六曜とは、暦に記される暦注(れきちゅう)の一つで、その日の吉凶を占うための指標として利用されます。六曜には「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つがあり、それぞれに独自の意味があります。これらは、冠婚葬祭や引っ越しなどの重要な行事の際に意識されることが多く、特に結婚式では「大安」が好まれ、「仏滅」は避けられる傾向があります。
六曜の起源は中国にあり、宋の時代に陰陽五行説に基づいて考案されました。中国では、昼間を3つ、夜を3つに分けて1日を6つの区間に分け、それぞれに六曜を当てはめていたとされています。日本には鎌倉時代末期から室町時代にかけて伝わり、当時は現在の曜日のように扱われていました。
もともとは吉凶を占うものではなかったため、六曜の信憑性は低いとされていますが、それを信じることで自分の行動に影響を与えることは、ある意味で効果的とも言えるでしょう。