姓名判断の世界には「五行三才配置(ごぎょうさんさいはいち)」という考え方があります。これは、名前の天格・人格・地格を「三才」と呼び、それぞれに五行(木・火・土・金・水)を割り当て、その関係性を読み解くことで運勢や性格、対人運などを占う方法です。また「相剋(そうこく)」「相生(そうしょう)」「比和(ひわ)」という五行同士の関係も大切なキーワードとなります。
この記事では、「五行三才配置」とは何か、どんな意味があり、どのように診断するのかを、初めての方でも分かるようにやさしく解説します。さらに「相剋・相生・比和」の違いや、それぞれがもたらす運勢傾向についても、具体例を交えながら詳しくお伝えします。
五行三才配置とは?
まず「五行」とは、東洋の占いや風水でおなじみの「木・火・土・金・水」の五つのエネルギーのことを指します。これは自然界や人間社会、そして私たちの運命すべてを成り立たせる“要素”と考えられています。
「三才」とは、姓名判断で天格・人格・地格の3つの格を指します。
- 天格(てんかく)…姓の合計画数
- 人格(じんかく)…姓の最後と名の最初の合計画数
- 地格(ちかく)…名の合計画数
この三つの格、それぞれに五行を割り当て、その「相性」をみていくのが五行三才配置の基本です。
五行の割り当て方
姓名判断の五行は、漢字の画数によって以下のように割り当てられます。
- 1, 2画 → 木(もく)
- 3, 4画 → 火(か)
- 5, 6画 → 土(ど)
- 7, 8画 → 金(きん)
- 9, 0画 → 水(すい)
(※11画以降も同様に、1桁ずつで考える流派が一般的です。たとえば13画は3画と同じく「火」になります)
つまり、たとえば「12画」→「2画」として「木」、「17画」→「7画」として「金」というふうに割り当てていきます。
五行 | 支配・意味 | 象徴 | 割り当て数字 |
---|---|---|---|
木 | 生命の始まりや成長、希望や発展をもたらすエネルギー。物事のスタートや新しい可能性を意味します。 | 春 | 1 , 2 |
火 | 熱意や活力、情熱を象徴。人の心に灯る思いや、前向きな行動力・勢いを表します。 | 夏 | 3 , 4 |
土 | 安定と信頼、育みや受容の力。基盤を整えたり、調和を築く性質があります。 | 季節の変わり目 | 5 , 6 |
金 | 決断力や冷静さ、変化への適応力。物事の完成や成果、収穫を意味します。 | 秋 | 7 , 8 |
水 | 柔軟性や知恵、浄化と再生を象徴。流れを生み出し、環境への適応や新しい展開を導きます。 | 冬 | 9 , 0 |
三才配置の診断方法
- 名字(姓)全体の画数を数え、天格の五行を決める
- 名字の最後の字と名前の最初の字を足して人格の画数を出し、五行を割り当てる
- 名前(名)の画数を数え、地格の五行を割り当てる
この3つの五行の組み合わせ(たとえば「木・火・土」など)を「三才配置」と呼びます。
五行同士の関係性(相生・相剋・比和)
ここからが一番重要なポイントです。五行はお互いに「良い関係」「悪い関係」「同じ性質の関係」を持ちます。
1. 相生(そうしょう)…プラスの関係
「生み出し、助け合う」関係性です。エネルギーが自然に流れ、運気の巡りがスムーズ。
- 木は火を生む(木が燃えて火になる)
- 火は土を生む(燃えた灰が土になる)
- 土は金を生む(土の中から金属ができる)
- 金は水を生む(金属の表面に露がつく→イメージ)
- 水は木を生む(水が木を育てる)
この順番でつながっていきます。三才配置のなかで「相生」の関係が多いほど、運勢も人間関係もスムーズになりやすいとされます。
2. 相剋(そうこく)…マイナスの関係
「打ち消し合う、妨げる」関係です。エネルギーがぶつかって運気の流れが滞ったり、ストレス・トラブルを生みやすくなります。
- 木は土を剋す(木の根が土を壊す)
- 土は水を剋す(土が水を濁らせる)
- 水は火を剋す(水が火を消す)
- 火は金を剋す(火で金属が溶ける)
- 金は木を剋す(金属の斧で木を切る)
この順番で「剋し合う」ため、三才配置で「相剋」が多いと、ストレスや障害、健康運の乱れに注意が必要です。
3. 比和(ひわ)…ニュートラル・調和の関係
「同じ五行同士」の組み合わせ。強すぎるとワンパターンになったり、自己中心的になる傾向もありますが、基本的には安定したエネルギー。
- 木-木、火-火、土-土、金-金、水-水
三才配置のなかで比和が入ると、精神的な安定やマイペースさが生まれます。
三才配置一覧表
天格・人格・地格の五行の並びごとに、吉凶を一覧でまとめました。 自分の三才配置がどの五行パターンなのかを調べて、この表で吉凶をチェックしましょう。
天格 | 人格 | 地格 | 吉凶 |
木 | 木 | 木 | 大吉 |
木 | 木 | 火 | 大吉 |
木 | 木 | 土 | 大吉 |
木 | 木 | 金 | 凶 |
木 | 木 | 水 | 凶 |
木 | 火 | 木 | 大吉 |
木 | 火 | 火 | 吉 |
木 | 火 | 土 | 大吉 |
木 | 火 | 金 | 凶 |
木 | 火 | 水 | 凶 |
木 | 土 | 木 | 凶 |
木 | 土 | 火 | 吉 |
木 | 土 | 土 | 凶 |
木 | 土 | 金 | 凶 |
木 | 土 | 水 | 凶 |
木 | 金 | 木 | 凶 |
木 | 金 | 火 | 凶 |
木 | 金 | 土 | 吉 |
木 | 金 | 金 | 凶 |
木 | 金 | 水 | 凶 |
木 | 水 | 木 | 大吉 |
木 | 水 | 火 | 凶 |
木 | 水 | 土 | 凶 |
木 | 水 | 金 | 凶 |
木 | 水 | 水 | 吉 |
火 | 木 | 木 | 大吉 |
火 | 木 | 火 | 大吉 |
火 | 木 | 土 | 大吉 |
火 | 木 | 金 | 凶 |
火 | 木 | 水 | 凶 |
火 | 火 | 木 | 大吉 |
火 | 火 | 火 | 大吉 |
火 | 火 | 土 | 凶 |
火 | 火 | 金 | 凶 |
火 | 火 | 水 | 凶 |
火 | 土 | 木 | 凶 |
火 | 土 | 火 | 大吉 |
火 | 土 | 土 | 大吉 |
火 | 土 | 金 | 吉 |
火 | 土 | 水 | 凶 |
火 | 金 | 木 | 凶 |
火 | 金 | 火 | 凶 |
火 | 金 | 土 | 凶 |
火 | 金 | 金 | 凶 |
火 | 金 | 水 | 凶 |
火 | 水 | 木 | 凶 |
火 | 水 | 火 | 凶 |
火 | 水 | 土 | 凶 |
火 | 水 | 金 | 凶 |
火 | 水 | 水 | 凶 |
土 | 木 | 木 | 吉 |
土 | 木 | 火 | 吉 |
土 | 木 | 土 | 凶 |
土 | 木 | 金 | 凶 |
土 | 木 | 水 | 凶 |
土 | 火 | 木 | 大吉 |
土 | 火 | 火 | 吉 |
土 | 火 | 土 | 大吉 |
土 | 火 | 金 | 凶 |
土 | 火 | 水 | 凶 |
土 | 土 | 木 | 凶 |
土 | 土 | 火 | 大吉 |
土 | 土 | 土 | 大吉 |
土 | 土 | 金 | 大吉 |
土 | 土 | 水 | 凶 |
土 | 金 | 木 | 凶 |
土 | 金 | 火 | 凶 |
土 | 金 | 土 | 大吉 |
土 | 金 | 金 | 大吉 |
土 | 金 | 水 | 凶 |
土 | 水 | 木 | 凶 |
土 | 水 | 火 | 凶 |
土 | 水 | 土 | 凶 |
土 | 水 | 金 | 凶 |
土 | 水 | 水 | 凶 |
金 | 木 | 木 | 凶 |
金 | 木 | 火 | 凶 |
金 | 木 | 土 | 吉 |
金 | 木 | 金 | 凶 |
金 | 木 | 水 | 凶 |
金 | 火 | 木 | 凶 |
金 | 火 | 火 | 凶 |
金 | 火 | 土 | 凶 |
金 | 火 | 金 | 凶 |
金 | 火 | 水 | 凶 |
金 | 土 | 木 | 凶 |
金 | 土 | 火 | 吉 |
金 | 土 | 土 | 大吉 |
金 | 土 | 金 | 大吉 |
金 | 土 | 水 | 吉 |
金 | 金 | 木 | 凶 |
金 | 金 | 火 | 凶 |
金 | 金 | 土 | 大吉 |
金 | 金 | 金 | 凶 |
金 | 金 | 水 | 凶 |
金 | 水 | 木 | 凶 |
金 | 水 | 火 | 凶 |
金 | 水 | 土 | 凶 |
金 | 水 | 金 | 大吉 |
金 | 水 | 水 | 凶 |
水 | 木 | 木 | 大吉 |
水 | 木 | 火 | 吉 |
水 | 木 | 土 | 大吉 |
水 | 木 | 金 | 凶 |
水 | 木 | 水 | 凶 |
水 | 火 | 木 | 凶 |
水 | 火 | 火 | 凶 |
水 | 火 | 土 | 凶 |
水 | 火 | 金 | 凶 |
水 | 火 | 水 | 凶 |
水 | 土 | 木 | 凶 |
水 | 土 | 火 | 凶 |
水 | 土 | 土 | 凶 |
水 | 土 | 金 | 吉 |
水 | 土 | 水 | 凶 |
水 | 金 | 木 | 凶 |
水 | 金 | 火 | 凶 |
水 | 金 | 土 | 大吉 |
水 | 金 | 金 | 凶 |
水 | 金 | 水 | 凶 |
水 | 水 | 木 | 凶 |
水 | 水 | 火 | 凶 |
水 | 水 | 土 | 凶 |
水 | 水 | 金 | 凶 |
水 | 水 | 水 | 凶 |
具体的な三才配置の診断例
それでは、実際の三才配置例をいくつか紹介しましょう。
【例1】三才配置「木・火・土」
- 天格:12画→2画→木
- 人格:13画→3画→火
- 地格:15画→5画→土
→ 木は火を生み、火は土を生む(相生→相生)。
このような「相生」が連続するパターンはとても吉とされ、性格も明るく前向き、人間関係や健康運もスムーズになりやすいです。
【例2】三才配置「木・土・水」
- 天格:12画→2画→木
- 人格:15画→5画→土
- 地格:19画→9画→水
→ 木は土を剋し、土は水を剋す(相剋→相剋)。
相剋が多い場合は、人間関係や仕事で苦労が多くなりやすい、また健康運も注意が必要です。
【例3】三才配置「火・火・火」
- 天格:14画→4画→火
- 人格:13画→3画→火
- 地格:23画→3画→火
→ 全て同じ五行なので「比和」となります。
比和が続く場合は、粘り強く努力家。ただし単調になったり、自己主張が強くなりすぎることも。
三才配置で特に重視されるポイント
- 人格の五行が中心となり、天格・地格との関係性を重視します。
- 人格が天格や地格から「相生」される形が理想。
- 人格を中心に「相剋」される場合は、人生の転機やストレス・病気運が出やすいので注意。
- 「比和」は安定性があるが、バランスが偏りすぎないことが大事。
どの三才配置が良いのか?
一番の理想は「人格が天格・地格どちらからも相生されている」パターンです。
- 例:「木・火・土」や「水・木・火」など(いずれも相生)
逆に「人格が天格・地格どちらからも相剋される」と、人生のアップダウンや苦労が多くなりがちです。
- 例:「木・土・水」「金・木・火」など(いずれも相剋)
ただし、五行三才配置だけですべての運勢が決まるわけではなく、他の五格(総格・外格など)や陰陽配列との組み合わせ、また日々の努力や考え方が人生に大きな影響を与えます。
まとめ
- 五行三才配置は、天格・人格・地格それぞれに五行を割り当て、関係性(相生・相剋・比和)を見ることで運勢や性格傾向を読み解くもの
- 「相生」が多いと運気がスムーズ、「相剋」が多いとストレス・障害が生じやすい、「比和」は安定性や粘り強さを表す
- 三才配置だけでなく、五格や陰陽配列など総合的に判断することが大切
五行三才配置の診断は、あなたの名前に隠されたエネルギーの流れやバランスを知るためのヒントです。もし自分の三才配置を調べたい、もっと具体的な診断を知りたい場合はお気軽にご相談ください!
自分の五行三才配置を知って、運気や人生の流れをもっと良いものにしていきましょう!
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