初寅と毘沙門天2024

初寅と毘沙門天 吉日カレンダー

初寅の日は、干支の周期に基づき年に一度巡ってくる特別な時間です。この日は、古来より縁起が良いとされ、多くの人々にとって重要な意味を持ちます。特に注目されるのは、強大な力と福徳を司る仏教の四天王の一人、毘沙門天との深い関連です。毘沙門天は金運や商売繁盛、健康長寿を授ける神として広く信仰されており、初寅の日に彼に祈りを捧げることで、特別な祝福を受けるとされています。このブログ記事では、初寅と毘沙門天の歴史的背景、文化的意義、そして初寅の日に行うと良いとされる行事や習慣について深く探究していきます。さあ、一緒にこの神秘的で魅力的な伝統を紐解いていきましょう。

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初寅の日

初寅の日は、その年に最初に巡ってくる「寅の日」を指します。ここで言う「寅」は、干支(十二支)の1つで、12日ごとに一巡する周期で訪れる吉日の一つです。これは、日本の伝統的な暦法である旧暦に基づいており、通常は1月21日から2月20日ごろの間にあたります。ただし、旧暦は太陰太陽暦であるため、毎年その日付は変動します。平年の場合、翌年の旧正月は約11日後退し、閏月がある年は約18日進みます。このため、初寅の日も年によって異なります。

また、2月は旧暦で「寅の月」とされるため、この月に初寅の祭りや行事を行う地域もあります。初寅の日は、初午の日と同様に、特に農業や漁業に関わる人々にとって重要な日であり、豊作や大漁、商売繁盛などを祈願する日として古くから重んじられています。また、各地で独自の風習や祭りが行われることも特徴の一つです。

2024年の初寅の日

2024年の初寅の日は1月3日です。

初寅の日にやること

初寅の日は、特に毘沙門天を祀る寺社でのお参りがおすすめされています。この日は毘沙門天様に関連する祭事、初寅祭りが多くの場所で行われており、毘沙門天様の豊かな福徳を授かる絶好の機会とされています。初寅の日がいつかは毎年変わるため、旧暦に基づいている場合も多いので、訪れる前には日程を確認しましょう。

また、2月は寅の月とされており、この月の寅の日は毘沙門天様のパワーがさらに強くなるといわれています。毘沙門天様の縁日である寅の日にお参りすることで、健康、長寿、金運、商売繁盛など、様々な福徳を授かると信じられています。

初寅の日、または寅の日には、特に次のような行動をすると吉とされています:

  • 財布の購入・使用開始:新しい財布を購入し、使い始めることで金運がアップするとされています。
  • 宝くじの購入:大きな金運を招く日とされ、宝くじを購入することで運を引き寄せるといわれています。
  • ギャンブル:運試しの行為にも良い日とされており、運気が高まっていると信じられています。
  • 大きな購入:家や車などの大きな財産を購入する際にも、この日を選ぶと良いとされています。
  • ローンの契約:金銭的な新しいスタートにも最適な日とされており、ローンの契約にも適しています。
  • 開業・開店:新しいビジネスを始めるにあたって、商売繁盛を願ってこの日を選ぶと吉。
  • 銀行口座の開設:新しい財の流れを作るのに適した日とされています。
  • 旅行の開始:旅行に出るにも良い日とされ、安全で楽しい旅を祈願します。
  • 引っ越し:新しい環境への移り変わりにも、寅の日は縁起が良いとされています。

これらの行動は、寅の日、特に初寅の日に行うことで、毘沙門天様の強力な加護を受け、運気を高めると信じられています。ただし、これらはあくまで伝統的な信仰に基づくものであり、実際の効果には個人差があることを理解しておくことが大切です。それでも、多くの人にとって初寅の日は特別な日であり、新たな始まりや幸運を迎えるのに最適なタイミングとされています。

毘沙門天と寅

毘沙門天様は仏教を守る四天王の中でもっとも強い力を持っていることから、戦と勝利の神様として信仰されてきました。もともとはインドで発祥したヒンドゥー教の神様で、金運と福徳の神様でした。そのため健康長寿・金運・商売繁盛の神様としても信仰されています。
日本で初めて毘沙門天が御出現なされたのは、聖徳太子の時代、寅年寅の日寅の刻であったと言われています。そのため、虎は毘沙門天のお使いとされています。
寅年、寅の日、寅の刻は毘沙門天のご縁のある年、月、日になります。

毘沙門天様と聖徳太子

今から1400余年前、聖徳太⼦様は、物部守屋(もののべのもりや)討伐へ向かう途中、⼭に立ち寄られました。
聖徳太⼦様が討伐の戦勝祈願をすると、天空はるかに毘沙⾨天王が出現され、必勝の秘法を授かったのです。
この毘沙⾨天王の御加護により勝利した聖徳太⼦様は、⾃らその御尊像を刻み伽藍(がらん)を創建されました。そして毘沙⾨天王が顕現されたこの山の名を「信ずべし貴ぶ」として「信貴⼭」と名付けられたのです。毘沙⾨天王が現れたそのときが、寅(とら)の年、寅の⽇、寅の刻(午前4時を中⼼とする約2時間)であったため、以来、信貴⼭の毘沙⾨天王は寅に縁のある神様とされています。

信貴山朝護孫子寺 - 信貴山真言宗 総本山 朝護孫子寺 公式サイト
ご祈祷、ご納経、宿坊、ご参拝に。奈良県生駒郡、毘沙門天王の総本山、信貴山 朝護孫子寺へ。

所在地:奈良県⽣駒郡平群町信貴⼭
拝観時間:境内拝観⾃由
毘沙⾨天王秘仏御開扉:7⽉1〜5⽇ 9時00分〜16時00分(祈祷中は拝観できない)
毘沙⾨天王御出現⼤祭:7⽉3⽇ 3時00分〜(7⽉2⽇の深夜から徹夜詣り)

この信貴⼭は毘沙門天様が初めてお姿を現した場所としてとても有名で、毘沙門天王信仰の総本山となっています。「毘沙門天様が初めてお姿を現した場所」については諸説ありますが、この信貴⼭が一番有名ですね!

鞍馬寺の毘沙門天と鑑禎上人

もう一つの毘沙門天様のお話はやはり鞍馬寺になります。

鑑真和上の高弟・鑑禎上人が霊夢で白馬に導かれ、鞍馬山に登り鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられました。
それが寅の月、寅の日、寅の刻だったと言われています。鑑禎上人はその場所で毘沙門天を祀ったのです。これが鞍馬寺の開創と言われています。
そのため「寅」に因んで、鞍馬寺の仁王門や本殿金堂の前には、狛犬ならぬ狛寅があるんですよ!
鞍馬山は古くから修験の山として、天狗や牛若丸(源義経)などでも有名ですよね!

吉祥天さまと毘沙門天様

吉祥天さまは毘沙門天様の妻と言われています。
吉祥天さまはヒンドゥー教では福徳の女神ラクシュミーで、シヴァ神の妃とされます。
仏教では、毘沙門天の妃とされ、福徳を授ける天女として信仰されます。財宝金銭、五穀豊穣、商売繁盛、天下泰平、家内安全などのご利益があるとされています。
吉祥天さまは大変な美貌の持ち主で、母は鬼子母神、父は徳叉迦で毘沙門天との間に五人の子供がいます。
仏教の神様の中で家族のいる神様は大変珍しく、そのため毘沙門天は家庭円満(家内安全)にもご利益があるとされています。

毘沙門天のご利益と五種の心

毘沙門天様は、この世に存在する諸々の悪魔を退散させあらゆる願いを叶えるという誓いをたてていると言われています。全ての神様の中でも最も強大な福徳の持ち主であると言われる毘沙門天様…しかし願う人の心のあり方によっては救うことができないのです。
全ての人が救われるようにと経典に「五種の心」という掟を作られました。

五種の心
一つには、父母孝養のため(親孝行、自分を大切にする)
二つには、功徳善根のため(一日一善、善い行いをする)
三つには、国土豊饒のため(地域や社会を大切にする)
四つには、一切衆生のため(世界の平和を祈る)
五つには、無上菩提のため(最上の“気づき”を得る)

この「五種の心」を読むと、自分も含めて全ての人が幸せになるように願えと、書かれていますね。
「自分を含む家族を大切に」「良い行いをする」「自分のいる社会を大切にする」「世界平和」「最高の悟り」という感じでしょうか。

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