この日は、特に弁財天へのお参りと金運や商売繁盛に関する信仰活動が行われることで知られています。
弁天様へのお参り
弁財天は水と財運を司る神様で、ヒンドゥー教の川の神様が仏教に取り入れられたものです。日本では「弁才天」として知識、芸術、特に音楽の守護神として、また「弁財天」として財運や商売繁盛の神様として崇敬されています。
初巳の日に弁天様を祀る寺社にお参りすることは、特に縁起が良いとされ、多くの人々が金運アップや事業の成功を願って訪れます。この日にお参りすることで、弁財天さまの使いである巳(蛇)が願いを聞き、それを弁財天さまに伝えると信じられています。
銭洗いと種銭
初巳の日には、「銭洗い」という独特の儀式を行うことが一般的です。特に鎌倉にある銭洗弁財天宇賀福神社など、銭洗いで有名な神社では、参拝者が持参した金銭を神社の霊水で洗います。これは洗ったお金が綺麗になり、また増えるという信仰に基づいています。洗った後のお金は「種銭」として財布に入れて保管し、金運アップにつながるとされています。
弁天様のご利益
弁天様のご利益はたくさんあります。財運、金運、仕事、芸能…すごいですよね!
- 技芸上達(芸能関連・音楽関連の芸事)
- 金運・財運開運
- 学業成就
- 縁結び(縁切り)
- 恋愛成就
- 勝運・武運長久
- 立身出世
- 国家鎮護
鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社 の初巳祭
銭洗弁財天宇賀福神社で新年の最初の巳の日に「初巳祭」はかなり盛り上がります!
また、毎月最初の巳の日にも行われています。また4月の初巳の日に中祭(ちゅうさい)、9月の白露巳日には大祭(たいさい)が行われます。この二つのお祭りは特にご利益があるとして熱心な参拝者が多く、大変賑わいます。
銭洗弁財天宇賀福神社は、源頼朝が「巳の年・巳の月・巳の日」に見た「夢のお告げ」によって宇賀福神を祀ったことが始まりで、下記のような言い伝えがあります。
創立起源は不詳であるが、伝承に源頼朝公が鎌倉建府の後、幕府の安泰と民心の安寧をひたすら神仏に祈請していた処、文治元(1185)年巳月(4月)巳日の夜の霊夢の導きによってこの宇賀福神弁財天を拝した結果、治政の確立と民心の安寧を得るに及び、爾来これにあやかってここを信仰する者が次第に増えたという。
神仏習合によって久しく弁財天(吉祥天女)の名で親しまれていたが、明治の神仏分離令により神社となった。
境内の岩窟より湧出する霊水にて銭貨を洗えば福寿開運するとの信仰が広く全国に行き渡り、縁日たる巳の日には熱心な崇敬者の参詣が多い。
『相模風土記』に「隠里。村の西方佐助谷にある大岩窟を云ふ。往古夜中に人語の響あり。聞くに悉く吉事のみを語りしと云ふ。又窟中に銭洗井と云ふあり、福神此の水にて銭を洗ふと云伝ふ。鎌倉五水の一なり」とある。神奈川県神社庁より
その後、1275年(正嘉元年で巳の年)に鎌倉幕府5代執権だった北条時頼が、この銭洗弁財天宇賀福神社の奥宮で金銭を洗い一族の繁栄を祈ったことが「霊水で銭を洗うと数倍にもなって戻ってくる」という信仰のもとになったと言われています。
とにかく、弁天様の御使の巳に関する日時にとてもご縁があるんですね!
伝承と歴史
初巳の日や銭洗いの習慣は、源頼朝や北条時頼といった歴史的人物に関する伝承にも登場します。これらの伝承は、初巳の日や弁財天への信仰がいかに歴史的に根付いているかを示しています。
初巳の日に行うことは、自身の金運や事業の繁栄を願う絶好の機会とされています。この日に行う特別な儀式やお参りは、日本の伝統的な信仰と深く結びついており、多くの人にとって年間で最も重要な日の一つとなっています。
毎月の初巳の日2025年
| 月 | 初巳 | 二の巳 | 三の巳 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 2025年1月12日(土)辛巳 大安 | 2025年1月24日(木)癸巳 | – |
| 2月 | 2025年2月5日(火)乙巳 | 2025年2月17日(日)丁巳 | – |
| 3月 | 2025年3月1日(金)己巳 | 2025年3月13日(水)辛巳 | 2025年3月25日(月)癸巳 |
| 4月 | 2025年4月6日(土)乙巳 | 2025年4月18日(木)丁巳 | 2025年4月30日(火)己巳 |
| 5月 | 2025年5月12日(日)辛巳 | 2025年5月24日(金)癸巳 | – |
| 6月 | 2025年6月5日(木)乙巳 | 2025年6月17日(月)丁巳 | 2025年6月29日(土)己巳 |
| 7月 | 2025年7月11日(木)辛巳 | 2025年7月23日(火)癸巳 | – |
| 8月 | 2025年8月4日(日)乙巳 | 2025年8月16日(金)丁巳 | 2025年8月28日(水)己巳 |
| 9月 | 2025年9月9日(月)辛巳 | 2025年9月21日(土)癸巳 | – |
| 10月 | 2025年10月3日(木)乙巳 | 2025年10月15日(火)丁巳 | 2025年10月27日(日)己巳 |
| 11月 | 2025年11月8日(金)辛巳 | 2025年11月20日(水)癸巳 | – |
| 12月 | 2025年12月2日(月)乙巳 | 2025年12月14日(土)丁巳 | 2025年12月26日(木)己巳 |
毎月の初巳の日 2026年
| 月 | 初巳 | 二の巳 | 三の巳 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 2026年1月7日(水)辛巳 大安 | 2026年1月19日(月)癸巳 赤口 | 2026年1月31日(土)乙巳 赤口 |
| 2月 | 2026年2月12日(木)丁巳 赤口 | 2026年2月24日(火)己巳 友引 | – |
| 3月 | 2026年3月8日(日)辛巳 友引 | 2026年3月20日(金)癸巳 先負(春分の日) | – |
| 4月 | 2026年4月1日(水)乙巳 先負 | 2026年4月13日(月)丁巳 先負 | 2026年4月25日(土)己巳 大安 |
| 5月 | 2026年5月7日(木)辛巳 大安 | 2026年5月19日(火)癸巳 赤口 | 2026年5月31日(日)乙巳 赤口 |
| 6月 | 2026年6月12日(金)丁巳 赤口 | 2026年6月24日(水)己巳 友引 | – |
| 7月 | 2026年7月6日(月)辛巳 友引 | 2026年7月18日(土)癸巳 仏滅 | 2026年7月30日(木)乙巳 仏滅 |
| 8月 | 2026年8月11日(火)丁巳 仏滅(山の日) | 2026年8月23日(日)己巳 大安 | – |
| 9月 | 2026年9月4日(金)辛巳 大安 | 2026年9月16日(水)癸巳 先勝 | 2026年9月28日(月)乙巳 先勝 |
| 10月 | 2026年10月10日(土)丁巳 先勝 | 2026年10月22日(木)己巳 友引 | – |
| 11月 | 2026年11月3日(火)辛巳 友引(文化の日) | 2026年11月15日(日)癸巳 仏滅 | 2026年11月27日(金)乙巳 仏滅 |
| 12月 | 2026年12月9日(水)丁巳 大安 | 2026年12月21日(月)己巳 大安 | – |



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