年の始まりに「よし、流れを変えたい」「金運も仕事運も立て直したい」と感じるなら、まず押さえたいのが初寅(はつとら)です。初寅は、その年に最初にめぐってくる寅の日。虎の勢いを借りて、迷いを断ち切り、現実を動かすスイッチを入れやすいタイミングとして大切にされてきました。
初寅とは
初寅とは「その年で最初の寅の日」のことです。寅の日は、十二支を日に当てはめた暦の考え方で、約12日ごとにめぐってきます。虎は「千里行って千里戻る」といわれることから、寅の日は出したものが戻りやすい日として、金運や旅立ち(出発)に結び付けて語られることが多いのが特徴です。
ここで大事なのは、初寅=寅年(とらどし)のことではない点。寅年は十二年に一度めぐる「年」の干支ですが、初寅は毎年必ずある「日の干支」の節目です。年運の話(寅年)と、日運の話(寅の日・初寅)をごちゃ混ぜにしないだけで、記事の説得力が一段上がります。
2026年・2027年の初寅の日
2026年の初寅の日
2026年の初寅は1月4日です。
2027年の初寅の日
2027年の初寅は1月11日です。
「初寅=だいたい1月下旬〜2月」という説明を見かけることがありますが、これは誤解が生まれやすい言い方です。寅の日は一年中めぐりますし、“その年の最初”は1月上旬に来る年も普通にあります(2026年・2027年がまさにそれ)。
毘沙門天と寅の日が深く結び付く理由
初寅が特別視される大きな理由のひとつが、毘沙門天と寅の強いご縁です。毘沙門天は仏教の守護神(四天王の一尊)として、武運・勝運、災厄除け、財宝福徳のイメージと結び付いて信仰されてきました。
なかでも有名なのが、:(しぎさん・ちょうごそんしじ)に伝わる物語です。寺の由緒では、が戦勝祈願をした際に毘沙門天が現れ、その時が寅の年・寅の日・寅の刻だったため、以来「寅」と深く縁のあるお寺として篤く信仰されている、と語られています。
また同寺では、寅の日が「ご縁日」とされることも明記されています。つまり、寅の日に毘沙門天へ祈るという行為そのものが、伝統のなかで筋の通った“縁の結び方”になっているわけです。
「寅の刻」って何時ごろ?
寅の刻は、現代の時刻にざっくり直すと明け方(午前4時前後)として説明されることが多い時間帯です(古い時刻制度の換算には幅があります)。
2026年の初寅に起きる「初寅大法要」の例
初寅は「日付の呼び名」だけでなく、寺社によっては初寅の法要・祭事として形に残っています。たとえば信貴山朝護孫子寺の年中行事では、初寅(2026年は1月4日)に初寅大法要が行われる旨が掲載されています(午前4時開始の案内もあります)。
公式情報は年度により変更される場合もあるため、参拝の前は必ず最新の案内を確認してください。
毘沙門天のスピリチュアルな意味
スピリチュアル目線で毘沙門天を言い換えるなら、キーワードは「守りの強さ」×「現実を勝たせる力」です。優しいだけの癒しではなく、必要なら「切る」「決める」「守る」――その判断を後押しする象徴として語られます。
- 勝負運・勝運:迷いを断ち、やるべきことをやり切る胆力
- 金運・財運:お金に対する恐れを減らし、循環を作る意識
- 厄除け・守護:不要な縁やトラブルを遠ざける境界線
- 仕事運・出世運:責任を引き受け、結果を出す現実力
ここで注意したいのは、金運=“楽して増える”ではないこと。毘沙門天信仰は本来、守護と功徳(よい行いの積み重ね)とセットで語られます。都合のいい願いだけを投げるより、行動を伴わせた方が、記事としても読者の納得度が上がります。
初寅(寅の日)にやると良いこと
初寅は、「一年の金運の土台を整える日」として使うと強いです。ポイントは、気合いだけで終わらせず、お金・仕事・暮らしの導線を“実際に動かす”こと。
1)毘沙門天にお参りする(最優先)
寅の日は毘沙門天のご縁日とされる寺社があり、初寅はその年最初の節目。参拝では「叶えてください」よりも、守ってほしいもの/勝ちたいテーマ/断ち切りたい迷いを具体化すると、祈りが現実の行動に落ちます。
2)財布の購入・使い始め
寅の日は「出ていったものが戻る」という言い伝えと相性が良く、財布の新調・使い始めが定番です。買うこと自体が目的ではなく、家計の仕組みを変える合図として使うのがコツ。たとえば「固定費を見直す」「財布の中身(レシート・カード)を整える」までをセットにすると、金運系コンテンツとして説得力が出ます。
3)口座の整理・家計の再設計
“口座開設”そのものより、効果が出やすいのはお金の流れの可視化です。初寅におすすめなのは次の3つ。
- 引き落とし口座を一本化して、漏れを消す
- 貯蓄(守り)用と挑戦(攻め)用を分ける
- 1か月の予算を先に確保して、残りで暮らす
4)宝くじ・運試しは「上限」を決めて
寅の日=金運の話題で、宝くじを買う人も多いですが、ここは記事としても誠実に書きたいところ。おすすめは“買う”より“買い方”です。
- 上限金額を先に決める(運試しの枠を超えない)
- 当たった前提の散財をしない(現実の金運を落とさない)
- 買った後は執着を手放す(心の運気を整える)
5)開業・開店・仕事の勝負ごと
毘沙門天は勝運のイメージが強いので、初寅は「勝ちに行く行動」と噛み合います。とはいえ、勢いだけで契約を進めるのは危険。初寅にやるなら、
- 事業計画の見直し(数字の現実を直視する)
- 勝ち筋の一点集中(メニューや導線を絞る)
- 縁の整理(合わない取引先・無駄な支出を切る)
この3つが「毘沙門天っぽい現実強化」になります。
6)旅行・引っ越し・移動のスタート
虎が往復するとされる言い伝えから、寅の日は旅立ちや移動とも相性が良いとされます。大きく動かすなら、まずは「現地で何を得たいか」を決めてから。
毘沙門天のご利益を“強運”に変える「五種の心」
信貴山朝護孫子寺では、経典に説かれる教えとして「五種の心」が紹介されています。ここが、スピリチュアルを“現実の運”に落とす最大の鍵です。
一つには、父母孝養のため(親孝行、自分を大切にする)
二つには、功徳善根のため(一日一善、善い行いをする)
三つには、国土豊饒のため(地域や社会を大切にする)
四つには、一切衆生のため(世界の平和を祈る)
五つには、無上菩提のため(最上の“気づき”を得る)
要するに、「自分だけ得したい」ではなく、自分→身近な人→社会へと祈りの器を広げる発想です。
鞍馬の「狛寅」と、もうひとつの毘沙門天伝承
寅と毘沙門天の結び付きは、信貴山だけでは語り尽くせません。でも、毘沙門天と“寅”を重ねて語る伝承が知られています。寺社や紹介資料では、鑑真和上の弟子とされる僧が夢のお告げに導かれて鞍馬へ入り、危難の中で毘沙門天の加護を受けたのが寅の月・寅の日・寅の刻だった、という形で語られます。
鞍馬には狛犬ではなく狛寅がある、という話も有名で、「守り」と「勝負」の象徴が視覚化されています。なお鞍馬は牛若丸伝承でも知られ、修験・武のイメージが重なりやすい土地柄です。
吉祥天(きっしょうてん)と毘沙門天
毘沙門天とセットで語られやすいのが吉祥天です。仏教美術・信仰の世界では、吉祥天は福徳・美・豊かさの象徴として扱われ、毘沙門天と並ぶ形で信仰されることがあります。さらに由来をたどると、吉祥天はインドの女神ラクシュミー(Lakshmi)と同一視されることがあり、ラクシュミーはヴィシュヌの妃(配偶神)として知られます。
初寅で「金運」だけを強調しすぎると、読者によっては軽く感じます。そこで、毘沙門天(守り・勝運)× 吉祥天(福徳・豊かさ)という対にして、「守って増やす」「整えて育てる」という流れにすると、スピリチュアルと現実のバランスが取れます。
初寅を“効かせる”ための小さな作法
- 朝か午前中に「整える行動」を1つ入れる(財布の中/玄関/机の上など)
- 願いは一文で言い切る(例:今年は売上の柱を1本作る、など)
- その日のうちに一歩動く(問い合わせ、申し込み、整理、見直し)
初寅は“お願いの日”というより、一年の勝ち筋を決める日として使う方が強いです。虎の象徴は、結局「前へ出る勇気」。守られたいなら、まず自分が自分を守る選択をすること。
FAQ(初寅/初寅とは/毘沙門天のスピリチュアル/毘沙門天と寅の日)
Q1. 初寅とは何ですか?
A. その年に最初にめぐる寅の日のことです。寅の日自体は約12日ごとに訪れます。
Q2. 初寅と寅の日は違うんですか?
A. 寅の日は一年中ありますが、初寅はその一番最初の回を指す呼び名です(年に一度だけ)。
Q3. 2026年の初寅はいつ?
A. 2026年1月4日です。
Q4. 2027年の初寅はいつ?
A. 2027年1月11日です。
Q5. 毘沙門天と寅の日はなぜ結び付くの?
A. 寺の由緒として、毘沙門天が寅の年・寅の日・寅の刻に現れたという伝承があり、寅の日を縁日とする考えがあるためです。
Q6. 毘沙門天のスピリチュアルな意味は?
A. 守護・勝運・現実を押し切る強さの象徴として語られやすく、厄除けや金運、仕事運と結び付けられます。
Q7. 初寅にやると良いことは?
A. 毘沙門天を祀る寺社への参拝、財布の使い始め、家計の整備など「お金の流れを整える行動」と相性が良いとされます。
Q8. 寅の日に宝くじを買うのはアリ?
A. 言い伝えとして語られることは多いですが、現実面では上限を決めるなど、生活を崩さない範囲で“運試し”として扱うのが安全です。
Q9. 「五種の心」って何?初寅と関係ある?
A. 毘沙門天信仰の教えとして紹介されることがある「心の持ち方」で、願いを功徳(よい行い)とセットにして育てる視点になります。
Q10. 初寅に参拝するなら、どこが有名?
A. 寅と毘沙門天の縁を伝える寺として、信貴山朝護孫子寺がよく知られています。


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