「最近、なんとなく出費が続いている」「金運を上げたいけれど、何をすればいいのかわからない」
そんなふうに感じているのなら、日本の暦(こよみ)に隠された「金運の吉日」を味方につけてみてはいかがでしょうか。
その代表格が「巳の日(みのひ)」です。
十二支の「巳(へび)」にあたるこの日は、古くから金運・財運に特化した吉日として大切にされてきました。さらに、この日には「お寿司」を食べると良いという言い伝えがあることをご存知でしょうか?
この記事では、巳の日がなぜ金運に良いとされるのか、その深い由来から、運気を底上げする食べ物、そして絶対に逃したくない「2026年の巳の日・己巳の日カレンダー」までを詳しく解説します。
巳の日(みのひ)とは?金運との深い関係
私たちの生活に馴染み深い「十二支(じゅうにし)」。
「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)…」と続く12種類の動物は、年賀状の年回りだけでなく、実は「日」や「時間」にも割り当てられています。
その中のひとつ、「巳(み)」に当たる日が「巳の日(みのひ)」です。12日ごとに巡ってくるため、1ヶ月に2回、多い月には3回訪れます。
巳(み)=蛇(へび)の神秘的な力
「巳」という漢字は、胎児の形から派生した象形文字だと言われており、「未来」や「誕生」など、何かが生まれる明るい意味合いを含んでいます。
そして動物としては「蛇(へび)」を指します。蛇は脱皮を繰り返して成長することから、「再生」や「無限」の象徴とされ、古来より「永遠の命」や「尽きることのない富」を表す生き物として信仰されてきました。
なぜ「巳の日」は金運最強と言われるのか
単に蛇が縁起が良いというだけではありません。巳の日が金運に直結すると言われる最大の理由は、七福神の一柱である「弁財天(べんざいてん)」との関係にあります。
弁財天様の使いとしての蛇
弁財天(弁天様)は、七福神の中で唯一の女神であり、琵琶を奏でる姿で描かれます。この弁財天様は、もともとインドの河の神様(サラスヴァティー)が起源で、流れる水のように「弁舌(言葉の才能)」「芸術」「知恵」、そして「財宝」を司る神様です。
そして、この弁財天様の「お使い(眷属)」、あるいは弁財天様の化身そのものとされるのが「白蛇」なのです。
このことから、蛇に縁のある「巳の日」にお願い事をすると、使いである蛇が弁財天様にその願いを届けてくれると信じられています。
つまり、「巳の日は、金運の神様である弁財天様と最も繋がりやすい日」なのです。
60日に一度の最強日「己巳の日(つちのとみのひ)」
通常の巳の日も十分に縁起が良いのですが、さらに強力な金運パワーを持つ特別な日が存在します。それが「己巳の日(つちのとみのひ)」です。
暦には十二支(12種類)の他に、「十干(じっかん)」という10種類の要素(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)があり、これらを組み合わせると60通りの干支ができます。
「己(つちのと)」が持つ意味
「己(つちのと)」は五行説において「土」の気を持ちます。「土」は「金」を生み出す性質(土生金)があるため、金運とは非常に相性が良いのです。
この「土」の運気を持つ「己」の日と、弁財天の縁日である「巳」の日が重なるのが「己巳の日」。
60日に一度、年にわずか6回ほどしか巡ってこない、まさに金運における最強の吉日と言えます。この日に新しい財布を使い始めたり、銀行口座を開設したりすると、大きく財が育つと言われています。
巳の日の食べ物は「お寿司」!その意外な理由
開運のためには、行動だけでなく「食」も重要です。巳の日に食べると運気が上がるとされている代表的な食べ物、それが「お寿司(ちらし寿司)」です。
上巳の節句(ひな祭り)との関係
なぜ蛇の日にお寿司なのでしょうか?これには、日本の伝統行事である「上巳(じょうし)の節句」が深く関係しています。
現在は3月3日の「ひな祭り」として定着していますが、もともとは旧暦の3月の最初の巳の日、「上巳(じょうし)」に行われていた行事でした。
この日には、川で身を清め、邪気を払う習慣がありました。やがてこれが、華やかな食事を囲んで春の訪れと無病息災、そして女の子の健やかな成長を願う行事へと変化していきます。
そのお祝いの席で食べられていたのが、縁起の良い具材をふんだんに使った「ちらし寿司」です。
- 海老:腰が曲がるまで長生きする
- 蓮根:見通しが良くなる
- 豆:マメに働く、健康でいられる
こうした由来から、「かつての上巳(最初の巳の日)に食べていたちらし寿司=巳の日の開運フード」として定着していったのです。
現代ではちらし寿司に限らず、握り寿司や手巻き寿司など、お寿司全般が巳の日のラッキーフードとして親しまれています。新鮮な魚介類は「水」の気を持っており、水の神様である弁財天とも相性抜群です。
お寿司以外にも!巳の日に食べると良い開運フード
お寿司以外にも、巳の日におすすめの食材があります。
1. 卵(たまご)
蛇の好物といえば「卵」です。弁財天の使いである蛇に喜んでもらうために、卵料理を食べるのも金運アップに効果的です。
また、卵の「黄色」は金運を象徴する色でもあり、丸い形は「円満」や「お金(円)」を連想させます。
2. 白い食べ物
弁財天の使いは「白蛇」です。これにちなんで、白い食材を食べることも浄化と開運につながります。
- 白米(おにぎり)
- 豆腐
- 大根
- うどん・そうめん(細長いものは蛇を連想させ、「ご縁が長く続く」とされます)
巳の日に「やると良いこと」と「やってはいけないこと」
運気を最大限に活かすためのアクションリストをご紹介します。
巳の日にやると良いこと(開運アクション)
- 財布の新調・使い始め
- 巳の日に買った財布や使い始めた財布には、お金が定着すると言われています。「お金が入ってくる」流れを作るのに最適です。
- 銭洗い(ぜにあらい)
- 弁財天を祀る神社(銭洗弁天など)で、ザルにお金を入れて霊水で清める「銭洗い」は最も有名な開運アクションです。清めたお金を使うことで、何倍にもなって返ってくると信じられています。
- 銀行口座の開設・宝くじの購入
- 資産形成のスタートに最適です。宝くじ売り場でも、巳の日や己巳の日には特別な旗が出ることがあります。
- 弁財天様へのお参り
- 近くの弁財天様にお参りし、日頃の感謝を伝えましょう。生卵をお供えするのも良いとされています。
巳の日にやってはいけないこと(NGアクション)
- お金の貸し借り
- 金運に関わる日に借金を作ったり、人にお金を貸したりすると、金運が下がると言われています。お金のトラブルが長引く可能性もあるため、この日は避けましょう。
- 不浄な場所の放置
- 弁財天は水の神様であり、美しいものを好みます。水回り(キッチン、トイレ、お風呂)が汚れていると、せっかくの運気が逃げてしまいます。巳の日は特に念入りに掃除をしましょう。
【保存版】2025年 巳の日・己巳の日カレンダー
まずは、2025年の残りの日程を確認しておきましょう。
特に赤字の「己巳の日」や、一粒万倍日と重なる日は要チェックです。
| 月 | 日付 | 備考 |
|---|---|---|
| 1月 | 12日(日)、24日(金) | |
| 2月 | 5日(水)、17日(月) | |
| 3月 | 1日(土) | 己巳の日 |
| 13日(木)、25日(火) | ||
| 4月 | 6日(日) | 巳の日、大安 |
| 18日(金) | 巳の日、大安 | |
| 30日(水) | 己巳の日 | |
| 5月 | 12日(月)、24日(土) | |
| 6月 | 5日(木) | 巳の日、一粒万倍日 |
| 17日(火) | 巳の日、一粒万倍日 | |
| 29日(日) | 己巳の日、一粒万倍日(上半期最強!) | |
| 7月 | 11日(金)、23日(水) | |
| 8月 | 4日(月)、16日(土) | |
| 28日(木) | 己巳の日 | |
| 9月 | 9日(火)、21日(日) | |
| 10月 | 3日(金)、15日(水) | |
| 27日(月) | 己巳の日 | |
| 11月 | 8日(土)、20日(木) | |
| 12月 | 2日(火)、14日(日) | |
| 26日(金) | 己巳の日、大安(2025年の締めくくりに最強!) |
【最新】2026年 巳の日・己巳の日カレンダー
続いて、再来年2026年のカレンダーです。未来の計画を立てることは、それ自体が運気を呼び込むアクションです。
大きな買い物、起業、投資のスタートなどの目安にしてください。
| 月 | 初巳 | 二の巳 | 三の巳 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1月7日(水) 辛巳 大安 |
1月19日(月) 癸巳 赤口 |
1月31日(土) 乙巳 赤口 |
| 2月 | 2月12日(木) 丁巳 赤口 |
2月24日(火) 己巳 友引 |
– |
| 3月 | 3月8日(日) 辛巳 友引 |
3月20日(金) 癸巳 先負 (春分の日) |
– |
| 4月 | 4月1日(水) 乙巳 先負 |
4月13日(月) 丁巳 先負 |
4月25日(土) 己巳 大安 |
| 5月 | 5月7日(木) 辛巳 大安 |
5月19日(火) 癸巳 赤口 |
5月31日(日) 乙巳 赤口 |
| 6月 | 6月12日(金) 丁巳 赤口 |
6月24日(水) 己巳 友引 |
– |
| 7月 | 7月6日(月) 辛巳 友引 |
7月18日(土) 癸巳 仏滅 |
7月30日(木) 乙巳 仏滅 |
| 8月 | 8月11日(火) 丁巳 仏滅 (山の日) |
8月23日(日) 己巳 大安 |
– |
| 9月 | 9月4日(金) 辛巳 大安 |
9月16日(水) 癸巳 先勝 |
9月28日(月) 乙巳 先勝 |
| 10月 | 10月10日(土) 丁巳 先勝 |
10月22日(木) 己巳 友引 |
– |
| 11月 | 11月3日(火) 辛巳 友引 (文化の日) |
11月15日(日) 癸巳 仏滅 |
11月27日(金) 乙巳 仏滅 |
| 12月 | 12月9日(水) 丁巳 大安 |
12月21日(月) 己巳 大安 |
– |
2026年の注目すべき「最強開運日」ピックアップ
上記のカレンダーの中でも、特にパワーが強い日を厳選しました。
- 4月25日(土):己巳の日と大安が重なる、春の最強開運日です。新生活の買い物や契約に最適です。
- 8月23日(日):己巳の日と大安、さらに日曜日が重なります。夏のレジャーで神社仏閣巡りをするのに最高の日程です。
- 12月21日(月):己巳の日と大安が重なる、年末のビッグチャンス。お正月の準備、新しい財布の購入、年末ジャンボ宝くじの購入などはこの日がおすすめです。
まとめ:2026年は巳の日を活用して豊かな一年を
巳の日は、古くから日本人が大切にしてきた「金運」と「感謝」の日です。
弁財天様と白蛇のご利益を信じ、カレンダーをチェックして行動を起こすことで、運気は確実に動き出します。
【巳の日の過ごし方・まとめ】
- 食べる:お寿司(ちらし寿司)や卵料理を食べて、体の中から運気を取り込む。
- 洗う:小銭やお札を「銭洗い」して清める。水回りを掃除する。
- 参る:近くの弁財天様にお参りし、感謝を伝える。
- 使う:新しい財布をおろす、投資を始めるなど、ポジティブなお金の使い方をする。
次の巳の日には、少し贅沢をして美味しいお寿司を食べ、弁財天様に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
その小さな行動の積み重ねが、やがて大きな豊かさとなってあなたに返ってくるはずです。



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