初亥の日はその年最初の亥の日のことを指しますが、場合によっては亥の子の日である、11月最初の亥の日を初亥の日と呼ぶ場合もあるようです。
この初亥の日についてです。
初亥の日とは
初亥(はつい)の日はその年最初の亥の日のことを指します。
初亥(はつい)の日には摩利支天を祀ります。摩利支天は災厄を避け、身を隠す術を授けるとされ、武士や源氏の守り神として特に尊ばれています。初亥には、参拝者や講中の人々で賑わいます。この祭りは、京都の建仁寺の禅居庵や東京・上野のアメ横にある徳大寺の摩利支天で特に有名です。
2025年の初亥の日
2025年の初亥の日は1月6日です。
亥の子の日と初亥
また、亥の子の日のことを初亥と呼ぶ場合もあります。
江島神社も摩利支天様をお祀りしていますが、ここの初亥の縁日は十一月の最初の亥の日におこなっています。
亥の日と摩利支天
ではこの亥の日と摩利支天様について紹介しましょう。
摩利支天様とは
摩利支天(まりしてん)は、仏教における守護神であり、天部に属する神様です。インドで生まれた女神で、サンスクリット語で「Marici」と呼ばれ、その名は「太陽光線」を意味します。この名前は摩利支天が陽炎から誕生したという伝承に由来します。
摩利支天信仰
摩利支天は、日本において中世から多くの武士に信仰されました。特に戦国武将の中で、前田利家などが摩利支天を兜に納めて戦ったという話は有名です。彼らは摩利支天を戦いに強く、負けない守護神として信じていました。
摩利支天様のご利益
摩利支天は陽炎から生まれたことで、太陽を背にして戦い、姿を隠すことができるとされています。これにより、「護身除災」のご利益があるとされ、傷つけられない神として崇拝されています。
「摩利支天を知りその名を念ずる者は、如何なる事象からも害されること無し」と伝承され、「運を開き、厄を除き、勝利に導く」というのは有名ですね。
摩利支天様の御使は猪
摩利支天の仏像は女神としても、また男神としても表されることがあり、多くの場合、複数の顔や腕を持っています。特に注目されるのは、イノシシに乗っている姿です。このイノシシは速さと敏捷性を象徴し、摩利支天がさらに敵に傷つけられにくくなると信じられています。
摩利支天はイノシシに乗ることで知られていますが、これは摩利支天の敏捷性や攻撃からの回避能力を象徴しています。また、猪は勇猛さと生命力の象徴でもあり、これらの特性は摩利支天の戦いに強いイメージと合致します。
初亥の日には摩利支天様へ
猪は摩利支天様の御使です。そのため、亥の日は摩利支天様にお参りに行くのが良いでしょう。
この亥の日にお参りすることを亥の日参りと言います。
また、その年最初の亥の日、初亥の日に摩利支天様にお参りするのは大変縁起が良いです。初亥詣はぜひお近くの摩利支天様へ!
ただし、寺社によっては十一月の亥の子の日を「初亥」としてご縁日を開くところもありますので、事前に調べてからいってくださいね!
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