冬至(とうじ)は、1年のうちで最も昼の時間が短く、夜の時間が長くなる日を指します。北半球では通常12月21日から22日ごろに当たり、地球の軸が太陽から最も離れた角度になることで、この日が訪れます。冬至を過ぎると日照時間が徐々に長くなり、春に向けての準備が整い始めるため、古くから「再生」や「復活」の象徴ともされてきました。
日本では、冬至に「かぼちゃ」を食べたり、「柚子湯」に入る習慣があります。これには、健康や厄除けの意味が込められており、特に柚子湯は体を温めて風邪を予防するとされています。また、かぼちゃは栄養価が高く、ビタミンなどを豊富に含んでいるため、寒い冬に向けた体力作りの一環としても適しています。
冬至はまた、「陰が極まって陽に転ずる」とされる特別な日でもあり、陰陽思想ではここから少しずつ「陽」が増えていくと考えられています。