おみくじは神社仏閣で手軽に運勢をうかがえる日本ならではの習慣です。そのなかでも「凶向吉(きょうむかうきち)」という珍しい運勢をご存じでしょうか。聞き慣れないこの札は、いまは凶でも“これから吉へ好転する途中段階”を示す前向きなお告げです。本記事では
- 凶向吉の意味
- 引ける神社とレア度
- 氷川神社・住吉大社などの出現確率
- 引いた後は結ぶべきか、持ち帰るべきか
を解説します。――さぁ、運勢の扉を開きましょう!
凶吉向ってどんな意味?
おみくじには「大吉」や「中吉」、「凶」など、さまざまな運勢がありますよね。その中で、あまり見かけないのが「凶吉向(きょうむかうきち)」という運勢です。これは読んで字のごとく、「いまは凶だけど、これから吉に向かっていく」という“回復途中の運勢”を表しています。
つまり、「今の状況はよくないけれど、ちゃんと努力すれば良い方向に向かっていくよ」という、前向きなメッセージが込められているおみくじなのです。
漢字から読み解く
- 凶 … いまは運気が低迷
- 向 … “むかう”=方向転換
- 吉 … 最終的には吉に落ち着く
つまり「悪い流れのトンネルを抜けて、明るい出口が見えはじめた状態」を伝える言葉です。単なる“凶”よりも希望があり、かつ“吉”ほど順風満帆でもない――受験や部活のスランプ期に「これから伸びる」と背中を押してくれる応援メッセージのような位置づけと覚えるとイメージしやすいでしょう。
凶吉向はレア?なかなか引けない珍しい運勢、その確率は?
実は、この「凶吉向」はかなり珍しい種類のおみくじです。全国の神社やお寺でよく見かけるおみくじの運勢は、大吉・中吉・小吉・末吉・吉・凶などが一般的ですが、「凶吉向」はそれとは少し違った特別な運勢です。
この運勢が含まれている神社やお寺は限られていて、すべての場所で出るわけではありません。特に有名なのが、埼玉県の氷川神社や、大阪の住吉大社など、一部の神社だけがこの「凶吉向」を含むおみくじを出しています。
主な授与先
地域 | 神社名 | 備考 |
---|---|---|
関東 | 武蔵一宮 氷川神社(埼玉) | 50種・14運勢の一つ |
関西 | 住吉大社(大阪) | 36種中に凶向吉あり |
京都 | 城南宮・地主神社 ほか | 関西圏に複数例 |
関東では氷川神社がほぼ唯一といわれるため、修学旅行や遠征で引けたら“激レア”と話題になるのです。
氷川神社では50種類のおみくじの中に1本だけ!
氷川神社では、おみくじが全部で50種類あり、その中に「凶吉向」はたったの1本しか含まれていないと言われています。単純に考えても、確率はわずか2%程度。これは、かなりのレア運勢といえるでしょう。
- 氷川神社のおみくじは全50種類。運勢は14タイプあり、そのうち凶向吉は1本前後とされます。
- 単純計算で約2%(50本に1本)。クラスで一斉に引いて1~2人出るかどうかの低確率です。
「珍しいからこそ、逆にいいことがあるかも?」と感じる人も多く、「凶吉向」を引くとSNSで投稿する人も少なくありません。
住吉大社の場合
- 住吉大社は全36種。境内資料によると凶向吉は末吉と凶の間で、凶系7種のうち1種に該当します。
- 公式な本数は非公開ですが、体験談からはおおむね1~3%と推定されています。
凶吉向のスピリチュアルな意味
「凶吉向」は、悪い運勢から良い運勢へと変わっていく途中の段階を表しています。スピリチュアルな視点で見ると、このおみくじはとても重要な転換期にあることを示すサインです。
人生には、なかなかうまくいかない時期が誰にでもあります。でも、それはずっと続くわけではなく、何かをきっかけに良い方向へと動き始めるもの。その“きっかけ”が近づいている時に、この「凶吉向」が出るのです。
つまり、今はつらくてもあきらめなければ運気は上がる!というメッセージなんですね。
凶吉向を引いたらどうすればいいの?
では、「凶吉向」を引いたとき、どうするのが正解なのでしょうか?結ぶ?持ち帰る?不安になってしまう方のために、いくつかのポイントをご紹介します。
結ぶ?持ち帰る?
状況 | おすすめアクション | 理由 |
すぐに気持ちを切り替えたい | 境内の「おみくじ掛所」に結ぶ | 凶を境内に預け、吉への転換を神様に託す |
お守り代わりに読み返したい | 持ち帰る→財布や手帳に挟む | 指針を日常で確認しやすく、努力の進捗を実感できる |
木の枝に直接結ぶと樹木を傷めるため、専用掛所を使うのがマナーです。
おみくじを境内に結ぶ?それとも持ち帰る?
神社やお寺では、おみくじを木の枝やおみくじ掛けに結ぶ人が多いですよね。「凶吉向」は、“いまは凶でもこれから吉に向かう”という内容なので、自分の努力や前向きな気持ちを神様に託す意味で結ぶのもおすすめです。
でも、「内容を何度も見返して心の支えにしたい」という人は、持ち帰って大切にするのもアリです。財布や手帳に挟んでおくと、ふとしたときに励まされますよ。
大切なのは、自分がどう感じたか。おみくじは「引いた後」が本番です。
おみくじに書かれている内容をしっかり読む
「凶吉向」は珍しいだけでなく、とても具体的なアドバイスが書かれていることが多いです。
- これからどうすれば運がよくなるのか
- どんな点に注意すればよいか
- どのような姿勢で過ごすべきか
といったアドバイスが書かれているので、内容をしっかりと読んで、自分の行動に活かしていくことが大切です。
ネガティブになりすぎない
「凶」という字が入っているだけで、「うわ、運が悪い…」と落ち込んでしまう人もいますが、「凶吉向」は“これからよくなる”というポジティブなおみくじです。落ち込む必要はまったくありません。
むしろ、今の自分にとって必要なアドバイスをくれたと前向きに受け止めて、新しいスタートのサインとして活用しましょう!
よくある質問(Q&A)
Q. 凶吉向が出たら運が悪いのですか?
A. いいえ。むしろ“これから運がよくなる”という前兆です。
凶吉向は、「凶が終わり、吉に向かっている途中」という意味です。なので、「いま運が悪いけれど、希望が見えているよ」という大事なメッセージ。努力すれば、近いうちに運気は上がる可能性が高いです。
Q. おみくじの番号は関係ありますか?
氷川神社などでは、1番〜50番まで番号が振られていますが、番号は神話や物語の構成上のものなので、運勢とは関係ありません。「番号が大きいから悪い」ということもないので、気にしなくて大丈夫です。
Q. 凶吉向を連続で引いてもいいですか?
おみくじは「一度のお参りで一枚」が基本です。もし納得できない結果が出たとしても、まずはその内容を信じて行動することが何よりも大切。引き直すよりも、いまの自分へのアドバイスとして受け止めてみましょう。
凶吉向を引いた人へのアドバイス
もし、あなたが「凶吉向」を引いたのなら、それはこれから人生が好転していくサインかもしれません。以下のような心構えを持つことで、運気をもっとスムーズに上昇させることができます。
- 焦らないこと:結果をすぐに求めず、変化を楽しむ気持ちで。
- 日々の努力を続けること:小さな積み重ねが運を開くカギです。
- ポジティブな言葉を使うこと:運気は言葉の力にも影響されます。
- 周囲への感謝を忘れないこと:いいエネルギーは、人とのつながりから生まれます。
まとめ:凶吉向は“これから運が開ける”前向きなおみくじ
「凶吉向」は、一見すると“凶”がついているため悪く感じますが、実は未来に希望を持てるとてもポジティブな運勢です。限られた神社でしか出ないレアなおみくじであり、確率も2〜3%程度と低めですが、それだけに引けたときの意味は深く、貴重です。
引いたあとは、
- 結ぶのもOK、持ち帰るのもOK
- 大切なのは「行動に移すこと」
今のあなたに必要なメッセージを受け取り、前向きに行動すれば、きっと吉へと向かっていくでしょう。
「運は自分で引き寄せるもの」――凶吉向を味方に、今日から一歩前へ進んでみましょう。
ご希望があれば、この記事に画像や表を加えたり、氷川神社・住吉大社それぞれの「凶吉向」の文面例も紹介できますので、お申し付けください。
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