四柱推命の60干支の38番目に当たる辛丑についてです。
辛丑は物静かで優しげな印象ですが、その内面は好き嫌いがはっきりとしています。
辛丑とは
辛丑は四柱推命の60干支の38番目になります。辛丑(かのとうし、しんきんのうし、しんちゅう)とは、干支の組み合わせの38番目で、十干の辛と十二支の丑の年月日を指します。
四柱推命では日柱と呼ばれる生まれた日の干支=日干から、その人の本質や性格、運勢を読みとることができます。


辛丑のイメージ
四柱推命における「辛丑(しんちゅう)」は、十干の「辛(かのと)」と十二支の「丑(うし)」が組み合わさった干支です。六十干支の中でも特に頑固で芯が強く、こだわりが強い性質を持つとされており、現実的な視点を持ちつつも内面は繊細という、二面性が魅力の干支です。
辛は「金の陰」にあたり、美しく磨かれた宝石のような存在を意味します。丑は「土の陰」で、寒さの中に眠る芽のように、じっと耐えながらエネルギーを蓄える特徴があります。この二つが組み合わさることで、冷静沈着で自分の信念を貫く強さを持ちながら、表面は柔らかく奥ゆかしい印象を与えるのが辛丑の人です。
辛丑は異常干支ではない
辛丑は異常干支ではありません。
辛丑は三業干支の一人行の業
一人行の業は、結婚が個人の財運に大きな影響を及ぼす特殊な運命を持つ人々のことを指します。
辛丑は、三業干支において「一人行(いちにんこう)の業」を持つ特別な干支です。
これは、独身のままでいると運気が良く、結婚すると運気が悪くなるという宿命的な傾向を指します。
男性の場合、結婚してもうまくいかず、離婚を繰り返すごとに財運が上がっていくとされます。離婚するたびに、なぜか仕事運や金運が上がり、不思議な上昇運を得るのです。
一方、女性の場合は結婚によって夫と死別しやすいという傾向があり、結婚そのものが運気を弱める原因になることがあります。また、離婚をすると運気が回復し財運も上がるとされていますが、再婚するとその運気の上昇効果は消えるとも言われます。
そのため、辛丑の人が結婚を望む場合は、相手選びに慎重になることと、お互いの自由を尊重し合える関係性を築くことが大切です。強引な結婚や依存的な関係に陥ると、宿命的な波に飲まれやすくなるでしょう。


辛丑は性格が悪い
辛丑の人は真面目で冷静、責任感が強い反面、その頑固さや融通の利かなさから「性格がきつい」「付き合いづらい」と感じられることがあります。
自分の考えをしっかり持っているため、他人の意見を簡単に受け入れない姿勢が頑固・冷たい・協調性がないという印象につながることも。しかしこれは、感情で流されることなく、筋を通す態度の裏返しでもあります。
また、他人に対しても厳しく接することがあるため、初対面では冷たく見られがちですが、実は義理人情に厚く、一度信頼するととことん尽くすタイプです。
つまり「性格が悪い」と感じさせる要因はありますが、それは不器用な誠実さと強い信念ゆえ。本質的には芯が強くて信頼できる人柄といえるでしょう。
辛丑生まれの性格と特徴
真面目で責任感が強い
辛丑の人は、基本的に曲がったことが嫌いな真面目人間。一度決めたことは最後までやり抜く力を持ち、周囲からの信頼も厚いです。几帳面で計画的に物事を進めるため、集団の中では自然とまとめ役になることも。
慎重で警戒心が強い
自分の世界を大切にする傾向があるため、初対面では壁を作りやすいタイプです。しかし一度心を開くと、とても面倒見がよく、義理堅い一面を見せます。交友関係は広くないものの、長く深い関係を築くことができるでしょう。
頑固で自分の価値観を大切にする
保守的な傾向があり、新しい考え方や価値観にすぐには飛びつきません。ただし、一度納得すれば急に行動的になるというギャップもあり、そのタイミングが絶妙なことから「タイミングの天才」とも言われることがあります。
辛丑の恋愛運と結婚運
辛丑男性の恋愛傾向
辛丑の男性は、慎重で奥手なタイプ。恋愛においても自分の気持ちを素直に表現することが苦手で、相手に伝わりづらいこともしばしば。ただし、その分一途で誠実な愛情を注ぐので、時間をかけて信頼を築いていく恋愛に向いています。
結婚に関しては、家庭をとても大切にするタイプで、堅実な生活を望みます。浮気の心配も少なく、安定した結婚生活が期待できます。
辛丑女性の恋愛傾向
辛丑の女性は、知的で自立心が強いため、恋愛でも相手に依存しすぎない関係を求めます。恋に落ちても冷静さを忘れず、感情に流されることは少ないでしょう。そのため、情熱的な相手とは相性が悪いことも。
理想の相手は、価値観が合い、誠実に向き合ってくれる人。共に歩むパートナーとして、しっかりと地に足の着いた関係を築ける人に惹かれます。
辛丑の仕事運と適職
現実的で安定志向
辛丑の人は、地道にコツコツと努力を積み上げる力があり、**華やかな表舞台よりも、裏方として支える役割に向いています。**仕事においても一時的な成功より、長期的な信頼関係や安定した実績を重視する傾向があります。
向いている仕事・職業
- 公務員
- 経理・会計
- 研究職
- 技術者
- 教育関係
- 伝統工芸や手仕事
とにかく責任感と粘り強さを活かせる仕事が向いています。短期間で成果を求められる環境よりも、時間をかけて成長を見守ってくれる職場が理想です。
辛丑の金運
若い頃は苦労しやすい
辛丑の人は、金運の波がゆっくりで、若いうちは苦労しやすい傾向にあります。しかし、コツコツと貯める力を持っているため、無駄遣いをせず地道に蓄財していくタイプです。
晩年に向けて安定
年齢を重ねるごとに信用が積み重なり、40代以降から金運が安定してくるケースが多いです。投資やギャンブルは不向きですが、不動産や貯蓄型保険など、堅実な資産運用には適性があります。
辛丑と相性の良い六十干支
辛丑と特に相性が良いとされるのは、以下のような干支です。
相性の良い干支 | 特徴や理由 |
---|---|
癸巳(みずのとみ) | 理解力があり、辛丑の冷静さとバランスがとれる |
乙卯(きのとう) | 辛丑の堅実さを明るく引き立ててくれる |
丁酉(ひのととり) | 感性が合い、仕事面でも良いコンビになる |
己亥(つちのとい) | 同じく安定志向で、現実的な計画を共に歩める |
辛巳(しんし) | 共通点が多く、静かで穏やかな関係を築ける |
辛丑と相性の悪い六十干支
反対に、衝突しやすい干支は以下の通りです。
相性の悪い干支 | 理由や特徴 |
丙午(ひのえうま) | 情熱的すぎて辛丑が引いてしまうことが多い |
壬申(みずのえさる) | 意見が合わず、すれ違いが起こりやすい |
甲寅(きのえとら) | 行動的すぎて辛丑のペースを乱す |
戊辰(つちのえたつ) | 野心家すぎて信頼関係が築きづらい |
庚午(かのえうま) | 性格がぶつかりやすく、頑固さが衝突を生む |
辛丑の芸能人・有名人
男性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 |
---|---|---|---|
1 | 藤田 田 | 実業家(日本マクドナルド創業者) | 1926年3月13日 |
2 | 古今亭 志ん朝 | 落語家 | 1938年3月10日 |
3 | 星野 仙一 | 元プロ野球選手、監督 | 1947年1月22日 |
4 | 森 進一 | 歌手 | 1947年11月18日 |
5 | 坂崎 幸之助 | 歌手(THE ALFEE) | 1954年4月15日 |
6 | 高須 光聖 | 放送作家 | 1963年12月22日 |
7 | 桑田 真澄 | 元プロ野球選手 | 1968年4月1日 |
8 | 城島 茂 | アイドル(TOKIO) | 1970年11月17日 |
9 | GACKT | 歌手、俳優 | 1973年7月4日 |
10 | 富澤 たけし | お笑い芸人(サンドウィッチマン) | 1974年4月30日 |
11 | 山里 亮太 | お笑い芸人(南海キャンディーズ) | 1977年4月14日 |
12 | 錦戸 亮 | アイドル(元関ジャニ∞) | 1984年11月3日 |
13 | 八乙女 光 | アイドル(Hey! Say! JUMP) | 1990年12月2日 |
女性有名人
No. | 名前 | 職業 | 誕生日 |
---|---|---|---|
1 | 広瀬 香美 | 歌手 | 1966年4月12日 |
2 | 坂井 泉水 | 歌手(ZARD) | 1967年2月6日 |
3 | 鈴木 京香 | 女優 | 1968年5月31日 |
4 | 木村 文乃 | 女優 | 1987年10月19日 |
5 | 絢香 | 歌手 | 1987年12月18日 |
6 | 指原 莉乃 | タレント、元AKB48 | 1992年11月21日 |
7 | 芳根 京子 | 女優 | 1997年2月28日 |
まとめ
辛丑の人は、静かで堅実、内に情熱を秘めた職人気質タイプです。恋愛も仕事も一貫して、時間をかけて信頼を築くスタイルが基本。表面的な派手さよりも、誠実な対応が運気を開くカギとなります。
とくに晩年にかけて大きく花開く運勢を持つため、若い頃の苦労は将来のための種まきと思って、焦らず一歩ずつ歩んでいくことが大切です。
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