姓名判断における陰陽配列とは、姓名を構成する各漢字の画数をもとに、その一文字ごとが「陰」または「陽」どちらの性質を持っているかを調べ、その並びやバランスを診断する方法です。多くの流派で、**奇数画は「陽」、偶数画は「陰」**と定義されています。なお、画数の数え方(旧字体・新字体)は流派によって違うため、必ず正しい画数を調べてから判断しましょう。
陰陽思想と姓名判断のつながり
自然界には「日なた(陽)」と「日かげ(陰)」のような対になるエネルギーが存在し、このバランスがあってこそ生命は繁栄します。姓名判断はこの陰陽思想と、物事を木・火・土・金・水の五つに分類する五行思想の両方を基礎にしています。
陰(偶数画)……おとなしい・優しい・温和・受動的
陽(奇数画)……明るい・活発・朗らか・能動的
陰陽配列では「1文字ずつの陰陽」よりも、「その配列・順番」に大きな意味があります。
陰陽配列の調べ方
まずは自分の名前の漢字一文字ずつの画数を調べ、**偶数画は「●(陰)」、奇数画は「〇(陽)」**と記号に置き換えます。これを名字と名前の間に区切りを入れて並べることで、一目で陰陽配列が分かります。
例1:「山田 花子」
山(3画)〇 田(5画)〇 花(7画)〇 子(3画)〇 配列「〇〇 〇〇」
例2:「鈴木 太郎」
鈴(13画)〇 木(4画)● 太(4画)● 郎(9画)〇 配列「〇● ●〇」
このように並べてみることで、ご自身や有名人の名前の陰陽配列が簡単に診断できます。
姓・名が1文字の場合の特殊ルール
姓または名が漢字一文字の場合は、特殊な手順でバランスを補います。
- 数え年21歳まで:姓(名)の前に「0画=●(陰)」を置く
- 22歳以降:姓(名)の前に「1画=〇(陽)」を置く
例:「源 静香」(21歳まで)
「●〇 ●〇」
例:「島 耕作」(22歳以降)
「〇〇 ●〇」
これは名が1文字の場合も同様です。こうすることで、配列のバランスを補います。
陰陽配列の意味と配列ごとの特徴
陰陽が持つ意味は下記の通りです。
- 陰(偶数画/●)……おとなしい、優しい、温和、受動的、調和、柔軟
- 陽(奇数画/〇)……明るい、活発、朗らか、能動的、積極性、行動力
そして、実際の配列の「順番や並び方」によって運勢傾向が大きく異なります。
良い陰陽配列例
バランスが良い配列は、陰陽が交互に並ぶ、または姓と名の接続部が陰陽相反していることがポイントです。
1. 陰陽交互型(理想的な配列)
- 〇● 〇● 例:「吉田 和子」吉(6画)● 田(5画)〇 和(8画)● 子(3画)〇 配列「●〇 ●〇」
- ●〇 ●〇 例:「田村 健一」田(5画)〇 村(7画)〇 健(11画)〇 一(1画)〇 配列「〇〇 〇〇」
このタイプは、心身や運勢のバランスが取れやすいと言われています。陰陽が混ざり合うことで、性格や人生に柔軟性と調和が生まれやすくなります。
2. 接続部の相反型
姓の最後と名の最初が陰陽で逆転している配列も良いバランスをもたらします。
- 〇〇 ●●
- ●● 〇〇
このような配列は、人間関係や運気の流れがスムーズに循環しやすいとされます。
悪い陰陽配列例
バランスが崩れた配列は、特有の運勢や傾向をもたらすとされます。代表的なパターンは以下の通りです。
1. 挟み・大挟み
- 〇● ●〇
- ●〇 〇●
両隣に同じ陰陽がきて真ん中を挟む形。板挟みやストレスを感じやすい運勢。人間関係や仕事、家庭などで葛藤が多くなりやすい傾向があります。
2. 片挟み
- ●〇 〇〇
- 〇〇 〇●
一方の端だけ陰陽が異なる配列。体調不良や活力低下の傾向が出やすいです。どちらかに偏りがあると、健康面やメンタル面でバランスを崩しやすいでしょう。
3. 単一(オール陰・オール陽)
- ●● ●●
- 〇〇 〇〇
全てが陰または陽。**頑固・柔軟性に乏しい。陽だけならトラブル、陰だけなら優柔不断になりやすい。**どちらか一方に偏ることで、人間関係や人生全体にも偏りが生じやすくなります。
4. 中断
- 〇〇 ●●
- ●● 〇〇
姓と名で陰陽がくっきり分かれる。物事が中断したり、縁が切れやすい傾向。途中で気力や流れが途絶えやすくなるとも言われます。
5. 中折れ
- ●●〇●●
- 〇〇●〇〇
中央だけ陰または陽が現れる配列。悩みや挫折の多い運勢。何かを始めても途中で中折れしやすい、目標達成が難しくなる傾向も。
陰陽配列の吉凶と現実的な意味
陰陽配列は姓名判断の中では「補助的な要素」とされます。吉凶は五格(天格・人格・地格・外格・総格)の方が影響大であり、陰陽配列だけで運勢が決まるものではありません。とはいえ、自分のバランスや弱点を知り、心身の健康や性格の癖に注意して暮らすことで、トラブルの予防や運気アップのヒントになります。
まとめ
- 姓名判断の陰陽配列は、画数の奇偶で「〇(陽)」「●(陰)」を割り当てて並びをみる
- バランスが良い配列は、陰陽が交互になり、姓と名の接続部が相反していること
- バランスが悪い配列は、中断・挟み・単一などパターン化されている
- あくまで補助的な判断材料として活用し、自分を知るきっかけにしよう
より具体的な診断例・配列パターンのまとめ
【良い陰陽配列の例】
- 〇● 〇● ……陰陽が交互で理想的
- ●〇 ●〇 ……陰陽が交互
- 〇〇 ●● ……姓と名で切り替わりがあり、流れが良い
- ●● 〇〇 ……こちらも接続部で変化がありバランスよし
【悪い陰陽配列の例】
- 〇〇 〇〇 ……全陽で偏りすぎ
- ●● ●● ……全陰で消極的
- 〇● ●〇 ……大挟み型でストレス多め
- ●〇 〇● ……同じく大挟み型
- 〇〇 ●● ……中断・途中で流れが切れる
- ●●〇●● ……中折れ型
ご自身の名前や気になる有名人の名前などもぜひ陰陽配列でチェックしてみてください!
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