2024年12月6日は仏滅

4の数字に縁がある4という数字をよく見る縁起が悪い

4の数字に縁がある4という数字をよく見る縁起が悪い スピリチュアル

数字の4…日本では4は「し=死」という語呂合わせで、忌み嫌われる数字の四ですが、この数字に縁がある、よく見るのは一体どんな意味なのでしょうか。スピリチュアルについてです。

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日本で数字の「4」は縁起が悪い

日本人の間では、「4」という数字があまり好まれません。理由は、「4」が「死」と同音の「し」になるからです。このため、日本のホテルでは4号室が存在しなかったり、4階に宿泊部屋が設けられていないことがあります。これは「4」が縁起が悪いとされるからです。

縁起とは何か

縁起という言葉は、仏教からきています。縁起とは、原因があるから結果(変化)が起こるという意味です。例えば、現実に囚われず無理な願望を抱くと、その結果として苦しみが生じる、これが縁起です。

日本での4は死なので縁起が悪い

日本では、「4」は「死」という言葉と同じ音読みになるため、不吉な数字とされています。

  • 出雲大社の参拝方法は「2礼4拍手1礼」とあり、「四」を忌避する考えは古来ないとされています。
  • 重箱は正式には四段重が基本で、四の重は「与の重」と呼ばれています。
  • 言葉の中でも「四年(よねん)」、「四日(よっか)」、「四度(よんど)」、「四回(よんかい)」、「四類(よんるい)」等のように、「四」を「よん」と読むことが多いです。

日本での「4」の避けられる事例

日本では、「4」が忌み数と見なされている例があります。

  • マンションの部屋番号、病院の部屋番号では「4」の付く部屋が避けられる。
  • 車のナンバープレートでは、「42」と「49」は不吉とされ、一般的な車では使用されません。

中国と韓国における「4」の認識

中国や韓国でも、「4」は不吉な数字とされています。

  • 中国では、「14」や「24」も避けられます。
  • 韓国では、病院に4階がない、エレベーターのボタンで「F」が使用されるなど、「4」を避ける傾向があります。

欧州における「4」の認識

ドイツ等の欧州諸国では、「4」は十字架の神聖な十文字を表し、ラッキーナンバーとされています。

キリスト教における「4」の認識

キリスト教では、「福音書」は4つあり、世界の四方にイエスの福音を伝える書となっています。

仏教と数字の4

では、日本で最も信仰されている仏教では、日本人の思うような「縁起」の概念を肯定し、「4」を不吉と認識しているのでしょうか。その答えは否です。実は、仏教では「4」という数字はよく用いられ、大切な意味を持っています。

仏教と数字の4、四諦

仏教の真理には四諦というものがあります。四諦は、以下のように構成されています:

  1. 苦諦:この世の中は苦難ばかりである
  2. 集諦:その苦難は煩悩が生む
  3. 道諦:正しい修行をすれば
  4. 滅諦:煩悩を消滅させて安穏の境地に至ることができる

これを一言で説明すると、「人生は思うようにはならないけど、ありのままに生きていれば、安らぎを手に入れることができる」となります。

仏教における数字の4の使われ方

四諦だけでなく、仏教では「四法印」や「四苦八苦」など、他の教義でも「4」はよく使われます。特に、「四苦八苦」の表現は、「4」を不吉な数字と捉える原因になったかもしれません。また、先ほど四諦で述べた「正しい修行」は、八正道と呼ばれ、これも「4」の倍数となっています。

仏教の教義 構成要素
四諦 苦諦、集諦、道諦、滅諦
四法印 諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静
四苦八苦 生苦、老苦、病苦、死苦、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦

表の内容からもわかるように、仏教では「4」が多くの教義に用いられています。

仏教用語としての四苦八苦

日常生活や国語で「四苦八苦」の意味するところは「苦労した」という意味が大きいですよね〜。しかし、この言葉の背景には仏教の教えがあり、人間の生涯で避けられない苦しみを示しています。

四苦とは、人間の存在の基本となる4つの苦しみを指します。すなわち、生まれる時の条件、加齢とともの衰え、病気の痛み、そして死。これらは、人間が生きていく上での避けられない苦しみとされています。

さらに、これに4つの苦しみが加わり、合計で「八苦」と呼ばれるようになります。それは、愛する人との別れ、嫌いな人との出会い、望むものが得られないこと、そして自分自身の心や身体が思うようにコントロールできないという苦しみです。

この教えは、人々が日々の生活の中で感じる苦しみや問題に対して、どのように向き合い、乗り越えていくべきかを示唆しています。

分類 苦しみの内容 説明
四苦 生まれる時の条件による苦しみ
加齢とともの衰え
病気の痛み
人が死を迎えることの苦しみ
八苦(追加の4つ) 愛別離苦 大切な人との別れの苦しみ
怨憎会苦 嫌いな人との出会い
求不得苦 望むものが手に入らない苦しみ
五蘊盛苦 自分の心や身体が思うようにコントロールできない苦しみ

漢数字の「一」「二」「三」の次は「四」

漢数字では、「一」「二」「三」の次は「四」になります。それまでの漢数字が「1」、「2」、「3」を横線の数で表していたのに、「4」については、4本の横棒で表される漢数字ではなくて、別の漢字「四」となっています。

漢字の「四」の起源

指事文字とは、絵としては描きにくい物事の状態を点や線の組み合わせで表した文字で、「一」「二」「三」などが含まれます。実は「4」についても、「亖」という指事文字があり、「し」と音読みされます。しかし、4本の線は読みづらくて視覚的に望ましくないため、別の漢字である「四」がこれに取って代わる形になりました。

「四」という数字はどこから来ているのかというと、甲骨文字や金文では、「4本の横線」で数の「4」を表していましたが、篆文では、「口の中に歯・舌の見える」象形として、「息」の意味を表していたものが、転用されて(「仮借」と呼ばれる、同じ読みの部分に「当て字」として使用)、「4」を意味する「四」という漢字が成り立ったとされています。

なお、漢数字については「0(又は零)」を除いて、甲骨文字の時から使用されていますが、「四」と「万」の字形が変わっているとのことです。

ローマ数字の「IV」の起源と使用

ローマ数字でも、「I」「II」「III」の次は「IIII」ではなく、「IV」となっています。「9」についても、「VIIII」ではなく、「IX」です。これを「減算則(小さい数を大きい数の左に書くことで、右の数字から左の数字を減じた数字を表す)」と呼んでいます。減算則を使用せずに、「IIII」や「VIIII」を使用することも認められていますが、現在では通常は減算則を使用した表記が使用されています。

ローマ数字についても、そもそもは、古代ローマ人が羊の数を数えるために木の棒に刻みを入れたことに由来しています。「4」については「IIII」が使用されていたことが知られています。

時計のローマ数字「IIII」の謎と説明

しかし、時計の文字盤の「4」を表すローマ数字では「IIII」と表示されているケースが多いです。有名ブランドの時計やヴィンテージやアンティークの時計の文字盤を見てみると、確かに「IIII」を使用しているケースが多いです。有名なのは、ロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の時計台ビッグ・ベン(Big Ben)で、これはヴィクトリア朝時代の1859年に作られたものですが、ローマ数字の減算則に基づいた「IV」や「IX」が使用されています。

「IIII」が使用されている理由としては、諸説あります。以下にいくつかの説をリストにしてみました。

説明
シャルル5世の命令説 14世紀後半、フランスのシャルル5世が「自分の称号5から1を引くIVは縁起が悪い」と、時計師に「IV」を「IIII」に変えさせた。
ウェルズ大聖堂の伝統説 イギリスで14世紀末に作られた最も初期のウェルズ大聖堂の時計にIIIIが使われ、その後、伝統となった。
見分け易さとバランス説 IVでは6のVIと見分けにくく、左右対称位置にあるVIIIとバランスもいいと考えられた。
中世の一般的な表記説 ヨーロッパ中世の17世紀頃までは、ローマ数字の4の表記はIVよりもIIIIが一般的だった。

どの説も絶対的に正しいとは言えず、これらの諸説がそれぞれに関わりあう形で、現在の状況になっていると考えられています。時計という精密な機械に、このようなミステリアスな要素が残されているというのは、何となく不思議な感じがします。

数字の「4」の数学的特性

数字の「4」は数学の多くの分野で重要な役割を果たしています。その主な例を以下に示します。

  1. 四角形: 正方形(正四角形)、長方形、平行四辺形、菱形、台形など、4つの点と辺を持つ平面図形
  2. 正四面体: 4つの面と頂点を持つ立体で、最も単純な多面体です
  3. 星型正多面体: 全ての面が同一の正多角形で構成される立体で、これらは4種類のみ存在します。具体的には、小星型十二面体、大星型十二面体、大十二面体、大二十面体です
  4. 四色定理: いかなる平面地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗るためには4色あれば充分であるという理論
  5. ウェアリングの問題: すべての自然数は、高々4個の平方数の和として表されるという数学的な主張です

これらは、数学の中で「4」が持つ特別な性質を示しています。

数字の「4」の象徴的な意味

数字の「4」は調和と安定を象徴することが多く、日常生活や文化の中でも頻繁に見られます。その主な例を以下に示します。

  1. 四方: 東西南北または前後左右を示し、空間の全てを覆う象徴とされています
  2. 四季: 春夏秋冬は一年を4つに分けた区分で、自然のサイクルを表します
  3. 四則演算: 加減乗除は、数学の基礎的な操作を示します
  4. 四神: 古代中国の神話で、四方位を守護する4つの神(玄武・朱雀・青竜・白虎)を指します
  5. 四半期: 一年を4つに分けた期間で、ビジネスや経済のサイクルを表現します
  6. 四重奏: 音楽の世界では、特に弦楽四重奏は、4人の演奏者が一緒に演奏する形式を指します
  7. 四足動物: 哺乳動物の多くは4本の足を持ち、安定した歩行や移動を可能にしています
  8. DNAの4つの塩基: チミン、グアニン、アデニン、シトシンの4つの塩基により、生命の遺伝情報が保存、伝達されます

4月4日は幸せの日

「4月4日」は日本では「幸せの日」と呼ばれています。この日は、「4(し)と4(し)」が合わさる日で、「し」が「死」ではなく、「子」を意味すると解釈され、「男女の子が歩み寄る日」または「男女が歩み寄る日」、すなわち「幸せの日」とされています。

数字の「4」は不吉ではない

数字の「4」は、様々な場面で見つけることができます。そのいくつかの例を以下に示します。

  1. 四字熟語: 漢字四文字で構成される熟語で、精緻な表現を可能にしています
  2. 四コマ漫画: 4つのコマで短い物語を描く、日本の漫画の形式です
  3. 四番バッター: 野球の攻撃面で最も信頼されるバッターのことを指し、一般的には集団内で最も期待をかけられる人物を指すこともあります
  4. 四天王: ある分野で優れた4人組を表す言葉で、仏教の四天王が由来です
  5. 四大文明:エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、黄河文明の4つ
  6. 四葉のクローバー: 幸運の象徴とされる植物で、その希少性から特別視されます

数字の「4」は、多くの文化や分野で重要な役割を果たしています。この数字は調和と安定を象徴し、さまざまな形で私たちの生活に影響を与えています。また、この数字には新しい物事の始まりを意味する面もあり、縁起の良い数字とも考えられます。そして何より、「4」は興味深く愛すべき数字であり続けています。

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