八白土星(はっぱくどせい)は九星気学の中でも「晩年大吉」と呼ばれる特別な星です。若い頃の苦労を糧に、年齢を重ねるほど人生が豊かに実るタイプであり、周囲から「落ち着いて見える」「年齢を重ねるほど魅力的になる」と言われる人が多いのも特徴です。しかし一方で、「性格が悪い」「冷たい美人」といった印象を持たれることもあります。この記事では、八白土星の本質や人生の流れを、中年期・晩年期を中心に詳しく解説していきます。
八白土星とは?基本性格と運勢の流れ
八白土星は「山」を象徴する星です。山のようにどっしりと構え、安定感があり、信念を貫く強さを持っています。そのため、真面目・誠実・忍耐強い・責任感が強いというのが八白土星の基本性格です。一度決めたことは最後までやり抜き、途中で諦めることを嫌うため、社会的に信頼を得やすいタイプといえます。
ただし、この“山の性質”が裏目に出ると、頑固で融通が利かず、他人に冷たく見られることもあります。そのため「性格が悪い」と誤解されることもありますが、実際は誠実すぎて表現が不器用なだけなのです。
八白土星の人生は「若年期=苦労」「中年期=変化」「晩年期=安定と成功」という流れを辿ります。つまり、**年齢を重ねるごとに運気が上がる“晩年大吉の星”**なのです。
「八白土星」を本命星に持つ生まれ年
- 昭和40(1965)年
- 昭和49(1974)年
- 昭和58(1983)年
- 平成4(1992)年
- 平成13(2001)年
- 平成22(2010)年
※元旦から2月3日(節分)迄の生まれの人は、前年生まれになります。

「八白土星」の干支
八白土星の干支は下記の四つです。
八白土星の生涯運と人生
八白土星は大器晩成型で、中年期以降に運が開花します。どんな困難にぶち当たっても、挫けずに道を切り開きます。正義感が強く公明正大な人が多く、自分の意見を曲げない意志の強さを持っています。好き嫌いが激しくプライドも高い一方で、基本的には面倒見がよく優しい性格なので、中年期以降は周りから頼りにされます。
また八白土星は地盤を整えれば整えるほど運気が上がります。結婚すると運気の良くなる人が多いのはそのためです。結婚した相手の運も自分の運も一緒にあげます。結婚し家を買い自分の城と愛すべき家族を持てば、それを守るために鬼神の如く働きます。
八白土星の晩年は大吉
八白土星の人は、晩年になると運気が大きく上昇します。健康、金運、人間関係など、生活全般で良い流れが生まれる可能性が高いです。
責任感が強く、リーダータイプなことも晩年の運気を押し上げます。最後まで家族のため、社会のために貢献するからです。また加齢により苛烈だった気の強さも和らぎ、人間関係の知恵もつき、穏やかに過ごせます。
おこりんぼさんだった八白土星も、白髪頭になって顔に深い皺ができると孫と子に甘い好々爺となって、持ち前の面倒見の良さを発揮します。
ただし、運気は自分自身の努力や行動によって大きく左右されます。自分自身を高め、周囲との関係を大切にし、健康に気をつけることで、大吉な晩年を過ごすことが可能です。
特に八白土星は土の属性で、基盤を整えれば整えるほど運気が上がるのです。家族を愛し、社会を愛し、自分の体を大切にして、自分を愛するほど運気が上がります。そのすべては人生の終わりが近づくほど豊かな実りになるのです。
八白土星はなぜ“晩年大吉”なのか
八白土星は「土」の気を持ち、地中で時間をかけて力を蓄えるタイプです。若い頃は目立たず、努力しても結果が出にくいことがありますが、その分だけ年齢とともに信用・人脈・安定を積み上げていきます。つまり、遅咲きでありながら確実に成功する星なのです。
晩年大吉の理由
- 努力が蓄積されるタイプ:短期的な成果よりも、長年の積み重ねが実を結ぶ。
- 責任感が評価される:中年期以降、リーダーや管理職など信頼される立場に就く。
- 精神的に成熟する:若い頃の頑固さや不器用さが消え、柔軟で包容力のある人物に変化。
そのため、八白土星の晩年は「仕事の成功・経済的安定・人間関係の充実」と三拍子が揃う傾向があります。まさに晩年大吉の典型です。
八白土星の性格と人間関係、八白土星は性格悪い美人?
八白土星は正義感が強く、自分の意見を曲げない意志の強さを持っています。一方で、新しい方法を積極的に取り入れる柔軟性もあります。人間関係では真面目さが長所であると同時に短所でもあります。一方で、頑固さや妥協できなさから、周囲と衝突することもあります。
八白土星の女性は性格の悪い美人?
八白土星の女性は、強い意志と行動力を持っています。自分の意見をはっきりと述べ、自己主張が強いため、リーダーシップを発揮しやすいです。その強さゆえに周囲とのコミュニケーションをうまく取ることが重要です。
その気の強さゆえかやはり人間関係の衝突が多く「性格が悪い」と捉えられることも多いです…。
ただ比較的容姿の整った女性が多く、イメージとしては高飛車なきつめ性格で外見はクールな清純派美女というところでしょうか。また「面接等では情熱的で頑張り屋、真面目でしっかりモノ」で「容姿も真面目そうな優等生タイプの器量良し」なのに、一緒に働き始めると「頑固で融通が効かない」「気が強くて仕切り屋で性格が悪い」となりがちです。
任せて仕舞えば責任感が強く仲間意識も強い味方ですのでうまく乗せましょう!
「性格が悪い」と言われる理由
八白土星が「性格が悪い」と言われる背景には、真面目すぎて不器用な性格が関係しています。感情より理性を優先し、感情表現が少ないために冷たく見られるのです。
誤解されやすいポイント
- 自分の意見を曲げないため、頑固に見える。
- 嘘やごまかしを嫌うため、厳しい印象を与える。
- 感情を隠すため、冷静すぎて“ドライ”に感じられる。
- 完璧主義で他人にも厳しいところがある。
しかし実際の八白土星は、内面に深い愛情と責任感を持つ人です。信頼できる相手には誠実で、約束を破らない真面目な性格。見た目のクールさとは裏腹に、内面はとても情に厚いのです。
八白土星の“美人説”の理由
八白土星の女性には「美人が多い」と言われますが、これは外見の美しさだけでなく、内面からにじみ出る品格と落ち着きが関係しています。
八白土星女性が美しく見える理由
- 清潔感と知性がある:派手ではなく整った印象を与える。
- 年齢を重ねるほど美しくなる:若い頃よりも中年期・晩年期に魅力が増す。
- 誠実な雰囲気と信頼感:話し方・姿勢・笑顔などに品がある。
「年齢を重ねるほど魅力が増す」というのが八白土星女性の特徴です。これは晩年大吉の運気とリンクしており、精神的な充実が外見にも現れるため、いわゆる“晩年美人”が多いのです。
八白土星の中年期(35〜55歳)
八白土星の中年期は、人生における大きな“転換点”です。若年期の努力が実り始め、社会的な立場や家庭など人生の基盤が整っていきます。ここで「どう生き方を変えるか」が晩年の運を決める分岐点になります。
中年期の特徴
- 昇進・転職・独立など“形を変える”動きが多い。
- 家族問題・親子関係・相続などの責任が増える。
- 自分の価値観を問われる試練が起きる。
この時期、八白土星は「変化への恐れ」を克服する必要があります。山が動くように、自ら変わる勇気を持つことが開運の鍵です。中年期に柔軟さを身につけた人ほど、晩年に圧倒的な幸運を掴むことができます。
八白土星の晩年期(55歳以降)
晩年期は八白土星が最も輝く時期です。若い頃の努力・忍耐・誠実さが評価され、人から信頼される立場になります。仕事面ではリーダーやアドバイザー的存在として活躍し、家庭では家族の支柱となるでしょう。
晩年期の特徴
- 経済的にも精神的にも安定しやすい。
- 家族や仲間に恵まれ、尊敬される存在になる。
- 趣味や社会貢献活動に打ち込むことでさらに運気上昇。
また、晩年期の八白土星は“美しさと落ち着き”が増し、周囲に安心感と信頼感を与える人になります。若い頃の頑固さが取れ、柔和な雰囲気が出るため、魅力的に見える時期です。
八白土星の仕事運
八白土星は組織にいても、独立しても成功する運勢を持っています。転職を繰り返す人もいますが、それは次のステップへの準備と捉えましょう。自分に向かない仕事や単調な内容の仕事を続けていると、やる気や仕事運が下がる可能性があります。人間関係を充実させることでビジネスチャンスも広がります。
八白土星の中年期・晩年期に避けるべきこと
- 過去への執着:昔の成功や失敗にとらわれると運が滞る。
- 頑固さ:意見を曲げない姿勢が人間関係を壊す原因に。
- 変化を恐れる:新しい環境を拒むと成長が止まる。
- お金や物への執着:溜め込むほど運気が重くなる。
- 孤立:一人で抱え込みすぎると、せっかくの晩年運が活かせない。
中年期から晩年期にかけては、「柔軟さ」「感謝」「人とのつながり」が幸運の鍵になります。特に八白土星は人脈が財産になる星なので、人との縁を大切にしましょう。
八白土星が晩年大吉を最大化する方法
- 柔軟性を持つ:若い世代の考えを受け入れ、変化を恐れない。
- 感謝の習慣:小さな幸せを大切にし、感謝を言葉にする。
- 自然と触れ合う:山・土・木など自然のエネルギーを吸収することで心身が整う。
- 人のために動く:奉仕・指導・支援など、他者貢献が晩年の運を強める。
八白土星がしてはいけないこと一覧
「八白土星がしてはいけないこと」は、九星気学においてその人の本質エネルギーと運勢サイクルを理解するうえで非常に重要なテーマです。
八白土星は「山」を象徴し、誠実で粘り強く、安定を好む星。しかしその反面、「頑固」「変化への抵抗」「溜め込みすぎ」が運気を下げる原因になることがあります。
ここでは、八白土星がしてはいけないこと(NG行動) をスピリチュアル・実生活の両面から詳しく解説します。
| カテゴリ | してはいけないこと | 理由・影響 |
|---|---|---|
| 行動面 | 変化を拒む・同じ場所に居続ける | 山の象意が「停滞」になると運気が下降。チャンスを逃す。 |
| 人間関係 | 意地を張る・謝れない | 八白土星はプライドが高く、誤解を招きやすい。素直さを失うと孤立する。 |
| 仕事 | 完璧主義・融通の利かない姿勢 | 慎重さが強すぎるとチームワークを壊す原因に。 |
| 恋愛 | 過去に執着する | 八白土星は“継続”が得意だが、過去の恋を引きずると新しい縁が遠のく。 |
| 金運 | お金を動かさない・貯め込みすぎ | 土の気が滞ると財運も停滞。循環させる意識が重要。 |
| 心の面 | 頑固・我慢しすぎ・孤独を抱え込む | 感情を抑え込み過ぎると「土の湿気」で心が重くなる。 |
| 運気面 | 北・南の凶方位への強行移動 | 方位の影響を受けやすく、タイミングを間違うとトラブルを招く。 |
八白土星が運を下げる言動(スピリチュアル編)
-
「でも」「どうせ」と否定的な言葉を使う
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過去ばかり話す
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他人の成功を羨む
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自分を卑下する
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家の掃除を怠る
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山・自然から離れすぎる生活をする
これらは八白土星の“土の波動”を濁らせる行為です。
運を上げたいときほど、「整える」「感謝する」「軽く動く」ことが効果的です。
まとめ:八白土星は晩年大吉で、成熟した美人の星
八白土星は、若い頃に苦労しても諦めず、努力を積み重ねることで晩年に大きく花開く星です。性格が悪いわけではなく、真面目で筋の通った性格が誤解されやすいだけ。そして、年齢を重ねるほど精神的にも外見的にも魅力が増していく“晩年美人”タイプです。
中年期は「変化」と「成長」、晩年期は「安定」と「幸福」。この2つの時期をどう生きるかで、人生全体の輝きが決まります。八白土星のあなたが晩年をより豊かに過ごすためには、頑固さを手放し、感謝と柔軟さを持つこと。それこそが、晩年大吉の流れを最大限に活かす秘訣です。



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