初卯詣と初卯の日2024

初卯詣と初卯の日 吉日カレンダー

日本には四季を彩る様々な伝統行事がありますが、その中でも特に心新たにする行事が「初卯詣(はつうもうで)」です。この美しい風習は、新年の最初の卯の日に神社や寺へ参詣し、新しい一年の幸運と繁栄を祈るというものです。このブログ記事では、この神秘的で心温まる伝統について深く掘り下げ、その意味、由来、そしてどのように今日の私たちの生活に根ざしているのかを探ります。

また、「初卯の日」についても解説します。これは、干支の一つである卯が指し示す吉日であり、新しい年の最初の卯の日に特別な意味を持つ日です。これらの日は、古来より多くの人々にとって重要な意味を持ち、多くの神社や寺では特別な儀式や行事が行われます。

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初卯(はつう)

初卯(はつう)とは、その年が始まって最初に巡ってくる卯の日のことを指します。

卯の日

卯の日は、干支(えと)の十二支の一つである「卯」が指し示す日です。十二支は、古代中国で木星の公転周期に基づいて作られた12年周期の暦であり、それぞれの年を特定の動物の名前で表しています。これらは、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)といった12種類の動物で構成されています。

卯自体は、十二支の中で4番目に位置し、12日ごとにその吉日が巡ってきます。初卯は、新年が始まり、最初に訪れる卯の日を特に重視する文化があり、何か新しいことを始めるのに吉日とされることが多いです。

干支と中国

昔の中国では年を数える時に使われていたのが木星の動きで、人々は木星の位置で年を数えていました。そして木星の公転周期が12年であるために天を12等分し他のです。これが十二支の起源となります。子から亥の12個の漢字は、中国で数を表していたと言われています。

干支は、王充(おういつ)という人物によって動物の名前に変更され、今日に至るまで多くのアジア文化で使われている形になりました。それぞれの支は、特定の性質や特徴を象徴しており、人々の運命や性格、相性などを占うのにも用いられます。初卯は、このような干支の周期の中で特に重要な時期を示すため、多くの文化や習慣の中で祝福され、大切にされてきました。

2024年の初卯の日

2024年の初卯の日は1月4日です。

初卯詣(はつうもうで)

初卯詣(はつうもうで)とは、多くの人には馴染みが薄いかもしれません。これは新年に最初の「卯(う)」の日に行う特別な参詣を指します。通常の初詣(はつもうで)がその年最初に神社や寺に参拝することを指すのに対し、初卯詣は新年の最初の卯の日に特定の神社への参詣を意味します。

初卯詣の由来

うさぎは卯の象徴とされ、繁殖力の高さから子宝や安産の神として信仰されています。全国にはうさぎを神獣として祀る神社があり、初卯詣はこれらの神社で特に重要な行事となっています。

関東・東京の亀戸天神の妙義社に初卯詣

関東というか東京の初卯詣先として有名なのは亀戸天神になるでしょう。
ここには「御嶽(みたけ)神社」という神社があり、初卯詣の時はここにお参りします。
「御嶽(みたけ)神社」のご祭神は比叡山延暦寺第13代座主 法性棒専意僧正で、御社殿は寛文9年(1669)11月21日に九州大宰府御嶽山より勧請し建立されたそうです。
昔は亀戸妙義社と呼ばれており、江戸後期ではここに初卯詣にくることを「妙義詣(みょうぎもうで)」とも呼んで大変な人気でした。

亀戸天神社|公式ホームページ

亀戸天神は菅原道真公が御祭神

亀戸天神は菅原道真公をお祀りしています。菅原道真公といえば梅、この亀戸天神も梅が美しい神社で、この初卯の時はまだ全く咲いておりませんが、二の卯、三の卯の日と12日ごとに日を追って開いていく梅を楽しむことができます。境内には300本を越す梅が植えられていて、例年2月第2日曜日から3月第2日曜日に毎年梅祭りを行なっています。

亀戸妙義社(御嶽神社)は菅原道真公の師匠を祀っている

最近では御嶽神社を妙義社と呼ぶことは少なくなりました。
法性坊は、道真公の教学や御祈の師で天慶3年(930)2月の卯日の卯の刻に亡くなられたそうです。そのことから卯の神様として卯日、特に初卯の日は「卯槌」「卯の神札」といった授与品を配り、福徳、才智、愛敬を願、除病、延命を祈りました。

卯年の卯は東を意味し、太陽が昇る方向でもあります。東は春、春の訪れと陽気を祝う行事なんですね!

関西・大阪の住吉大社に初卯詣

関西・大阪で初卯詣なら住吉大社になります。
住吉神社は初辰詣が有名かと思いきや、鎮座が211年・辛卯(かのとう)年の卯月卯日である縁から「うさぎ」が神使とされ、境内には「卯の日」の名が残る参道もあるそうで、密かに卯神社なんですよ〜。関西は他にも京都の石清水八幡宮、加茂神社などがあります。

初卯詣の意義

初卯詣は、単なる伝統行事以上の意味を持ちます。東を象徴する卯は、太陽が昇る方向であり、春の訪れと陽気を祝う行事としての側面も持ちます。人々は初卯詣を通じて、新たな年の健康、幸運、繁栄を祈願し、先人たちの知恵と文化を受け継ぎつつ、自らの日々を豊かにしています。

初卯詣は、古い伝統に新しい一年の希望を込める、日本ならではの美しい風習です。この行事を通じて、私たちは自然のリズムと調和しながら、先人たちの智慧と共に生きていることを実感することができるでしょう。

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