2024年11月21日は赤口

八十八夜2025行事と新茶と不老長寿スピリチュアル

八十八夜行事と新茶と不老長寿スピリチュアル 雑節

「八十八夜」とは、立春から88日目に当たる日で、雑節の一つです。
日本人なら誰もが聞いたことのある「夏も近づく八十八夜」という歌詞でも有名ですね。
では「八十八夜」の行事や食べ物についてです。

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八十八夜とは2025

「八十八夜」とは、立春から88日目に当たる日で、雑節の一つです。
暦上、この日は夏の始まりとされ、農作業の開始の目安となりました。しかし、この時期には昼夜の寒暖差が大きく、農作物が遅霜の被害を受けることが珍しくありませんでした。そのため、江戸時代からは天候への注意喚起を促す目的で暦に記載されるようになりました。

八十八夜はいつ

2025年の八十八夜は5月1日です。ただし、毎年日付は異なります。

2023年:5月2日(火)
2024年:5月1日(水)
2025年:5月1日(木)

八十八夜の期間

八十八夜はその日だけです。2023年でいえば八十八夜の期間はは5月2日のみとなります。

八十八夜は縁起が良い

「米」の字を分解すると「八十八」になり、縁起の良い八が二つ重なることから、「農の吉日」とされています。「八十八夜の別れ霜」という言葉もあり、この日を境に霜の心配がなくなり、農家では茶摘みや苗代作りに励むようになります。

八十八夜の別れ霜、八十八夜の泣き霜

「八十八夜の別れ霜」や「八十八夜の泣き霜」と言われるように、この時期は遅霜が発生しやすい時期です。一般的には、霜が降るのは八十八夜ごろまでとされていますが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばまで大規模な遅霜の被害が発生する地域も存在します。また、旧暦では日付と季節が最大で半月ずれることがあるため、農家に対する注意喚起の目的でこの雑節が生まれました。八十八夜は日本独自の雑節です。

雑節と八十八夜

「雑節」は日本独自の暦で、「彼岸」のほか「節分」「八十八夜」「土用」「二百十日」などがあります。
もともと太陰暦を利用していた日本では、新暦になった時に日付と季節にずれが生じるようになりました。半月のずれは農業では大きな問題になります。そこで生まれたのが雑節です。
二十四節気の間に雑節を入れることで、本来の季節とのずれを補い、寒気や暴風雨などがわかりやすいようにしたのです。

「立春」「立夏」「立秋」「立冬」などの「二十四節気」は、中国で農作業の目安として作られた暦です。「雑節」は、日本で季節の変化をより詳しく捉えるために補助的に作られた暦です。
「雑節」には、「彼岸」、「八十八夜」、「入梅」、「半夏生」、「土用」、「二百十日」、「節分」などがあります。

毎年、「雑節」は国立天文台が「二十四節気」と一緒に2月初めに翌年の暦(暦要項)を発表しています。

彼岸

春の彼岸は春分の3月21日頃を中心にした前後3日間の計7日間。秋の彼岸は秋分の9月23日頃を中心にした前後3日間の計7日間。放送では、彼岸の始まりを「彼岸の入り」、春分・秋分の日を「彼岸の中日」と表現することができます。

八十八夜

5月2日頃、立春から数えて88日目。「八十八夜の別れ霜」と言われ、霜の季節が終わりを告げます。

入梅

6月11日頃。南北に長い日本では、実際の梅雨入りは年や地域によって異なります。「入梅」は暦上でのみ使用し、気象上は「梅雨入り」とする。

半夏生

7月2日頃。半夏は、「からすびしゃく」という薬草で、半夏生はその若根が生じることを意味します。梅雨の最盛期で、地域によってはこの日までに田植えを終える習慣があり、八十八夜とともに農作業の重要な目安となりました。

土用

7月20日頃。現在では夏の土用だけが使われています。旧暦では、立春、立夏、立秋、立冬の前の18~19日間をすべて土用と呼んでいました。

二百十日

9月1日頃、立春から数えて210日目。古くから、台風が来て暴風雨が起こりやすい日と言われていますが、記録によると、台風の襲来はこの前後の方が多いです。

節分

2月3日頃、立春、立夏、立秋、立冬の前日にあたる季節の変わり目ですが、暦には立春の前日だけが記載されるようになりました。

八十八夜の食べ物

八十八夜に関連する食べ物は、特定の料理はありませんが、新茶がその時期を象徴する飲み物となります。また、5月5日のこどもの日には柏餅が定番のお菓子です。この時期にお茶と一緒に楽しむことがおすすめです。

八十八夜の食べ物はお茶

八十八夜のお茶は不老長寿の縁起物とされています。新茶は75日寿命がのびる、八十八夜に茶を飲むとその年は無病息災といった俗信が数多くあります。

新茶は二番茶よりもカフェインやカテキンが少なく、テアニンという旨味成分が豊富でリラックス効果も期待できます。旨味、渋み、苦味のバランスが絶妙な新茶をお気に入りの茶器で味わうのも良いでしょう。

八十八夜のスピリチュアルな意味

八十八夜は、自然と人間の関係や季節の変化に関連する古くからの日本の伝統的な暦の行事です。スピリチュアルな側面としては、八十八夜が縁起の良い日とされていることから、人々の心の浄化や新しいエネルギーを取り入れるチャンスとされています。

八十八夜に摘んだお茶は、新茶として特別な価値があり、不老長寿の縁起物とされています。お茶にはリラックス効果や抗酸化作用があると言われており、心身の浄化やストレス解消に役立つとされています。この時期にお茶を飲むことで、新しいエネルギーや幸運を引き寄せることができると信じられています。

また、八十八夜は農作業が本格的に始まる時期でもあります。この時期に稲の播種や農作業を行うことで、豊作や成功を願う意味が込められています。自然とのつながりを大切にすることで、スピリチュアルな成長や心の安定を促すことができるとされています。

八十八夜は、自然の恵みや人々の努力を感じながら、縁起の良い日として心の浄化や新しいエネルギーを取り入れる機会と捉えられているのです。

八十八夜の行事

八十八夜に関連する行事は一般的には特別なものはありませんが、農業に関連しては重要な日となります。八十八夜に行われる農業関連の行事には以下のようなものがあります。

  • 稲の播種
    八十八夜は稲の播種の目安とされ、農家ではこの日を基準に田植えの準備を始めます。
  • 農作業の開始
    霜の心配がなくなる八十八夜を機に、農家では本格的な農作業が始まります。
  • 新茶の茶摘み
    八十八夜は新茶の収穫が始まることを意味し、茶畑では茶摘みが行われます。

これらの行事は、農業を営んでいる場合には非常に重要な意味を持ちます。
また、静岡といったお茶所では、新茶に関するイベントがたくさん行われます。ゴールデンウィークと相まって大変な人気です。ぜひ出かけてみてくださね!

八十八夜の歌、「茶摘み」の歌詞

「茶摘み」は日本の伝統的な唱歌で、作詞者や作曲者は明らかになっていません。
この曲が初めて登場したのは1912年(明治45年)で、「尋常小学唱歌第三学年用」に掲載されたことが始まりとされています。

1 夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

2 日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ

八十八夜は春の季語

八十八夜という言葉は、俳句の季語としても使用されます。一見、「夏も近づく八十八夜」と聞くと夏の季語だと思われがちですが、実際には春の季語として扱われます。八十八夜は5月上旬にあたりますので、晩春から初夏の時期に俳句で使うのが適切です。

正岡子規の八十八夜の季語を使った俳句は下記になります。

  • 出流れの晩茶も八十八夜かな(正岡子規「季語別子規俳句集」)
  • 霜なくて曇る八十八夜かな(正岡子規「季語別子規俳句集」)

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