みなさんは「姓名判断」という言葉を聞いたことがありますか？名前の画数を使って運勢や性格、人生の流れを読み解く日本独特の占いのひとつです。その中でも「天格（てんかく）」という言葉は、姓名判断を知るうえで欠かせないキーワードです。でも、天格っていったい何なのでしょう？また、天格が悪い（凶）と言われた場合、私たちはどうしたらよいのでしょうか？この記事では、天格の基礎知識から、1画から55画までの意味、そして天格が凶のときの考え方まで、詳しくわかりやすく解説していきます。
天格とは？
**天格とは、名字全体の画数を合計したものを指します。**姓名判断においては、「天格」「人格」「地格」「外格」「総格」といった5つの格が重要ですが、天格はその中でも「家系」「祖先」「受け継がれた運命」など、本人の努力では変えられない運勢を表すとされています。
つまり、**天格は「生まれた家の運勢」や「ご先祖様から引き継いだ運」を意味し、自分で選ぶことができません。**どんなに自分が努力しても、天格だけはコントロールできないのです。
- 例：「佐藤」という名字なら「佐（7画）＋藤（18画）＝25画」なので、天格は25となります。
- 名前を結婚などで変えない限り、天格は一生変わりません。
天格が意味すること
**天格は主に家系運や目に見えないバックグラウンド、家族の影響などを暗示しています。**また、「表向きの運」や「家柄」「家運」とも言われ、家族の雰囲気や幼少期に受ける影響もここに現れます。
天格が吉数の場合は「家系に恵まれ、家族との縁が強い」「先祖の加護を受けやすい」など良い影響があるとされます。
一方、凶数の場合は「家系的なトラブルが多い」「家族との縁が薄い」「何かしら家族絡みの課題を背負いやすい」と言われます。
ただし、天格は本人の直接の性格や運命にはあまり大きく影響しないとも考えられており、姓名判断の中でもやや“補助的”な意味合いが強い格とされています。
天格の計算方法
天格の計算方法はとてもシンプルです。
- 名字（苗字）の漢字の画数をひとつずつ合計します。
- 旧字体・新字体で画数が違う場合は流派により異なりますが、基本的にはどちらかに統一して数えます。
- ひらがな・カタカナの名字の場合も、それぞれに対応した画数で計算します。
例）「田中（たなか）」さんの場合：
- 田（5画）＋中（4画）＝天格9画
1画から55画の天格の意味一覧
ここからは、天格の画数ごとに簡単な意味や吉凶を解説していきます。天格の判断は流派によって若干異なりますが、おおむね下記のような意味合いがあるとされています。
天格が1画から10画
1画：独立運・吉
自分の家系が独立志向、祖先が開拓者タイプ。
2画：分離運・凶
家族の絆が薄い、孤独や離散に縁がある。
3画：発展運・吉
明るく発展的な家系、家運が伸びやすい。
4画：不安定運・凶
家系や家運が安定しにくく、波乱含み。
5画：安定運・吉
堅実な家柄、家族がまとまりやすい。
6画：調和運・吉
家族の仲が良い、和を大切にする家系。
7画：勝負運・吉
チャレンジ精神が強い家系、努力家が多い。
8画：繁栄運・吉
家運が繁栄しやすい、財運にも恵まれやすい。
9画：逆境運・凶
家族間での問題が起きやすい、トラブルに注意。
10画：多難運・凶
家運が不安定、家庭内のトラブルに注意。
天格が11画から20画
11画：隆盛運・大吉
家運が隆盛、発展性が高い。
12画：挫折運・凶
家系や家庭内での苦労や波乱が多い。
13画：成功運・吉
家運が明るく発展、才能に恵まれやすい。
14画：波乱運・凶
家族の中での波乱、予想外の問題に注意。
15画：幸福運・大吉
家族仲が良く、幸運が訪れやすい。
16画：繁栄運・吉
家運の繁栄、権威や財に恵まれやすい。
17画：努力運・吉
努力家が多い家系、忍耐強い。
18画：強運・吉
家系のエネルギーが強く、逆境に強い。
19画：障害運・凶
家系に何か障害や困難が多い傾向。
20画：空虚運・凶
家系が絶えやすい、空虚感や孤独がテーマ。
天格が21画から30画
21画：頭領運・大吉
家系にリーダー気質、まとめ役が多い。
22画：波乱運・凶
家運が波乱含み、トラブルが続きやすい。
23画：成功運・吉
努力が報われやすい家系、成功をつかむ。
24画：幸運運・大吉
家運が恵まれ、繁栄しやすい。
25画：英才運・吉
頭の良い人が多い家系、知性に恵まれる。
26画：波乱運・凶
予想外の出来事が多く、家系に苦労が多い。
27画：孤立運・凶
家族の結束が弱く、孤独を感じやすい。
28画：波乱運・凶
家族間でのトラブル、離散や不和に注意。
29画：発展運・吉
家系が発展しやすく、上昇志向。
30画：浮沈運・凶
家運が浮き沈みしやすい、波乱含み。
天格が31画から40画
31画：温和運・吉
家族が温和で和やかな雰囲気。
32画：発展運・吉
家運が伸びやすい、チャンスに恵まれる。
33画：変動運・吉
新しいことにチャレンジする家系、個性的。
34画：波乱運・凶
家運が安定しづらく、トラブルに注意。
35画：繁栄運・吉
家系が繁栄しやすい、安定感もある。
36画：衰退運・凶
家運が衰えやすく、注意が必要。
37画：吉祥運・吉
幸運が訪れやすい家系。
38画：発展運・吉
家運の発展、繁栄に恵まれやすい。
39画：成功運・吉
家系に成功者が多い、発展性が高い。
40画：多難運・凶
家系に苦労やトラブルが起きやすい。
天格が41画から50画
41画：大吉運・吉
大変恵まれた家運、発展しやすい。
42画：多難運・凶
トラブルや苦労が多くなりやすい。
43画：発展運・吉
家系が発展しやすく、上昇志向が強い。
44画：波乱運・凶
家族間の不和やトラブルに注意。
45画：繁栄運・吉
家系が繁栄しやすく、幸運を呼び込む。
46画：不安定運・凶
家運が安定しにくく、波乱が多い。
47画：吉運・吉
運勢が安定しやすい、温和な家系。
48画：発展運・吉
家運が伸びやすく、チャンスに恵まれる。
49画：変化運・吉
新しい風が吹きやすい家系、個性が強い。
50画：多難運・凶
トラブルや苦労が多くなりやすい。
天格が51画から55画
51画：繁栄運・吉
家系の発展・繁栄が期待できる。
52画：波乱運・凶
波乱が多く、安定しづらい。
53画：変動運・凶
安定しづらく、運勢が変動しやすい。
54画：多難運・凶
家運に苦労や困難がつきまとう。
55画：大吉運・吉
発展・繁栄に恵まれやすい家系。
天格はどうしようもない？天格が悪い場合の考え方
ここまで読むと「天格が凶だったら一生不幸なの？」と心配になった方もいるかもしれません。でも、安心してください。天格は変えることができない部分ですが、その影響は“補助的”であり、他の格（とくに人格・地格・総格）の方が人生への影響は大きいとされています。
また、天格は「自分の努力ではどうしようもない」とされるからこそ、深く気にしすぎる必要はありません。
- 名字が変わらない限り天格は一生変わりません。
- 結婚や養子縁組などで名字が変われば、天格も変わることがあります。
- それでも、自分で選べないものなので「気にしない」「運命だと受け止める」のがコツです。
天格が凶でも大丈夫！前向きな過ごし方
もし天格が凶数だったとしても、**他の格（人格や地格、総格）が吉数なら問題ありません。**人生をより良くするためには、次のような心がけが大切です。
- 自分にできること（人格や地格、総格を整える）に目を向ける
- 天格が凶でも、家族や家系との縁を大切にする
- 困難やトラブルがあっても「人生経験」として前向きに受け止める
- 姓名判断にこだわりすぎず、自分の人生を楽しむ！
まとめ
天格は姓名判断のなかで「自分では変えられない家系の運」を示しています。1画から55画まで、それぞれに吉凶や意味がありますが、天格が凶でも落ち込む必要はありません。**大切なのは自分自身の行動や心がけ、そして人生を前向きに生きることです。**姓名判断はあくまで“ヒント”として、人生を豊かにするために活用しましょう！
コメント