姓名判断や画数占いをしていると、「天格」「地格」「人格」「外格」など、名前にまつわるいろいろな画数の運勢解説を見かけます。その中で、ふと疑問に思うことはありませんか？
「どうして天格や地格、人格、外格は55画までしか解説がないの？」
実は、これはとても深い理由があるのです。このコラムでは、名前の画数の最大値がなぜ55画程度なのか、その理由や背景、実際の日本人の名前に出てくる画数の上限について、わかりやすく詳しく解説していきます。
姓名判断で使う画数とは？
まずは、基本からおさらいしましょう。
姓名判断では、漢字一文字ごとの画数を数えて、「苗字」と「名前」に分けて合計を出します。
- 天格（苗字の合計画数）
- 地格（名前の合計画数）
- 人格（苗字の最後と名前の最初を足した画数）
- 外格（姓名から人格の部分を除いた画数）
- 総格（苗字と名前すべての画数合計）
それぞれの格で**「何画だからこういう運勢」「吉・凶」**という解釈があります。
しかし、天格・地格・人格・外格の画数表はたいてい「1〜55画」で終わっています。これには明確な理由があるのです。
なぜ55画までしか存在しないのか？
1. 日本の名前の文字数には限りがある
日本人の苗字や名前は、一般的に2〜3文字がほとんどです。まれに4文字の苗字や名前もありますが、ごくごく稀なケースです。
2. よく使われる漢字の画数にも限界がある
日常的に人名で使われる漢字は、1文字あたり多くても30〜40画台が最大級。例えば「鬱（29画）」や「驫（30画）」のような難解な漢字をフルで使った名前はまずありません。
もっと画数の多い漢字も理論上は存在しますが、人名用漢字の範囲では限界があるのです。
3. 「天格・地格・人格・外格」は最大3文字ずつで計算
例えば苗字3文字（各20画）＋名前3文字（各20画）としても、
- 天格（苗字3文字）＝60画
- 地格（名前3文字）＝60画
となりますが、実際はここまで多い漢字を3つ並べた名前はまず存在しません。
実際に出てくる画数の最大値は？
実際の日本人の名前データベースや統計を見ても、苗字や名前単体で出てくる最大の画数は50〜55画程度が限界です。
- 苗字や名前が4文字以上になるケースはまれ
- 1文字あたり30画超の漢字はごく一部
このため、天格・地格・人格・外格は**「55画まで」あれば、現実の日本人のほぼ全ての名前をカバー**できるのです。
4. それ以上は現実的に存在しない
もし仮に苗字4文字、名前4文字で、すべて40画の漢字を並べた場合、天格・地格が160画にもなりますが、そんな苗字や名前は実在しません。
総格はなぜ55画以上があるの？
ここでさらに疑問が湧きます。「総格だけ80画や90画といった解説があるのはなぜ？」
- 総格は「苗字＋名前のすべての文字」の合計なので、苗字3文字＋名前3文字＝6文字分の画数を合算することになります。
- 1文字あたり30画クラスの漢字を使った場合、総格は70画、80画に到達することも理論上可能です。
ただし、実際に80画や100画超の総格を持つ日本人の名前はきわめて稀です。
画数占いの運勢表はなぜ55画で打ち止め？
1. データや統計が55画までで作られている
姓名判断の運勢表や吉凶の判定は、過去の膨大なサンプルや現実にある名前データをもとに作成されています。そのため、「現実に存在する名前で出てくる最大画数」を基準に**「1〜55画」までで運勢の分類や吉凶判定を用意**しているのです。
2. 56画以上はデータがほとんどない
苗字や名前で56画以上のケースが極端に少ないので、それ以降の画数での運勢データやエピソードがほとんどありません。そのため、「55画までで十分」という結論に落ち着いているわけです。
実際の名前で最大何画まであるの？
ここで具体例を見てみましょう。
● 1文字の最大画数は？
- 日本人の名前で使える人名用漢字の中で、一番画数が多いのは**「鬱（29画）」**、「馨（20画）」など。
- まれに「驫（30画）」のような漢字もありますが、これは極端な例。
- 30画を超える漢字を複数使った名前は、現実にはほぼ存在しません。
● 苗字・名前の最大合計画数は？
- 苗字3文字・名前3文字で、すべての漢字が30画前後だとすると90画程度。
- それでも、苗字や名前の部分単体（天格・地格）は55画まであれば十分です。
なぜ「55画」なのか、まとめ
・日本人の姓名のほとんどが、天格・地格・人格・外格で55画までに収まる
・現実的な名前の構成や漢字の画数を考えると、55画以上は出てこない
・運勢表や吉凶判定のデータも55画までで作成されている
このような理由から、天格・地格・人格・外格は「55画までの運勢表」で十分なのです。
55画を超える場合はどう扱う？
- もしも「56画以上」になった場合は、占い流派によって「55画と同じ扱い」「特別な意味付けなし」「吉凶不明」など、柔軟な対応が取られています。
- 実際にこの範囲を超える名前はほとんどないので、特別な注意も必要ありません。
【コラム】珍しい大画数の名前って？
- 芸名や創作名、外国籍の名前で無理やり大画数にするケースもありますが、やはり日常ではほとんど見かけません。
- 極端に画数の多い名前は、運勢以前に「読みにくさ」や「書きづらさ」「覚えにくさ」など現実的な不便も生じます。
- そのため、多くの方は「バランスのよい画数」「読みやすい漢字」を選ぶ傾向があります。
まとめ 〜画数の最大値を知って、運勢占いをより楽しもう〜
姓名判断や画数占いを正しく楽しむためにも、現実に存在する名前で最大どれくらいの画数になるのかを知っておくことは大切です。
- 天格・地格・人格・外格は「55画まで」で現実の名前を網羅できる
- 総格はまれにそれ以上の大画数になることもあるが、80画や100画は例外的
実際の運勢や吉凶判定は、1〜55画までの解説を読めば十分カバーできます。
「自分や家族、友人の名前は何画あるんだろう？」「どんな意味があるの？」と興味を持ったら、まずは55画までの運勢表を参考にしてみてください。
画数の仕組みや上限を知ることで、姓名判断がもっと面白くなりますよ！
ご自身や大切な人の運勢が、より良い方向に進みますように。
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